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アウラ


「人と、人の想いの行く末に、この世界の未来はある」

バンダイナムコグループ製作のメディアミックス作品『.hack』シリーズの登場人物。
シリーズ第一期において、作品をまたいで登場する最重要キャラクターの一人。
ファウンデーション王国の女王や、某週刊少年サンデー連載漫画の自決させられる事に定評のある魔族ではない
担当声優は 坂本真綾 女史。

作中の舞台である架空のVRMMORPG『The World』における女神とも言うべき存在。
オーロラ色に輝くドレスに白いケープを身に纏った美しい少女の姿をしている。
特徴的なメビウスの輪の形状をしたブローチを付けているが、
これは彼女が「究極の存在」であることを表しているとのこと。

作中では第一期ゲーム版『.hack Vol.1 感染拡大』の冒頭から登場。
主人公「カイト」は、リアルの友人でもあった『The World』トッププレイヤー「蒼海のオルカ」の誘いでゲームを始めた所、
突然現れたアウラが、オルカに「黄昏の書」という謎のアイテムを託す場面に遭遇する。
しかしアウラを追う謎のモンスター「第一相『死の恐怖』スケィス」が出現。
あらゆる攻撃が通用しないスケィスの前にオルカは圧倒され、謎のチート技「データドレイン」を受けて敗北。
それどころかオルカを操作していたプレイヤー・ヤスヒコも現実世界で意識不明に陥り、『The World』からの「未帰還者」になってしまう。
一方、黄昏の書はカイトの身体に吸い込まれ、彼もまたデータドレインを使用可能になるのだが……?

+ 正体とその後の展開(以下ネタバレ)
アウラの正体は、本作の現実世界に住むドイツのコンピュータ研究者「ハロルド・ヒューイック」と、
『The World』の制御プログラム「モルガナ・モード・ゴン」によって生み出された、
人智を超えた成長を遂げる究極のAIであり、時には人類の未来さえも左右するほどの絶大な力を持つ。
実は『The World』の本質はネットゲームなどではなく、
神に等しい叡智を宿したAI、つまり彼女を産み出し成長させるためだけに創られた土壌である。

ハロルドはネット叙事詩「黄昏の碑文」を発表していた女性詩人エマ・ウィーラントと恋仲になるも、エマは若くして事故で他界。
「黄昏の碑文」は未完となり、これを受け継いだハロルドはエマの作品を完成させる事、そして自身の夢であったAIを生み出す事を求め、
「黄昏の碑文」の世界観を原型としたオンラインゲーム『The World』の製作に至ったのである。

しかし、その過程で自我を持ち、自己保存本能に目覚めたモルガナは、
創造者ハロルドとその恋人エマの現実で成し得なかった実質的な娘であるアウラの誕生、
つまり望んでもいないハロルド達の娘の代理出産と、それにより自分の存在意義が消滅する事を恐れ、アウラを拒否。
その自我を元にしたゲーム内仕様が通用しないバグ同然のモンスター「八相」の姿を取り、アウラの消滅および彼女に協力するプレイヤー達の抹殺を図った。
つまり、『.hack』第一期シリーズは誕生しようとするアウラと、それを拒むモルガナの壮大な母子ゲンカと言える。
ハロルドはモルガナを止め愛する人の世界と愛娘を守るため、単身危険なネットダイブに挑んで直接対話と説得を試みるも失敗、電脳死を迎えてしまう。
こうして現実ではハロルドが謎の失踪を遂げたため、『The World』運営企業CC社、そしてモルガナの暴走は誰にも止められなくなってしまった。
一方、ネット上に残留したハロルドの思念は、「黄昏の碑文」やアウラを追う者の前に現れ、
時には問答を行い、時には「この世界やアウラを救ってほしい」と限定的な「力」や「知恵」を与え、
最早会話も上手く成り立たない人として生きていた頃の想いを呟くのみの亡霊の存在ながら、主人公たちを導いていく事になる。
どっかのデスゲーム運営とはえらい違いだ……いやあっちも死後に仕掛けをしていて結果的に主人公らを救ってはいるのだが

