クイーンベレー - ウマムスタン連合共和国大統領府史料編纂局

概要

ヤクシャンバシャーリの市街地路地裏で喫茶店を営んでいるウマ娘。裏の顔は『手綱付き』(42-86)と呼ばれる、おそらくウマムスタン政府の影響下におかれた情報屋であり、店の奥には密輸入品の銃器を大量にコレクションしている。(42-16)
元々はラスカルスズカがかつて結成したアウトロー・モーターサイクルクラブ【グレイブ】のメンバーで、ラスカルのトレセン卒業後はトップの座を譲られていた。ラスカルとの過去から人間の本性や隠し事に興味を持つようになり、喫茶店を経営しながら国内は勿論、国外の情報を集め、売り買いするようになった。(40-160)

主な身分

• モーターサイクルクラブ【グレイブ】二代目総長

作中の動向

...

ラスカルスズカの過去を調査する藤井記者が手掛かりを求めて彼女の元を訪れた。
トーセンジョーダンとの少々の悶着を挟んだ後、自らの知るラスカルの過去を話す。(40スレ)

クイーンベレーの語ったラスカルの足取り

ラスカルスズカはウマムスタントレセン学園ヤクシャンバシャーリ校へ入学後、アハルテケ・マローダーの鎮圧対象にはギリギリならなかった程度の地元の不良学生を集め、アウトローを標榜する野良レースチームや暴走族を制圧し、モーターサイクルクラブ【グレイブ】を結成する。この頃の彼女は速さと少々の刺激だけを求めており、『他の地元チームがドライブを邪魔してきたら面倒』というだけの理由で他チームへの奇襲攻撃を行なったり、どこからか拾ってきたスクラップ同然のロケットエンジンをバイクに取り付けて郊外の道路をかっ飛ばしたりして日々を過ごしていた。

ラスカルがトレセンを卒業する直前の頃、ガスマスクと真っ黒な防護服を着用した人物、すなわち黒連盟の人間が彼女の元を『二代目からのメッセージを伝えにきた』と言って訪れた。それから、ラスカルはクラブのメンバーに対して『全員、アジトから出ていくように』と指示した後、黒連盟の人間と1時間ほど話し込み、翌朝、『大事な話がある』とメンバー緊急招集すると総長から引退すると宣言し、クイーンベレーをクラブの次期総長に指名した。

それから一週間ほど経った頃、ラスカル宛の国際小包がアジトに届いた。丁度その時期にクラブに加入した手癖の悪い新人がラスカルの了承なしに　勝手に小包を開封しクイーンベレーに『開けてはいけないものを開けてしまった』、『何とか誤魔化すのを手伝って欲しい』と泣きついてきた。小包の状態を確認すると中身はサバイバルナイフとコスタンティニエ発の北クブルス行の航空チケットそして、サプレッサーとLAMを装着したMk.23ピストルという明らかに尋常ではない代物であった。

ラスカルがトレセン学園を卒業してから数年経った頃、クイーンベレーも高等学校を何とか卒業してチームグレイブOBとして後輩たちの面倒を見つつ、情報屋として本格的に活動し始めており、ラスカルのトレセン学園卒業後の調査を始めた。そうして、調べていった結果、フェニックス・エア・サービスという航空会社に行き当たった。それにはラスカルの元に送られていた国際小包の中にあった北クブルス行の航空チケットが関係していた。フェニックス・エア・サービスは航空貨物が業務の殆どだが、旅客輸送業務も行っており、その時に用いられる航空チケットがまさにそれだったのだ。また飛行機の行き先がテュルキイエ空軍が管理するイルケル・カーター飛行場であり、そんな場所にも関わらず、フェニックス・エア・サービスの貨物機がよく離着陸をしていた。これらの事からクイーンベレーはフェニックス・エア・サービスがラスカルと何か関係していると確信を得た。

一方並行して調査を進めていた国際小包の差出人住所だが、小包はアッシャームから送られていた。そして、2013年の夏ごろ、自動小銃を持ったクルディ人民防衛隊の兵士達が敵陣地に突撃を行い制圧するという内容の数十秒のウマッターの動画にラスカルらしき人物が映っているのを確認した。その動画の出自や動画に写っている情報を可能な限りかき集めて調査した結果、戦闘動画は間違いなくクルディ人民防衛隊に所属する兵士のアカウントからアップロードされたもので、元ツイートでは『傭兵部隊との共同作戦』という文章が添えられていた。更に傭兵とされる人物達が着用している戦闘服に縫い付けられていた社章からドバイにオフィスを置く民間軍事会社【フィッダサクル(銀の鷹)】社のものだということまでは判明した。だが、同社はペーパーカンパニーでありオフィスは実際に存在せずこちらの調査も手詰まりとなった。

そこから正攻法では無理と悟り蛇の道…公的機関のサーバーに攻撃を仕掛けたクラッカー集団から情報を買った。その結果、2010年から【PAS】というフェニックス・エア・サービスを示す符牒に加えて、【SS】すなわち、サイレンス・セキュリティ社を示す符牒が現れ始めたことが分かった

一通り以上の事を話し終えると時間を確認し、自身の店を訪れた運輸省国土管理局(42-105)の人間たちから二人をそれとなく逃がした。(42スレ）

作中人物との関係

ラスカルスズカ

族時代の総長。彼女の事を姐御と呼んで慕っていた。
一方でトレセン学園を卒業して以降、一度もチームのアジトに現れなかったことに少しムカついてもいた。(42-20)

クイーンベレー（初等部低学年の姿）

ヘイロー氏族系学園のアハルテケ学園ウマルカンド校初等部に通うウマ娘。
グローリーサンデーの走った模擬レースで一緒に走っていたが、先頭を争っていた三人（グローリーサンデー、サンバイザー、ダイサンゲン）とは明らかな実力差があり、領域を発現させた二人は別としてサンバイザーにも8バ身差（29-188）をつけられたが、現状での実力差に改めて奮起し、ダイサンゲンやサンバイザーに次ぐグローリーサンデーの第三のライバル枠として名前が登場した（29-193）。
…なお、ここで名前が登場しているにもかかわらず、（40-101）にてこのページの主項目の人物として成人したクイーンベレーが登場しているが、藤井記者が彼女の経歴を調べて喫茶店に辿り着いたことから、おそらく彼女が偽名を名乗っているということはないはずである。
ヤクシャンバシャーリで喫茶店兼情報屋を営む彼女と、ウマルカンドで学校に通う初等部低学年のクイーンベレー。離れた地域に住む年齢の離れた二人のクイーンベレーだが、初等部のクイーンベレーが通うアハルテケ学園はかつてヘイロー氏族が有力氏族の子弟を管理・教育するために設立した学園であり、いわば人質たちを集めた学園である。そして彼女と一緒に模擬レースに出ていたグローリーサンデーは、大人のクイーンベレーの数歳年上のスズカガンが30才で初めて産んだ娘であり、初等部のクイーンベレーが大人のクイーンベレーと親子であってもおかしくない年齢差となっている。
つまり、この初等部のクイーンベレーは大人のクイーンベレーの娘であり、「手綱付き」の情報屋である彼女が裏切らないための保険として首都で暮らしている可能性が存在する…
…というのは考えすぎであり、実際はスレ主のガバ（66-16）長く続いているとこういうこともある。