『Fate/Zero』のキャスター。第一章クリアでストーリーガチャに追加される☆3キャスター。
ピックアップガチャやフレンドガチャでは召喚対象外で、☆3の中では特に入手が難しいサーヴァント。宝具レベルを上げるのも困難。
入手できたとしても、再臨素材にホムンクルスベビー禁断の頁蛮神の心臓といったやや入手しづらい素材を使用し、育成も大変。

ステータスはバランス型。同クラス・同レア内でHP/ATKともに中の下程度。
カード構成・カード性能的にキャスターの典型A3枚構成かつ初期サーヴァントのHit数で目立ったことはない。
クラススキルは「陣地作成 B」のみ。「道具作成」を持たず弱体成功率は底上げされていないので敵の弱体耐性で弾かれる可能性がある。
属性は混沌・悪・人。

スキル

【スキル1】精神汚染 A CT:7-5
精神異常付与成功率・精神異常耐性を3Tアップするスキル。
スキルレベルを最大まで上げれば、弱体耐性の高いエネミー(例えば「対魔力」をランクEXで持つサーヴァント)にもデバフをかけることができるようになるが、
対象となる効果が精神異常だけなのでスキル「深淵の邪視」しか成功率が上がらない。
(宝具の攻撃力・防御力ダウン、スキル2の宝具威力ダウンなどの成功率は対象外)
また、自分が精神異常(魅了・恐怖・混乱・幻惑・睡眠)にかかりにくくなる。

【スキル2】芸術審美 E- → 冒涜審美 C+++ CT:7-5
敵サーヴァント1体の宝具威力をダウンさせるスキル。
最大でも倍率が11%で、自身の宝具の攻撃力ダウンと合わせても敵の宝具を受け止めるのは難しい。

2020/11/11実装の強化クエストにより、宝具威力ダウンの対象が敵全体かつサーヴァント限定から制限なしになり、ダウン倍率も上昇した。
ただし、宝具威力ダウンは最大でも20%と、低めの数値なのでこれ単独では依然として頼りにはならない。
またArtsとBusterの攻撃耐性ダウン(最大20%・3T)も追加され、味方全体のカード性能の底上げ出来るようになり支援スキルとして使い勝手が向上した。
弱体が弾かれる可能性があるのと、次のWaveには持ち越せない事には注意。

【スキル3】深淵の邪視 C CT:10-8
最終再臨後の強化クエストクリアで取得するスキル。敵全体に「恐怖」状態を与える。恐怖の仕様については、下の折り畳みを参照。
効果時間の5Tの間のどこかでスタンが起こるが、タイミングが読めない。アサシンを相手取る場合、敵のチャージが短いこともあり宝具の足止めに使うには不安要素が大き過ぎる。通常攻撃の減衰以上の効果は狙わない方が良い。

+ 恐怖状態の仕様

精神異常に分類される特殊な弱体状態。効果中の敵ターン終了毎に、一定確率でスタン状態に変化する。
プレイアブルサーヴァントで、この効果を使用するのは現時点でジル・ド・レェ/キャスターアビゲイル・ウィリアムズアストルフォ/セイバーアビゲイル・ウィリアムズ〔夏〕ヴァン・ゴッホ蘆屋道満のみ。

恐怖付与のスキルを敵に使用した場合の流れは以下の通り。

  1. スキル使用時、恐怖状態が敵にかかるかどうかの判定が行われる(この時点では弱体耐性・精神異常耐性および弱体無効・精神異常無効が有効で、弱体付与成功率・精神異常付与成功率上昇も有効)
    付与成功率は基本的に100%(ヴァン・ゴッホのみ500%)。弱体耐性等を持つ敵にはにここでカットされる可能性がある。特に対魔力に加えて女神の神格をもつステンノエウリュアレのようなサーヴァントには安定しない。
  2. 敵に〔恐怖〕状態が付与。
  3. 敵ターン終了時、〔恐怖〕状態のかかった敵に一定確率で1Tの〔スタン〕を付与する。
    (「確率で付与」ではなく「確率で発動」のため弱体耐性・付与成功率アップの対象外。スタン発生率はスキルレベルに依存する。アビゲイルのレベル10「正気喪失」であれば50%)
    • 敵がスタンに付与が行われなかった場合、恐怖状態の持続ターンが1減り 3. に戻る。
    • 敵がスタンに付与が行われた場合、恐怖状態の持続ターン経過を待たずその時点で恐怖状態は消滅する。(スタン付与成功率は500%なので弱体耐性で防がれることはない)
      既にスタン状態の時に、スタン付与が行われた場合は重複不可のためにスタン付与に失敗するが、恐怖状態は消滅する。
      弱体無効や行動不能無効状態の時に、スタン付与が行われた場合は無効化されてスタン付与に失敗するが、恐怖状態は消滅する。

