勇者

ゆうしゃ


みんな”の勇者。善思の代表者。
義者(アシャワン)の理想を体現する善なる意思の代表者。
義者とは全にして一の言わば群体的な生物で義者という種族が一個の生物として見ていい。彼らの「善き行いを成し、善き結末へ辿り着きたい」「勝利して、生き残りたい」という全体の本能とも言うべき意思。そんな無意識の祈り、願いが収束する器となった人物が勇者と呼ばれる存在。

勇者は全は一、一は全という立場を体現しており、彼らが剣を執る理由に内も外もない。
「“みんな”の祈り」が結集したことで魔王にも匹敵する強大な力を有する。みんなが勇者の不滅性を謳い、勝利への夢を見ることで、祈りが勇者に力として流れ込む“機能”。個では脆弱な義者が、魔王を始めとした強力な不義者(ドルグワント)に対抗するため存在するシステム。
ただし力の源を他者に依存しているため、義者達が勇者に対して不安や失望の念が高まると力の総量が減少していく、己の心臓を他人に握らせているような存在。悪く言えば他者にいいように使われるだけの人形。

義者の種族的意思を背負った勇者だけが、神剣アフラマズダに認められ、その力を引き出せる。 神剣が宇宙開闢の時より収集した義者の祈りを引き出せるので絶大な力を振るうことが可能。ただしどれだけの力を引き出せるかは勇者の格に依存する。

該当するのは戦士ワルフラーン地雄ランカ
ワルフラーンは歴代誕生した勇者の誰よりも勇者らしすぎる存在で、善悪闘争に終止符を打つ紛れもない本物。彼は元来備えていた強度と性質により勇者として選ばれたとさるが、彼がみんなの理想に染まりそう振舞ったのか、或いはみんなを己の方向性に染め上げたのかは曖昧であり、彼がどちらなのかは謎に包まれている。

その本質

白の究極存在。二元論世界の首席である“空“を体現するもの。天下無双の力を持つが、本質的には意思を持たない偶像の奴隷。
一切の濁りがない究極の白であるが故に“無の境地”にあり、みんなの意思で如何様にも成れる人形。みんなに望まれれば成れるものに限界はないので、何者でもあり何者でもない。
あくまで演者、用意された脚本がなければ何もできない傀儡という、管理されたこの宇宙の象徴とも言える。望まれれば何でもなれるが、逆に言えば望む側がイメージできないものにはならない。

この道具のような性質は勇者に限らず、高位の白であれば皆似たようになる。ただしこうした部分は勇者当人にとっては当たり前のことであり、その性質には自身ですら気づくことはない。
勇者は真我(アヴェスター)による体制側の存在であるため、既存の法則を破壊しようとする覇道資格者とは相容れない。
黒の究極であるナダレとは対存在であり、互角であるため時代毎に必ず相打ちになることが決まっている。疑似神格がナダレなので、勇者は格としてはに匹敵すると考えられる。

そして本編の時代における真の勇者とは星姫ナーキッド
ナーキッドはスィリオスの覇道の侵攻を抑えるために真我が用意したもの。何もしないという役割を与えられたため幼少期は白痴を演じていた。しかしみんなの代表という立場をワルフラーンが奪い取ったことで勇者ではなくなり、彼女はスィリオスの妹としての新たな生き方を選ぶ。ただしこれは“スィリオスだけの勇者”になることであり、兄の脚本、願いに従うという選択だったので本質的には願望器としての在り方は変わっておらず、よく弁えた者と評価する真我によって勇者の代わりとなる力を得た。
彼女は真正の勇者や真我の触覚(神剣とナダレ)、覇道資格者には一歩劣る。ただしスィリオスが望む脚本次第では何でも可能なので、その意味では限界はない。
彼女は覇道の器では無いので上記の上位存在たちに能力の効果を完璧に及ぼせないが、求められればその問題も容易く突破できるだろう。
20年前にナーキッドクワルナフに敗北したのは、スィリオス達がクワルナフに対抗する具体的なイメージが出来なかったためであり、故に彼女は大それたことをやらなかった。

真我心や意思を重要視しているが、勇者は世界の首席でありながらそれに反するような存在になっている。これは次代の神座となる覇道資格者を生むために、塗り替えられる障害として空の魂を用意したからである。

