(ヤサコ)都市伝説によると
電脳ペットは死んだ後⇒
ある場所に
移り住むそうです。
(メガばあ) かんじゃ
「4423」はイサコの患者ナンバーじゃ。
ちりょう
彼女の治療のために
設置された
実験医療空間「4423」は⇒
「あっち」の原型なのじゃ。
のぶひこ
それに信彦が死んだのは
イサコがミチコに願ったからではない。
(オバちゃん)どういう事?
[ケータイ](メガばあ)信彦は 交通事故の直後
すでに死んでおったのじゃ。
事故の後
かろうじて目覚めた彼女は⇒
兄を失った事を知って
再び 意識を閉ざした。
いや
その 心の傷を癒すために
作られた空間⇒
う
心を埋めるものを イマーゴを通じて
電脳物質の形で 生み出す空間。
そう 失った兄の姿までも。
しかし 何らかの原因で変質し
ついには停止した。
あまさわ ゆうこ
治療中の天沢勇子と 彼女の
生み出した 心の世界とともに。
おこのぎ
じゃあ 小此木医師が
手術したっていうのは?
ゆいいつ
[ケータイ]そう 唯一
電脳コイルシステムを知るオジジが⇒
[ケータイ]彼女を救うために
ヌルキャリアで意識を分離させ⇒
医療空間に 入り込んだのじゃ。
もど
そして 彼女は戻ってきた。
じゃが…。
(イサコのおじ)小此木先生は
そのまま戻られませんでした。
先生が勇子を救ってくだすった。
ご自身の体を かえりみずに。
資料によると イマーゴは
てきごう
大人には うまく適合せん。
ふか
負荷が かかったオジジの体は⇒
つ
分離しただけで力尽きてしもうた。
ここから先は 覚えてないわ…。
(メガばあ)
実験空間は 人知れず「あっち」と
い
呼ばれる 異空間に変異をとげた。
その後 しばらくオジジの意識は⇒
あっちを
さまよっていた事じゃろう。
4423… 天沢勇子を探し求めてな。
私は… 小此木…。
私と 同じ名前だ!
ゆうこ
優子?
オジジ?
優子!
優子じゃないか!
オジジ! オジジだ~!
(鈴の音)
オジジは 死んだんだよ。 ポックリ。
おう! 思い出した!
わしは こないだ死んだんじゃ!
アハハハ!
ウフフフ!
私 あっちでオジジと会ってたんだ。
デンスケに ついてきたら
ここに来ちゃったの。
しせつ
そうか… デンスケも この治療施設の
一部だったからなあ。
えっ… そうだったんだ…。
さっき 4423に会ったよ。
でも 女の子じゃなかった。
それに暗くなって消えちゃったの。
そうか。
どこにいるか 分かるかい?
ううん。
まあ ええ。 さあ もう
こんな事が 起こらんように⇒
かぎ
鍵をかけねばな。
かける前に
死んでしまったんじゃ。
おお~。
帰り道は デンスケが知っておる。
ワオン。
さあ デンスケ
孫のボディガードになっておくれ。
ワン!
(オジジ)さあ 行くんだ。
ワン!
あっ…。 オジジ?
(鈴の音)
(オジジ)さあ デンスケと お行き。
そして 首輪をかけて
全部 忘れるんだ。
オジジ? 一緒に帰ろう。
お行き。 わしは⇒
迎えに行かねばならぬ子が
いるんじゃよ。
オジジ~!
(鈴の音)
オジジ…。
(鈴の音)
あなたは さっきの…。
ハァ ハァ ハァ…。
あっ…。
ハラケン!
イリーガル?
…じゃない。
ワオ~ン。
ああ… デンスケ?
ワン!
デンスケ!
ワウ~ン…。
あっ…。
えへ。
クウ~ン…。
デンスケ…。
会いたかった。
クウ~ン…。
温かい。 ウフフ。
えへへ。
デンスケの毛並み フサフサだったんだね。
温かい。
ああ デンスケ…。
デンスケ…?
お別れ… なの?
ウウ~ン…。
あっ。
デンスケ! ありがとう!
今まで 本当にありがとう。
さようなら。 デンスケ。
ヤサコ!
ヤサコ! オバちゃん ヤサコが!
ヤサコ!
オバちゃん… ハラケン…。
一体 どうやって?
デンスケが案内してくれたの。
デンスケが?
真っ黒になってたけど。
毛並みが フカフカだったよ。
うん。
さようならが 言えたよ。
うん。
ゆる
(ミチコ)許さない…。
ううっ!
