ストーリー
伝説の勇者ロトの血を引く青年が、アレフガルドを竜王の手から救ってから100年。
彼とローラ姫の子供達が築き上げた「ローレシア」「サマルトリア」「ムーンブルク」の3国は、
ロトの血を引く子孫達によって治められ、長く平和な時代が続いていた。
しかしある時、邪教の教祖大神官ハーゴンの手先によってムーンブルクが攻め滅ぼされてしまう。
その事実をムーンブルクから脱出した1人の兵士から知ったローレシア王は、
ハーゴン討伐の使命を与え、ローレシアの王子を送り出す。
やがて彼は同じロトの血を引くサマルトリアの王子、ムーンブルグの王女らと共に、
破壊神の降臨を企む大神官ハーゴンとの戦いへ挑んでいく…。
時系列的には『
DQIII』→『I』→『II』と続いたロトシリーズの最終章であり、彼らのその後についての描写は無いためか、
派生作品『キャラバンハート』や、
吉崎観音氏による漫画作品『ドラゴンクエストモンスターズ+』など、
彼らの「その後」の一端が垣間見れる作品も作られた。
登場人物
ローレシアの王子
プレイヤーキャラであり、実質的には主人公に相当する人物。それ故にゲームにおいてセリフは無い。
名前も特定の設定はなくプレイヤーが自由に名付ける事になるが、
オールナイトニッポンスペシャルのラジオドラマでは番組名から取って「オール」、
エニックスから発売された小説(著者:高屋敷 英夫)およびCDシアター(ドラマCD)では「アレン」、
吉崎観音氏の漫画『ドラゴンクエストモンスターズ+』では
「ロラン」となっている
(「ロラン」は後にWii版の説明書やHD-2D版の名前に使用されており、実質的に公式デフォネームになっている。丁度お菓子の名前でもあるし)。
ファンの間での会話やファンサイトの文章などで便宜上命名する場合でも上記の「アレン」と「ロラン」が比較的よく使われるが、
他には肩書きを略して「ローレ」、桜玉吉氏の漫画『しあわせのかたち』での名前「おまえ」
*1、
または後述の最強パスワードを入力した時の名前などもたまに見かける。
ゲームの外伝作品では基本的に「ローレシアの王子」名義になっている。
*2
ローレシア王国の王子であるにも拘わらず、単身ハーゴン討伐に旅立つ勇敢な王子だが、
父である国王から
銅の剣と50Gという、王子を死地に送り出すにしては非常に貧相な(衛兵よりも弱い)餞別しか貰えなかった事でも有名
(作家の
冲方丁氏によれば、これは
ヤクザの
鉄砲玉だからという恐るべき解釈になっている。
*3
なお、
日本神話のヤマトタケルは、正真正銘「死んでもらうつもりで朝廷に反抗的な地方豪族クマソタケル討伐に送り出された」だったりする)。
この展開は
公式側にも疑問視する者がいたようで、エニックス刊行の小説及びゲームブックでは、
ローレシアの王子が持ち前の正義感からハーゴン討伐に打って出ようとするものの父王に反対され、結局は
出奔同然に城から旅立つ……という始まりになっている。
その際に持ち出したのが銅の剣と同程度の切れ味しかない古びた家伝の剣だったのだが、ローレシア王家に伝わる剣とは、つまり──……。
HD-2D版では危機を伝えにきたムーンブルクの兵士が到着時点でほぼ力尽きていたためほとんど情報がなく、そもそもハーゴンが敵という事すら分からないため、
当初の目的が「ムーンブルク調査と国王・王女の保護」となっており、重武装ではない事に説得力が持たされている。
また初期装備も銅の剣は同じだが、皮の鎧と帽子にカイトバックラーという盾が持たされ、ゴールドも200Gまで増加、薬草とキメラの翼も支給される等、
ある程度充実した状態で旅立てるようになった。
典型的な人間戦士キャラであるが故に一切の魔法が使えない、
TRPG用語等で言う所の由緒正しい「
HFO(ヒューマンファイターオトコ)
」だが(これはナンバリング作品の主人公では彼が今の所最初で最後)、
その代わりに劇中に登場する全ての武具(後述の「あぶないみずぎ」を除く)が装備可能で、単純な力もずば抜けて高くなる。
はぐれメタルを相手に攻撃で2桁のダメージを叩き出せる*4と言えば、その攻撃力の凄まじさは伝わるはず。
素の能力値だけでコレを達成できるというのは、後のシリーズにも一切の例が無い異常さである。
一撃で強力な魔物を切り飛ばし、防具とHPに任せて突っ込んでいく姿は正に最強の剣士そのもの。
無論、高レベルが前提で、力の盾という薬草以外の回復アイテムこそ必要ではあるものの、
「たたかう」のみでタイマン挑んでラスボスを殺せる勇者は後にも先にもローレシアの王子ただ一人である。
HD-2D版では呪文を使えないのは変わらないが、特技が追加されたことで彼もMPが増えるように。
ただし、魔法の素養はないことを反映してか使う特技には魔法剣の類いはなく、渾身斬りのような肉体技やドラゴン斬りのような種族特効の技能系がほとんど。
そのせいでMPはマジックパワーじゃなくてマッスルパワーだとか言われる羽目に。あと何故かぱふぱふを覚える。
そして攻撃力に影響する「ちから」のステータス上昇がとんでもないことになり、最大レベルだと
素手ローレ>最強装備のムーン王女ぐらいまで開きが出る。
通常攻撃でも半端な呪文より高いダメージを繰り出し、さらにバフ・デバフ効果がダメージ計算後の数値に乗るHD-2Dシリーズの仕様から、
適当なバフで4桁ダメージを叩き出すバケモノへと変貌を遂げたのであった。
ある意味、後述の『モンスターズ+』の再現である。
余談だが、北米版の箱絵だと、他の2人はまだギリギリ原形を留めているにも拘らず、彼のみ何か別物の姿になってしまっていたりする。
……ていうかもはや
FFの竜騎士。
もっとも、彼らの先祖である勇者オルテガも、日本のFC版だと
こんな感じの格好してたのだが。
