ゼリス神の伝説 - アルカナアリアwiki

かつて海底の主神が地上を訪れたとき、美味い酒を振る舞われて大いに楽しんだ。
主神は海に帰ってから、配下の神たちを集めてこう言った。
「地上の酒というものをこの水の中の国においても楽しみたい。誰ぞこれを可能にする者はおらぬか」
酒は液体であり、海の中ではすぐに散らばってしまう。大勢がこの難題に挑むも、答えを出せずにいたときに、クラゲの神であり何も考えていない振る舞いをする神として知られていたゼリスが言った。
「酒に限界までとろみをつけて固めて、プルプルのゼリーにして食べればええねん」
これがうまくいった。地上人にワインと海草のとろみを混ぜて作ったゼリーを海に奉納させ、海底でそれを食べた主神は大満足。ゼリスに褒美として、知恵の女神の称号を与えた。
こうして、海底都市でアルコールを楽しむときに食卓に出されるワインゼリーが誕生したという話。