可能性の海
概要
可能性の海とは、
罅の内側に広がる空間のことである。現地世界に似て、しかし決定的に異なる異次元空間とも言うべき、様々な「可能性」「情報」が揺蕩う場。ナザリックは他に混沌環境、混沌空間とも呼んでいて、アグレシエルは
胎内回廊と呼んでいる。
非常にややこしい。
時に特定人物の「恐怖」「想像」などに反応し、それらが実体を持つ事もあり、
主人公や
白餅王がそれに該当する存在と思われる。現状従順な戦力として運用できている
罅から現れる存在の多くも由来を同じくするものと見られていて、ナザリックで起きた正月化現象や学園化などの異変の原因でもある。
罅外から内へと入る際、魔法やスキル、マジックアイテム等で追尾しても、身体が完全に
罅に入った時点で即座に反応が消失する。縄などを括り付けても途切れるそうで、単に
罅の内側に入り込んでいるわけではない模様。
アグレシエル達によると、空間は別の世界にも繋がっているらしい。
罅の内側
空間内は瘴気が漂い、大小問わず大量の
混沌獣が活動していてる。汚染獣のような生物はいるが、混沌獣に襲われるためか少数しかいない。
見た目は
罅の外の世界との差が少なく、場所によっては人工物らしき建物もある。ただし、見た目通りの空間ではないようで『本来であれば上下左右の区別もない混沌とした空間が、そこにある数多の「可能性」を元に、踏み入った我々の認識できる「形」を得ているだけなのかもしれない』との事。
事実、空間内の数日が外での数カ月など時間の流れに差があり、天体も唐突に日が傾いたかと思えば 次の瞬間には頭上に日が昇り、また次の瞬間には夜になることがある。時間の流れは場所ごとに違うようで、
ビリオフィアは時間の流れの速い場所、遅い場所を視る力を持っている。
空間内は基本的に、混沌獣や汚染を受けた存在以外は生物・非生物問わず意識を失い、機能を停止(体温はあるが心音がない仮死状態)する。例外的に
混沌適応装備を身に着けるか、「可能性の海」に由来する特殊な耐性を持つ者であれば活動可能。
取り込まれたものが多くなると、可能性の海(胎内回廊)は安定化させるように胎動するらしく、これにより「何かが起きる」とのこと。
空間内に入った「可能性の海」由来の存在に「自分が何者か」を自覚させる力が働いているらしく、
エンヘラはこれが
九曜への信仰に目覚めるきっかけになった。
別の世界
可能性の海を通じて繋がっている別の世界。アグレシエル達によると、可能性の海(胎内回廊)は世界同士を繋ぐ枝や血脈で、どの世界も良く似ているけど、どこか少し違うらしい。いわゆる平行世界(パラレルワールド)に近いものだと思われる。
他の世界は「混沌獣の脅威の少ない世界」「通貨やレリーフの意匠が違う世界」「金属の配合比が違う世界」など様々だが、どの世界でも概ね起きる出来事はそうは変わらず、魔導国が存在するこの世界の在り方は稀有な状況らしい。
モモンガとしては、
召喚現象で召喚された「例外」達が、全く違う世界の住人であったことや、そもそも「ユグドラシル」がいくつもの世界から成る世界観を有していたため受け入れやすい概念だった模様。
関連項目
自由コメント欄
最終更新:2025年05月24日 02:13