USB接続のハードシンセからオーディオ入力する方法
ハードシンセをマイク入力ではなくUSB接続でオーディオ入力をする場合の設定方法について書きます。
前提
例えばリズムマシンの「Roland T-8」は、USBケーブルでPCと接続が可能です。
ただ通常はオーディオ入力は1つのみ選択可能なので、このままでは設定できません。
これを共存させる方法について書きます。
設定手順
環境設定
デバイス設定の最後に「+新規複合デバイスの作成」という項目があるのでこれをクリック。
組み合わせたいオーディオ入力を選びます。
オーディオトラックの設定
アレンジャー画面から「CTRL+SHIFT+T」などでオーディオトラックを作成。
オーディオトラックのインスペクタから対象のシンセを選択。
録音ボタン(赤丸)を有効にすると、ハードシンセからオーディオ入力が可能となります。
テンポ同期する方法
テンポ同期は「同期」の設定から "MIDIクロック" を選んで各種 MIDI 入力の設定を行います。
ただ USB接続の場合はリアルタイムではズレが発生します。(ただし録音するとタイミングが合います)
そのため USB接続でテンポ同期はせず、MIDIケーブルで接続して同期を取るようにするか、手動で合わせたほうが良いのかもしれません。
■Ableton Linkを使う場合
MIDIクロックではなくAbleton Linkで接続する場合は、"SPP" と "MTC" の設定は「OFF」にしておいた方が良さそうです
(シンセによっては SPPが誤作動したり、MTCが不要なトラフィックとなる可能性があるため)
2025/7/13 追記: オーディオがずれる場合はブロックサイズを減らす
リアルタイム演奏の場合にオーディオがずれる件について、色々と設定を試してみたところ「オーディオ > ブロックサイズ」を "128" など小さい値にしたらズレが発生しなくなりました。
(バッファサイズが足りずに音飛びする場合は "256" あたりに調整)
環境によってはこれで解決するかもしれません。
USB接続したハードシンセを外部音源として使う方法
USBからオーディオ入力できるシンセはUSB-MIDIとして使うこともできるので、念のため紹介です。
Bitwigではトラック全体を入力・出力として設定できますが、
HW Instrumentを使うとデバイスチェーンの一部としてハードシンセを取り込むことも可能です。
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最終更新:2025年07月16日 07:26