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短編100 - (2012/04/27 (金) 18:40:57) のソース

投稿日:2010/05/31(月) 08:17:14

-みお!どっか出かけようぜ-!

…ったく、お前はノックというものを知らないのか?
なんて悪態をつきながらも、毎度ながらの突然の訪問者を前にして私の頬は緩むばかりだ。


律がいきなり私の家にやってきたのがちょうど1時間前。

私たちは電車に揺られている。
特に行きたいとこが思いつかなかったので、とりあえず隣町のショッピングモールに行くことにしたのだ。

しかし、人が多い。
通学は徒歩である私たちにとって満員電車はつらい。

そしてそれは小柄なあいつにとっては、さらにつらいものだった。

「うおー吊り革の野郎、生意気な!」

さっきから必死で背伸びをしてる律がとてつもなく愛しい。

助けてあげたい、けどもうちょっと可愛いその姿を見ていたくて、自然とまた頬が緩む。
…ちょっとニヤニヤしすぎじゃないか?私。

「何ニヤニヤしてるんだー?澪ー」

「いや、律可愛いなーと思っただけ」

「んなっ…!他の人に聞こえるだろっ!」

「何照れてるんだ?本当のこと言っただけじゃないか」

「は…恥ずかしーこと言うなー!ばか澪…」

あーあ、真っ赤だよこの子は。
俯いたって赤く染まった耳までは隠せてませんよー。

「…私につかまっとけよ」

耳元で囁いて引き寄せながら
ずっとこんな時間が続けばいいのに、思ってしまった目的地までの道のり。



- 俺「(澪ちゃん最後かっけぇ...)」タラリ...  -- 名無しさん  (2012-01-11 01:37:30)
- やべえ澪くそかっこいい  -- 名無しさん  (2012-04-27 18:40:57)
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