なお題名が『DRAGON WARRIOR』となっているのは、アメリカでは既にSPI社の『DragonQuest』と言うTRPGが存在した事による物。
『
7』まではこの名義だったが(ただし
『5』『6』は欠番)、
(SPI社の倒産後に版権を得た
TSR社を買収した
WoC社が商標を放棄したのか)
『8』からは北米でも『Dragon Quest』名義になっている。
初期のDQ小説、ゲームブックなどでは主人公という事もあって、良くも悪くも普通の扱いなのだが、
ゲームブックでは呑気なお坊ちゃんといった性格付けがされており、クールなサマルトリア王子、気の強いムーンブルク王女を、
なんだかんだと見守りながら纏めていくといったポジションになっている。
またその戦闘力についても1000匹のドラキーを相手に無双するほどの強さを誇り、
なんと蘇った魔王バラモスを倒すため精霊ルビスの手で「上の世界」に召喚されるEDさえある。
……というのはズルをして敗北確定戦闘イベントに勝利した場合のバッドエンディングだがドラキー1000匹相手に勝てるわきゃあない、
パーティの物理担当としての強さはいかんなく発揮され、基本的に仲間に指示を出すのもローレシアの王子のため、
優れたリーダーシップを持っていると言えるだろう。
「無駄とは言わない だが この程度で僕は殺せない」
『ドラゴンクエストモンスターズ+』では、上記の戦闘能力と設定がクローズアップ。
魔法の力に頼らず、純粋な力で破壊神シドーを滅ぼした事からシドーを超える力を持った新たなる化物として人々から恐れられ、
それを苦に感じていたローレシアの王子は、とうとうローレシア王国を飛び出し、失踪してしまう。
その後、本来生きていた時代から数百年後が経過し、後継者がいなくなったためローレシア王国も滅びた未来の世界へと辿り付き、
かつての決戦の地ロンダルキア大陸を彷徨っていたロランは、復活したかつての強敵バズズと相対するのだが──…。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』では、勇者の最後の切り札の演出で勇者に力を貸す歴代主人公の1人として登場。
魔法を使えない彼が
パワーを送ろうとしている事をユーザーからネタ扱いされているが、
多分「元気」を送ってるんだよ、鳥山明だけに
一応『ドラゴンクエストバトルロード』の「ミナデイン」では稲妻の剣を使って皆と共に雷撃を放っている。
バギ一発ぶんしか協力できていないとか言ってはいけない
同作品では
『ドラクエ4』の呪文を使えない仲間達も同じようにアイテムの力で協力しているので、
RPG作品ではきちんと呪文を使える者が揃わないと使用できないはずとか、彼らが持っている武器は原作では呪文攻撃ができる武器じゃ無かったはず、
とかの整合性よりも「全員が協力する」という見栄えが優先されたのだろう。
そもそも整合性優先なら『DQ2』にミナデイン自体が存在しないし
……と思っていたら、HD-2D版ではとある戦闘限定でサマル王子の主導によるミナデインが使用可能に。
上記の通りローレもMPを消費することでこれに参加できるため、原作的にも問題ない描写になった。
だからMPはマッスルパワーじゃなくてマジックパワーなんだよ
『ドラゴンクエストウォーク』の『DQ2』イベントではセリフがあり、一人称は「ぼく」となっている。
「**** ぼくたちの心は いつも きみと共にある。
さあ 勇気を胸に 前へ進もう!」
なお、作中で
レベル48(ゲームの最大レベルは50)からスタートできる有名なパスワード、
「ゆうていみやおうきむこうほりいゆうじとりやまあきらぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺ」
があり、この際は名前が
「もょもと」となる。
名前の発音?名前としては酷すぎる?
そんなこと俺が知るか!『1』の「おっ゜て」に比べりゃマシだ。
ちなみにこのLv48、作中でのクリアがだいたいLv30程度という事を鑑みると、どんだけ凄いか分かってもらえる筈。
……だが、他の二人は1レベルのままなので、Lv48だろうと結局苦戦は免れず、他の二人をきちんと育てなければクリアはできないという、
このゲームの難易度の恐ろしさをさらに叩き込まれるパスワードでもあるのだった。そりゃまあ一人強いだけでも普通よりは楽ではあるが。
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パスワードのちょっとした解説 |
ちなみにこのパスワードの元ネタは、80年代中期~後半にかけて週間少年ジャンプに不定期連載されていた『 ファミコン神拳』のライターであった、
「ゆう帝(堀井雄二氏)」「みや王(宮岡寛氏)」「きむ皇(木村初氏)」の3人。
堀井雄二氏が2度出てきている事になるが、その辺は気にしたら負け。
このコーナーによって「新作ゲームのレビュー」という分野が生まれ、後の発行される様々なゲーム雑誌の基礎となった。
一見すればまるで開発サイドが事前に仕込んだパスワードにも見えるが、
実はこれはきちんとパスワード生成プログラムの法則に則ったパスワードなのである
(大量の「ぺ」はパスワードチェックを誤魔化すためのものであり、仕込みなら「ぺ」は要らない(ついでに「ほりいゆうじ」も要らない))。
現在では、パスワードを自作できる「復活の呪文生成・変更プログラム」というのも制作されており、
上記の様な語呂合わせなパスワードも自作・生成ができるのである。
事実、昔の番組で「裏技」として取り上げられ、制作者サイドが「裏技でも何でもないんですよねー」と公式に否定している。
……もう1つの余談として、『DQI』や『II』で王様に話しかける事によって得られる復活の呪文だが、実は稀に生成を誤る事がある。
