「チェーーーーーンジ!!!」
鳥山明の漫画『
ドラゴンボール』及び関連アニメシリーズの登場人物。「フリーザ編」にて登場した。
フリーザ配下の特務部隊であるギニュー特戦隊の隊長。
全隊員が突然変異で生まれた超天才戦士であり、並のサイヤ人やナメック星人を遥かに凌ぐ力を持つ。
その他、ギニュー特戦隊の詳細については、
こちらのページを参照。
名前の由来は「牛乳」。隊長が牛乳であり、
他の特戦隊のメンバーの名前は全て乳製品に由来している。
CVはTVアニメ版では『
魁!男塾』の
剣桃太郎、『
キン肉マン』のウォーズマンなどを演じた
堀秀行
氏だが、
後述するギニューの特殊能力により、アニメ版171話のみ
野沢雅子
女史。
『ドラゴンボール改』及び後述する『超(スーパー)』では『
天元突破グレンラガン』のカミナ、『
聖闘士星矢Ω』の子獅子座の蒼摩などの
小西克幸
氏が演じる。
何気にこの変更前後のキャスト、『聖闘士星矢 冥王ハーデス編』のフェニックス一輝と同じだったりする。
他の特戦隊メンバー達がジース以外やられた後に
孫悟空と戦い、善戦するが、界王拳を使用した悟空に圧倒される。
だが自分の体に傷を付けた後に、特殊能力「ボディチェンジ」を披露し、戦況を逆転した。
これは全身から
光線(?)のような物を発し、触れた相手と自分の肉体を交換してしまうというかなりの反則技。
その姿を利用して
孫悟飯や
クリリンに接近するが、スカウターを付けっぱなしにしていたためにあっさりバレてしまう。
*1
おまけに
新しい体に慣れていなかったため、本来の戦闘力では大幅に上回るはずの上述の2人に圧倒されてしまい、
ジースを粉砕した
ベジータにもボコボコにされてしまった(悟空に対する若干の恨みもあったであろう)。
*2
なお、『ドラゴンボールZ』では
体に慣れてくるにつれて戦闘力が上昇する描写も見られた。
その後、ベジータの肉体を乗っ取ろうと再度ボディチェンジを仕掛けるが、悟空に割り込まれ元の姿に戻ってしまう。
さらにもう一度チェンジを試みるが、今度は悟空が放り投げた
カエルに当たってしまい、そっちと肉体を交換するハメになってしまった。
その肉体では喋れない(「チェンジ」と言えない)ため、もうボディチェンジで体を乗っ取る事もできない。
カエルが乗り移った肉体はどこかに逃げ去って行ってしまい行方不明に。
最終的には、ベジータに踏み潰されそうになった所を悟空に助けられ、泣きながら逃げて行った。
アニメ版ではもう少し出番が増えており、カエルになった後の描写もある。
翻訳機を作ってくれたブルマの体を乗っ取った後、
ピッコロの体を乗っ取ろうとするが結局元のカエルに戻ってしまった。
その後、ドラゴンボールによって地球に転送されてしまい、以後はカプセルコーポレーションの温室にいるようである。
人造人間編ではパオズ山の孫家宅付近にいて、
魔人ブウ編では何故か天下一武道会の会場にいた。
『ドラゴンボールGT』の後半では、ギニュー特戦隊を含む歴代の悪役が地獄から復活するというエピソードがあったが、
ギニュー隊長が暴れている姿は確認されていない。
*3
何気にフリーザ一味では唯一生存したキャラクターである。
ただし、原作漫画では地球に飛ばされて助かったかどうかは不明。
原作終了後とアニメ『GT』との時系列的に中間にあたる『超(スーパー)』では、フリーザ復活編でまさかの再登場を果たす。
どうやらカエルのまま生き延びていたらしく、フリーザの部下のタゴマとボディチェンジをして復活を果たしたが、
直後ベジータの一撃で吹き飛ばされてしまい、今度こそ完全な最期を遂げる結末となった。合掌。
フリーザと再会した時に「嬉しい誤算でしたね」と言われる位に信頼を置かれていた様である。
フリーザの部下の中では最も戦闘力が高く、12万という数値を誇る。
この12万という数値は原作に登場した戦闘力の数値の中でも3番目に高く(フリーザの53万・悟空の18万に次ぐ)、
また、原作に登場したフリーザ軍でも4番目の強さであった。
なお強さの序列は「フリーザ>コルド>大猿ベジータ>ギニュー」の順である。
悪党にしては珍しく正々堂々とした戦闘を好み(ボディチェンジがフェアなのかどうかはともかく)、部下思いでもあり信頼は厚い。
また、部下の意見はしっかりと聞き入れ、自分が前回良い思いをしたと指摘されれば今回は部下に譲るという融通が利く所も見せている。
ギニュー特戦隊全員に共通する事だがユニークな趣味をしており、スペシャルファイティングポーズを考えていたのもギニュー隊長らしい。
彼の紫色のボディは本来自分のものではなく、上記の「ボディチェンジ」によって交換されたものらしい。
ジースがボディチェンジの素振りに気付いている描写があるため、少なくとも一回は隊員の前で体を入れ替えていると思われる。