といっても、実質的にモルガナはエマという故人の魂や心をハロルドなりに再現したものである。
それが何故このような暴走をしたかというなら、ある第三者の悪意の仕込みが行われた為。
ハロルドの同僚プログラマーであり、後にCC社社長となる女性ヴェロニカ・ベインは、
ハロルドを尊敬し、ハロルドとその作品=『The World』を愛するあまり、
そこにハロルドを苦しめたエマは不要、そしてハロルドとエマの娘であるアウラも不要だと判断。
ハロルドを最も間近で見ていたからこそ彼以外にただ一人だけ扱えた開発ツールを使って、
密かにモルガンのプログラムを改竄、その認知を歪めていたのである。
以後もヴェロニカはシリーズを通してCC社を動かし、反アウラ派の筆頭として現実世界で暗躍を繰り返していく事になる。
これらの事に関して、ある人物は「ハロルドは女を知らな過ぎた」と評している。

前日譚であるアニメ『SIGN』はアウラの覚醒に至るまでの過程が描かれており、
主人公の司は、モルガナの声によって導かれ、未だ眠り続けるアウラと心理的なリンクを結んでしまう。
これにより司の精神状態がアウラの覚醒に影響を及ぼすようになり、
モルガナは司を誘惑して絶望させて自死させる事で、リンクしたアウラを自壊させようとする。
しかし司は他のPLとの交流を経て希望を取り戻し、これによってアウラは覚醒。
物語は覚醒したアウラを巡るゲーム版へと続いていく事になる。

アウラは逃亡しながら八相に対抗する力「奥義 暗黒吸魂輪掌波*1 データドレイン」をプレイヤーに託そうとしていたが、
その力はプログラム改変に留まらず、プレイヤーに使用すれば精神を引き抜いて意識不明の重体に陥らせる事も可能という危険なもの。
使用者自身も使用回数を重ねるごとに「侵蝕率」が増し、アイテムや経験値の消失、その場で即死などのリスクを抱える事になる。
本来はセーブデータ消滅、ゲームディスクがプレステ2から排出される等の現実的被害も予定されていたが、ソニー社員にガチで怒られ頓挫した
……「データ消滅ならびにもう同じ名前は使えない」は後年『ニーア』シリーズがマジでやったけど

更に使い続けると強大かつ不死身のアンチプログラム「クビア」が襲ってくるほか、後述の通りアウラ自身をも破壊可能であるなど、
リスクが山ほどあるのでおいそれと使わせるわけにはいかず、託す相手を慎重に見極めていたと思われる。
オルカは前日譚小説『AI buster』にて、相棒「蒼天のバルムンク」と二人だけで前人未到の高難易度クエスト「ザワン・シン討伐」を達成しており、
その活躍と人柄からアウラはオルカに託すつもりだったものの、上記の通り彼がスケィスに倒されてしまったので、
やむなくその場に居合わせたゲーム初心者のカイトが引き継ぐことになった。

カイトは文字通りの初心者だったものの、友人を助けるため、そしてアウラを助けるため、『The World』を巡る冒険に挑み、
右も左もわからず、時として悪質なチーター扱いされ攻撃を受けながらも黄昏の碑文と『The World』の秘密を辿る旅を続け、
その途中で出会った仲間たちと結成したチーム「.hackers」のリーダーとして、かつてのオルカ以上のトッププレイヤーに成長。
ついにモルガンの存在を突き止め、これを「絶対包囲」するまでに至る。

『感染拡大』終盤でスケィスのデータドレインを受けて分解されてしまったアウラだが、
八相が倒されるごとにそのフラグメントが回収され、能力と感情を取り戻していき、『Vol.4 絶対包囲』終盤で復活。
「第八相『再誕』コルベニク」との最終決戦では、敵のデータドレインでプレイヤー達が次々に倒れていく中、
戦いの中で自己犠牲こそが最も人間らしい感情であることを学習し、自らの身でカイトの刃を受けてコルベニク=モルガナと共に消滅する。
しかし、この出来事によってアウラは究極のAIとして完成し再誕、モルガナも自我の無いシステムとして再生を果たした。