バグなのかは定かではないが、正確に書き写したはずなのに間違っている場合、生成プログラムが誤ったパスワードを吐き出した可能性もあると言われている。
パスワード入力画面で軽快に流れる「LOVE SONG探して」を背景に 「ふっかつの じゅもんが ちがいます」のテロップが現れる様は、
当時のちびっ子達の心に深い心の傷を刻み込んだものである。
そして次回作の『III』からバッテリーバックアップ機能が搭載された事に、全国のちびっ子達は安堵したのであった。
……もっとも、あの BGMと「おきのどくですが(ry」という新たなトラウマを生み出す事にもなってしまったが。
これも余談として、ファミコンには元々バッテリーバックアップをフォローする機能は無く、
構造上かなり強引な形でセーブするため、非常にデータが壊れやすいという弱点もあった。
また、1バイトでもデータの破損や欠損があった場合、なんと「そのデータは完全に壊れてしまったもの」として、
あのトラウマBGMと共に「おきのどくですが(ry」と表示されてしまう。
これはデータの自己補修ができないファミコンの機能上、仕方のない事でもあるが……。
ただ実は、「おきのどくですが~」が表示されてもすぐにリセットをかけると、
再度セーブデータを読み直してデータが復旧するという可能性もあったりするのだが、
あの曲とあのメッセージでそれを冷静に対応できるはずもなく、また、当時の子供達がそんな細かいハード特性などは知る由もなく、
当時のトラウマとして根強く記憶に残るものとなった。
|
彼の出身地「ローレシア」は、スーパーファミコン版の公式ガイドブックによれば、
『1』勇者が「最愛の妻、ローラの名を冠して」名付けたとの事。
サマルトリアの王子
「もしやキミは ローレシアの ****王子ではっ!?
いやー さがしましたよ!」
2人目のパーティメンバー、そして最初の仲間となる人物。
名前はローレシアの王子に付けた名前に従って8種類の中から決定され、
「
アーサー」「パウロ」「ランド」といったスタンダードな名前もあるが、「すけさん」や「トンヌラ」なる珍名も
(「トンヌラ」は後に『DQ5』のパパスも
主人公に付けようとした。
*5
一応
トール神から来ているとか、堀井氏が使用したファンタジー系資料の著者である、
ドイツ語学者のフランス人「エルネスト・トンヌラ」から、といった説がある)。
ちなみに、ローレシアの王子が上述の「もょもと」の場合は「すけさん」になる。
裏技で名前を自由に変更できるが、スマホ版やその移植版では序盤のローレシア王との会話で仲間2人の名前が表示され、
この時の選択肢で「いいえ」を選ぶと一度だけ2人の名前を決められるようになり(それに伴い裏技は廃止され、一度決めると変更不可能に)、
HD-2Dリメイク版では、オープニングでプレイヤーが自由に名付ける形に変更された。
名前で呼ばれる場合は双葉社版ゲームブックでも使われた
「クッキー」が多く、HD-2Dリメイク版のデフォルトネームもこの名前で固定となっている。
FC版での裏技使用時のデフォルトネームは「ふたり」、オールナイトニッポンスペシャルのラジオドラマでは番組名から取って「ナイト」、
エニックスから発売されたゲームブックでは「
カイン」、高屋敷氏の小説およびCDシアターでは「
コナン」、
漫画『ドラゴンクエストモンスターズ+』では本来名前候補にない「
サトリ」、『ドラゴンクエストタクト』では「トンヌラ」。
便宜上命名する場合は、上記の他に肩書きを略して「
サマル」、漫画『しあわせのかたち』から「
コイツ」とも。
魔法戦士型ではあるものの、メインは回復(これも後半はムーンブルクの王女に負ける)・補助魔法で、打撃や攻撃魔法はどうにもいまいち。
のんびり屋な性格もあってか仲間にするまではやたら行き違い、散々各地を行ったり来たりさせた挙句、
ようやく出会って話しかけた際の第一声が上述の台詞であったため、数多くのプレイヤーに殺意を抱かれたとか。
また
メガンテ(自爆)を覚えるくせにザオリク(他者蘇生)を覚えたり、
伝説の勇者ロトの子孫であるにも拘わらず、FCでは
ロトの剣を装備できない。しかも最強武器が中盤の店で売っている
鉄の槍(または隼の剣)。
防具も水の羽衣(『II』ではこれとロトの鎧のみブレス耐性あり)が王女に取られるため、1人だけ火炎放射直射を受け、焼死体になる事が多い。
小説版のシドーとの最終決戦においては、彼よりも強い上にローレシアの王子のライバルを務めた、
魔法戦士ガルド(小説版『I』の主人公・アレフと共にりゅうおうに立ち向かった戦士ガルチラの子孫)がパーティに参入するという悲惨な役回り…。
更にリメイク版ではゲーム中盤ハーゴンの呪いで倒れて一時離脱してしまうのだが、
治療方法を探す間は
王子と王女の二人旅で、しかも
そのままでもクリアできる。
「そうか ぼくは 役立たずだったな。
くっすん……。 ともかく 帰ろう……。」
……どうにもこうにも、不遇な扱いを受けているキャラである。
しかし、低レベルクリアする場合、彼のみが使える呪文
スクルトによる防御力強化が不可欠だったりする
(他に敵の命中率を下げるマヌーサも重要な呪文だが、こちらはアイテムの光の剣で全員使用可能)。
また、非力と言われていた割に実は成長は大器晩成型であり、レベルを30超えた当たりから急速に力が伸び始める。
レベル31の時の力が70なのに対し、レベルマックスである45ではなんと140にまで伸びるのだ。
性格同様成長ものんびり屋さんなのね。
ちなみにローレシアの王子のレベルマックスの時の力は160。わずか20の差である。
こうなると、ロンダルキアの雑魚であろうがハーゴンの神殿の雑魚であろうが隼の剣ですぱすぱ切ってくれる。
正に魔法戦士の名に恥じない活躍をしてくれるだろう。
伊達にあの世は見てねぇぜ!
