v9 Hat Closed
v9 Hat Closedは、TR-909 のクローズド・ハイハットの雰囲気を持った
Hatデバイスです。
機能
Tune (ピッチ)
ピッチを±12.00 st (上下1オクターブ) で指定します。
Keytracking Mode (ノートの音程の影響)
有効にすると、入力されたノートの音程の影響を受けます。
出力スコープ
オシロスコープが表示されます。
Decay (ディケイ)
音の減衰値を指定します。
Impact (打撃の強さ)
打撃の強さを指定します。
- 小さくすると、柔らかく控えめな音になります
- 大きくすると、力強くハッキリとした音になり、アタック感が強調されます
- 具体的な効果
- アタック感やパンチを調整することで、ハイハットがミックス内でどれだけ目立つかをコントロールできます
- 強いImpact設定は、エレクトロニック系やダンスミュージックなどでリズムの存在感を高めるのに適していま
- 弱いImpact設定は、ジャズやアンビエントなどで控えめな背景的サウンドを作るのに向いています
Density (サウンドの明るさ)
Densityは、ハイハットの音色全体の明るさや倍音成分を調整するパラメータです。
- 値を上げると、高周波成分が増加し、より明るくシャープなサウンドになります
- 値を下げると、高周波成分が減少し、暗くマイルドなサウンドになります
- 具体的な効果
- サウンドの明瞭さや高域の存在感をコントロールできます
- 高いDensity設定は、クリアでシャープなハイハットが必要な場合(例: EDMやポップス)に適しています
- 低いDensity設定は、柔らかく落ち着いたトーンが必要な場合(例: ローファイやアコースティック系)に適しています
Stereo Width (ステレオの広がり)
ノイズ要素のステレオ分離度を指定します。
値が大きくなるほどステレオ感が広がります。
FX (FX Chain)
このデバイスにFXを含める場合はここに追加します。
Vel Sens. (ノートVelocityの影響)
ノートのVelocity値の影響を受けるようにするにはこの値を調整します。(0%で常に一定)
Output (出力)
出力レベルを指定します。(Postエフェクトチェーン)
ImpactとDensityの違い
パラメータ |
主な役割 |
調整内容 |
主な用途 |
Impact |
打撃感・アタックの強さ |
サウンドのパンチやアタック部分 |
リズムの存在感・力強さを調整 |
Density |
サウンド全体の明るさ・倍音量 |
高周波成分によるシャープさや明瞭度 |
音色の明瞭さ・トーンバランス調整 |
組み合わせた効果
ImpactとDensityは独立したパラメータですが、組み合わせて使用することで幅広い音作りが可能です。
- 高いImpact + 高いDensity
- 力強くシャープで存在感のあるハイハット(EDMやダンスミュージック向け)
- 低いImpact + 低いDensity
- 柔らかく控えめで落ち着いたトーン(アンビエントやジャズ向け)
- 高いImpact + 低いDensity
- パンチはあるが暗めで落ち着いたトーン(ローファイ系)
- 低いImpact + 高いDensity
- 控えめだが明瞭で軽やかなトーン(ポップスやアコースティック系)
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最終更新:2025年05月02日 21:00