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バイオハンター・シルバ


「バイオ粒子反応あり!破壊!破壊!破壊!」

東映特撮『スーパー戦隊シリーズ』8作目『超電子バイオマン』の登場キャラクター。
当時の子供達に「バイオは電子工学関連の用語」と勘違いさせた題名である。必殺技も額の電子回路をピカピカ光らせてから発動するし…*1
実際は当時的に先進的科学であった「バイオテクノロジー」から取っているので、科学用語なのは間違いないのだが

シルバー(=silver)」ではないし、仮面ライダーフィフティーンザ・バイオハンターでもない(元ネタの一つではあろうけども)。
第37話「殺し屋シルバ!」から登場。
担当声優は『聖闘士星矢』のアステリオンや『伝説巨神イデオン』のギジェ・ザラル等でお馴染みの 林一夫 氏。
後の『戦隊シリーズ』では『激走戦隊カーレンジャー』のSSパマーンや『星獣戦隊ギンガマン』の剣将ブドーも演じている。
スーツアクターは第28話「ドクターマン暗殺」のゲストキャラ・メカクローン1号も演じており、
翌年の『電撃戦隊チェンジマン』からは副官ブーバなどの敵幹部役としても出演した岡本美登氏が担当。
デザインの担当は出渕裕氏で、デザインモチーフは『人造人間キカイダー』のライバルであるハカイダーとの事。
そう言われてみると、色を黒くすれば(あと目から上を透明にすれば)ハカイダーそっくりである
(なお『キカイダー01』にはシルバーハカイダーというキャラも存在したが、
 シルバーハカイダーが銀色なのは(シルバも付けている)胸肩背の装甲部分だけである)。

かつて「反バイオ同盟」が切札として巨大戦闘ロボット「バルジオン」と共に製作した殺人ロボット。
その誕生は高度な文明によって栄えたバイオ星にて物質活性化を促進させる、
高エネルギー粒子の一種「バイオ粒子」を発見して平和利用に役立てようとした「バイオ星平和連合」、
こうした動きを戦争のための兵器を作っていると誤解してバイオ星平和連合と対立した「反バイオ同盟」の戦争が発端であった。
両陣営の間で引き起こされた戦争はバイオ星全土へと拡大し、やがて荒廃の末に星そのものの滅亡という結末を迎えたが、
シルバはこの争いの中でバイオ粒子根絶のために作られた存在だった。
バイオ星の消滅とともに滅んだと思われていたが、実はその寸前に脱出して生き延びており、長い放浪の末に地球へと到達。
大気圏突入のショックでバルジオンとはぐれてしまい探していた所で、バイオ星平和連合の遺産であるバイオロボが地球にいる事を知り、
バイオマンはおろか、新帝国ギアにまで攻撃を仕掛け、両陣営を引っ掻き回す第三勢力として活動するようになる*2
バイオマンのサポートロボであるピーボはバイオ星平和連合の実験助手として開発された際、上記の惨劇を目の当たりにしていたため、
地球でシルバと遭遇した際にはバイオロボによる救助活動を中断し、敵前逃亡するまでにビビり倒していた。

主な武器は反バイオ粒子エネルギーを放つ拳銃「バイバスター」。
一度バイオ粒子反応を感知するや僅か0.03秒もの早撃ちで高い命中率を誇り、
威力も新帝国ギアが初代イエローフォーの殺害に用いた「バイオキラーガン」を上回る。
さらに戦闘時に両肘から伸びて展開される「シルバニードル」も新帝国ギアのメカ人間を軽々と射抜く威力を誇る。
他にも体を銀色に発光させ、星型の飛行体となって高速移動する能力を持つ。
切り札は反バイオ同盟がシルバと共に造り上げた巨大戦闘ロボットであるバルジオンだが、
上記の経緯から当初は見失っており、バイオ粒子を持つ存在達の破壊と並行して、
バルジオンの捜索というもう一つの目的の達成のために行動していた。

バイオ粒子を根絶する事を使命としてインプットされており、
バイオ粒子反応を確認するとそれが生物・非生物を問わず破壊するために周囲のいかなる被害も辞さずに行動する。
一方で無感情というわけではなく、人格の面は尊大かつ傲慢で他者の意見や説得を意に介さず、
戦いで負けそうになった時は「おのれ……バルジオンさえあれば……!」と負け惜しみを度々口にする一面も。
いずれにせよバイオ粒子の根絶が全てでそれ以外は眼中に無いように作られており、
シルバ自身もそれ以外の思想を持たない上に変える気も新たに学ぶ気も無い
ロボットキャラなら普通な気もするが、本作のメイン敵組織の新帝国ギアは機械帝国であるにもかかわらず上から下まで自我が強く
(この手の組織だと通常は比喩でなく命令に従うだけの傀儡でしかないはずの雑魚戦闘員ですら感情がある
 ただし首領であるドクターマンだけはサイボーグ。終盤では人間性を捨てる為に脳まで機械化したが…)、
シルバの行動は結構斬新に感じられた。