しかし、『DQ2』のクリアレベルはレベル30前後なので、普通にクリアした人はこの強さを見る事はできなかったりする。
何とも不憫な奴。
ちなみに、高屋敷氏の小説やCDシアター版では、ルプガナの豪商(船の持ち主)の娘レシルと恋仲になり、
更に小説版ではED後に結婚するなど一応救済処置もある。
もっとも、初恋の相手であるムーンブルクの王女セリアはローレシア王子のアレンとくっつく事になるあたり、やっぱ可哀想かもしれない。
性格は本編の呑気者という設定は脇に置いて、アレンに対してライバル意識剥き出しの激情家。
まぁこの小説が出た頃は、まだ性格付けなどの描写が無かったから仕方が無いが。
格闘戦は不得手で、呪文によるサポートの描写が多かった。
その一方で、初期の『DQ2』ゲームブックでは、生真面目な主人公をサポートする切れ者キャラとして登場。
特にエニックス公式版では
戦闘中でも皮肉や軽口を叩き、剣と魔法を駆使して戦闘を有利に進めるなど勇者の1人として相応しい活躍を見せ、
さらにルートによってはゲーム本編とは逆に、彼1人でサマルトリアを包囲する魔物軍と戦うべく奔走する事になったりもする。
ファンの間ではこの「カイン」こそがサマルトリアの王子のイメージだ、という人も多いという。
なお、密かに想いを寄せているムーンブルクの王女ナナとは喧嘩するほど仲が良いを地で行くコンビになっており、
二人の様子をにこにこ笑って眺めていたローレシアの王子が、ルプガナの豪商の娘ミリアに想いを寄せられるという上記とは逆の展開になる。
ナナのほうがまだ王子達への明確な恋愛感情を持っていない(彼等が他の女性キャラと仲良くしていたら不機嫌になったりするけど)ため、
カインの片思いであることは他作品と変わらないが、その気持ちを隠している理由の一端と思われる要素(後述)を
本編中に克服しているので、今後に進展する可能性が残されているぶん救いがあるといえるかもしれない。
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エニックス版ゲームブック独自の彼の設定 |
おれはこれまで、自分は一人なのだと思ってきた。
斜に構えた態度の裏で、実は自分だけロトの血を引いていないというコンプレックスを抱えたキャラクターとして設定されている。
剣も魔法も使えながら肝心のロトの剣は使えない装備設定からの発想であろうか。
それが明らかになるのは下巻になってからだが、伏線は上巻の頃からいくつも張られている。
ハーゴン軍の侵攻を防ぐために仲間二人と分かれてサマルトリアへ戻るカインの視点で進行する事を選んだ際に、
彼の胸中、そしてそれに纏わる親子の真実が明かされ、母国を、ひいては世界の命運を賭けたハーゴン軍との決戦の火蓋が切って落とされる。
サマルトリアの王子カイン、そしてエニックス版ゲームブックを象徴する名場面と言えよう。
これでまた、あいつが主役にもどっちまうのか。 だがいつのまにか、おれの心には奴をうらやむ気持ちが消えていた。
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『ドラゴンクエストモンスターズ+』では「サトリ」という名前で登場し、ロランを追って異世界に現れた。
上述の作品の影響か、ふだんはのんびり屋であるものの、戦闘では軽口を叩くほど逞しい性格になっており、
素早い動きと、2度破壊の風を起こす「破壊の気をまといし隼の剣」を振るい敵を翻弄、
さらにザオリクでロランを復活させ、彼にロトの剣を託すなど、大活躍をした。
「忘れもんだ ロラン
お前が化物だって? 笑わせんな 俺達は3人揃って
世界最強の化物になるんだぜ…!!」
上記の台詞はその時のもので、自分は化物であると悩んでいたロランは、この一言によって心を救われたのであった。
なお、
「破壊の気をまといし隼の剣」は「はかぶさのけん」の名称で有名なバグ技が元ネタである。
攻撃力は低いが2回攻撃ができる唯一の剣「隼の剣」と、強力な攻撃力を持つが呪われてしまう「破壊の剣」を組み合わせ、
強力な攻撃力を持つ上、2回攻撃ができるという両方のメリットを併せ持った剣を生み出す手法なのだ。
ただし、FC版の彼は最強装備が上述の通り「鉄の槍」、つまり「破壊の剣」を装備できないのでこのバグ技は使えない。
「鉄の槍」と同じ威力を持つ「隼の剣」なら作れるのだが…あまり攻撃力は上がらない。
ただ、レベルマックスの時の隼の剣の攻撃は2度破壊の風を起こすと言える破壊力かもしれない。
…ボス相手には今一つなダメージだけど。
代わりに優秀な属性耐性を持つ「水のはごろも」と、防御力は高いがやはり呪われる「悪魔の鎧」を組み合わせる事なら可能なので、
死にやすさを緩和できる(言わば「あくまのはごろも」か)。サマルのザオリク等の意義を鑑みれば一考の価値ありだろう。
問題は水のはごろもが一点ものなのでムーンと取り合いになる事…と思いきや実はこれも2着貰える裏技があったりする
また、結局の所はバグでしかないため、SFC版以降では修正されてしまい「はかぶさのけん」や「あくまのはごろも」等は作れない。
一応、SFC版以降ではサマルトリアの王子も「破壊の剣」を装備する事はできるのだが、
そう言った理由があるので、基本的にサマルトリアの王子が「はかぶさのけん」を使っているのはコミックだけである。
まあ、上記のエニックス版ゲームブックではローレシアの王子が公式に「はかぶさのけん」を創って装備できるため、
そのイメージが強いのかもしれない。
というのも、この公式ゲームブックは
「日本製ゲームブックの最高傑作のひとつ」として、
