グルースのエキゾチック物質3
【レッドスプライト号】
(作戦司令室)
カトー
「考えてみれば…これほど明確に複数の解決法が提示されるケースは初めてだな。今更、何が正しいとか間違ってるとかうわべだけの議論をするつもりもない。タダノ、お前の判断に委ねる。お前が最も好ましいと判断する方法を選んでくれ。」
ウィリアムズ
「もちろん…私は私なりに支持するプランがあるわ。でもそれを言ったら、みんな同じに支持するプランがあって、結局話はまとまらない。だから任せるわ。現場を最もよく知る、あなたにね。それではいつも通り、速やかに任務を遂行しましょう。」
ゾイ
「人間真理というのはね、常に「IF」を求め、そして「IF」に縛られるものよ。「ああしてれば?こうしていれば?」…そんな迷いに囚われがちなの。私は結構、そういう所があるけれど…。
あなたはどうかしら?」
(作戦司令室)
カトー
「考えてみれば…これほど明確に複数の解決法が提示されるケースは初めてだな。今更、何が正しいとか間違ってるとかうわべだけの議論をするつもりもない。タダノ、お前の判断に委ねる。お前が最も好ましいと判断する方法を選んでくれ。」
ウィリアムズ
「もちろん…私は私なりに支持するプランがあるわ。でもそれを言ったら、みんな同じに支持するプランがあって、結局話はまとまらない。だから任せるわ。現場を最もよく知る、あなたにね。それではいつも通り、速やかに任務を遂行しましょう。」
ゾイ
「人間真理というのはね、常に「IF」を求め、そして「IF」に縛られるものよ。「ああしてれば?こうしていれば?」…そんな迷いに囚われがちなの。私は結構、そういう所があるけれど…。
あなたはどうかしら?」
+ | 自分にもある |
+ | 自分にはない |
ウルフ
「方法は3つ、か…。コイツは難しい選択だな、オイ。オレは根っからの猪突猛進だから、こういうじっくり考えるってのはどうも苦手だよ。そういうわけで、ヒトナリ。ここはお前に任せる。なぁに、大丈夫さ。お前なら最適な判断が下せるはずだ。」
アーヴィン
「色々とゴチャゴチャしとるなぁ…。何ていうのか…政治的な臭いぜよ。しかしワシの場合、そういうゴタクは好かんからな、パッと直感で決めるかもな。まあ、オマエがどう決めるかは、あくまでオマエ次第だがの…。やるからには、自信を持つぜよ。ドーンと胸を張ってな。」
チェン
「アーサーから作戦の最終判断を任されるなんて、大役ですねぇ。まあ、アーヴィンさんも言ってましたけど、自信を持てばいいんじゃないですか?ヒトナリさんの選択だったら、私は全面的に支持しますよ。」
ブレア
「戦局での重大な決断を人任せにできるってのは、切り込み隊員の数少ないメリットのひとつだ。俺は前線で身体を張る。だからインテリは、政治的責任をで身体を張れとな。…その点じゃあ、お前も貧乏クジを引いたもんさ。まぁ、気にするな。貸しを作ってやったと思えばいい。誰もお前に文句は言わんだろう。」
「方法は3つ、か…。コイツは難しい選択だな、オイ。オレは根っからの猪突猛進だから、こういうじっくり考えるってのはどうも苦手だよ。そういうわけで、ヒトナリ。ここはお前に任せる。なぁに、大丈夫さ。お前なら最適な判断が下せるはずだ。」
アーヴィン
「色々とゴチャゴチャしとるなぁ…。何ていうのか…政治的な臭いぜよ。しかしワシの場合、そういうゴタクは好かんからな、パッと直感で決めるかもな。まあ、オマエがどう決めるかは、あくまでオマエ次第だがの…。やるからには、自信を持つぜよ。ドーンと胸を張ってな。」