なお、ギニュー特戦隊のスペシャルファイティングポーズは幼少時の
孫悟飯の心に大きな衝撃を与えたようで、
後年になって彼がグレートサイヤマンを名乗って
自警活躍を始めた際の
極めて独創的な決めポーズに、ギニュー特戦隊の
多大なる影響が見られる。
これを受けてか、『Sparking!』シリーズでは、グレートサイヤマンとギニュー特戦隊の各メンバーが戦う場合には
特殊イントロが発生するようになっている。
ギニュー隊長の場合、自ら「お前は我が隊6人目のメンバーだ!」と勧誘を仕掛けている。断られているが。
ゲームでの活躍
『舞空闘劇』ではまさかのifストーリーが制作されている。
隊長の人柄の良さも存分に発揮されており、全般的にコミカルで楽しめる。
オチも……一応ハッピーエンドと言って良いのではないだろうか。
フリーザ様も自分で言い出した事なので八つ当たりしないように。
一方で
フリーザ様のストーリーでは……明らかに
噛ませ犬扱いされている。隊長は泣いていい。
『ドラゴンボールZ3』では上記のボディチェンジによって
孫悟空はもちろん
格下から
明らかに格上な面々まで、
挙句の果てには自分の上司や部下とまでもチェンジするという暴挙もとい快挙を成し遂げた。
流石にやり過ぎた感があったのか、後のゲームでは悟空やその仲間に変身する程度になった……のだが、
『舞空烈戦』では
チェンジした悟空の体でかめはめ波を撃ったりしている……すごい隊長だ。
そして『ゼノバース2』では全てのキャラへのボディチェンジが再び実装され、更には
ゲーム主人公にボディチェンジを伝授してしまう。
『
ドラゴンボールファイターズ』においても全キャラへのボディチェンジが可能(
体力も交換される)。
ボタン押しっぱなしで原作と同様に自分にダメージを与えてからチェンジする事もでき(外せば当然体力が減ったままなので不利になる)、
また、相手がフリーザ様の場合は台詞が下記のものに変化する。
「素晴らしい強さです…失礼しまーす!!」
その『ファイターズ』では本来のフェアな戦いを好む性格とは異なり、ギニュー自身は決して高性能とは言えないものの、
特殊技及び
必殺技「ギニュー特戦隊出動!!」で特戦隊メンバー(
グルド→
リクーム→
バータ→ジースの順番)を呼び出して戦う
人間弾幕キャラとなっている。
ボディチェンジもそうだが、そうでもしないと明らかな格上相手にワンチャンすら巡ってこないのだろう。一種の
格ゲー補正と言えるかもしれない。
この特戦隊はギニューが攻撃を受けても中断されず、彼らを駆使して多彩に立ち回ったり攻めたりする事が可能で画面制圧力が高い。
ボディチェンジは先述通りの性能の他、体を交換された側はボディチェンジと特戦隊関連の技の使用ができない。
『KAKAROT』では元メンバーとしてボニューという女性戦士がいた事が判明(名前とは裏腹にジースと同じ星の生まれで髪と肌の色も共通)。
特戦隊結成時にギニューが真っ先にスカウトしに来る程有名だったようだが、スペシャルファイティングポーズが嫌という真っ当な理由で脱退されてしまっている。
ちなみに一部のゲームではギニュー隊長の隠しコスに
悟空の道着があったりする。
ギニュー隊長のこのコスは
元の身体に戻れなかった悟空とかボディチェンジの際この道着を気に入ったギニュー隊長とか言われるが、真相は不明。
元ネタは原作にて悟空がギニュー隊長とボディチェンジしてしまった次の回の扉絵で描かれた道着を着たギニュー(in悟空)だろう。
ちなみにこの扉絵の悟空、「身体は変わっちまったけどこれからもよろしくな!」と本編での困惑っぷりとは真逆のノリノリっぷりに悟飯がドン引きしていた。
『ゼノバース』ではプレイヤーアバターが、『ゼノバース2』では歴史改変の影響でベジータ、トランクス・ゼノとボディチェンジを行う場面があり、
ギニューのコスチュームとして悟空、ベジータ、トランクスの姿が用意されている。
逆に悟空、トランクス・ゼノにもギニューの姿が存在する(ベジータは戦闘が無いためか存在しない)。
あくまでコスチュームのためか、性能はチェンジ後ではなく本人準拠。
そのため、かめはめ波やヒートドームアタックを使うギニューが見れたりする。
ちなみにベジータ(inギニュー)がノリノリで決めポーズを決める姿を見た老界王神は、
正史を知らない事もあって「ベジータは何をやっとるんじゃ……」と黒歴史でも見たかのような反応をしていた。
また、追加シナリオにあたる〈無限の歴史編〉では
お仕置きという名目でゴクウブラック*4にボディチェンジを行うという暴挙に及んでいる。
動機が「他人の体を奪っておいて神を自称する事が超絶カッコ悪いから」というとんでもないブーメラン発言だが
いきなり知らない奴に計画を破壊されてorzするザマスはある意味必見である。
