Mの憂い@-1st.stage★Puzzled of fragments
Chapter 5:動き出した秘密 
「ねぇねぇ聞いて。今日、機内で面白い事聞いたのよ。」キャビンアテンダントの空飛桃菓が言った。
「この間、雑誌に出ていたこの島のシッタカ文明。王様がトランプ占いで政治を行ってたって説があるらしいの。」
「へぇ、やだなそんな国。」ふふん空港で働く鳩田夏生だ。
フライトでよくこの島を訪れる桃菓と付き合いだして半年。車でホテルまで送っているのだった。
夏生:「でもそういえば、この島には、クローバーの咲く丘、ハートの岩なんて名所もあるな。
ダイヤモンドの鉱山なんかもあったりして・・・。スペードってなんだろ?」
桃菓:「スペードは、剣をあらわしてるんじゃなかったかしら?」
夏生:「剣か。こわいな。今日、海岸とホテルで殺人事件があったらしいぞ。」
桃菓:「え・・・。ホテルって私の泊まるシーサイドホテル?」
夏生:「ああ、そうだよ。」
桃菓:「やだわそんなとこに泊まるの。今日は、夏生のうちに泊まってみようかしら。」
夏生は桃菓の気が変わらないうちにと、早速Uターンした。派手な見かけの割に堅い桃菓に手を焼いていたのだった。
桃菓:「きゃあああああああああああああ。今、人をはねなかった?。」
夏生:「やばいな。なんか轢いたよな。でも、人ほど大きくなかっただろ。きっとこの島の野生動物だよ。保護されてるから、ちょっと問題になるかも知れない。逃げるぞ。」
夏生はスピードを速め、その場を立ち去った。。。
その頃、蟹派刑事は、南の島署長鬼瓦真里菜に呼び出されていた。
蟹派は、この連続殺人事件の現場責任者をまかされていた。
蟹派が署長室に入ると、真里菜は大きくため息をついた。
真里菜:「蟹派君、代田ココひき逃げ事件の捜査はもう打ち切りなさい。」
蟹派 :「え?なんでですか?」
真里菜:「理由はいえない。」
蟹派 :「署長納得できません。」
真里菜:「蟹派君これは署長命令だ。捜査本部は、解散する。君に理由を説明する義務は私にはない。」
そう言うと蟹派を追い出した。
真里菜は星人に電話をかけた。
真里菜:「捜査は打ち切りにしたから心配しないでね。」
星人 :「ありがとう。助かったよ。でも大丈夫かな?」
真里菜:「心配しないでママがついてるから。」
星人 :「ちょっと今忙しいからまた後で連絡する。」
真里菜:「じゃあ気をつけてね」
星人と真里菜は親子だ。
星人が小学生の頃真里菜が浮気をして両親は別れ星人は父親に引き取られた。
星人は前日飲酒運転をして人をはねてしまったが、誰も見てなかったのでそのまま逃げた。
翌日冷静になると恐ろしくなり、警察署署長であり母である真里菜にすべてを打ち明けた。
真里菜はひき逃げ殺人となると刑務所行きは免れないと判断し、息子を守るため事件をもみ消すことを決意した。
通りすがりの男で時間を潰したテンテンはホテルの総支配人の部屋にいた。
「お母さんから話は聞いているだろ。最後を看取れなくて残念だった。」
そう雲丹はいった。そうなのだ、テンテンは雲丹の子供だったのである。
母親は、この島で代々続いている家の長女「南島 玖瑠譜」だった。
彼女はシッタカ文明の末裔とも言われた存在であり、島のアイドルだったのだが、たまたまこの島にきた雲丹と恋に落ち典子を身篭ったのだった。
それを知った、南島家の先代当主は2人を強引に引き裂き、玖瑠譜を東京の親族に預けていた。
しかし、誰とも結婚しない玖瑠譜を諦めた先代当主は、死の間際に2人を呼び、南島家の秘密を打ち明けていた。
そして母親も死の間際に、お父さんの事と秘密の存在を典子に伝えた。
「で、どういうことなの?そんなに大切な秘密って?」
「それは、おまえがシッタカ文明をこの時代に取り出すカギなんだよ。」
「そのチャンスは、一生の内に1度しかない。これまで何代もの間、開かずに来たんだが、本家の長女にしか開けられないんだ。それがおまえだ。」
「そのチャンスは、おまえが18歳になった最初の満月の夜、洞窟の入り口にある鍵穴におまえが入っていくんだ。ただ、その洞窟の場所はまだ見つかっていない。」
「雑誌で見たんだけど、すごい財宝があるって書いてあったよ。それが私の物なの?」
「そうだ。ただ後藤教授が、シッタカ文明を公表した為、多くの人にその存在を知られる事になった。」
「今日、あっもう昨日か、何人か殺されたって言ってたでしょ。それも関係あるの?」
「ああ。だれが犯人かは判らないが、多分南島家の分家のやつらだろうな。本家以外のやつらは、日本全国にいる。誰が分家かも判らない状態なんだ。その分家の中に本家にも知らされていない秘密が、一子相伝で伝えられていると言う話を君のお祖父さんから、聞いているんだよ。それがはっきりしない限り、典子の身になにが起こるか判らない。」
「私、怖い。お父さん、守ってくれるよね。
「ああ、大丈夫だ。安全が確認できるまで、典子はここに居なさい。必要なものは私が用意しよう。」
「判った。」
*** 事件より 一夜明けた・・
理恵世は、毎朝ランニングするのが日課になっていた。
「あれ・・・おおおおい大丈夫?」
理恵世は、夏生が犬をひき逃げしたのを目撃したのだ。
夏生がひいたのは、この島だけに生息するフラコだった。
後藤と一緒に 島を訪れていた梧郎は 後藤が調べ上げたシッタカ文明の鍵ともなる洞窟の場所の地図を持って 島の中をさまよっていた。
洞窟には いったい何が隠されているのか・・
最終更新:2005年11月14日 11:11