チェン
「アーサーから作戦の最終判断を任されるなんて、大役ですねぇ。まあ、アーヴィンさんも言ってましたけど、自信を持てばいいんじゃないですか?ヒトナリさんの選択だったら、私は全面的に支持しますよ。」
ブレア
「戦局での重大な決断を人任せにできるってのは、切り込み隊員の数少ないメリットのひとつだ。俺は前線で身体を張る。だからインテリは、政治的責任をで身体を張れとな。…その点じゃあ、お前も貧乏クジを引いたもんさ。まぁ、気にするな。貸しを作ってやったと思えばいい。誰もお前に文句は言わんだろう。」
<ルート分岐>
+ | ジャック部隊せん滅ルート |
+ | 強行突破ルート |
+ | ゼレーニン詠唱ルート |
>どこからともなく声が聞こえてくる…。
謎の悪魔
「この…悪魔にのみ開かれるはずの道を…汚らわしきニンゲンが通るか…。ならば…わらわの幻なす回廊は牙を剥くまで…。わらわは望む…おまえの苦悶と…破滅を。」
謎の悪魔
「この…悪魔にのみ開かれるはずの道を…汚らわしきニンゲンが通るか…。ならば…わらわの幻なす回廊は牙を剥くまで…。わらわは望む…おまえの苦悶と…破滅を。」
【レッドスプライト号】
(作戦司令室)
カトー
「色々あったが、ようやく先のルートが確保できた。また変な面倒が起きないことを祈りながら、先に進むとしよう。」
ウィリアムズ
「何かしらの含みを残すような結果ではあったわね。とは言え、それは恐らくどの選択でも同じ事…。あなたが気にする必要は無いわ。それではいつも通り、速やかに任務を遂行しましょう。」
ゾイ
「今回の作戦で…利益を受けた所、不利益を受けた所、色々とあったようね。そのことが、また後々に影響をもたらすのかもしれないけれど…それはそれ。今は、滞っていた本来の任務に集中してちょうだい。」
ウルフ
「ライアンとか悪魔連中の件で、ずいぶんと足止めを食っちまったな。…ゾイ先生、言ってたぜ。クルーの精神状態を持たせるために、これ以上の長期化は避けたい、って。ま、そういうワケだ。サクッとエキゾチック物質を探して、次のセクターを目指そうぜ。」
アーヴィン
「ふむー…さすがに丸くは収まらなかったようだが、とにかく問題は解決だな。さあ、すっかり保留になっていたエキゾチック物質の探索再開ぜよ。」
チェン
「悪魔化したヒメネスさん。天使化したゼレーニンさん。そして、私たち普通の人間。最初は、もっとこう…相反して、まるで一緒にやっていけないような予想をしてたんですけど…。今となっては、二人を受け入れてるクルーの人が結構いますよね。これを状況への適応と見るか、それともニンゲンとしての平衡感覚を失っていると見るか。…なかなか難しい判断です。」
ブレア
「ようやく面倒事も片付いたな。それぞれの思惑が噛み合った政治的な駆け引きなど、俺の趣味じゃあないからな…。これで任務に集中できる。…ある種、晴れ晴れした気分だ。」
(作戦司令室)
カトー
「色々あったが、ようやく先のルートが確保できた。また変な面倒が起きないことを祈りながら、先に進むとしよう。」
ウィリアムズ
「何かしらの含みを残すような結果ではあったわね。とは言え、それは恐らくどの選択でも同じ事…。あなたが気にする必要は無いわ。それではいつも通り、速やかに任務を遂行しましょう。」
ゾイ
