Tool

Tool


Toolは、Utilityデバイスの1つで基本的なパラメータを扱います。
音量、ゲイン、パン、ステレオの広がり、チャネルの位相反転スイッチ、高解像度出力レベルメーターといった、ミキサー・トラックのようなパラメータを持ったデバイスです。


機能

L- (左チャンネルの反転)
左チャンネルを反転します。
Swap L/R (左右チャンネルの入れ替え)
左右チャンネルを入れ替えます。
R- (右チャンネルの反転)
右チャンネルを反転します。
Volume (ゲイン)
ー∞db(無音)から+18.1dBの範囲で指定するゲインです。無音が使えます。
Gain (より大きな範囲のゲイン)
±36.0dBでゲインを指定します。Volumeよりもより大きな動きを作ることができます。
Pan (ステレオ定位)
出力ステレオのパンポジションを指定します。
Stereo Width (ステレオの広がり)
音の広がりを指定します。100%で変化なしで、0〜200% (最大の広がり)となります。

Tips

モジュレーターの追加方法 (サイドチェインのカーブを作る方法)
モジュレーターを追加するには左下にある🔑(カギ)アイコンをクリックして、表示された「+」をクリック。

例えば Curves モジュールを追加してみます。

モジュールが追加されました。

マッピングをするために、ここのアイコンをクリック。

するとマッピングモードとなるので、VolumeパラメータにCurvesをマッピングしてみます。

■注意
そのまま設定するとゲイン (dB) が大きくなりすぎるので Volume を小さくします。

サイドチェイン的な使い方をする場合には前後に動かないので、Curvesモジュールをクリックして、bipolar (±のアイコン) を無効にします。

さらに4分音符で同期させたいので、"Hz" のところを "Quater note" に変更すると、4分音符で同期するようになります。

カーブの形状を変更したいのでここのフォルダアイコンをクリック。

サイドチェインのカーブの形状に近いのは「Envelope > One Late Rise」。これを選択します。

あとはカーブエディタで良い感じのカーブを描いて完成です。
オートパンを作る
ToolにはPanがあるので、LFO (モジュレーター)と組み合わせて、テンポに同期するオートパンを作ることもできます。
まずはFXスロットなどにToolを追加して、LFO (モジュレーター)を追加します。


そしてLFOのモジュレーターをToolのPanに割り当てます。

続けてLFO (モジュレーター)のタイムベース(音符アイコン)をクリック。

値は例えば "Half note" などを選択。

これでテンポに同期するオートパンが作れました。

標準プリセット

Auto-Sidechain (オートサイドチェイン)
シンプルなテンポ同期のサイドチェイン。
Auto-Pan (オートパン)
"Auto-Pan" プリセットは、オートパンのプリセットで、使いやすいマクロも用意されています。

プリセットの機能と説明は以下のとおりです。
Timebase
パンの周期
Waveform
波形
Unsync
テンポ同期しない場合はONにする
UnsncRate
UnsyncをONにしたときの周期
Amount
揺れ幅
Phase
開始をずらす場合のオフセット
説明
LFOをプロジェクトのテンポに同期させたシンプルなオートパンニングエフェクトです。
便利なリモートコントロールがLFOパラメータにマッピングされています。「非同期」と「非同期テンポ」のオプションも含まれています。

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最終更新:2025年08月14日 15:01