「アンチ・バイオロボ」「悪のバイオロボ」としてデザインされたライバルメカのバルジオンも、
出番こそ少ないものの出渕裕氏の秀逸なデザイン含めて人気がある*3

「お前のロボットでは勝てぬ。
 バイオロボを倒せるのは俺のバルジオンだけだ!」

第50話「突撃ネオグラード」では紆余曲折を経てバルジオンの奪還に成功し、南極を舞台にバイオロボと決戦。
強力無比かつバイオ粒子を抑制するバルジオンを駆り、バイオロボを完膚なきまでに叩きのめすシルバであったが、
ピーボとの合体によってバイオ粒子エネルギーを増大させたバイオロボにより、土壇場で圧倒的優位を覆された末にバルジオンを撃破されてしまう。
辛うじて脱出してなおバイオロボに銃口を向けるなど命令遂行に対する執着を示したシルバであったが、限界を迎えて爆発。

「バ、バイオ粒子反応あり!
 バイオ粒子反応…あり!
 破壊……破壊……!!」

自身が死の淵に瀕した状態ですら最期までバイオ粒子の根絶以外眼中に無いままその生涯を終えた。
その姿を見て放った郷史朗/レッドワンの下記の言葉は、シルバという存在を的確に評していると言える。

「バイオハンター・シルバ、最後まで戦闘ロボットだった……」

そしてバルジオンが破壊された後も、ドクターマンがバルジオンの解析データを基にして、
最強のネオメカジャイガン「キングメガス」を完成させ、新帝国ギアとの最終決戦へと向かっていく……。

+ ライダー粒子反応、感知!破壊!
「俺はライダーハンター・シルバ!
 ライダー粒子反応を示す者は、すべて破壊する!」

2012年公開の映画『スーパーヒーロー大戦』には、キャプテン・マーベラス率いる「大ザンギャック」の幹部「ライダーハンター・シルバ」として登場。
外見はバイオハンターと全く同一(声も同じく林一夫氏が担当)であるが、バイオハンターとは別個体である。
スーツアクターも『仮面ライダーフォーゼ』でレオ・ソディアーツ/立神吼を演じた横山一敏氏のためか、ショルダーパーツがやや広くなっている。
バイオ粒子ではなく「ライダー粒子」なる未知の粒子を感知する機能を持ち、仮面ライダーメテオをはじめとした仮面ライダー達を次々と倒していった。
しかしその実態はライダーのみならずスーパー戦隊をも討伐対象とした「戦隊ハンター」でもおり、マーベラスを利用していたに過ぎなかった。
最後には「戦隊粒子」まで感知してスーパー戦隊にも牙を剥いたが、マーベラスはそうした思惑を見抜いており、
仮面ライダーオーズから託された託されたコアメダルでゴーカイチェンジし、5人のオーズと化したゴーカイジャーの総攻撃を受け、
俺の粒子反応消失…破壊!!」とのたまって爆発四散する最期を遂げた。
結局ライダー粒子や戦隊粒子、更には俺の粒子に関する説明は一切されずに終わった
なお、本作ではバイオマンのレッドワンもオリジナルキャストの坂元亮介氏が演じており、
シルバに苦戦するゴーカイシルバーに「本物のシルバーの力を見せてやれ!」と助言を送っている。

この映画のおかげでライダー怪人にカウントされたりもするのだが、一応「バイオハンター・シルバと酷似している」との事で、
シルバの同型機という扱いに留まると見た方が良いだろう。シルバに比べると扱いがちょっとギャグになっちゃってるしね……
ただこの映画のお陰でスーツが新造された事もあり『非公認戦隊アキバレンジャー』にシルバがカメオ出演していたり、
『機界戦隊ゼンカイジャー』のスピンオフ『赤い戦い!オール戦隊大集会!!』へのシルバの登場が実現している。

+ ゲーム作品におけるシルバ
コンパチヒーローシリーズの『SDバトル大相撲 平成ヒーロー場所』では、「戦隊部屋」所属の力士としてプレイアブル化
(他の力士は戦隊ロボで構成されており、戦隊メンバーは影も形も無いため、キャラとしての登場はシルバが唯一)。
以降の作品ではスーパー戦隊シリーズの参戦自体がなくなったため、コンパチヒーローシリーズで唯一プレイアブル化した戦隊キャラと言える。
必殺技は「ばいばすたーつきだし」(通常時)と「はんばいおりゅーしとばし」(バルジオン搭乗…というか変身?時)。
……「つきだし」と言いつつ相手を思いっ切り射殺しているが、このゲームでは他の連中も似たり寄ったりなので気にするな!
必殺技集(3:45~)

