年月日:1724年1月18日〜1727年1月1日 |
場所:ダクラーシュ、モンタク |
結果:ハルゼイ帝国の事実上の勝利 惑星ボルガード併合 |
交戦勢力 |
ハルゼイ帝国 ベリオン共和国 |
モンタク中央共和国 ダクラーシュ民族評議会 モンタク・タプナパキ王国 フォンタルク・ユーエツィスィラ氏国 自由盟約騎士団 |
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指導者・指揮官 |
ハルゼイ帝国 ・スキェヒーヌス2世 ・ペヌス・ヒュィウプスィウ ・ヴヌス・フトェボーグル ベリオン共和国 ・アレア・プヴァルツ ・メシュトル・マーデンクロッツ |
モンタク中央共和国 ・セロ・スコロイア ダクラーシュ民族評議会 ・カウニーヌス・ヒャルグトボーグル モンタク・タプナパキ王国 ・バシャ・タンギマ ・バシャ・トゥシャ・ヌポラ フォンタルク・ユーエツィスィラ氏国 ・シャルカンナーツ・シャラシュエワーエ 自由盟約騎士団 ・ダーナ・ファロ・アスクリオル |
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戦力 |
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損害 |
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1724年ハルゼイのモンタク侵攻 |
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背景
第四次モンタク宙圏連合の成立
旧ボルガード宙域は、長年を通じて政治的に不安定な地域である。1709年には、経済破綻を引き起こして
大宇宙連合会議の
委任統治領となっていたが、1709年に独立し、第四次モンタク宙圏連合が成立した。しかし、かねてより旧領奪還を主張する
ハルゼイ帝国が接していることから、国家承認委員会は、
大宇宙連合会議国家承認委員会モンタク独立支援グループを組織し、同地域に駐屯を続けていた。
モンタク独立支援グループの引き上げ
国家承認委員会は、1723年11月1日、独立からちょうど15年の節目を迎えた日、かねてより協定で定められていたように、星系ダクラーシュ及びモンタクからモンタク独立支援グループを引き上げることを確認した。しかし、自由盟約騎士団や
フォンタルク・ユーエツィスィラ氏国の識者を中心として、
ハルゼイ帝国から国家を守るためにも、より長期の駐屯を認めるべきだという強硬な意見もあったが、ユーエツィスィラはモンタク内で新参であって発言力が弱かったことと、多数派でなかったし、認められなかった。
開戦
上記の識者の目論見は的中し、ハルゼイ帝国はモンタクへの侵攻の準備を進めていた。単純な武力増強のみならず、
ポーグを用いて国内のボルガード民族主義者を煽動し、ハルゼイ帝国による支配の受け皿とした。また、ベリオンから軍事顧問団として
メシュトル・マーデンクロッツを含む有力な軍人を派遣してもらい、計画立案に立ち合わせるなどした。
宣戦布告
1723年14月、ベリオンは、旧ボルガード宙域の治安維持の強化の一環として、
メレンノ・ハルゼイを招き、惑星ラヴェルトに近い無政府宙域で大規模な艦隊演習を行った。モンタクはこれを挑発と受け取り、強く非難した。
そして1724年1月18日、ハルゼイはモンタクに宣戦布告し、ここに正式に戦争が開始された。技術力や兵士の練度の差が露呈していくとジリ貧になるという考えから、ハルゼイが採用した戦争計画は、ボルガード人固有の強さを用いた電撃的な侵攻であり、惑星ボルガードをわずかな期間のうちに陥落させた。
戦争の長期化
しかし、地上以外の戦いではボルガード人の体格が活かせないことや、開戦から時間が経ち、ボルガード側も体制を整えたこと、自由解放連合諸国や