かの『
ドルアーガの塔』と並んで往年の卓上ゲーマー達の間で知られている超傑作なのだ。
「はかぶさの剣」を筆頭に、デルコンダル城にシドー登場など、やりこみゲーマーがニヤリとする小ネタをちりばめ、
前述通り「ムーンブルク陥落後に攻め込まれるサマルトリア」や「仲間になる竜王のひまご」など公式世界観を補完した他
カインの初登場も
「聖なる泉でモンスターに襲われているローレシアの王子を颯爽と助ける」*6と、かなり格好良く描写されている。
中古書店などで見かけたら是非とも手にとって頂きたい。その評価の高さゆえか、ネット上ではとんでもないプレミアがついてるけど
ちなみに『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』において、破壊の剣が特定の条件下で使える技に「滅・はやぶさ斬り」というものがある。
技としてはシンプル、「破壊の剣の攻撃力で2回攻撃する」というものである。
ターゲットが低年層のゲームでこの技の意味がおっきなお友達以外に分かるかどうかは定かではないが、中々にニクい演出である。
他にも『ドラゴンクエストビルダーズ2』では「はかいのつるぎ」の外見を「はやぶさの剣」にすると「はかぶさのけん」に変化したり、
『ドラゴンクエストけしケシ!』で「はかいのつるぎ」と「はやぶさのけん」を錬金すると「はかぶさのけん」を入手できたりと、
一部のゲーム作品でははかぶさのけんが正式に使用できるようになっている。
ついでに彼が弱いのはFC版のみで、SFC版とGB版は装備品の追加やベギラマの設定ミス修正によって普通に強い。
どのくらい強いかというと、直接攻撃ではレベルと武器が整えばローレシアに迫り、攻撃呪文のMP効率はムーンブルクの王女を上回るほど。
特にSFC版では
ある事をするとザラキが必ず成功するというウラ技が存在する。
しかもザラキは即死させるのではなく
254の固定ダメージを与えるという仕様であるため、それを使用した場合の火力はPT中最大最強。
ラスボス戦における主力はローレシアの王子でもムーンブルクの王女でもなく彼になるという、FC時代からは信じ難い状況が生まれる事もあるなど、
かつての
勇者(笑)な面影は消え去り、名実共に伝説の勇者ロトの末裔として相応しい戦闘力を発揮している。
SFC版以降の作品ではザラキのウラ技は修正されたが、別になくても鍛えていれば普通に光の剣を振るうだけで彼がトドメになってしまった、
なんて状況も充分有り得る。
そもそも弱いとされがちなFC版の時点ですら普通にプレイしている限り、ローレシアの王子だけでのクリアは極めて困難で、
二人旅の頃からサマルトリアの王子の回復魔法や補助魔法にどれほど助けられてきたかは、もはや言うまでもない事である。
また攻撃呪文・回復呪文ともにサマルトリアの王子を上回り、また数々の補助呪文を扱えるムーンブルクの王女が加入した後も、
戦闘においてはサマルトリアの王子のみが扱える呪文封じのマホトーン、防御力上昇のスクルトは終盤に至ってもほぼ必須の呪文であり、
加えてダンジョンから一瞬で脱出できるリレミト、最後に復活の呪文を聞いた場所(ガラケー版以後は任意の訪れた事のある街)へ行けるルーラ、
そして前述の蘇生呪文ザオリクの三つを覚えられるのもサマルトリアの王子だけなため、緊急事態からの立て直しはほとんど彼頼みとなっている。
リメイク版以後は王女もザオリクを覚えられるようになったが、毒沼やバリアを無効化するトラマナの呪文がサマルトリアの王子専用となり、
単純な戦闘に限らないパーティの生存能力にサマルトリアの王子は大きく寄与している。
また世界を救う使命を帯びたローレシアの王子、故郷を滅ぼされたムーンブルクの王女に対し、
「のんきもの」で寄り道好きのサマルトリアの王子がいなければ、
ロトの子孫達の旅は過剰に深刻でシリアスなものになってしまい、世界は救えても彼ら自身を救う事はできなかっただろう。
この点はHD-2D版でも強調されており、魔物の襲撃で命を落としたサマルトリア兵や壊滅したムーンブルクを見て初めて「死」を意識し、
当初は怯えていたものが、ムーンブルクの王女の救出に成功すると「ずっと怯えていなければならないなんておかしい」とハーゴンへの対抗を決意。
さらにムーンブルクの王女は自分達と背負うものが違うため戦いへの意識が異なる事をいち早く察し、
本人に内緒でローレシアの王子に対して彼女が少しでも前向きになれるよう明るく振る舞う事を告げるなど、
意識的に和ませようと努めている事が示されている。
いきなり「ちゃん」付けで呼ぶのは馴れ馴れしすぎると遠慮しようと考えたら、実は聞いていた本人にOKを貰って喜ぶ所を見せるなど、
素でお調子者なのは確かだが
本人はEDで「あまり役に立てなかった」とか「君にはいろいろ迷惑をかけた」とか言っているが謙遜もいい所である。
謙虚だなーあこがれちゃうなー。
勇者ロト、そして先達の勇者が魔法戦士だった事を鑑みると、彼が1番その血を色濃く受け継いでいるのかもしれない。
……若干の力と引き換えに魔法が使える分、「破壊神を破壊した男」よりよっぽど危険な気もするのだが。
もっとも、
死にやすいのは変わってない。
公式ガイドブックには生と死を司ると紹介されているが、圧倒的に死の方が多い。しかも死ぬのは自分。
あと、装備品が増えたと言ってもローレシアほど装備可能な武器が多くないのが欠点か。
何故か一部の王女用装備が装備できるため、同人やpixivでは女装や女体化させられている
そのため、結局「鉄の槍」には結構お世話になってしまう。