天沢さん…。
だいこくし
大黒市に 連れてって!
今すぐ!
電脳体は?
まだじゃ!
しかし なぜか一部が
戻り始めておる!
[ケータイ]じゃあ 天沢さんは?
(メガばあ)まだ分からん。
[ケータイ](オバちゃん)
じゃあ どうするのよ!
うん。
こんな事もあろうかと思って⇒
ふだ ず
切り札に 連絡済みじゃ!
切り札~? ゲッ! バイクが!
しまった~。
(ヤサコの父)乗るんだ!
室長?
室長 こんな事になって
すみません。
でも 娘さんの
やろうとしてる事は決して…。
後部の電脳ポシェットに
メタタグが入っている。
メタタグ…?
これだ。
コイルタグだ!
何で こんな物を?
本物じゃない。
ぼく
僕の技術では再現できなかった。
たいしょ
でも 対処療法くらいにはなる。
お父さん…。
優子 こんな時に近くに
いてやれなくて すまなかった。
室長 アンタ まさか…。
会員番号1番だ。
たんていきょく
(一同)コイル探偵局のバッチ!
おふくろには色々 弱みを
にぎ
握られていてな…。
やはりその手口か!
それだけじゃない。
実は 半年ほど前から⇒
ようせい
メガマス本社の要請で
かんさ
内部監査を手伝っていたんだ。
(メガばあ)う~ん それにしても
一体 どこからリンクが…。
モジョ!
くせもの!
うわっ! このっ!
リンクが… ああっ!
これは… 古流の暗号か?
(ヤサコの父)メガマス内部にも
旧コイルスとつながった 一派がいる。
彼らは ある男を動かして⇒
失われた コイルスの技術を
手に入れようとしている。
(オバちゃん)
それは 一体何者なの?
しっそう
失踪した コイルス主任技師の
名前を知っているか。
う~ん。
このくせ! この暗号の組み方!
ねこめ
もしや 会員番号3番… 猫目か!
その技師の名は… 猫目。
何ですって?
そうすけ
猫目宗助は
失踪した技師の息子だ。
(猫目)お久しぶりです メガばあ。
宗助 お主 何を たくらんでおる!
何も たくらんでなど いない。
僕の目標は あのころと同じだ。
すべて 思い出したわい!
メガマスに
復しゅうする気なのじゃな?
むく
ああ。 報いを受けさせてやる。
たまこ
4年前も お主が玉子を
そそのかしたばかりに!
わしが 止めなければ⇒
玉子が あっちに
行っていたかもしれんのじゃぞ!
(ヤサコの父)
彼は 旧コイルス一派と組んで⇒
じく
イマーゴを軸に
おど
本社を脅す気だったんだろう。
(オバちゃん)まさかカンナの事故も?
いや 原因は イマーゴと
古い空間によって起こった⇒
ご けんいち
ナビの誤動作だ。 研一君のデータが
うらづ
それを裏付けたよ。
本当ですか!
(ヤサコの父)ああ。 本社にも
不具合の公表を確約させた。
カンナ君には 何の落ち度もない。
研一君 みんなの誤解を
一緒に解こう。
はい!
ハラケン よかった。
うん。
天沢さんも カンナは
自分が巻き込んだかもって⇒
気にやんでいたわ。
大黒市内に入るぞ。
天沢さんの お兄さんが?
そう。 亡くなったのは交通事故よ。
5年前に。
天沢さんに 伝えないと…。
モジョ!
はうっ! もう… もたん!
何じゃ?
これは何だ? なぜ はじかれる?
まさか… タケル?
タケル君!
(タケル)兄ちゃんのラインは
すべて はじいたよ。
もう これ以上
ひどい事は しないで!
[ケータイ](猫目)何を言うんだ!
この実験データが残れば⇒
こうせき
父さんの功績は世界に…!
そんなの 父ちゃんが
よろこぶわけがない!
父ちゃんは イマーゴや電脳ペットを⇒
人の心を 治すために作ったんだ!
タケル君…。
だま
ヤサコ… 今まで黙ってて ごめん。
[ケータイ](猫目)やめろ!タケル!
何をしたの?
兄ちゃんの
こわ
メガネを壊した。
小さいころ
父ちゃんからもらった
パスワードなんだ。
タケル君…。
そんな事より ヤサコ!
早く天沢を呼び戻すんだ!
