ラムセス三世


"Jackal!"

セガのグロ格闘ゲームEternal Champions:Challenge from the Dark Side』の登場人物。
神聖ソラリス帝国の総司令官ではない。
モデルは実在のエジプト新王国・第20王朝の2代目ファラオ。

紀元前151年のエジプトのファラオで、何者かに暗殺される。
彼の遺体はナイル川に漂着し、泳げなかったために溺死したのではないかと推測されている。
ラムセスが突き落とされたかどうかは彼を暗殺した犯人のみが知る。
暗殺されたとはっきり言っちゃってるので、突き落として殺したか、殺してから死体を川に放り投げたかの違いしか無いが

ワニの形をした気を纏う側転蹴り、相手を拘束する包帯やジャッカルの頭部の幻影(?)を放つ飛び道具
太陽光を集めてからのレーザー攻撃、不死鳥に変身しての体当たりといった、エジプトチックな技を駆使して戦う。

+ エンディング
ラムセスを狙った暗殺者は返り討ちに遭い、岩で首を折って死亡した。
彼が帰還すると宮廷は驚き、裏切り者の存在を知ったラムセスは関与した邪悪な権力者達の首を取り落とし、
エジプトの政治制度に大きな影響を与えた。

ラムセスと共に人々はエジプト全土の再建と拡大に取り組んだ。
そしてエジプト文化が衰退する寿命を大きく延ばし、未来においてその偉大さを知ることになる。
邪悪な権力者達に奪われるはずだった宝物や知識を取り戻し、様々な埋葬室やピラミッドに納めるように指示した。

現在、人類は納められた知識のほんの一部しか発掘できていないが、
彼のおかげで科学、数学、医学など様々な古代人の知識を我々人類が研究し、活用できている。

+ 史実のラムセス3世
彼の在位は紀元前1180年代から1150年代にかけてなので、ゲームのラムセス3世とはざっくり1000年違う。

その来歴については息子ラムセス4世が編纂した歴史書に詳しく、
内乱によって瓦解しかかった所をパレスチナ人侵略者イルスによって攻め込まれ支配されてしまったエジプトを、
父セクナクトと共に取り戻し、高齢であった父の共同統治者としてエジプトを治め、死後はファラオの座を継いだのが、
ラムセス3世であるとされる。
偉大なファラオとして伝えられるラムセス2世(オジマンディアス)を目標にエジプトを治めていたが、
おりしも古代ギリシアをはじめとした近隣諸国が政治的混乱と異民族の侵入によって暗黒時代に突入していたため、
ラムセス3世もまた、今日に至るまで詳細不明な異民族「海の民」やリピア人の侵略に立ち向かうこととなった。

どうにか戦争に勝ち、交易や神殿建設などの事業にも積極的に関わり成功を収め、
神官達との関係も良好と見事な統治を見せたのだが、折り悪く異常気象が発生して農作物が不作、
労働者への食料配給が滞りストライキが発生する不運に見舞われてしまう。
とはいえ統治自体は問題なく、ラムセス3世は歴代ファラオの中でもっとも銀を得たファラオだと讃えられていたのだが、
そこで今度は後継者を巡った陰謀に巻き込まれ、とうとう暗殺されてしまった。

ラムセス3世は王子達が早逝する中、生き延びた最年長の5男であるラムセス4世を後継者に選んだのだが、
王妃テティは自らの溺愛する王子ペンタウアーを即位させようと、親子で結託して暗殺を目論んだのだ。
暗殺手法については長らく謎に包まれていたのだが、近年になってラムセス3世のミイラを分析、研究した所、
喉を真横に切り裂き脊椎にまで達する傷が発見され、これが致命傷で、恐らく即死だったろうと判断された。
また足の親指が切断されていたことも分かり、恐らく暗殺者は最低二人で、正面から斧のようなもので足を切られ、
もう一人が背後からラムセス3世の喉を切ったのではないかと推測されている。

ただ暗殺は成功したもののすぐに調査が行われ、計画に関与した38人は逮捕、処刑された。
関わったのは王妃と王子以外に侍従長、執事、宝物庫管理者、将軍、書記および伝令官など重鎮が多く、
かなり綿密に練られた計画だったようだが、王妃と王子は歴史上の記録から名前を抹消され死後の幸福を剥奪された上、
王子は服毒自殺、それ以外の面々は火刑に処して遺体も残らぬよう(つまり来世で蘇らぬよう)に厳罰が下された。
さらにこの裁判の中で告発されていた後宮の女達が、裁判官を誘惑して減刑を勝ち取ろうとする不正が発覚しており、
裁判官達も耳鼻削ぎの刑罰に処されるなど、ファラオ暗殺だから当然とはいえ、かなりの大騒動となった。

この後どうにかラムセス4世がファラオの座について混乱を収めたのだが、その余波は著しく、
ラムセス3世暗殺は、古代エジプト文明崩壊の第一歩であった……と言われている。

なお、暗殺されてしまったとはいえラムセス3世の人気は高かったらしく、王家の谷で最も大きな墓に葬られており、
またそのミイラは、後世制作された様々なホラー映画に登場するミイラのモデルとなったことで、
今日でも大勢の人々に親しまれている。


MUGENにおけるラムセス三世

Juan Carlos氏による原作ドットを用いたキャラが存在していたが、現在は公開サイトの閉鎖により入手不可。
操作方法は6ボタン方式で、原作の技が一通り搭載されている。

出場大会



最終更新:2024年09月07日 19:56
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