しかしワルフラーンは勇者ではなかったことになるのだが、彼は一体何者なのか。


  • 白翼に勇者が居たら神剣なしでも頑張ってたのだろうか -- 名無しさん (2021-06-12 12:30:37)
  • GMの神剣とナダレがいたから回ってたのが勇者と七王だろうし、いたらスィリオスみたいな天然物みたいになるやろ。いてもみんなを削りまくりの怪物いるしな -- 名無しさん (2021-06-12 23:23:15)
  • 言っておくけど俺ね。神剣なしでも意外と強いんだぞ? -- 名無しの兄者 (2021-06-13 12:30:59)
  • 「おまえの笑った顔を見せてくれ。それさえあれば、俺は誰よりも強くなれる」 「必ず俺たちは勝利する。 おまえたちの想いこそが俺の剣だ」 「できるからだよ。ならやるべきだ」 これは勇者 -- 名無しさん (2021-06-13 19:58:01)
  • 白翼黒翼の時代はかなり気になるな。双方のゲーム管理者が不在のイレギュラーな時代だから中心勢力や極まった強者は生まれなかったのか、逆にだからこそ変な奴がゴロゴロいたのか -- 名無しさん (2021-06-16 12:29:32)
  • 無貌の怪物ことマグサリオンを倒そうとしたやつも何人も居ただろうしな -- 名無しさん (2021-06-16 14:13:03)
  • 実態がひどい勇者はこれとルドラサウム世界の勇者が浮かぶ -- 名無しさん (2021-06-16 17:20:05)
  • ↑どっちの世界も神がクソなのは一緒だ -- 名無しさん (2021-06-16 18:12:24)
  • くじらは自らRPGプレイしてまともになったんだから兄者も・・・それしても変わらんのが兄者だったな -- 名無しさん (2021-06-16 20:47:44)
  • 仮にパンテオンがリリースして外部作品コラボで他所の勇者が一天の勇者システム聞いたらどんな反応するんだろか。 -- 名無しさん (2021-06-23 19:06:59)
  • 兄者「苦しみに濁った顔をしているな・・・みんな俺が救ってやろう!」 -- 名無しさん (2021-06-23 23:18:32)
  • 歴代の勇者の性格ってそんなに代わり映えしないのかしら -- 名無しさん (2021-10-04 17:15:48)
  • 空っぽだから世相と言うかその時代の周りの空気を反映するんじゃないかな?でも末期の白なんて結局あんまり変わらないのか。 -- 名無しさん (2021-10-04 18:17:05)
  • 白が善か悪かは時代ごとに反転するし善と悪の定義も時代ごとに変わるから結構多様性はあったんじゃない? -- 名無しさん (2021-10-04 18:26:30)
  • 多様性というか白黒モブ共の代表人格みたいなもんだからなぁ。流転ごとに見れば違いはあるんかもだけど、本質は一緒やろうな -- 名無しさん (2021-10-04 19:27:24)
  • これも戒兄さんが言う所の木偶の剣だろうか -- 名無しさん (2021-10-05 19:12:44)
  • (二元論世界的に)真っ当な勇者やってたらドレス系じゃない戦士っぽい服装になってんだろうかナーキッド -- 名無しさん (2022-03-02 16:15:03)
  • 勇者って神座シミュレーションのリセット装置に過ぎないのかな本来。勇者の資質奪ったワルフラーンが指揮官の元型になったのは特殊事例だし -- 名無しさん (2022-04-27 05:43:51)
  • そんな感じだと思う。真我にとっては魔王こそが自分を継ぐ次代の神候補達で、それに発破をかける&芽がなけれb -- 名無しさん (2022-06-10 01:04:20)
  • 途中送信してしまった…芽がなければリセットするのが勇者の役割って感じなんじゃないのかな。 -- 名無しさん (2022-06-10 01:06:05)
  • 正直、ワルフラーンが指揮官の原型と呼ぶにも薄いんだよなぁ。別にコウハもあの子も元々いたわけで、ワルフラーンみたいな突然変異の天賦の才ってキャラでもないからね。 -- 名無しさん (2022-06-10 03:21:11)
  • 勇者って座と総軍持った覇道神の代理じゃないかな。七王はいくら強くても単体で総軍持ち相当の勇者に勝つのは基本無理だし、勇者に勝つために周りの力を取り込む覇道に覚醒することを期待した仮想覇道神というかw -- 名無しさん (2022-06-10 12:41:08)
  • といっても星霊なら総軍持てるぞ。 -- 名無しさん (2022-06-10 21:04:56)