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+
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と思われていたが…… |
前述の一時離脱イベントが追加された事で、
レベルアップでステータスが桁違いに上昇し、2レベルも上げれば全てのステータスがカンストするというバグ技が発生するようになってしまった
(通称「サマルカンスト技」)。
これを行う事で、ローレシアの王子を上回るHPとちから、ムーンブルクの王女を上回るMPとすばやさを獲得し、
はかぶさのけんを作れなくとも隼の剣を持たせるだけで同等以上のダメージを叩き出す。 俺自身がはかいのつるぎになる事だ
さらに、前述の通りザラキは254ダメージを与える攻撃として内部処理されているが、
逆にカンストした攻撃力で254ダメージを与えると、ザラキと同様の 敵を一撃死させたかのような演出になる。
その姿を見て、彼が勇者ロトの子孫である事を疑う者などいまい。
……問題は、このバグ技の実行に必要なアイテムの入手が面倒である事だが(あの はぐれメタルのドロップ品になっている)。
|
ムーンブルクの王女
「くーん くーん。」
「ああ もとの姿に もどれるなんて……。
もうずっと あのままかと 思いましたわ。」
3人目のパーティメンバー。チームの紅一点である。
名前はサマルトリアの王子と同じくローレシアの王子に名付けた名前に従って8種類の中から決定され「
サマンサ」「リンダ」など。
サマルトリアの王子のような珍名は無いが、「まいこ」や「あきな」といった日本人的な名前もあったり(スマホ版やその移植版では別の名前に差し替え)。
ローレシアの王子が上述の「もょもと」の場合は「アイリン」になるが、別に
ゴージャスではない。
名前で呼ばれる場合は
「プリン」が使用される事が多く、HD-2Dリメイク版でのデフォルトネームもこの名前となっている。
FC版での裏技使用時のデフォルトネームは「さんにん」、オールナイトニッポンスペシャルのラジオドラマでは番組名から取って「ニポン」、
双葉社版ゲームブックでは「マリア」、エニックス版ゲームブックとCDシアターでは「ナナ」、
高屋敷氏の小説では原作の名前候補にない「セリア」、『ドラゴンクエストモンスターズ+』ではこれまた名前候補にない「ルーナ」。
便宜上命名する場合は上記の他に肩書きを略して「
ムーン」や、漫画『しあわせのかたち』から「べるの」とも
(なお、べるののフルネームは「ほんだ・べるの」であり、元ネタは自動車ディーラー「ホンダ・ベルノ(現ホンダ・
カーズ)」。
編集者に「アルト鈴木(スズキ・アルト)」が居たので、その影響だろう。
こっちじゃないよ(と言うかべるのの方が古い))。

実はDQヒロイン達の中でも際立ってデザインが安定していないキャラクターで、
彼女をどんなデザインで思い浮かべるかで、初めて触れたDQ2作品が分かるという、興味深い現象が発生している。
まず初出のFC版の時点で、パッケージ表では「赤頭巾+紫髪+紫目」、パッケージ裏では「紫頭巾+金髪」と、2パターンの配色が存在していた。
当時のカードダスでは前者の配色で描かれていたが、SFC版では後者に統一されて目は赤色に。
顔つきも大きく変わり、FC版では童顔だったのが、SFC版では鳥山明氏の画力上昇もあってか精悍な顔つきで口紅も描かれている
(FC版に近い大きな目で描かれる場合も無いわけではない)。
それでもほっかむりタイプの頭巾やカールがかかった髪型については大きな変化はなかったが、
『モンスターバトルロード』ではFC版準拠の配色+童顔の復活に加え、円筒状の頭巾にストレートロングの髪型など、大幅にデザインがアレンジされた。
以後の派生作品では、ローレシアの王子とサマルトリアの王子はTCAGなど一部を除いてSFC版準拠のデザインで統一されているが、
彼女は『ライバルズ』や『星のドラゴンクエスト』で1人だけ『DQMB』版が採用されるなど、他の2人と比べると安定していない。
HD-2Dリメイク版ではSFC版をベースに、顔はSFC版準拠の赤目+口紅付き、髪の色はFC版や『DQMB』版の紫、
頭巾は両者の中間である赤紫と、これまでのデザインの配色が混ぜ合わせられている。
ちなみにFC版で紫髪が多かったのは、FC版『DQ1』の一部広告や設定資料でローラ姫の髪が紫に設定されていたためで、
鳥山明氏がローラ姫の血筋を表現しようとしたためではないか、という考察がある。
恐らくSFC版で
ローラ姫の髪色が金になった事で、王女の髪も金になったのだろう。
また、GBC版では珍しく碧眼で描かれていた。スマホ版やその移植版ではドット絵での髪色がSFC版よりも暗めで、茶髪に見えなくもない。
FC版の頃は媒体ごとにデザインの変化が激しく(彼女や『DQ2』に限らず当時のゲームキャラの多くがそうだが)、
エニックス版ゲームブックで正真正銘の赤い
帽子になっていた事も。
「ファミコン神拳奥義大全書」では黄色基調で頭巾や帽子を被ってなかった?アレは他の2人も含めて似せる気ゼロだからしょうがない
「私達はいつでも一緒なのよ 3人で一人なの!」
典型的な魔法使い型で、強力な全体攻撃魔法を操り、集団で現れるようになったモンスターをばったばったと倒していく。
終盤のボス相手には攻撃魔法が効きづらい事もあってサポートに回る場合も多い。
しかしその境遇は不遇であり、彼女の故郷であるムーンブルク王国は物語開始直後に滅ぼされてしまい、
父を目の前で殺された上、王女自身はハーゴンの呪いによって
犬へと姿を変えられてしまうのだ。
