野獣先輩


「24歳、学生です」*1

アダルトビデオ『Babylon Stage34 真夏の夜の淫夢 ~the IMP~』他に登場する人物。
褐色の肌とガッチリした筋肉質な体型、そして男性にしては高めな声が特徴的。

+ 『真夏の夜の淫夢』の概要と歴史を教えてやるから見とけよ見とけよ~
暑い真夏の夜 加熱した欲望は、
遂に危険な領域へと突入する。

イギリスの大作家ウィリアム・シェイクスピアによる戯曲のタイトル……ではなく、
2001年に株式会社コートコーポレーションから発売されたゲイ向けAV。
ドラマ仕立ての内容が特徴で、
  1. 極道脅迫!体育部員たちの逆襲
  2. 『モデル反撃!犯されるスカウトマン』
  3. 盗撮!そしてSM妄想へ…
  4. そして野獣先輩が登場する『昏睡レイプ!野獣と化した先輩』
の4作品が収録されている。

元々単なるホモビに過ぎなかった本作が有名になったきっかけ……というか原凶は、
その1章に学生時代の某プロ野球選手(当時大卒社会人ドラフト一巡目指名候補)が出演していたという情報を、とある週刊誌がすっぱ抜いた事にある。
当選手によれば「金が必要だったからで、自分はゲイではない」そうだが、このビデオのせいですっかりホモキャラ扱い。
しかもこの話題が実際に週刊誌に載った際、誌面に関係者の困惑を示す「アッ」という文章が記載され、
それが何故か「アッー!」(「アーッ!」ではない)という喘ぎ声に変質して有名になり、
くそみそテクニック』の「ウホッ」と比肩するゲイを表すタームとして完全に定着してしまうに至った
(初期ニコ動の投稿文字コマンドの見本も「アッー」だった)。

最初は単なるネットユーザーの「有名人弄り」に過ぎなかったが、その後間もなくドラマ系AV特有のガバガバな展開が変にツボに入ったのか、
作中の台詞を定型文にしたり、共演者や撮影場所の特定に走るクッソ迷惑な輩が続出。
2ちゃんねるを中心とするネットの底辺でホモネタとしてひっそりと?楽しまれるようになる。あーあもう滅茶苦茶だよ…

その頃のニコ動では所謂『レスリングシリーズ』として、
洋物ホモビを素材にしたMADシリーズが既に台頭していたのだが、その勢いに陰りが見えていたからか、
2009年頃からこの淫夢ブームに便乗する形で急激に様々な人気アニメやゲームに見せかけた釣り動画が投稿されるようになった。

ネタ自体がニコ動の中で構築されていったレスリングシリーズとは異なり、2ch等である程度ネタの定型が出来上がっていた淫夢は、
半ば「ホモビネタの王道」としてニコ動でも着々と愛好家(意味深)を獲得。
一部修正されたほんへ(本編の映像を指す隠語)やどう使うか分からんけどとりあえずMAD用に作ってみた男優その他の切り抜き、
通称「BB(ビービーもしくはブルーバック)素材」が次々に投下され、それらを使ってクッソ汚いMADを作る輩が急増する事態に陥った。
ネタに貪欲な淫夢民は自分達でも把握し切れないほどのネタと定型を現在進行形で増やしつつある。
なんてことを…(憤怒)

野球繋がりで淫夢ネタを使用していた2ch「なんでも実況J板」のブームもあり、良い意味でも悪い意味でも、
昔から現在まで、そしてこれからも淫夢は「最も勢いに乗っているネットネタ」として君臨し続けるのかもしれない……。
そんな勢い乗らなくていいから(良心)

この『真夏の夜の淫夢』は単一のビデオのタイトルであるが、現在は和製ホモビの総称として扱われている。
これにより、今ではその短縮形である「淫夢」という単語そのものがミーム汚染でホモビの隠喩となってしまった
(本来なら、所謂サキュバスが見せるとされるいかがわしい夢・エッチな夢を意味する単語)。
詳しくは こ↑こ↓ を参照して、どうぞ。