うん。
(メガばあ)大分 ダメージを受けた。
リンクが遠のいておる。
何なの このリンク先。
コイルドメインに似ているけど。
(メガばあ)
おそ
恐らく あっちと同じ種類の
精神空間じゃろう。
しかし 今までいた空間とも違う。
(オバちゃん)
正体が分からなくては
修復出来ないわ!
(メガばあ)
さっきリンクが つながりかけて
急に苦しそうな顔になったのじゃ。
苦しそうな顔?
痛み…。
こっち! こっちよ 天沢さん!
私の声を聞いて! 天沢さん!
≪こっちを見て!
(イサコ)あっ…。
天沢さん!
ヤサコ!
あっ!
これ… 夢の…。
夕焼け?
ヤサコ!
これは 分離ではない!
リンク先は… 内側?
ハァ ハァ ハァ…。
(信彦)どうやって接続したの?
ここには 特別な子どもしか
入れないんだよ。
ここは どこなの?
ある女の子のために作られた
空間なんだ。
傷が 癒えるまでいつまでも
子どものままでいられる場所。
あっ…。
僕は もうすぐいなくなるんだ。
この空間と一緒にね。
いなくなるって?
その女の子は もう
僕の力を借りてはいけないんだ。
そういう決まりなんだ。
僕の役目は もうすぐ終わる。
ワン!
デンスケ!
(信彦)ヤサコ。
あっ!
あっ!
この犬の後を 付いてきたんだね。
どうりで…。
4423はここで何をしてるの?
僕は その女の子の
治療をしているんだ。
心のね。
お医者さんなの?
ああ そうだね。
君は イマーゴがあるんだね。
ならもう 帰ったほうがいい。
この空間は 君のような子に
反応してしまう。
に
逃げて 2人とも!
(ミチコ)やめて…。
お兄ちゃんを取らないで!
あなたが ミチコさんなのね!
まずい。
もう一人生み出してしまったんだ。
早く逃げるんだ ヤサコ!
(イサコ)やめて!
(ミチコ)
お兄ちゃんと 別れたくない!
私は お兄ちゃんと
ずっと一緒にいるの!
違う! 私は お兄ちゃんと
さよならをしたの!
天沢さん そこにいるのね!
分かった。 分かったの!
聞いて。
天沢さんがミチコさんに願う前に⇒
お兄さんは死んでいたの。
お兄さんを 死なせたのは
あなたじゃない!
そこにいるのは…。
(ミチコ)だめ。
お兄ちゃんは ずっと
私のものなの! アンタなんか嫌い!
分かったの。 ミチコさんは⇒
天沢さん
一人が生み出したんじゃない。
いや!
もう一人いたの。
ミチコさんを生み出した人が。
それは…。
やめて!
この私。 小此木優子よ!
あっ…。
私のキスが あなたたちの別れを
じゃま
邪魔してしまった。
ミチコは 私のキスと
あなたの苦しみの子ども…。
天沢さん 戻ってくるのよ!
もう その空間とは
さよならを したはずなんだから!
(ミチコ)そんなの許さない!
走って!
リンクが! 戻ってくるわ!
天沢さん! そうよ! こっちよ!
(ミチコ)あなたは
本当に 私を捨てられるの?
あなたは それを望んでいない。
天沢さん!
私と離れる事なんて出来ない。
私を生み出したのはあなた。
私は あなたの苦しみを悲しみを⇒
食べるために生み出した
あなたの分身。
何度 殺しても
私は 何度でもよみがえる。
だって 私は
あなたの本心なんだから。
やめて…。 もうやめて!
あなたのお兄さんへの
思いを捨てて⇒
勝手に大人になろうとしても
そんなの 私が許さない。
天沢さん!
天沢さん!
ヤサコ!
(ミチコ)さあ戻ってきなさい。
こっちは とても心地いいわ。
お兄さんも ここにいる。
ここでは 大人になる必要がない。
いつまでも甘くて
切ない気持ちでいられる。
ずっと…
子どものままでも いいの。 勇子。
いけない。
だめ! そっちへ行ってはだめ!
天沢さん!
髪の毛 結んで。
天沢さん! うううっ!
ヤサコ! もうやめて!
待って!
これ以上は危険じゃ!
止めるぞ!
だめだ!
ヤサコに… 任せるんだ。
ウフフ。
(ミチコ)ほかに… 何もいらない。
大人になるための痛みも苦しみも。
天沢さんの ばか!
それでも 天沢勇子なの?
あの勇ましい天沢さんなら⇒
戻ってこられるはずよ!
勇子の勇は 勇ましいの勇!