「今回の作戦で…利益を受けた所、不利益を受けた所、色々とあったようね。そのことが、また後々に影響をもたらすのかもしれないけれど…それはそれ。今は、滞っていた本来の任務に集中してちょうだい。」
ウルフ
「ライアンとか悪魔連中の件で、ずいぶんと足止めを食っちまったな。…ゾイ先生、言ってたぜ。クルーの精神状態を持たせるために、これ以上の長期化は避けたい、って。ま、そういうワケだ。サクッとエキゾチック物質を探して、次のセクターを目指そうぜ。」
アーヴィン
「ふむー…さすがに丸くは収まらなかったようだが、とにかく問題は解決だな。さあ、すっかり保留になっていたエキゾチック物質の探索再開ぜよ。」
チェン
「悪魔化したヒメネスさん。天使化したゼレーニンさん。そして、私たち普通の人間。最初は、もっとこう…相反して、まるで一緒にやっていけないような予想をしてたんですけど…。今となっては、二人を受け入れてるクルーの人が結構いますよね。これを状況への適応と見るか、それともニンゲンとしての平衡感覚を失っていると見るか。…なかなか難しい判断です。」
ブレア
「ようやく面倒事も片付いたな。それぞれの思惑が噛み合った政治的な駆け引きなど、俺の趣味じゃあないからな…。これで任務に集中できる。…ある種、晴れ晴れした気分だ。」
【調査開始→グルース】
(グルース1F・封印された扉の前)
>突然、視界がゆがみ出した……。
>何者かの気配を感じる……。
声
「…機動班クルー!集合せよ!」
>ゴア隊長が……現れた……。
ゴア隊長
「みんな、よく頑張った!これより、最後のミッション発令だ!残念だが…我々のシュバルツバース調査は失敗…いや、無意味と判明した!人類が悪魔らに打ち勝つことは不可能だったのだ!地上がシュバルツバースに飲まれるのを防ぐ手立てはない!我々は、人類を滅ぶにまかせるしかないのだ!…さあ、銃を取れ!最後のミッションは我々のこの不名誉をすすぐことだ!悪魔の手にかかるくらいなら…同士討ちして果てよう!よし、構えろ!死をも恐れぬ勇気を見せるのだ!」
>ゴア隊長は……銃をヒトナリに向けた……。
>どうする……?
(グルース1F・封印された扉の前)
>突然、視界がゆがみ出した……。
>何者かの気配を感じる……。
声
「…機動班クルー!集合せよ!」
>ゴア隊長が……現れた……。
ゴア隊長
「みんな、よく頑張った!これより、最後のミッション発令だ!残念だが…我々のシュバルツバース調査は失敗…いや、無意味と判明した!人類が悪魔らに打ち勝つことは不可能だったのだ!地上がシュバルツバースに飲まれるのを防ぐ手立てはない!我々は、人類を滅ぶにまかせるしかないのだ!…さあ、銃を取れ!最後のミッションは我々のこの不名誉をすすぐことだ!悪魔の手にかかるくらいなら…同士討ちして果てよう!よし、構えろ!死をも恐れぬ勇気を見せるのだ!」
>ゴア隊長は……銃をヒトナリに向けた……。
>どうする……?
+ | 銃を構える |
+ | 反論する |
+ | 様子を見る |
>どこからか声が聞こえてくる……。
声
「もういいのだ…。あなたは苦しい戦いを終えていいのだ…。もういいのだ…。あなたはつらい旅を終えていいのだ…。」
>また、どこからか別の声が聞こえてくる……。
声
「……たは……誰…… …あなたは……誰と…… …あなたは誰と交戦中なのですか?ヒトナリ隊員?…ゴア隊長?それは有り得ません。ゴア隊長は死んだのです!命令です、ヒトナリ!その幻を打ち払うのです!」
>目の前の光景は幻覚だった!
>ヒトナリは幻覚を払う雄たけびを上げた!