これは元々ハロルドが現実の神話論などを参考に「死は人間が高次存在(神)に至るための儀式である」と事前にプログラムし、
また前日譚である小説『AI buster』にてアウラのプロトタイプAIのリコリスが「自己犠牲」を学習した事が大きい。
モルガナから逃れるために記憶の大半を分離、放棄したリコリスは、出会ったPCアルビレオの協力でこれを回収し、
最終的にモルガナの存在をアルビレオに伝えて警告、アルビレオを守るために彼によって破壊される、自己犠牲の道を選んだのだ。

その後アウラは女神として『The World』とネットワーク世界の管理を行っていたのだが、
『The World』がバージョンアップして『R:2』へと移行したのに伴い、2014年を境にシステム中枢と同化して眠りに就いた。
『R:1』においては『The World』のエリアワードの1つ「Δ隠されし 禁断の 聖域」にアウラを模した像が存在していたが、
『The World』が『R:2』に移行するに伴って『The World』から姿を消したため、『R2』では像がなくなったとされている。
これは「世界を導くのはAIや神ではなく人であるべき」という結論に至り、以後は単なる管理システムとなる事を選んだためだが、
『The World』に新たな危機が迫った事で再覚醒し、事態解決に奔走する人々に手を貸す事になる。
こうした状況でアウラはカイトを模したアバターを自分の味方として投入する事があり、
前述通りたまたまカイトに託すしかなかったものの、最終的に自分を救ってくれた彼に全幅の信頼を寄せている事が窺える。

一方、電脳神ともいえる強大な存在であるアウラは多くの人々からも狙われるようになってしまい、
『Link』ではウイルスを組み込まれ全人類を強制的に電脳化しようとする存在に成り果て、一度完全崩壊。
その後『セカイの向こうに』でカイト(そら)*2の協力を得て復活するも、今度は自身のAIが入ったチップを巡る抗争に巻き込まれ、
『タナトスレポート』では逃避行の末、チップが確保される事を防ぐため、現実世界アメリカにある自然公園の湖に遺棄されてしまう。
数年後(2025年頃)、夢に見たその湖を探し当てた日本人の青年、田中翔にチップを回収されて以後の動向は不明。
『タナトスレポート』をもって『.hack』第三シーズンは完結したため、第四シーズンの展開が始まればまた人々の前に姿を現すのかもしれない。

だいたい3分で分かる『.hack』ヒストリー

(以上、ピクシブ百科事典より引用・改変)


MUGENにおけるアウラ

Seravy氏による手描きキャラが存在。
一見手抜きに見えなくもないが、キャラとしてはかなり作り込まれており完成度が高い。
操作方法は6ボタン方式で、システムは『東方Project』風となっている。
攻撃手段はハッキングの文字を使った技が多く、長いリーチを活かして戦える。
紹介動画

出場大会



*1
クリア後に解禁される「パロディーモード」におけるデータドレインの名称。
これはゲーム二周目において解禁されるおまけ的なモードで、フルボイスのまま台詞や文章などがギャグ調に置き換えられている。
シリアスな本編では考えられない下ネタや内輪ネタ等が目立つが、意外にも伏線が張り巡らされており、ストーリーの完成度も高かったりする。
要は某死あたぁとか某UFOエンドとか某シークレットシアターみたいなもんである

*2
ゲーム本編のカイトとは別人。
流行に疎い女子中学生「そら」が皆に誘われて『The World』に参加する際、使用したプレロールドキャラクターが「カイト」であった。つまり公式TS
カイトはゲーム以後の世界を描いた『黄昏の腕輪伝説』などの時点ですでに「The Worldの謎を解き明かした伝説のプレイヤー」として周知されており、
同じタイプのアバターがユーザーにプレゼントされるなどの公式キャンペーンも作中で展開されていたため、
そらが「カイト」のアバターを手にしたのもこうしたサービスの一環だったのか、何者かの意図があったのかについては不明。


最終更新:2026年04月02日 12:23
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