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Mの憂い@-1st.stage★Puzzled of fragments
Chapter 3:それぞれの思惑

部屋に戻ってきた人志は玲亜に言った。
「このフロアーで子供が殺されたみたいやわ。なんかこの階に泊まってるやつらが疑われてるみたいやな。」
「人殺し?うち怖いわ。」
彼らは、昨日からこの島に入っていた。
今日は、昼間テニスを楽しんだ後、情事の最中に警察に呼ばれたのであった。
「しかし、Hの邪魔しやがって。続きするぞ!」「うちそんな気にならんわ。あんたすぐ近くで人が殺されてるねんで。」「しゃあないなあ、飯でも食いに行くか?」「あんた平気なん?うち食欲もなくなったわ。」
彼は典型的な楽天家だったのだ。
{ほんでも、ええ女仰山泊まってるなあ。SM女王も、警察に偉そうに言うてた女も、殺された子の母親もええ女やったなあ}
人志は、一緒に来た玲亜以外の女にもう目移りしていたのだった。


1階のイタリアンレストランでは、権田と光江が食事をしていた。
「際ちゃん。私、拘束されたりしない?ゆかりと昔もめた事なんて、調べればすぐに判るでしょ。」
「大丈夫じゃ。おれが付いてる。」
それを聞いた光江はますます心配になった。

「おい玲亜。あそこにカップルおるやろ。あれもどうみても不倫やなあ。しかし連れて来るんやったらもっと若いええ女にしたらええのに。」「そんなん言うたら失礼でしょ。」「そうか。。。人それぞれやし、まあええけど。」
「酒でも飲まなやってられんわな。」「おーいウェイター?バローロは何がある?」
彼らは2本目のワインを頼んだ。

そこへオーナーの涼島瞳海とGMの雲丹糊矢がやってきた。
「お客様、本日はご迷惑をおかけしております。本日のお食事は当方で持たせて頂きます。」
「えっそう?ありがとう。お言葉に甘えてご馳走になるよ。」
オーナーとGMは、特別階の宿泊者全員にお詫びに回っているようだった。
「しまったなあ。。ただになるんやったら、もっとええワイン頼んどけばよかった。今からもう1本いくか?玲亜?}
「ウェイター?ルパンあるか?ルパン持ってきてくれ。」
彼はそう言うせこさも持ち合わせていた。

権田と光枝は、早めに食事を済ませると、ふふーんドームに向かった。
この日ふふーんドームで、スーパーアイドル 天野典子(通称テンテン)のコンサートが行われる。
大のテンテンファンである権田は、このコンサートも南の島に来る目的のひとつだった。
しかし、コンサートの開始時間を過ぎてもテンテンは姿を現さなかった。

「てんてーーーーーん てんてええええええん」
そのころスタッフが、テンテンを探していた。
テンテンは、1時間前にトイレに行くといって楽屋を出て戻ってこなかった。
「だめです。どこにもいません。」
このコンサートの主催者である涼島のもとに、マネージャーの代田ココが報告に行った。
「ったく・・・どこいったんだああああ」
涼島はコンサートを中止にして警察に捜索願いを出すことにした。

「どうしたんだろうね急に中止って・・」
「テンテンに何かあったのかな」
ホテルに戻るタクシーの中で、権田はコンサートが中止になったことよりも、ずうとテンテンのことを心配していた。
そんな権田に光江は、少しうんざりしていた。
「もおおおいいかげんにしてよ。そんなことばっかり言ってるなら今日はHなしだからね」
「ごめんなさい。もうテンテンのことは話題にしないから許してええええ」
「ふふん」
光江は寝たふりをした。
「何でも欲しい物買ってあげるから機嫌直してよ」
光江は返事しなかったが、ホテルに着くと、二人はホテルの中にある24時間営業の某ブランドショップに向かった。
ブランドショップに入ろうとした時、中にいたお客らしい人が出てきた。
「あれえええええ テンテン」
権田はびっくりしてその人に話しかけた。
「天野典子さんですよね?」
「いえ違います。よく似てるって言われるけど違いますよ。」
その女は、そう言うと走ってその場を立ち去った。
しかし大のテンテンファンである権田は、あの女が天野典子であることを確信していた。


その頃玲亜が寝た為、1人寂しい人志はロビーに降りてきていた。
バーでの運命の出会いを信じて…
そこでばったりと天野典子に出会った。
「あれ?彼女 こんな時間にお1人ですか?」
「いえ。そろそろ戻ろうかと。」
「そうですか。よければそこのバーで1杯飲みません?寝付けなかったので少し飲もうかと思って降りてきたんですが」
典子はテンテン?と聞かない彼を、自分の事を知らないリゾート客だと思った。
それに約束の時間まで、まだ大分ある。
時間つぶしには丁度いい相手だ。
「じゃあ外で、夜の海でも見ながら飲みますか?」
「外の店はもう閉まってますよね。そこのバーでお酒もらってきます。」
そう言って、人志はバーに入っていった。
{若いけどええ女やなあ。なんとかしたいな。ここは奮発してええ酒持っていったろ。}
そんな事を考えながら、バーで酒をボトルで持ち出せるようウェイターに頼んだ。
「冷えたシャンパン、ボトルであるか?」「はい、クリュグがございますが。」
「それでいい。それとシングルモルトも1本だ。マッカランの18年でいい。水と氷も頼む。」
「それとグラスを2つづつくれ。シャンパングラスとロックグラスだ。」
酒をもらった人志は、典子と裏の海へ出て行った。

最終更新:2005年11月08日 12:20