(ミチコ)やめて。
痛い…。
勇ましい… あなたは
痛みを恐れない 勇ましい女の子。
だから イサコ!
戻ってきなさい! イサコ!
はっ…。
ヤサコ?
だめ… だめよ… うわあ…!
やめて… 何をするの…。
行くんだ 勇子!
お兄ちゃん!
これで本当の さようならだ。
待って。 行ってはだめ。
そっちには痛みと苦しみしかない。
だから… だから
行かなければならないの。
私は これから
あなたたちなしでも⇒
自分独りで 生きていかなくては
ならないから!
(ミチコ)やめて 私の勇子!
私を捨てないで 勇子!
行きなさい 勇子!
(ヤサコとイサコ)
痛みを感じる方向に 出口がある!
あなたの夢に
つながっていたのね。
うん。 いつも不思議に思ってた。
私の心の世界は ずっと
あなたの心の世界につながってた。
私 あなたの事が嫌いだった。
うん。
でも 分かったの。
なぜ嫌いだったのか。
うん。
こわ
ずっと怖かった。
誰かと 心が
つながる事が怖かった。
うん。
でも もう怖くない。
うん。
見失っても
かならず道はどこかにある。
人は細い道でつながってる。
時々見失うけど。
でも きっとつながっている。
うん。
お帰り イサコ。
ただいま ヤサコ。
♬~
(ハラケン)小学生最後の自由研究
やりそこなっちゃった。
ああ そうね。
だから 今 終わらせる事にした。
イリーガルの研究。
イリーガルって何だったんだろう。
ずっと考えてた。
今までのイリーガルは
全部何かの感情だったかもって。
あこがれとか 怖いとか。
もう会えなくなってしまった
誰かに会いたいとか。
そういう気持ちが 誰にも知られず
消えていくはずの気持ちを⇒
あのヌルたちが
拾い上げていたとしたら…。
それがイリーガルかもしれないって。
もしかして カンナちゃんも…。
うん。 僕の 心の中のカンナが⇒
心の道を通じて
会いにきたのかなって。
もし ミチコさんも
イリーガルだったとしたら⇒
何だったんだろう。
私と天沢さんがミチコさんを生んだ
あの時の気持ち。
切なくて 悲しくて。 それに…。
ちょっと苦しい。
うん。
その気持ちって もしかして…。
初恋… かな?
えっ?
うん。 そうかもしれないわね。
私たちは 中学生になりました。
天沢さんは 結局 何も言わずに
金沢に行ってしまいました。
◇点滅◇[ケータイ]
はい もしもし。
天沢さん?
ねえ 私まだどっちだか
分からないの。
私たちって 友達になれたのかな?
[ケータイ]言っただろう。
[ケータイ]私は 友達というものは
よく分からないんだ。
そう…。
[ケータイ]でも お前は…⇒
[ケータイ]同じ道を迷って
同じ道を目指した仲間だ。
うん。
[ケータイ]でも 仲間なのは
同じ道を目指してる時だけだ。
[ケータイ]私みたいな人間は いつまでも
他人と一緒にいては⇒
[ケータイ]自分の道が
見えなくなってしまう。
そうかもね…。
また会おう。
同じ道を迷った時に。
[ケータイ]うん。
それまでは さようならだ。
うん。
私はイサコ。
名づけ親はアンタだ。
(電話の切れる音)
あっ…。
きょうこ
(京子)うん…?
デンスケ?
京子 見えた?
最近作成されたWikiのアクセスランキングです。見るだけでなく加筆してみよう!
atwikiでよく見られているWikiのランキングです。新しい情報を発見してみよう!
最近アクセスの多かったページランキングです。話題のページを見に行こう!
- 参加者一覧 - ストグラ まとめ @ウィキ
- べりはぴ - ストグラ まとめ @ウィキ
- 魔獣トゲイラ - バトルロイヤルR+α ファンフィクション(二次創作など)総合wiki
- クロスボーン・ガンダムX1改 - 機動戦士ガンダム バトルオペレーション2攻略Wiki 3rd Season
- 鬼レンチャン(レベル順) - 鬼レンチャンWiki
- ヴォイドカンパニー - アニヲタWiki(仮)
- 機体一覧 - 機動戦士ガンダム EXTREME VS.2 INFINITEBOOST wiki
- ガンダム・エアリアル(改修型) - 機動戦士ガンダム EXTREME VS.2 INFINITEBOOST wiki
- コメント/雑談・質問 - マージマンション@wiki
- 危険度7 - 検索してはいけない言葉 @ ウィキ