sacre は現代フランス語では「(君主の)戴冠式」、「(カトリックの)叙階式」等の意味。
マリニー・ローズはラテン語の sacrum をもとに「祝祭」「祭礼」の意味も導いている(現代語でもこうした意味に用いられることもある)。
16世紀には形容詞のsacré(神聖な)と同じに用いられることがあった。
アナトール・ル・ペルチエはラテン語の sacratus から、文脈によっては「司祭、聖職者」などの意味になることを指摘していた。この指摘は部分的にはマリニー・ローズや
ジャン=ポール・クレベールによっても支持されている(Rose [2002c], Clébert [2003] p.831)。
また、当時、アラビア語のçaqr を語源として、猛禽の一種のこともサクル(sacre)と言い、ここからの派生で「悪漢、無頼漢」といった意味もあった。
登場箇所
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- 生贄、犠牲を意味するsacrifice の短縮形として使用されている可能性がある。 イエス自身が生贄の“神の子羊”だから。 -- とある信奉者 (2012-12-24 10:57:03)
最終更新:2012年12月24日 10:57