Mの憂い@-4th.Stage★Come back from Long journey
Chapter2:膨らむ期待
「グスン。だから、きたくなかったのよ。最初から財宝なんて私は要らなかったのよ・・。
このまま皆でしねばいいのよ。」ゆかりはもう自暴自棄になっていた。
「まぁ、落ち着いて。どこかに必ず扉がありますよ。
それに、ここまで来たら、もう前に進むしかないんですから。」
世慧そう言いながら壁に書いてる文字を再び照らし始めた。
「フムフム・・。ややっ、、こ、これは、」
(この文章は横につながっているじゃないか?!ということは、・・・)
横に進みながら次の文字を照らした。
(しまった・・・さっきの地響きでここから先が読み取れん。
もしや・・・シッタカ大王の娘が入っていった後の部分も崩れているじゃないか、、)
世慧の様子から事態を察知した杷明都が小さく首を振った。
とりあえず判るところだけでもと、下の方に明かりを移していった。
すると、
(((((っ*・ェ・*)っ ニョロリ ニョ□リ
「おおお、これは」「あああああ、、、」「ぁら。」
世慧、瞳海、真里菜の3人が一斉に声を上げた。
「ご存知なんですか?」お互い顔を見合わせて尋ねた。
「これは、かのコヤ文明に関与したと推測されている、オッパイ星人が残していったと推測されているマークにそっくりだ。」世慧がそう説明すると、
「俺もこのマークを見た事がある。1年近く前に俺のところへ来た謎の手紙の最後にサインのように書いてあったんだ。」瞳海が驚きを隠せない表情で告げると、今度は、
「どっかでたくさん見たような気がするんだけど、うーん、思い出せそうで出てこないわ。何処だったかしら、えーーっと、確かに見たのよね。」珍しく苛ついた顔で答えた。
こんな時、梨生や亜梨葉がおとなしくしてるはずがなかった。
懐中電灯で世慧達と反対側の壁を探索していた。
「あら?この手形何かしら?私のよりも随分小さいわね。子供用かしら、ふふ。」
梨生が、そう言いながら手形に掌をあわせた時、
「いたいっ、」尻もちをつくと「電気がきた~」手をさすりながら涙目になって訴えた。
「ったく、、あら、こっちもあるわ、。・・ここにも。どうやら13個あるみたいよ。」
亜梨葉はそう言いながら6個分を照らすと、でんと座っていた太良登に残りの半分部分に明かりを当てさせた。
よく見ると、それぞれの手形の上にアルファベットが書いてあり、中央に穴が空いている。
誰もが推測できた。そこにそれぞれの石を嵌め込むんだ、と。
早速、梨生がポケットからF・T・Tの三つを取り出した。
「いくらなんでも、私は2つしか手はないし、本当はFだけが私のなのよね・・。
でも、Fの穴は2つ有るわ、違う方に入れて、また電気ビリビリはいやよ。」
しり込みする梨生の脇から割賦が手を出した。
「Qは一個しかないっちゃ。」喜び勇んでQのところにはめ込み、手形に掌をかぶせた。
バチ×バチ×バチ!
「いったーーーーい。」割賦も石も一瞬にして弾けとんだ。
「なんでよお。失礼しちゃうわ、ふん。」
そういうと、そっぽを向いて黒田のところへと泣きつくように走り寄っていった。
「帆羽、あんたAだったわよね。おゆき!」梨生が半強制的に命令した。
「ぇぇぇ..。」いつものように強ばった表情で拒否してみるもの無駄な抵抗だった。
梨生は帆羽のバックから石を取り出させ、
「Sはとりあえず預かっておくわ。」と、言い終わるか終わらないのうちに、帆羽の手をグイッと掴み石を持たせ、手形に押し付けた。
「ヒィィィィィィーー」帆羽の悲鳴の消え失せる程の光が辺りを包んだ。
誰もがその突然の眩しさに目を伏せてしまった。
「あれ?帆羽、、どこに行ったのよ。帆羽ーーーーー。」
ようやく皆が視力を取り戻した時、帆羽の姿は消えていた。Aの手形もじゃんけんのグーのように変化していた。
*すごおおーーーーい。きれいだわああ。
どこからともなく、帆羽の声がした。
「帆羽どこにいるの?返事をして、帆羽。」いくら問い掛けても返事なかった。
*梨生先輩も早くきて。なんて素敵なのかしら。
「帆羽?」こちらの声は聞こえないようだった。
だが、向うから帆羽の元気な声は聞こえてきた。
一刻も早く自分もそっちへ行きたい。
それぞれが大きな期待を抱いていた。
最終更新:2005年12月31日 22:03