いきなりのSUMOUゲーであるが、これがコンパチヒーローシリーズ第一作であり、
後の様々なシリーズ作品や『スーパーロボット大戦』にも繋がる、歴史的に重要な作品である。
コンパチヒーローシリーズでは後にドッヂボールをやったりサッカーをやったりもしているが、
相撲が題材になったのはこの第一作限りであった。


MUGENにおけるバイオハンター・シルバ

ガ・タキリ・バ氏の製作したMUGEN1.0以降専用キャラが公開中。
スプライトはファミコン用ソフト『SDバトル大相撲 平成ヒーロー場所』を元に作られており、
「つっぱり」「うわてなげ」「ばいばすたーつきだし」など元ゲームの技で戦う。
超必殺技は1ゲージ消費の「ばるじおん」。
つまり特撮ヒーロー関係のキャラと思ったらまさかのSUMOUである。


「バイオ粒子反応あり!
 宿敵バイオロボを倒せ!バルジオン!!」

出場大会

  • 「[大会] [バイオハンター・シルバ]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
似たようなデザインとして第3作『電子戦隊デンジマン』も居るが、
デンジマンの額の電子回路カバーは透明で丸見えなのに対し、バイオマンの額はバイザー(サングラス)レベルの半透明という違いがある。

*2
この手の作品としては珍しく、本作のメイン敵である「新帝国ギア」は、
反バイオ同盟とは縁も所縁も無い、地球人マッドサイエンティストによるロボット帝国(個人経営)である。

一方でバイオマン5人(二代目イエローフォーも含めれば6人)は、それぞれの先祖がバイオ粒子を浴びている
(言い換えると、あくまでも地球人であってバイオ星人ではない。これが「バイオ」要素なのだろうか?)。
なお「先祖がバイオ粒子を浴びている」は第1話から語られている設定であり、決して後付け設定とかではない。

*3
シルバは先の負け惜しみも含めて「バルジオンがあればバイオマンなど楽勝」という趣旨の発言を度々繰り返していたため、
「これだけ言うからには一体どれだけ強いんだ……?バイオマン(とバイオロボ)は勝てるのか……?」と、視聴者の期待(と不安)を煽る要素にもなった。
そして最終盤についに登場し、バイオマン・シルバ・新帝国ギアによる三つ巴の争奪戦も重なって物語の最高潮を大いに盛り上げた。

肝心のバルジオンのスペックは特殊金属「バルバジウム」を用いた装甲によりバイオ粒子斬りにも耐える耐久性と、
バイオロボのスーパーメーザーにも劣らぬ切れ味を持つ「バルジオンメーザー」などの兵装を備え、
何より胸部中央の装甲を展開して発射する「反バイオ粒子砲」が最大の脅威。
おまけにバイバスターにも用いられている反バイオ粒子エネルギーを動力源としており、しかもその出力は無尽蔵。
この効果でバイオ粒子を持つ者は余波だけでも大きな負荷を受ける事になり、
スペックの高さもさる事ながら、バイオマンやバイオロボにとっては正しく「天敵」とも言うべき存在であった。

ただし、シルバ以外も操縦できるセキュリティ面の欠点が挙げられる。
一応本来の所有者であるシルバは遠隔操作可能で、他の者が操縦している場合でもシルバの指令の方が優先されるものの、
長距離になってしまうと通用せず(でなければ態々探さなくても呼び出すだけでOKな訳だし)、
しかも遠隔操作している間はシルバが無防備になる難点もある。
前述した争奪戦もこれが原因で起きたもの。
シルバ以外で操縦していたのがメカ人間だったとはいえ、乗りなれていない者でも比較的気軽に扱えるなど、
これほどの性能を持ちながら操作性は相当簡単な部類のようである。
とはいえ、バルジオンはその設計上、バイオ粒子反応を持つ者が乗る事は出来ない代物なので、
欠陥というよりは、開発段階では想定されていなかった「バイオ粒子反応を持たない第三勢力=新帝国ギア」の存在故に起きた問題ともいえる
(本編の時代ではシルバの方こそ第三勢力だが)。

なお後年の作品で直接登場した事は無いが、『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』では敵組織の一つ「厄災クラディス」の幹部にして、
具島玲を悪の道に引き込んだ張本人である「戦禍のベルルム」のデザイン上の裏モチーフとしてバルジオンが引用されている。


最終更新:2026年08月10日 16:27