Mの憂い@-1st.stage★Puzzled of fragments
Chapter 2:秘密 
翌日、南の島警察署では初めて起こった殺人事件の話題で持ち切りだった。
「俺も担当にしてほしかったな!」と蟹波蛸科刑事は同僚と話をしていた。
今回の事件は署長がじきじきに担当するらしいぞと言う話を聞いた時、1人の女性が署を訪れた。
「今回の事件の担当課はどちら?」なかなか品のある女性だが、話を聞いているとかなり高慢な女性である。
彼女は北海道警の警視である、渡賀理恵世であった。
「あなたが今回の事件の担当者?私は北海道警の渡賀です。」彼女は署長にそう告げた。
「私は今回、たまたまあのホテルに宿泊していたんですが、殺された子供の母親とは面識がありますのよ」
「実は主人に連れられて行ったクラブで、今回あのホテルに宿泊している何人かをお見かけした事がありますの。今回の事件のお手伝いをさせていただきますわ。」
彼女はそう告げた。
署長も若い女性であるがキャリアである警視の話をむげに断ることも出来ず、事件の経緯を説明した。
「と言うことは怪しい人物が2組いると言うことね?」
彼女は話を聞いて少し考える振りをした。
彼らには社会的地位も名誉もある。そんな痴情のもつれくらいで殺人事件を起こすだろうか?
この事件にはきっと深い訳が隠されているはずだと・・・
そういえばあの時クラブで、南の島にはシッタカ文明時代の遺産がどこかに隠されていると言う話を聞いたことを思い出した。たしか数兆円になるはずだったわね。それが今回の殺人事件とどこか繋がりがあるはずだ。
彼女はそう確信した。。
事件からさかのぼること1ヶ月前。
涼島商事の3F給湯室。
「ん、、っもぉぉおお~ ムカツクッ!!ふらっと!」
「ん?ふらっと・・・?」
「そうよ、あの人怒ると額に出るでしょ!あれょあれっ・・・アニメのまるちゃんとかが怒った時にでるやつ」
「あれは・・どっちかっていうと・・・・シャ・・・ープ・・・」
「・・ウッサィ!!」
「ヒィィィィイ_。」
「まったくもぉ、0がいっこ多いだけじゃん、それに修正液で消したじゃん!!っとに、細かすぎっ。」
会計監査を直前に控え経理課は殺気立っていた。
特に、経理課のお局さまである平川 紅緒 はいつもにも増してチェックが厳しかった。
人生プライベートが第一で、定時にはキッカリ退社するのがあたり前と思っている音無梨生は、性格も大雑把。だから日頃から平川に注意されることも多く、今日も伝票の記載ミスで延々1時間説教されてきたばかりである。
その鬱憤を後輩の久万埜帆羽に当たりちらしていた。
だが、今日の梨生のいらつきの原因は紅緒のせいだけではなかった。
入社間もないころから5年間半付き合ってきた織重梧郎と昨夜けんか別れをしたままであったからである。
原因は、煮え切らない梧郎の態度にあった。
梨生は、今年28才になる。ごく当たり前に結婚を望む年頃でもある。
が、男の梧郎にとってはまだまだ遊んでいたい気持ちの方が大きかった。結婚したくないわけではなかったのだが・・。当然、二人の間には少しづつ気持ちのすれ違いが生じていた。
そんなとき、涼島商事の子会社である涼島トラベルから社内斡旋で南の島への特別ご招待の案内がきた。
涼島グループ特別ご招待
~シッタカ文明の謎を求めて~
南の島で眠るシッタカの秘宝を探しに行こう!
★行き先:南の島
★宿泊先:Suzusima Meteor Seaside HOTEL
★7泊8日
梨生は、既成事実を作ってしまうべく梧郎を誘った。が、返事がはっきりとしない。
業を煮やした梨生は、昨夜とうとう梧郎の自宅まで押しかけ旅行にいこうと迫ったが・・・。
そして今朝、梧郎は出社しなかった。以後連絡もプッツリと取れなくなった・・。
「おぃぃぃぃい、この忙しいのに何してる!ささっともどれっ。」
「はああああい。芳尾課長、ビィビーうるさいから戻ります。先輩、今夜の合コン遅れないできてくださいねー。」
そう言って帆羽は、戻っていった。
それから一ヶ月後、梨生は合コンで知り合った小津灰星人と南の島へと旅立った・・。
場所は変わって、ここは大阪南のとあるバー。
愛野人志は、江久玲亜を口説いていた。
「玲亜 こんど南の島にいかへんか?」「えええ よからぬことするやろ。」
「あたりまえやん。手を出すと言う事は、ええ女と言うことや。なあええやろ!行こうな」
玲亜は、人志の強引な誘いに負け一緒に行く事を承諾してしまったのだった。
そして事件と遭遇する事となる。
最終更新:2005年11月08日 12:20