>ヒトナリの視界が正常な状態に戻った。
ゴア隊長
「……!ヒトナリ!これは……!私の名は……ゴアか!?そうだ、ゴアだ!ハアアァァーーーーッ!!!」
>目の前にはデモニカを着ていないゴアが立っている……。
ゴア
「………。マーヤーのやつが幻覚を見せて殺し合わせようとしたようだな…。だが、ヒトナリ…。おまえの心の叫びが幻覚を打ち払い…。私の眠っていた意識を呼び起こした。シュバルツバース調査隊長、ゴアの意識を。ありがとう、ヒトナリ。………。この体は…超進化形態、ユーバー・ゲシュタルトか。道理で…いろんな知識があるわけだな…。「母たち」は、私の中にシュバルツバースの意思と高度な知識を流し込み…。自らの操り人形として使っていたのだ。だが、操り主だったウロボロスがおまえに倒されたことで、私はこの世界を当てなくさまよう者となり…。いずれ朽ちる運命であった所を今、おまえに意識を引き戻された。体こそ、超進化形態、ユーバー・ゲシュタルトのままだが…。………。」
>ゴアは何かを考え込んでいるような素振りをしている…。
ゴア
「…シュバルツバースはニンゲンの罪業より生まれ、人間を滅ぼすためにある世界。幾たびと無く地上に現れ堕した文明を洗い流してきたのだ。そして今…。その滅びの銃口は私たち人類に向いている。……。私は「母たち」の知識を得てシュバルツバースの圧倒的なエネルギーを理解している。人類の罪深さも、滅びて然るべきな運命も分かっている。」
>ゴアは1歩、後ろに下がった…。
ゴア
「だが…。人類の歴史は、ここで終わらない。私たちは、いつ、いかなる時でも進化する力を秘めた種族だ。この瞬間にも…運命を変える力を働かせているのだ。私も、その運命を変える力の1つになろう。ここで得た知識と、能力を使って。……。ヒトナリ、私は今はまだシュバルツバースを巡らねばならぬ。そう、運命を変える用意のために。だが、必ずレッドスプライト号に戻る。その時は必ずや力になろう。さあ、マーヤーを倒しに向かうのだ。シュバルツバースで目を覚ました「母たち」は4体。マイアたるウロボロス、ティアマト、マーヤーそして…メムアレフ。2体は倒され、2体が私たちを狙う。地上を救うために…母たちを倒さなくてはならない。地球の命運は我々の双肩にかかっているのだ…。」
>ゴアはどこかへと消え去った…。
声
「もういいのだ…。あなたは苦しい戦いを終えていいのだ…。もういいのだ…。あなたはつらい旅を終えていいのだ…。」
>また、どこからか別の声が聞こえてくる……。
声
「……たは……誰…… …あなたは……誰と…… …あなたは誰と交戦中なのですか?ヒトナリ隊員?…ゴア隊長?それは有り得ません。ゴア隊長は死んだのです!命令です、ヒトナリ!その幻を打ち払うのです!」
>目の前の光景は幻覚だった!
>ヒトナリは幻覚を払う雄たけびを上げた!
>ヒトナリの視界が正常な状態に戻った。
ゴア隊長
「……!ヒトナリ!これは……!私の名は……ゴアか!?そうだ、ゴアだ!ハアアァァーーーーッ!!!」
>目の前にはデモニカを着ていないゴアが立っている……。
ゴア
「………。マーヤーのやつが幻覚を見せて殺し合わせようとしたようだな…。だが、ヒトナリ…。おまえの心の叫びが幻覚を打ち払い…。私の眠っていた意識を呼び起こした。シュバルツバース調査隊長、ゴアの意識を。ありがとう、ヒトナリ。………。この体は…超進化形態、ユーバー・ゲシュタルトか。道理で…いろんな知識があるわけだな…。「母たち」は、私の中にシュバルツバースの意思と高度な知識を流し込み…。自らの操り人形として使っていたのだ。だが、操り主だったウロボロスがおまえに倒されたことで、私はこの世界を当てなくさまよう者となり…。いずれ朽ちる運命であった所を今、おまえに意識を引き戻された。体こそ、超進化形態、ユーバー・ゲシュタルトのままだが…。………。」