当然ながら「アダルトもの」なので運営に見つかり次第片っ端から削除されているのだが、
現在では釣り動画だけでなく本編を利用したMAD作品も多くうpされており、場合によっては運営との削除合戦となる。
また「淫夢ネタ」は、
  • 「出演者に似ている有名人」
  • 「ロケ地が同じ」
  • 「名前が同じ」
  • 「○○(キャラ・有名人)が偶然定型を言った」
  • くさそう
などなど、掠っただけでもネタにしてしまう貪欲な吸収力で勢い付いてきた、所謂「風評被害」が激しいネタでもある。
だから害悪扱いされるってそれ一番言われてるから。ちなみにKBTBG視聴者には完全敗北しました(半ギレ)
特に2chのスレやニコニコ大百科などに存在する風評被害を受けた対象のコミュニティに凸して淫夢ネタをばら撒いたり、
淫夢ネタを知らない・好まない者のマジレス反応を定型や釣りで茶化したがる荒らし気質の者も多い。
それがエスカレートした通称「ホモファーレ」事件でニコ動側もとうとう我慢の限界を迎えたのか、
その辺りからほんへや特に再生数の多かったMADを運営判断で次々消すという通称ホモコーストが勃発。
対する淫夢民も消された動画を復活させ、MAD動画の最後でニコニコ社屋を爆破するシーンを入れるのを「お約束」化させたりといった、
果てしなき戊辰戦争が続いている。

……と荒らしと釣りに使われやすい淫夢ネタを蛇蝎のごとく嫌うネットユーザーも数多く存在する。
ゲイへの偏見を助長させかねない上、演者への人権侵害も含んだ謎の人気による玩具扱いなどを問題視する意見も多い。
とにかく「明らかに通じないだろう場面で大っぴらに淫夢ネタを出すべきではない」「モノがモノだけに好き嫌いが分かれやすい」
という事を頭に入れておこう(戒め)
そしてこれは彼を含む「 淫夢ファミリー 」「レスリングシリーズ」のキャラクターを動画に登場させる場合も同様である。

野獣先輩は本編の第4章『昏睡レイプ!野獣と化した先輩』に出演している。
名前の由来もこ↑こ↓から。作中での役名は田所であり、もっぱらその2つの名で淫夢民からは呼ばれている。

+ 『昏睡レイプ!野獣と化した先輩』のあらすじだからノンケは注意して見ろよ見ろよ
或る真夏の昼下がり、田所は密かに思いを寄せる
後輩 遠野を自宅へと招待する。
用意していた完璧な計画を実行するために…。
サカりのついた獣の腰づかい
地下室に響きわたる阿鼻叫喚のアエギ


ひとまずモナー達の演じた問題箇所カットバージョン見ていって、どうぞ

最初はそのあまり清潔感を感じさせない外見、タイトルの通り後輩に薬を盛って暴行に及ぶ人間の屑ぶり、
「イキスギィ!」「ンアッー!」などの高い喘ぎ声(野獣の咆哮)、枕がでかすぎるといった要素から人気は今一つであった。
しかし時が経つにつれ、迫真の演技や後輩にアイスティーをおごる優しさといった要素が評価され、
事の発端となった野球選手を差し置いて一躍人気キャラとなる。

『淫夢』発掘後も複数のビデオに出演しているのが確認されており、当時のネット上の掲示板には否定する意見もあれど、
好意的な評価もいくつか見られる事から、ガチホモ兄貴からも一定の人気がある男優だったのかもしれない。

例としては『Babylon Stage27 誘惑のラビリンス』第3章『空手部・性の裏技』に空手部員「鈴木」という役名で登場。
同話に出てくる通称「迫真空手部」のMUR大先輩や後輩のKMRもまた、盛んにMADに登場する人気ぶりを見せている。
また2011年、3番目に発掘されたビデオ『SCOOOP!!! 1』では銀粉を体に塗りたくりゴーグルを装備した奇怪な姿でパッケージを飾った
(この時の先輩は、その容貌から主にサイクロップス先輩」と呼ばれる)。
そして2013年に発掘された素人さん系ビデオ『変態面接官SUPER S 17』においてはインタビュアーのバットマン(淫夢)*2と共演、
「王道を征く」「やりますねぇ!」といった至言を残している。

淫夢MAD界では(迫真)とも称されるドラマパートでの熱(怪)演ぶりによるイジりやすさや、
出演作の多さによる素材の豊富さもあり、正しく顔役と呼ぶべき存在感を誇る。
作中の端々で発揮される様々な意味での汚さ、一方で先輩らしい頼もしさや優しさ、妙に巧みなアドリブ力
女の子のような甲高い喘ぎ声など、人間の鑑さと人間の屑さを併せ持った、何をやらせても光るキャラである。