ローレシアの王子、サマルトリアの王子の2人がその事を突き止め、毒の沼地からラーの鏡を探し出さなければ、
彼女は恐らく、そのまま
一生を犬として過ごさねばならなかっただろう。恐ろしい話である。
この辺はSFC以降のはリメイクでキッチリ描写されている。
……が、ムーンブルク王の「ぎょえーーっっ!!」という、
パラメキア皇帝の「ウボァー」に並ぶ、
ちょっと情けない断末魔に印象を殆ど持っていかれたプレーヤーも多かったとか(HD-2D版ではまともなものに変更)。
ちなみにこの王様、SFC版では普通に魔法を使って戦っていたが、
NES版(海外のファミコン)ではなんと
王様が直接己の肉体で戦うというある意味衝撃的な戦い方をしていた。
この悲惨な生い立ちからか、『DQII』諸作品においてはヒロイン役を担当する事が多い。
主にローレシアの王子とのロマンスが多いのだが、稀にサマルトリアの王子と関わる事もある。
エニックス版ゲームブックではサマルトリアの王子カインとは同じ魔法使いとして共通の話題があるのも手伝ってか会話シーンが多く、
時には言い争いながらも息の合ったやり取りを繰り広げており、それをローレシアの王子が
「結構いいコンビ」と評する関係に落ち着いている。
どちらにせよ1人残されてしまうため、そちらにはオリジナルのヒロインが宛がわれるようだ。
ローレシアの王子が余った場合は、サマルトリアの王子の妹が彼に宛がわれる事も。
ちなみにローレシアの王子には、国で身分違いの想いを寄せている女性がいたりもする。
ただ、彼女を仲間にした後ローレシア王に会うと、父親代わり宣言されたり、
EDでムーンブルク王の幽霊が王女を託すのはローレシア王子だったりと、周囲もローレシアの王子の嫁扱いしてる気がしなくもない。
EDを見る限り本人も満更でもないようだが、最初は敬語で話していたのに旅の中でそんな冗談を交わせる間柄になったというだけでも感慨深い。
「なーに? 照れるなんて あなたらしく ないわよ。
さあ お父さまのところに 行って。 カッコイイ 王子さま。 うふふっ。」
また、同人やPixivでは「犬に変わっていた」点がよくネタにされ、
犬耳が生えてたり吼えてしまったり、
犬から人間に戻った際に全裸だったりしている。
あと『モンスターズ+』でも。さすが吉崎先生は分かってらっしゃる
(ちなみに『モンスターズ+』では服の裾と頭巾でトーンが違う事、髪にトーンが貼られていない事、新装版4巻のカラー表紙などから、SFC版デザインな模様)。
「う~……あんっ♡」←一種の古傷
これらの事に関しては公式も半ば認めている感じであり、『いただきストリートDS』の説明書等に描かれているイラストの中で、
彼女に犬耳が生えているイラストがある。
「人間に戻った際に全裸」に至っては、よりによってエニックス版ゲームブックがやってくれた。それも挿絵付きで。
このゲームブック版ではかなり気の強い少女として描かれており、呪いを解かれて全裸になっても悲鳴を上げつつ王子達をひっぱたいてさっさと服を着替え、
どこかお坊ちゃんなローレシアの王子をどやしつけて一行の旅を牽引し、またサマルトリアの王子のカインに対してはしょっちゅう口喧嘩をするなど、
単なる悲劇のヒロインを飛び越して、かなりアクティブな一人の女の子、立派な勇者な末裔の一人として描かれている。
とはいえ流石に風のマントで塔から飛び降りる時は怖かったらしく、きゃあきゃあ言ってローレシアの王子にしがみついたりする一面もあるのだが。
更に余談だが、MSX版では「あぶないみずぎ」という隠しアイテムが追加されており、入手すると(鳥山氏によるものではない)一枚絵が表示される。エローイ。
ちなみに入手法は、何も装備品を持たずにある場所の爺さんに話しかけると、
みすぼらしい姿を憐れんで譲ってくれる。
この「あぶないみずぎ」を装備して戦うと、
たまに敵が見とれて攻撃を回避できる。破壊神シドーでさえ。
一方でMSX(及びファミコン)より高性能なハズのMSX2版には一枚絵が無い。ちくしょう…
(MSX2版はMSX版よりグラフィックが奇麗な分、容量がカツカツだったのだろう。元々FC版で実装予定ながらやはり容量の問題でボツったそうなので)。
以降、(一枚絵は無いものの)FC版『3』に逆輸入され、エッチな装備はドラクエシリーズの定番になっていく。
そして装備格差による「女尊男卑」が囁かれる事に。遂には「男キャラを使う事自体が縛りプレイ」とまで言われる始末
ただしあぶないみずぎ自体の防御力は低い(『DQ2』では、はかぶさの剣と同じ裏技で防御力の高いあぶないみずぎを作る事も可能だが)。
「おおっ、****ちゃん!」
「こいつは、さいこうだぜ!」
「ああ、 このとしまで、いきててよかったわい!」
「そんなにみないで。 わたし… はずかしい…」
なお原作で唯一、ローレシアの王子が「はい/いいえ」以外の声を上げたシーンだったりする。
ちなみにHD-2D版ではかのぱふぱふを習得可能になり、更に「大きなヒップ」で攻撃するヒップアタックも習得し、
某
ボンキュッボーンには(上半身が)劣るものの、かなりのスタイルを誇る事が明かされた。
……なのだが、投げキッスを超絶技にするとまさかの
「うらみ節」に変化し、同作は彼女の復讐心にかなりフィーチャーしている事から、
ハニトラが魔物に通用するなら自分の身体くらい使ってやるの精神でお色気技を使っている可能性が高い。
『いただきストリートSpecial』では、何故か
「クッキーになら勝てるわね」
「クッキーのくせに生意気よ!」とサマルトリアの王子を見下しまくっていた。
FC版準拠…なのかなぁ?