>ゴアは何かを考え込んでいるような素振りをしている…。
ゴア
「…シュバルツバースはニンゲンの罪業より生まれ、人間を滅ぼすためにある世界。幾たびと無く地上に現れ堕した文明を洗い流してきたのだ。そして今…。その滅びの銃口は私たち人類に向いている。……。私は「母たち」の知識を得てシュバルツバースの圧倒的なエネルギーを理解している。人類の罪深さも、滅びて然るべきな運命も分かっている。」
>ゴアは1歩、後ろに下がった…。
ゴア
「だが…。人類の歴史は、ここで終わらない。私たちは、いつ、いかなる時でも進化する力を秘めた種族だ。この瞬間にも…運命を変える力を働かせているのだ。私も、その運命を変える力の1つになろう。ここで得た知識と、能力を使って。……。ヒトナリ、私は今はまだシュバルツバースを巡らねばならぬ。そう、運命を変える用意のために。だが、必ずレッドスプライト号に戻る。その時は必ずや力になろう。さあ、マーヤーを倒しに向かうのだ。シュバルツバースで目を覚ました「母たち」は4体。マイアたるウロボロス、ティアマト、マーヤーそして…メムアレフ。2体は倒され、2体が私たちを狙う。地上を救うために…母たちを倒さなくてはならない。地球の命運は我々の双肩にかかっているのだ…。」
>ゴアはどこかへと消え去った…。
(グルース1F・階段前)
>デモニカは何者かの通信をキャッチした。
ゴア(通信)
「私だ。ゴアだ。1つ、分かったことがあるので連絡する。私が「母たち」の声を聞いていた場所がセクター・グルース内に存在する。そこが、マーヤーの居場所に違いない。今、その場所の座標を転送する。同じ階層ではあるが、その道から、地下3層まで下り、再び昇る必要がある。マーヤーは「母たち」の1体…気をつけて調査を行ってくれ。」
>デモニカは何者かの通信をキャッチした。
ゴア(通信)
「私だ。ゴアだ。1つ、分かったことがあるので連絡する。私が「母たち」の声を聞いていた場所がセクター・グルース内に存在する。そこが、マーヤーの居場所に違いない。今、その場所の座標を転送する。同じ階層ではあるが、その道から、地下3層まで下り、再び昇る必要がある。マーヤーは「母たち」の1体…気をつけて調査を行ってくれ。」
<マーヤー戦>
>周囲の風景が歪んで見える……。
マーヤー
「母なるウロボロス、母なるティアマトと倒したニンゲンどもよ…。母殺しに味をしめ次はわらわを手にかけようというのか?どこまで汚れ、どこまで愚かな種族であろうか…。わらわも、かつては夢を見た。ニンゲンどもの未来が栄える夢を。それは地上のニンゲンの意識に浸み、いくつもの繁栄をもたらした。幻が力なすこの地は、さまざまな未来を形作る土地でもあるがゆえに。だが、今のニンゲンがわらわに見せるは…。朽ち、腐り、滅ぶ夢ばかりぞ!もはやニンゲンからは夢見る力は失せ美しき未来など築けぬのだ!…さぁ、来るがいい。明日を持たぬ者、ニンゲンよ。わらわの夢と幻でおまえたちは崩れ、死んでゆくのだ!」
<戦闘開始→終了>
マーヤー
「幻の力を打ち破り…ニンゲンはこの星をも従えようとするか…。だが、わらわとて、あの母から生まれた者に過ぎん……。大霊母メムアレフは必ず……。」
>マーヤーは消え去った。
>風景の歪みも収まった。
>ヒトナリはEX物質:Gruを手に入れた。
>周囲の風景が歪んで見える……。
マーヤー