そして何より、これだけの注目を集めながら素性と2002年以降の行方が全く掴めていないため、
「野獣先輩女の子説」を皮切りに特定兄貴達が日々野獣先輩の正体や行方を推察する「野獣先輩新説シリーズ」も盛ん。
その説は今や114514説あるという。なんだこの数は…たまげたなあ
野獣先輩メインのBB先輩劇場のめいさく

+ そして淫夢汚染は新たな地平へ…
昨今ではいつもの汚い内容にAI作曲による無駄に良曲をつけた淫夢曲、通称「淫ミュ」を作成する人が現れ、
「演歌風の淫ミュを勤務先のホームのご老人が知らずに歌ってた」などの真偽不明の報告をされつつネタにされていたが、
ある時「この曲でtiktokに“踊ってみた”投稿するやつ出ないかなw」と言っていたある一曲で本当に踊ってみた人が降臨。
しかも大バズりした結果淫ミュが唐突にtiktokのメインストリームに躍り出るという珍事が発生した。
「YAJU&U」或いは「野獣先輩ダンス」として有名になってしまったこの迷曲は「良い曲だけど経緯がわからん」と著名人に訝しまれつつ、
初投稿から約1年が経過した2025年現在も謎の人気を博し続け、
小学生が淫夢ネタを口ずさんでいたという報告が出るなど冗談抜きで国民的コンテンツになりつつある。

そして4月19日、Spotify【VIRALTop50 Japan】週間バイラルチャートで「YAJU&U」が1位となった事が報じられてしまう。
AI作成楽曲がトップを取ってしまった事実含め、もう終わりだねこの音楽シーン
しかも、海外の著名な音楽レビューサイト「ピッチフォーク」でこの曲が淫夢ミームの背景含め詳細に解説された上、
  • 「曲自体はありきたりなフレーズの模倣とパッチワークに過ぎない」
  • 「歌詞の内容もゲイポルノ由来の低俗極まる汚物だ」
  • 「それなのに耳当たりの良さでよく知らない人まで口ずさむ様は、まるで怪物が日常生活の一部になっていくようで、恐怖を覚えた
  • 「こうしてみると、政府がジョン・レノンの音楽を政治的脅威と見なした理由が分かってしまう
などと、ミーム汚染に対する根源的恐怖を語る異常事態ともなった。困ったな、否定する言葉が見つからない
全ての元凶。まだこの時はAIによる仮想のお遊びだった
そして始まる空前の淫夢汚染。何故ベストを尽くしたのか
演歌風淫ミュ。こちらも音楽配信サービスで異例のヒットに
『学園アイドルマスター』にも何故か飛び火した

また、「野獣先輩を探そう」という演者の捜索企画がプライバシー侵害として炎上したり、
淫夢と関係の無いイベントで堂々と淫夢用語を使ったネタを披露したりセッションに使ったり、 単純に「淫夢」という単語への風評被害になったり と、
トラブルが多い事から一連の動きを危惧する声も徐々に大きくなってきているのが現状である。
「YAJU&U」の配信についても、当初作者はあくまでお遊び(二次創作)なので矜持として収益化するつもりは無かったのだが、
無断で配信→発覚して削除のループが各配信サービスで多発したのを受け、腹をくくった作者が権利者として正式に配信し事態を終息という、
かなりのグダグダが発生した。淫夢民は反省して、どうぞ。
また、その際ジャケ絵の野獣先輩の顔を差し替える事で肖像権侵害の対策もしている。


THE 淫夢 OF FIGHTERS 810114514』における野獣先輩

同人サークル「studioS」制作のパロディ格ゲー(通称『IOF』)にも登場。
タイトルの元ネタは言わずもがな『THE KING OF FIGHTERS』である。
そう、この淫夢ジャンル、同人とはいえ格ゲー化してしまったのだ。これもう(何が何だか)わかんねぇな……。
他キャラのボイスの酷似っぷりに反比例してあまり似てない声や人間離れしたカラーがよくネタにされている。
性能としては遠距離は弾速の速い飛び道具、中間距離は牽制立ちD、近距離はコマンド投げと、どの間合いでも戦える性能を持ち、
コンボも強力で使い易く、一度追い詰めれば攻めを継続し易い。初心者でも扱い易いキャラクターとなっている。
紹介トレーラー
大会動画