  • 勇者と覇道がどうこうで思い出したんだがナーキッドてスィリオスが望みさえすれば神にもなれるんだっけ? -- 名無しさん (2022-06-10 21:28:34)
  • なれる、が真我を倒せるとは言われてなかったはず -- 名無しさん (2022-06-10 22:53:56)
  • そこも明言されてなかったっけ?真我を倒して平和な時代を作れって言われたらその通りにできるって書かれてたはず -- 名無しさん (2022-06-10 23:09:09)
  • スィリオスが望む限りは限界はないので、できる -- 名無しさん (2022-06-10 23:35:08)
  • 本質的に虚な存在なのに愛するお兄様が望むのなら渇望すら流れ出させられるのやばいなやっぱあの姫 -- 名無しさん (2022-06-11 00:29:07)
  • アカマナフ込なら、既に擬似求道神より上で、覚醒バフラ同格とか限界突破続けてるのよね -- 名無しさん (2022-06-11 01:21:59)
  • ↑2ナーキッドが今までの勇者とは桁が違うのもあるけれど、やっぱりお兄様が無神で絆したのが大きい。『お兄様大好き』と『お兄様に笑顔なんて向けないんだから』の二つの思いを軸にした渇望に依るだろうが、紛れもなくそれは虚ろでなく『お兄様が好き』という『輝くもの』あってこそだからな -- 名無しさん (2022-06-11 08:41:37)
  • ↑そう考えるともしナーキッドが渇望を流れ出せたら自分のことじゃなくてお兄様のことだから覇道では……ある、のか? -- 名無しさん (2022-06-11 09:28:16)
  • 神剣が宇宙開闢の時より収集している義者の祈りはまあ総量的には二元論世界終盤の時が最大なんだろうけども、 本当に二元論世界初期の時は祈りは空っぽだったのかな?一番最初の勇者が出てくる頃にはある程度チャージされてるだろうけども -- 名無しさん (2022-09-24 09:34:48)
  • しょっぱい格の勇者としょっぱい格の王が戦う時代もあったのかな -- 名無しさん (2023-01-10 10:28:45)
  • あったんだろうな…強さもそうだけど真我に忠実すぎる奴らで白と黒どっちが善か悪か関係なくみてらんない有様だったろうな…いや、考えてみればこんな有様のパンテオンでよく勝とうとしたな兄者。いやまぁ兄者がいるだけで戦闘なら勝ち目はあるし何よりアフラマズダを助けたかったんだろうけど -- 名無しさん (2023-01-10 11:14:41)
  • 設定から考えるに末期こそ最強の時代なのは疑いようがないんだよな、 -- 名無しさん (2023-01-10 23:38:50)
  • そこまで強かったらそこで代替わりしてるだろって -- 名無しさん (2023-01-10 23:40:38)
  • 普通に考えて、二元論はどの時代もナダレと勇者(疑似神格クラス)が上限で、魔将時代のメンツが1番強いのは変わらんとは思うぞ。それこそあれより強いと求道神か覇道神なるわけで、いたらロマンはあるかもしれんが可能性的には低いやろ -- 名無しさん (2023-01-11 04:18:26)
  • 魔将戦士時代が一番豊作という感じで、地雄天将時代はクワルナフが居たが未覚醒だったからなあ、 それ以前はちょっと目を引く存在が一人居ればよかった方ぐらいだろうか  …黒翼白翼時代は狩っていく人がいたりナダレ枠いないしでもう無茶苦茶だが -- 名無しさん (2023-01-11 09:33:40)
  • まぁ、次代への代替わり意図の世界だから覇道に目覚めた奴はいたはずだが、戒律・善悪流転・ナダレと勇者ここらに勝てなかったんだろうなとは思うよ -- 名無しさん (2023-01-11 11:36:51)
  • 第一天に限らずどの天も複数の資格者が同時代に発生しているから、資格者は2人以上いないとダメ説。 -- 名無しさん (2023-01-11 21:52:29)
  • メタ的に見ると神に挑む代表決定戦、設定的には二元論の善悪構造の継承とも取れるけども。五天は資格云々は厳しくね。五・六天の対抗馬がずっと刹那にしかならんし -- 名無しさん (2023-01-11 23:51:00)
  • 求道だったマリィが座についてるから。マーラだけでなくサハスラーラも資格者と言えるし -- 名無しさん (2023-01-12 00:37:06)
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最終更新:2023年01月12日 00:37
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