「母なるウロボロス、母なるティアマトと倒したニンゲンどもよ…。母殺しに味をしめ次はわらわを手にかけようというのか?どこまで汚れ、どこまで愚かな種族であろうか…。わらわも、かつては夢を見た。ニンゲンどもの未来が栄える夢を。それは地上のニンゲンの意識に浸み、いくつもの繁栄をもたらした。幻が力なすこの地は、さまざまな未来を形作る土地でもあるがゆえに。だが、今のニンゲンがわらわに見せるは…。朽ち、腐り、滅ぶ夢ばかりぞ!もはやニンゲンからは夢見る力は失せ美しき未来など築けぬのだ!…さぁ、来るがいい。明日を持たぬ者、ニンゲンよ。わらわの夢と幻でおまえたちは崩れ、死んでゆくのだ!」
<戦闘開始→終了>
マーヤー
「幻の力を打ち破り…ニンゲンはこの星をも従えようとするか…。だが、わらわとて、あの母から生まれた者に過ぎん……。大霊母メムアレフは必ず……。」
>マーヤーは消え去った。
>風景の歪みも収まった。
>ヒトナリはEX物質:Gruを手に入れた。
>ミッション「グルースのエキゾチック物質」を完遂した。
【レッドスプライト号】
(作戦司令室)
アーサー
「おかえりなさい、タダノ隊員。任務完了を歓迎します。マーヤーから入手できたエキゾチック物質があればさらに…新たな……さらに…新た……。……。」
カトー
「…!?どうした、アーサー?応答しろ!」
アーサー
「………。」
>アーサーは突然、停止した…。
カトー
「何が起きたんだ!?異常の気配なんか無かったぞ!?」
メイビー
「…あれは何?人が映っているの…?」
ウィリアムズ
「…モニターに注意を!何かが映し出されています!」
>室内のモニターに3人の人影が映っている…。
左からの声
「聞こえとるかの…ニンゲンたちよ。悪魔と戦う定めを歩んできた者たちよ。」
右からの声
「夜魔マーヤーは倒され、この地に宿りし幻影の力、ビジョンは解放される…。そう、おまえたちニンゲンに啓示すべき時がきたのだ。」
正面からの声
「流れは変わりつつある。このシュバルツバースを変える力がおまえたちの中に見えぬでもない。さあ、ニンゲンたちが…地球に生まれた生命たる者が進むべきビジョンを見るがいい…。」
>クルーの1人が会話に割り込んだ。
クルーの声
「…こいつら、地上脱出の時に現れた3人か…!?みんな!気をつけろ!また…オレた……。……。」
>クルーの声は消されるように聞こえなくなった…。
右からの声
「この地球は愚かな生命の忌まわしきサイクルを…。救われぬ文明の輪廻を繰り返す。かつて、この地上にニンゲンとは別の者たちが満ちた時…。高い文明で地球を覆った別の者たちが繁栄した時…。」
正面からの声
「彼らの欲望と知恵もシュバルツバースを呼び起こした。彼らもまた、「地球を殺す者」であったからだ。」
左からの声
「その滅びの力も源が己らの行いにあることを知らず…。自らの文明に溺れ、過信し、心を改めることなく…。彼らは皆、シュバルツバースの中で消えていったのだ。」
右からの声
「我らは3賢人。時を越えて、地球と共にある者。」
正面からの声
「地球に正しき霊の文明を建てるためにある者。このような破滅の繰り返しを望むのでは無い。」
左からの声
「ニンゲンどもの進むべき道とは…。悪しき魂を葬り、善き霊のみを消し…地球を1つの善き霊へと築き変えること。」
右からの声
「強固な意思を持ち霊の高見に上れる者は選び残し…。そうではない墜落したニンゲンは淘汰する。」
正面からの声
「このシュバルツバースの力と…あの歌唱の力があれば…計画は成就する。選ばれたニンゲンたちは1つの霊のようになり地球に君臨する。ニンゲンが興った時に課された地球の生命を統括するという使命がようやく叶うのだ。」
左からの声
「善き霊どもが静かに通じ合えば、欲望のたぎること無く…。行いの猛ること無く、地球の冒されることも無い。計られた通りにニンゲンの霊は、日々、神を称え、地球の力となる。」