『ファイターズ』では、「
セルの肉体をボディチェンジで奪ってしまってはどうか」と部下達から提案されやってみようとするが、
「緑色で斑点があるのがカエルみたいで生理的に無理」とトラウマを理由に断念している。
格闘ゲーム以外でニコニコ的に有名なゲームとしては『超サイヤ伝説』にて
バグによりチェンジしたままプレイでき、さらに増殖、
あまつさえそのまま敵の身体を奪えるカオスな裏技が存在している。
MUGENにおけるギニュー
+
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stig87氏製作 |
超神氏の仕様に合わせて作られており、「ボディチェンジ」も使用可能。
これは相手に強制的に超必殺技を撃たせた後に、ライフとゲージをそっくり交換するという仕様になっている。
流石にキャラクターの交換は不可能である上、 stig87氏と超神氏のキャラにしか対応していないが、中々に面白い技である。
良い動きを見せてくれる AIもデフォルトで搭載されている。
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Misterr07氏製作 |
MUGEN1.0以降専用。
『超究極武闘伝』 ドットを使用している。海外製だがボイスは日本語。
アシストシステムが搭載されており、ジース、 バータ、 リクームの三キャラから選択可能。専用 ゲージを消費して攻撃する。
4つの攻撃ボタンにアシスト・カウンター用ボタン、チャージ用ボタンの6ボタン式となっている。
ボディチェンジも搭載されており、2ゲージ、ライフ180以下で1回のみ使用出来る。
やや簡易ではあるがデフォルトでAIも搭載されている。
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工場長2621氏製作 |
2017年4月1日のエイプリルフールに公開された、孫悟空と体を交換したギニュー隊長。
基本動作は元の孫悟空とほとんど同じであるが、特戦隊のメンバーを召喚したり、ボディチェンジを使用する事ができる。
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出場大会
シングル
タッグ
チーム
その他
削除済み
出演ストーリー
*1
外見は誤魔化せても、声や口調までは誤魔化す事ができない。
ゴクウブラックとは違い声紋もそのままチェンジされている。
*2
本人やジースの発言から、ギニュー隊長は過去にもボディチェンジを繰り返してきたと推測できる。
にも拘らず、「
悟空の体を得た事でかえって戦闘力が落ちてしまった」事実に激しく動揺しているため、
体に慣れていないからと言って極端に戦闘力が落ちる事など、通常では考えられない事のようである。
悟空本人からも指摘されているように、
「気」の概念や界王拳の使い方を知らなければ最大パワーを発揮できない体は、
ギニュー隊長にとってあまりにも特殊で扱いづらいものであったのだろう。
悟空と戦い始めた時に「オレも戦闘力をコントロールできるタイプの宇宙人だ」と言っていたが、
そのメカニズムは悟空とは違うものであったようだ。
『ドラゴンボールZII 激神フリーザ!!』の攻略本では、この能力に気付いたのは少年時代で、
クラス一の金持ちの少年と体を交換したが、アホらしくなってすぐにやめた事が本人の口から語られている。
*3
「他の特戦隊のメンバーは
ベジータに殺されたが、ギニュー隊長だけはカエルとして生き残ったため」と思われる。
しかし、『GT』で最終的に地獄に戻る事になった悪人達の列の中には、他の特戦隊のメンバーと共にギニュー隊長らしき後ろ姿が確認できる。
ちなみに、
魔人ブウ編で地球が破壊されたため、地球に住む生命の殆どは一度死亡している。
彼らはドラゴンボールで生き返ったが、「極悪人以外を生き返らせる」という条件が付いたため、ギニュー隊長は死んだままだったのかもしれない。
…と思われていたが『超(スーパー)』で生存が確認されたため、これらの条件対象から外れていた可能性が高い。
せっかく生き永らえてたのにと言うべきか、ようやく部下達の所に逝けてよかったと言うべきか…。
*4
TVアニメ『ドラゴンボール超(スーパー)』に登場する敵。
その実はギニューと同じく悟空の体をボディチェンジをした人物であるが、こちらとは異なり声は元の肉体のままとなっている。
漫画版『超』ではチェンジ直後はまだ完全に使いこなせてはおらず、「超サイヤ人ロゼ」にも変身できなかった。
なお、ゲーム版『ドラゴンボールファイターズ』では両者共プレイヤーキャラとして出演しており、
専用掛け合いもある。
最終更新:2022年08月25日 08:10