本項では、ロアニャク彐卜力国における個体識別名称――通称、人名に関して記述する。


概要

 ロアニャク・ウイルスによる倫理学的決定により、人類種は保全されることになったが文化的な名称と合理的な識別符号の両立が倫理学的に求められたことから、ロアニャクの人名に関しては複雑な構造を示すことになった。

識別番号

 特に人類種の保全体系においては、戦争後の保全人類青少年に人間自身が番号による識別(おそらく、税務統合用の国民識別番号が元になっている)を導入していたこともあり、それを特定コロニーが感染した個体の識別のために用いる記号として利用するようになった。

渾名

 特定コロニーの感染個体が渾名を自称する場合がある。これは無機質な数字による命名を人類の文化を見たロアニャク・ウイルスが粋でないと感じて、自称するようになったものである。社会的にはある程度浸透したものであるが、「記憶による呪術暴走」の前兆であるとも看做されているため、現状は複雑な状況にある。

個体名

 識別番号に結び付けられた個体が感染前に社会的に名乗っていた名前であり、ロアニャク・ウイルス社会においてはこれに触れることはナンセンスであり、タブーなことであるとされる。何故なら、個体名を名乗ることはそれまで主体性を持っていた人間の個体名に結びつく人生を乗っ取ってしまうことであり、非倫理的であると考えられたからである。

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最終更新:2021年08月10日 15:01