MUGENにおける野獣先輩

主に『IOF』のドットを用いたキャラが複数存在する。

+ BRI氏製作 『IOF』再現+一部アレンジ
  • baraiBRI氏製作 『IOF』再現+一部アレンジ
『IOF』体験版のものを製品版の仕様や性能に近くなるようアレンジしたもの。
大まかには原作通りだが、ボイスが元のホモビのものに差し替えられ、イントロや勝利演出が幾つか追加されている他、
股間をあてがう通常投げ等の原作にあった動画に使い辛い演出は変更されており、動画使用に優しいアレンジとなっている。

改変やAI製作は自由。ただし「動画での使用の際は、淫夢要素があることを明記してほしい」とのこと。淫夢要素はありません(大嘘)
外部AIはIX氏によるものと、小物ロダにアップされた製作者不明のものが存在する。
後者のAIはより『IOF』原作寄りになる改変とカラー追加も兼ねている。

+ 動画

+ 製作者不明 アーク・サハエル
  • 製作者不明 アーク・サハエル
上記BRI氏改変キャラで、小物ロダにて公開されている。
製作者は名乗り出ていないため。誰が作ったのか分からないキャラである。

オロミズ系特有のポーズ神キャラを意識したっぽい見た目だが並~論外までカラー分けされている。
1Pはカンフーマンが互角に戦える程度の強さだが、7Pの強さは狂クラス、
12Pは攻撃性能がOTHKを所持しているが、準神5柱を即死できない狂最上位程度で、耐性が隔離技術以下という撃破不可能な論外である。たまげたなあ。
12Pがそんな性能をしているからか、付いたあだ名は「論外先輩」
なお、有志によって12Pの性能調査を行った動画が上がっている。

+ MG氏製作 クソステYJSNPI
  • みーごMG氏製作 ファ○キンステロイダークソステYJSNPI
2016年エイプリルフール公開。
BRI氏製作の野獣先輩を狂性能に特化したアレンジで、イントロや技演出が多数追加されている。
所謂ストライダーズの生き残りタイプであり、名前通りステータスが異常に高い(攻撃力約10倍、防御力約930倍)。
……のだが、10Pまではデフォルトで防御力が凄まじく低下しており、実質KYM並の高ライフ紙防御。
ただし防御力変更記述の仕様上ロック技・投げ技以外は実質的に初撃無効となっている。
代わりに攻撃力は高く(後述の低カラーでも約4倍)、一転攻勢時専用技が即死化かつ当身付与されている。
また一転攻勢が一度発動すると技を使ってもラウンド終了まで解除されなくなっている。
このキャラの一転攻勢は性能強化により全ゲージ技が使い放題のため、実質瀕死=ゲジマユ化。
カラー差として、1Pから5Pまでは攻撃力が半減する(それでも約4倍なので十分強いが)。また6Pまではゲージ技の必要・消費ゲージが上がる。
7Pがデフォルト能力で、8P以降はカラーが増える毎に性能が強化される。
オプションは開幕自殺するノンケスイッチ(一部製作者相手だと自動でON)、
一転攻勢専用技がモザイク化するモザイクスイッチ、1P〜6P用の一転攻勢封印スイッチがある。
AIは常時起動しており、基本的には操作不能。

この他にもボーナスステージっぽい改変や、

AI付きで結構強い『IOF』製品版に近付けた改変、

さらに芹香の夫氏の「死の灰を浴びたアミバ」改変でこんなのもいる。

これら以外にも、天空ソニック改変で有名なRKDN氏による「Runner_810」というキャラや、
SAMSARA氏によるWIN版専用、ファイル容量1GB超え、4GBパッチ必須のBB先輩(あらゆるBB素材の集合体)も存在する。


「ぬわあああああああん、疲れたもおおおおおん」

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他


*1
ネット上ではこの形で定着しているが、実際の発言は少し違う。元になったのは、インタビュアー(バットマン)と行った以下のやり取りである。
「じゃあ、まずは年齢を教えてくれるかな?」
「24歳です」
「24歳? もう働いてるの、じゃあ?」
「学生です」
「学生? あっ……(察し)」

*2
「バットマン」は淫夢民によるあだ名ではなく正式に名乗っている。
ただし、2004年にCOATの子会社より発売されたCOMPLETE FILEでは「BADMAN(バッマン)」と表記されている。
理由は不明だが、一説にCOATを離れた氏への嫌がらせとも。


最終更新:2025年09月16日 22:26