成長率の関係で中盤は王女の方がHPが高くなる事も多いけども。
MUGENにおけるDQ2
スラりんや
ゴレムスの作者であるsylphyne氏(しるひー氏)によるものが存在していた。
現在は2016年11月のniftyのアットホームページ終了によるリンク切れで入手不可。
上記の通り
「DQ2」という名前のキャラクターなのでお間違えのないように。
画像のように、3人の主人公がパーティーを組んだものが1体のキャラクターとして動く。
ファミコン版の『ドラゴンクエスト2』の
ドット絵が元になっており、3人が1列に並んで行動する。
基本的には先頭は「ローレシアの王子」だが、技を使用する時に先頭が入れ替わる。
技性能は3人分あるせいか、近距離から遠距離まで一通りこなせる。
近距離の技は2回攻撃するものが2つあり、「隼の剣」と
「破壊隼の剣」がある。
遠距離では「ギラ」「バギ」が使える上、
超必殺技でも「ベギラマ」「イオナズン」がある。
画面端まで瞬間移動する「ルーラ」があるため、どちらかというと遠距離戦の方がいいかもしれない。
外部
AIはクモ氏およびguykazama氏によるものが存在。
前者は公開先のYahoo!ブリーフケース終了に伴い、現在は弾丸マックス氏によって代理公開されている。
出場大会
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
*1
なおこの漫画で「モンスターを食料にする」というネタがあったのを押井守氏が見つけ、
RPG『サンサーラ・ナーガ』(これ自体も『DQ2』が制作の切っ掛けとか)のキャラデザインに桜玉吉氏を起用したとの事で、
同ゲームの男主人公がまんま「おまえ」(ゴーグルがないぐらいの違い)なのはそのせいでもある模様。
*2
サマルトリアの王子とムーンブルクの王女も同様に外伝作品では「サマルトリアの王子」「ムーンブルクの王女」の名前で登場している。
似た例としては
ドラゴンクエスト1勇者は「ロトの血を引く者」、
ドラゴンクエスト3勇者は「伝説の勇者」、
ドラゴンクエスト5主人公は「伝説の魔物使い」で登場しており、メディアミックスでの名前はある物のゲーム作品では特に決まった名前が付いていない
(リメイク版の説明書などでの名前は1勇者は「ソロ」で
4勇者と、3勇者は「アルス」で7主人公と、
それぞれ重複しているなどの事情もあるのだが)。
*3
氏の解釈によれば「ムーンブルク組と抗争を引き起こしたハーゴン組長の命獲ったらァッ!」という仁義無き戦いが繰り広げられており、
寡黙ながら義侠心溢れるローレシア王子、苦界に身を落としながらも戦い続けるムーンブルク王女、
そして自分が捨て駒である事を自覚しながらも、敢えて明るく能天気な三枚目を演じ続けるサマルトリア王子と、
これまた中々魅力的な3人の姿が描写されていたりする。
*4
本作ではメタル系モンスターの守備力にシステム的な
補正が掛かっておらず、パラメータ上の数値上限が255のため、高い攻撃力があれば充分ダメージが通る。
次点の守備力を持つキラーマシンの守備力が230なので、この頃のはぐれメタルは法外な固さではない。
HPも35と割と高く経験値も1000程度と、雑魚敵の中で最高経験値を誇っているのは事実だが、今ほど極端なボーナス敵というわけではなかった。
また、ベギラマとマヌーサという終盤においても強力な呪文を平然と繰り出してくるため、倒せたら嬉しいが割と厄介な敵だったりする。
なお、リメイク版では以降のシリーズ同様補正が掛かり、獲得経験値も10倍になっている他、
使用呪文もギラだけとなったので純粋なボーナス敵となっている。
*5
プレイヤーが自分で「トンヌラ」と入力していた場合は
「サトチー」となる。
ちなみに全くの余談だが、『
メタルマックス2』でハンター(主人公)にこの名前を入力すると、
メカニック(2人目の仲間)が「サトチー」、ソルジャー(3人目)は
「ビアンカ」となり、
さらに主人公が「サトチー」だった場合2人目が「トンヌラ」、3人目は
「フローラ」になる。
お前のような屈強なビアンカやフローラがいるか!
…1作目のキャッチが明らかに意識していたとはいえ、いささかネタにしすぎな気もするが、
このシリーズはパスワードの件にもある通りファミコン神拳のメンバーであった「ミヤ王」こと、
宮岡寛氏が中心になって作られ(1作目では「キム皇」や3人の後の追加メンバー「カルロス」こととみさわ昭仁氏も参加した)、
また宮岡氏も『DQ』には『
III』まで開発に参加していたので、
それ故に許された内輪ネタでもあるのだろう。
ちなみに『メタルマックス3』から『DQ』にもある「おなべのふた」が装備品として出てきたり(ただし盾の概念が無いためか頭装備)、
『4』でも
「ダーマス神殿」なるものが出てきたりなど、DQパロ要素は健在であった模様。
*6
ローレシアの王子の名誉のために補足しておくと、ここの戦闘では勝利しても直後にティア姫
(強引に同行していたサマルトリアの王女)が襲われ、彼女を助けようとした隙に毒蛇に噛まれて危機に陥るという流れ。
最終更新:2026年06月29日 22:40