注意事項としては、

  • 持続ターンに関係なく、恐怖状態によるスタンは最大1回しか起こらない。(スタンが0回で終了する可能性もある)
  • 恐怖状態にかかった後のスタン判定は弱体耐性とは無関係(同時に仮に弱体耐性ダウンをかけてもスタン判定の確率は変わらない)。

等が挙げられる。

宝具「 螺湮城教本 (プレラーティーズ・スペルブック)

Busterの全体攻撃宝具。敵全体にダメージと、3Tの攻撃力ダウンを与え、
2022/8/6実装の強化クエストクリアで3Tの防御力ダウンと味方全体の〔フォーリナー〕のNPを増やす効果が追加される。
宝具強化済みではあるが、ATKが平均以下なので宝具威力はあまり高くない(宝具LV5・自前のデバフ込みで有利相手に33000前後)

攻撃力ダウンと防御力ダウンはどちらもOC100%で20%と、攻撃系宝具の追加効果としては高い倍率。
もっとも攻撃力ダウンは「芸術審美(or冒涜審美)」と合わせても宝具を止める程のものではない。通常攻撃の軽減程度に考えること。
防御力ダウンは後続の攻撃を底上げ出来るので、クリティカルや宝具で追撃を狙うと良い。

NP付与は対象がフォーリナーに限定されるとはいえ30%も増やせるので、フォーリナーの宝具の回転率を上げる事が出来る。

総評

敵全体へのデバフとフォーリナーへのサポート力が特徴のサーヴァント。
前述の通りストーリー召喚限定で入手手段が限られ、十全と能力が発揮するためには強化クエストクリアが前提となる上、殆どが限定サーヴァントであるフォーリナーを要求するため、使用へのハードルが高い。

序章クリア報酬で回避スキルを所持しているクー・フーリン〔術〕が確実に入手できる為、ジルをパーティに入れる優先順位は低い。
配布サーヴァントの術アタッカーであるハロウィンエリザジークを所持していれば尚更である。

しかし敵として登場した場合、こちら側全体に恐怖状態を執拗にばらまいてくるため、かなり厄介な相手となり得る。
エネミー向けな性能と言って良いかも知れない。
ちなみに恐怖状態は「精神異常状態」に分類されるため、ダビデトリスタンの「治癒の竪琴」で回復でき、またジル本人やファントム等が持つ「精神汚染」、ヘラクレス等が持つ「勇猛」で対策できる。

運用

周回用としては、宝具使用によりフォーリナーにNP供給ができるため、フォーリナーと組ませることが前提となる。
パーティ全体へのNP供給が可能な闇のコヤンスカヤボイジャージャック・ド・モレーが相互に相性が良い。
ジル自身が宝具を打てなければNP供給もできないので、カレイドスコープエアリアル・ドライブなどの開始時NPがあるものと相性が良い。

宝具演出時間が短いので、クエストを最短速度でクリアすることにこだわる場合は1w担当として選択肢に上がる。

高めの攻撃力と防御力デバフを付与できる宝具、および不確実だが敵全体にスタンをかけられるスキルを持ち、味方全体のArtsとBusterを多少底上げ可能なことから、
耐久パ用のデバッファー兼アタッカーとしてある程度価値が認められる。
同クラスには

と、耐久を補助してくれるサーヴァントが存在し、宝具チェインを組めば敵の攻撃力を実質100%ダウンさせることも可能。その他、回復・NP供給に長けたマーリン玉藻の前も合わせられる。
他クラスでも

等の攻撃力デバフ、防御力バフを持つA寄りのサーヴァントと組むと良いだろう。
礼装としてはプリズマコスモスレディ・フォクシーなど毎ターンNP獲得系、天の晩餐春風遊歩道などNP獲得量アップ、
鋼の鍛錬マグダラの聖骸布など防御力アップ、レコードホルダーなど弱体付与成功率アップを選びたい。

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最終更新:2022年08月07日 10:31