タイキシャトル - ウマムスタン連合共和国大統領府史料編纂局

概要

作中開始時点でのダート合衆国の大統領、赤色党赤象党から立候補していた（135-83）。大統領引退後は故郷のケンタッキー州で家業の酪農家をしている（139-43）。

自身の任期中に推進していたフロンティア計画を通して軍部から政権が倒れるまで厚く支持され続けており、大統領引退後も軍部に顔が利く。(13-72)

ウマムスタン連合共和国の初代カガン、サンデーサイレンスの姉の一人デヴィルズバッグのダートに移住した孫がご先祖様で、「中央アジア固有の人種の人々（所謂ウマムスタン系ダート人）」として初めて大統領に就任した（110-28,111-42）。

主な身分

• ダート合衆国前大統領

作中の動向

...

初登場。人類三度目の有人月面着陸を目指し、フロンティア計画を推進する。
ゲルウマンのシュネッケ社と技術提携をおこなっているディアブルアビオニクス社がフロストという人型機動兵器の試作機が完成させ、船外作業、月面作業ロボットに関しては国防高等研究計画局のゴア博士がトダ―と呼ばれるものとGKDと呼ばれるものを完成させた。
他にも有人月往還船や核融合炉の開発は順調に推移するが、月面基地の設計は全く進まず、衛星軌道上の戦力にも不安が残った。
しかし、この時点ではダート合衆国が宇宙開発競争において暫定的にトップを走っていた。(5スレ)

β世界で昨年発生したデブリ衝突事故を受けて、スズカガンやアルダン国家主席と共に、デブリ問題、宇宙条約、月協定について話し合う秘密会談を行った。結果、宇宙条約の第四条で規定されている大量破壊兵器及び宇宙条約に記述されていない衛星攻撃兵器、宇宙戦闘機については一定程度譲歩を行ったものの、衛星攻撃兵器によって発生し得るデブリ問題については環境改変技術敵対的使用禁止条約以上のことは譲らず、月協定(月の平和的利用、環境維持、領有禁止)に関しては一蹴した。(6スレ)

スペースプレーンX-30が実用化したことでフロンティア計画が軌道に乗り、月往還船建造のために膨大な物資を宇宙に送っていた。
しかし月往還船用資材を搭載したX-30がカンザス州の人口密集地帯に墜落、810人の死者を出す世界最悪の航空事故が発生。フロンティア計画を強力に推進していたタイキシャトル大統領の支持率も急落した。辛うじて政権は持ちこたえるも、フロンティア計画は安全性の確認のため停滞を余儀なくされることとなる。(6スレ)

• ちなみにこの時、多数の赤色党員が月への道に至るための鍵となるそのX-30を見ながらバーベキューを行っており、事故発生後、多数の議員が辞職を余儀なくされている。(タイキシャトル大統領自身は書類決済のために参加していない)(13-168)

中山において先のX-30の事故を上回る規模のスペースプレーンの墜落事故が発生。この一件で、スペースプレーンに搭乗していた中山のビルディング・スペシャリスト(宇宙空間における建設作業全般に関わる専任の宇宙飛行士)が全滅し、さらに論文の数値改竄が原因で核融合炉を担当している主任技師が拳銃自殺を行い、中山の宇宙開発計画が完全に死に体となった事で、中山からダートに対する宇宙開発用の資材の売り付けとフロンティア計画参加の打診が入る。
タイキシャトル政権はこの打診を受け入れ、停滞していた宇宙開発競争においてESDOに対する強烈な追い上げをかけたが、フロンティア計画の資金負担が公平でないとしてウマーロッパ諸国がダートに対して不満の声を上げた。(7スレ)

ついに月往還船が完成し、月面『静かの海』を目指すが、世界中が見守る中、月往還船が月面着陸に失敗、乗船していた12人の宇宙飛行士は全滅しタイキシャトル政権は今度こそ完全に倒れた。(8スレ)

カシミール事件に際してゴールドシップからの要請を受け、弾道弾を迎撃し印パ核戦争を回避するため、自国の宇宙軍に『シャイターン』をβ世界側の低軌道上へ一時的に配置するよう働きかけた。(13スレ)

96スレより始まった建国期編で先祖のデヴィルズバッグが登場したことで、実はウマムスタン系ダート人だったことが判明（後付け）。西部開拓時代の1850-1860年代にデヴィルズバッグの孫がダートに渡り、アイスクリームショップ経営や牧畜業、綿花貿易仲介などで成り上がって築いた巨大企業グループが権力の源泉であったことが明かされる（110-28~32,111-38~42,139-39~43）。

作中人物との関係

ゴールドシップ

カシミール事件では彼女の要請を受けて軍部に働きかけを行った。

デヴィルズバッグ

ご先祖様。登場する際の画像が一緒。
彼女の血を引くことが却ってウマムスタンへの強硬姿勢の原因となったのかもしれない。