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Mの憂い@-4th.Stage★Come back from Long journey
Chapter3:光の中へ

EとNを持つ魁矢がもじもじしながら口を開いた。
「どうやら、石は一人一つで良いようだな、というか、伝えられた者にしか権限はないようだ。そのSや、貴方の持ってるT2つ、これらは誰の物なのだろうか。そこをはっきりさせないか?で、皆で一緒に壁の向う側に行かないか。」
そういうと、地面からQを拾いあげ、自分が持つNの石とあわせて掌に載せみんなの前に差し出した。
「ん?・・そのNはどこから・・。」梨生は一瞬首をかしげたが、魁矢の意見に賛成し、すかさず自分が持ってるT2つと、帆羽から(一応)預かったSを差し出した。
石を魁矢に渡すと、梨生は、すぐさま再び壁に向かった。

「えっへん、そのQは、あたしのよ。」亜梨葉がニヤリとしながら魁矢の手から取った。
(そういう事だったのね。石だけ有っても受け継ぐ本人じゃなければなんともならないって知ってたからあんない余裕が有ったのね・・。)ゆかりが一人納得していた。

「その2個のTは、おそらく私と際の分だ。」
脇でいろいろ調べながらも聞いていた世慧が静かに立ち上がり魁矢から石を受取った。
「長い旅をして、ようやく戻ってきたんだな。」
感慨深そうに他と比べるとやや小振りの2つの石を見つめた。
「際の家から盗まれたからどんな素敵な旅してきたんだろかな。」
ロマンチックに熱く語ろうとする世慧の横で星人が言い放った。
「ああ、それ最近まで『成功を呼ぶ女王アンの涙の誘惑』とかいってさー、ココの鞄にはいってたんだぜ。ふふ。」
例の胡散臭いメモをズボンのポケットの奥から取りだして世慧にひけらかす様に見せた。
「ねぇ、ココさんと会ったの?いつ会ったの?」
それまで、ひたすら雲丹の影に隠れるようにしていた典子が発言した。
「さ、、さぁ、いつだったかな・・。」星人は言葉を濁した。
「あのコンサートの日から連絡取れないなのよ。そんなに怒ってるのかしら。」
がっかりする世慧の隣で、典子はちょっと落ち込んだ顔を見せていた。
真里菜は、蟹派の鋭い視線が星人に向けられたような気がした。

「そのNは私のよ。」意外にも、そう言ったのは理恵世だった。
「まったく、あのあほ旦那ったら、、大事な石を酔った勢いでどこかのホステスにあげてしまった言から、それはあせったわ。クラブの名前も思い出せないって言うし、頭抱えちゃったわよ。もちろん、涼島リゾート開発とかいうところから招待状が来てたけど、それじゃ捜査できないじゃない。でもその内容からすると石を持った人全員に声を掛けてるみたいだったから、とにかく仕方がないから適当な事件にかこつけて、この島の警察署にやってきたのよ。」
「職権乱用かよ・・・」蟹派がぼそっと呟いた。

「ぬぬ・・この穴、微妙に形が違うわ。」
「あらホントだわ。この2つのTの穴は他のに比べると少し小さいわ。」
「で、片方が角張って、片方がまるっちから・・Tは決まりね。」
亜梨葉と梨生は相変わらず人の話し半分で、壁の方に熱中していた。
「もう、私のFはどっちよ。」
「あのー、その13のアルファベットって1から13までの事じゃないかしら。」
ゆかりが恐る恐る二人に話し掛けた。
「お。おお、じゃあ、FiveとFourね。さすがゆかり。」と、安易に納得する亜梨葉に、
「・・・で?だからどっち・・・・」と梨生が聞いた。「・・・」
「あのね、私実家で石を受け取った時、手紙をもらったの。その中に5番目ってキーワードがあったのよ。だから私のはFiveの方だと思うわ。」
「げげ、私4番目かよ・・なんか縁起悪っ。ま、いいわ。」

*梨生せんぱーい。何してるんですか?お魚さん行ってしまうわよー。

「はぁ?何が見えてるんだ・・。金銀財宝じゃないのかょ・・・。」

「えーっと、あとは、何、Sだっけ。」
「あ、俺も手紙ある。」夏生はポケットから懐中電灯で手紙を出して読み始めた。
「俺のは・・。?・・・幸運の石と13と望月って・・」
「何よ、もう、、面倒くさいわ、幸運=ラッキー7ってことで、あんた7。」
「はい・・。」有無を言わさない梨生の言葉に夏生は頷くしかなかった。
「じゃあ、もういっこのSは誰のものなのかしら?」
「俺。」今まで影の方で大人しくしていた芳尾が手を挙げた。
「えええええええ、意外すぎっ。」嫌悪感を露にしながら梨生が目を丸くして驚いた。
腑に落ちない顔をしながらも、魁矢の手から石を取ると、
「ふーん、じゃ、はい。あんた6番目のSね。」芳尾に冷たく渡した。

「よし、そーっろった。さ、じゃあ、みんあで一斉にいくわよおおお。」
「ちょっと待ってくれ。私はどうしたらいいんだ?」世慧が慌てた。
「あ・・適当に、両方に手当ててみな、きっとうまく行くから。」
確かに、手形は右でも左でも良いような形だったからそうする事にした。
「すまんが、行ってくる、揺、野琵あとを頼む。」

完全に亜梨葉と梨生が場を仕切っていた。
「準備いい?いくわよ」
瞳海も入って、全員が石を持って壁に向かっていた。
「せーーーーの。」

眩い光が11人を一挙に呑み込んだ。

ふたたびの閃光の後、残された面々が目を開けると・・。
広場の真ん中に大きく穴が空いていた。
「階段があるわ。」恐る恐る華子が覗き込んだ。「たぶん地下へ通じてるわね。」
一同は立ち上がり階段を下っていこうとしていた。
「私、もう少しここに残るわ。」杷明都の言葉に、
「ここはいつ崩れるか解らないんだぞ、危険過ぎるわ。」華子が止めた。
でも、逆にこの機会を逃したら永久に封印されてしまうかもしれないと考えた杷明都は、必要最低限の資料収集をしたら、すぐに追いかけることを約束して残ることになった。
念のため華子の命令で野琵も一緒に残ることになった。

最終更新:2005年12月31日 21:42