『ノストラダムスの大予言』シリーズ

 『ノストラダムスの大予言』シリーズは、1973年から1998年にかけて出版された五島勉の一連の著書。

 初巻の爆発的な売れ行きのあと、1979年に『ノストラダムスの大予言II』が出された。
 その後はより短い期間に次々と出版され、『ノストラダムスの大予言V』で一度は完結と銘打たれた。

 しかし、特別編として『ノストラダムスの大予言スペシャル・日本編』が出された後、湾岸危機に合わせた緊急出版として『ノストラダムスの大予言・中東編』(1990年)が出され、その後はなし崩しにシリーズが継続された。
 その結果、『ノストラダムスの大予言・最終解答編』(1998年)までの合計10冊のシリーズになった。

 五島勉は『最終解答編』刊行後のインタビューで、ここまで追及したらもうノストラダムスから引き出せるものはないという趣旨のコメントをし、シリーズが事実上完結したことを表明していた*1
 シリーズ完結理由については、祥伝社の元関係者のコメントとして、オウム事件の原因として批判されたことを気にして、シリーズの続行に消極的になったという話もある*2

 いずれにせよ、『最終解答編』以降にシリーズとしての新作が出なかったのは事実だが、青春出版社からはノストラダムス本『イスラムvs.アメリカ 「終わりなき戦い」の秘予言』(2001年)が出版されている。

売れ行き

 初巻『ノストラダムスの大予言』は発売3ヶ月ほどで「戦後15冊めの100万部」*3となり、1973年のベストセラー総合部門30位、1974年の同部門2位(ノンフィクション部門1位)にランクインし*4映画化もされた。
 大ヒットを受けて、当時の版元では社長が臨時ボーナスを振舞ったという話もある*5

 このシリーズはその後も売れ、
  • 『II』が1980年度ベストセラー総合第3位*6
  • 『III』が1981年度総合第7位*7
  • 『中東編』が東販(現・トーハン)調べでのベストセラー「新書・ノンフィクション」部門1990年第6位、91年第3位、
  • 『残された希望編』が同部門92年第9位
  • 『地獄編』が日販調べでのベストセラー「新書(一般・教養)」部門94年第10位
  • 『最終解答編』がトーハン調べでのベストセラー「新書・ノンフィクション」部門98年第3位
などとなっている*8

 シリーズ全体の累計発行部数は、『サイゾー』が1999年に示していた数値で590万部*9、『朝日新聞』が7月1日付夕刊で示していた数値で600万部*10、『週刊文春』が2008年に示していた数値で590万部以上となっている*11

シリーズ



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関連書
最終更新:2021年08月29日 23:39

*1 『FLASH』1998年8月11日号、p.63

*2 「『ノストラダムスの大予言』でもまだ書き足りない五島勉」『週刊文春』2008年8月14日・21日号、p.56

*3 朝日新聞1974年3月2日付朝刊掲載の広告

*4 出版ニュース社調べ。塩澤実信『昭和ベストセラー世相史』およびASIOS『昭和・平成オカルト研究読本』第2版による。

*5 「【あの人は今】五島勉さん・『ノストラダムスの大予言』の著者が迎える『七の月』」、『潮』1999年7月号

*6 出版ニュース社調べ。出典は既出。

*7 出版ニュース社調べ。出典は既出。

*8 トーハンや日販のランキングは『本の年鑑』各年版による。

*9 三平三郎 「1999年7月に予言されていた本当のもの ミスター・ノストラダムス五島勉の『終末』」、『サイゾー』 1999年9月号、p.107

*10 朝日新聞、7月1日夕刊1面

*11 『週刊文春』前掲記事