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Mの憂い@-4th.Stage★Come back from Long journey
Chapter8:罠

「そりゃ、言えるわけ無いわ、殺すつもりはなかったとしても、良く考えたら犯罪よねー。」
怖いもの知らずというか、無鉄砲というのか、まるで他人事のように亜梨葉が言った。
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先月、シッタカ文明の記事が雑誌に載った頃、亜梨葉は涼島リゾートから送られてきた怪しい招待状をもって杷明都に相談に行っていた。
偶然にも近所に住み、研究で徹夜明けの杷明都と仕事帰りの亜梨葉は、やっぱり近くのコンビニで会うことが多く、いつしか仲良くなっていた。
後藤研究室に所属してる杷明都は後藤の手伝いをする事があったから、雑誌の記事の内容は大体はあっている事と、さらに未公開の事実が招待状に書かれている事を、亜梨葉に教えた。
意外にも杷明都の兄と招待状の差出人の会社の社長が大学時代からの親友であるから、兄を通じてそれとなく確認してみるとも約束した。
亜梨葉は輝く石は赤野家には既に無い事を打ち明けたが、杷明都は、もしかしたら石だけ持っていてもだめかもしれないし、招待状が亜梨葉の元に着いた事を考えると、行ってみる価値は有ると言った。
一人では少し不安だったので、ソラを誘い現地で会うことを約束していた。
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亜梨葉が南の島に着いて間もなく、杷明都からメールが入った。
後藤が島に向かった。
調査の結果、今何かを起こせばシッタカの怒りをかって
恐ろしい呪いが起きるかもしれない。
4人は、とりあえず彼を本土に返すべく手立てを考えた。
それがあの事件だった。
人志は玲亜を適当に言いくるめ、島に着いた彼のポケットの中の携帯の番号を盗みださせ、亜梨葉が言葉巧みにハート岩に呼び出し、杷明都が死なない程度に脅したあと、瞳海が現れ、すぐ助けを呼べば死ぬ事はないだろう。
それだけ怖い思いをしたら大人しくなるだろうと4人は考えたのだった。
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「君から最初に脅迫めいた電話が来た時、やってない、と否定すれば次々にいろいろと聞かれるだろう事は容易に予想できたさ。
本当の事なんか、もちろん言えない。でも、
動揺しまくっていた俺には、その後の嘘を考える余裕など到底なかったから
適当に聞き流してただけさ。
あの男さえ現れなければ。
しかも剣斗の実の父だと聞かされた時は・・・・・俺はどうすれば・・・・ぅぅぅ、」

「瞳海さん・・・、そういう事だったのね、隠すつもりはなかったのに。ごめんなさい。」

「いいじゃんかよ、昔の事なんかよー。今の気持ちを大切にすればさー。」と、いう亜梨葉に
「亜梨葉さん、あなたは、過去の過ちをきちんと反省しなさい。」華子が窘めた。
「ごめんなさい。」

「ねぇ。。なんかへんょ。。。財宝は何処にあるのぉ~~?」
割賦が痺れを切らしたように、不機嫌に言った。

「お、そうだった。確か入口に・・嵌め込んで・・鍵穴に・・、あ・・・、あれは、違うんだった、
だから・・・あれ?」
世慧が訳の分からない事をブツブツ呟く脇で、夏生が恐る恐る言った。
「あのー、僕たちは一生このまま閉じ込められていくのでしょうか・・。」

その時、トンネルをバタバタと走ってくる音と共に野琵の声がした。「おーい。」
「わ、わかり__ま_した_。」息をぜぇぜぇ言わせながら苦しそうにひざをついた。
「情けないわね、たった、これだけの距離走っただけで。運動不足過ぎっ。」
「で、どうしたんですか、何が分かったんですか?」
やっと深呼吸すると、俯いたままながらも話し始めた。
「ここは、財宝が眠る部屋ではなく《裁きの館》といわれる場所らしいです。
石を嵌めた人の心の闇をさらけだし、懺悔するための仕掛けが・・・。」

「もう、散々、闇は皿にだしたわよ。で、どうやっったらでれるのよ、はやくだせええ。」
亜梨葉が暴れ出した。

「石は、全部輝きを取り戻しましたか?」野琵が中央を見て確認しようとした。
「えーーっと、このTだけね、これは・・・」蟹派が人差し指を立てて順に顔を見ていった。
「ややっ、俺だ、俺は何もしてないぞ、、」
****誕生
ふんぎゃぁー、おぎゃぁー。
まぁ、おめでとうございます。可愛い女のお子さんですよ。

「ああー、無事生まれたんだ。良かったな際・・・。」
ほっと胸をなでおろす世慧に、華子が致命的な一言を放った。
「この子・・・・、亡くなった際さんよりも、世慧さん、、あなたに似てるわね。」

「まさか・・。」世慧の顔が見る見るうちに狼狽していった。
「やらしっ。」梨生が冷たく言い放った。

「きゃっ、そろったわ。みんな、光った、、光った。」
一斉に輝きを取り戻した石の眩しさに一同が目を伏せている間に柵は無くなり、
周り一面に藍く煌く世界が広がっていた。

「おいっ、典子!、典子がいない、典子どこ行った!」
慌てふためく雲丹の大きな声が、壁に反響していた。

最終更新:2005年12月31日 22:00