ドルムント、
エルミアがモンタクに支援を開始したこと、ボルガード人が故地である惑星ボルガードを手にしたことで満足しだしたことなどの要因が重なり、惑星ダクラーシュ周辺で前線は停滞。戦争は膠着し、装備を充実させたモンタクが徐々に押し返していく形となっていった。
講和へ
エルミアの介入
戦線の膠着は長期に及び、開戦から3年が経過しようとしていた。戦争を早期に終結させたいと考えていたヴァルエルクは、エルミアに働きかけて終戦工作を開始させ、エルミアは両国に講和勧告を打診した。もとより早期終結を狙っていたハルゼイとベリオンはこれ以上戦争を長期化させることを望まず、モンタクとしても、これ以上の消耗を防ぐため、両国ともに受け入れることとなった。
アレスキウ・トール条約
エルミアの斡旋により、自由盟約騎士団の首都である、惑星フォレトフィリムのアレスキウ・トールで交渉の席についた両国代表は、エルミアの提案である、現状追認による講和、すなわちモンタクはハルゼイに惑星モンタクを割譲するということを受け入れ、停戦合意が成立した(アレスキウ・トール条約)。
各国の戦後の動き
ハルゼイ
事実上、戦争に勝利したハルゼイは、故地である惑星ボルガードに速攻で遷都し、首都をボイエ・バスグ・バハ(Beewe Bassg Baħ)と定めた。また、新たに国内に非ボルガード人が増えたため、彼らを国外に放逐し、拒否したものは殺害した。ボルガード人である反帝国主義者も殺害された。
ハルゼイの歴史的名門家であるヴァム・エンシェルンブラウド家を筆頭にした、アレスキウ・トール条約に納得しない国内タカ派の政治家グループが存在し、帝国内で様々な活動を行ったが、彼らは粛清された。ここに、ヴァム・エンシェルンブラウド家は没落していくことになる。
モンタク
滅亡しそうになったところを、事実上エルミアに救われた形となったモンタクは、エルミアとの関係を改善しようという運動が盛んになり、国交正常化が達成された。これにより、エルミアとのモンタク産希少資源の貿易協定締結が締結された。
エルミア
モンタクとのの関係を改善しようという運動が盛んになり、国交正常化が達成された。これにより、エルミアとのモンタク産希少資源の貿易協定締結が締結された。また、ヴァルエルクとの関係も改善し、連携緊密化が加速した。これは、続く
アクース内戦、
マーカス内戦への布石になる。
ヴァルエルク
「自由主義の裏庭」という、国内周辺の安定化構想を掲げて介入したヴァルエルクだが、自らの介入斡旋により戦争を終結させたことによって、それに成功した。
逸話とか小噺とか
- 惑星ボルガードまでの電撃侵攻の計画立案に大きく関わったのはマーデンクロッツであった。彼は、当然ボルガード人の体格をも含めて計画していたが、予想以上の進軍速度に驚きを隠せなかった。
- 当時のモンタク中央共和国の再統一委員長であったセロ・スコロイアは、ボルガード系初の委員長ということもあり、ボルガード系住民から大きな期待を寄せられたものの、あからさまなボルガード人格差是正政策が逆差別に繋がり求心力低下を招いた。スコロイアのリーダーシップはいまひとつだったものの、人材活用はピカイチだった。侵攻前は、以上の理由から支持率は低く、政権崩壊直前だとも言われていたが、侵攻時の奮闘が国内外に伝わり印象が向上、支持率は爆増した。
- 1724年、メレンノが保有するアスクロート・ゼー・フレーナ宇宙港に普段停泊しているメレンノ精鋭艦隊「アスクロート艦隊」がいなくなっていることがエルミアのRDCの調査によって明らかになり、その情報を掴んだディガイナが「女帝艦隊、出撃!」と報道し、国際社会は騒然となった。しかし、同艦隊はすぐに再び女帝フレーナ宇宙港に停泊しているところを目撃された。近代化改修のために付近のドックに入れられていただけだったのである。
関連項目
最終更新:2023年10月06日 15:31