右からの声
「霊をつなげ、連ならせるは…そう、あの歌唱。あの歌唱の下、ニンゲンは1つとなる。」
正面からの声
「そうすれば厳かなる地球生命として未来永劫、あり続けよう…。」
>3人の声を何者かが遮った。
別の声
「愚かな。そんな死地を、どんな魂が望むというのだ?」
ルイ・サイファー
「何も朽ちず、何も生まれない。瞬きもしない星を誰が「生命」と呼ぶのだ?それが、あの存在が説く救いだというのか?地球という生命を脅かしたニンゲンに必要なのは…。少しばかり魂のルーツに還ることだ。生の喜びに満ちた荒ぶる魂の時代を取り戻したまえ。死しては生まれ、壊されては創られる…。あの、自由を生み出す営みを地上に甦らせるのだ。そこでは、ニンゲンは自然の一部であり続けることを許される。今、地上にはびこる自然と乖離したニンゲンとは違ってね。シュバルツバースは解き放たれるべきなのだよ。地上に、生命の自由を取り戻すためにね…。地上に悪魔が満ちる、その時、ニンゲンは生命としての資質を取り戻すだろう。古の、自由な神々が導く世界で魂を研ぎ澄ます美しい日々を送るのだ。…己が身中で堕落した霊があるなら、それとは決別を。死を恐れ、命をむさぼることを覚えた霊になんの価値も無い。……。今、君たちはただ死にゆくだけの運命から抜け出し、未来を変える機会を得ようとしている。ただ、どういう未来の形にすべきか…。それを見誤らぬことだ…。」
>室内のモニターは自動停止した……。
カトー
「………。…また現れたか、あの3人…。ビジョンだ何だとか行って俺たちに新しいことを伝えに来たようだが…。」
ウィリアムズ
「このままでは滅びる文明…彼らが望む新世界…。私たちに、どうすべきか選べと…。」
ミア
「今度は、別の人物まで…いや、あいつも悪魔か何かなのか…?」
機動班の女性
「古き、自由に満ちた世界…。それに戻るなんて…。」
動力班クルー
「……。言わんとする事は…分からんでもないがな…。」
作業班クルー
「…お前たち、大丈夫か!?やつらの話に、動揺してないか!?俺たちの目的は何だ?人類を、シュバルツバースの危機から救うことだぞ?忘れて無いよな!?」
機動班の女性
「……。」
動力班クルー
「……。」
タイラー
「悪魔とも神とも知れないやつらにいいように操られているのか、それとも自分を保てているのか…。極限に立たされたな。この調査隊は…。」
メイビー
「…アーサーの様子はどうなの!?また機能停止なの!?」
カトー
「…とりあえず、自己修復は開始している。すぐに機能を取り戻すだろうが…。時間が必要かもしれない。クルーには、しばし待機するよう伝えよう…。」
???
「ヒトナリ。」
>室内にはゼレーニンが立っている。
>どうやらレッドスプライト号に戻ってきたようだ…。
ゼレーニン
「ヒトナリ。この艦のみんなもビジョンを見たようね。あの賢人たちの示すとおり…。わたしたちには、人類をどう導くのかが問われているのよ。…今日は、わたしの気持ちを伝えに来たの。いえ、気持ちというより…それは、わたしの使命なのだけど。わたしはレッドスプライト号を離れ、これからは神の導きに従います。最後の時はすぐそこまで迫っていて、いくらの猶予も無いのですから。…ヒトナリ。今まで、色々ありがとう。運命が共にあるなら、また会うこととなるでしょう。願わくば、クルー全員に神のお導きを…。」
>ゼレーニンは軽く祈り、去っていった…。
資材班クルー
「…おお、ゼレーニン!偉大なる神の御使いよ!俺はお前を助ける者となるぞ!いや、お前は俺を助けるものだ!俺には分かった!自分のために、人々のために、どういう選択を為すべきかを!どうすれば苦しみから放たれるかを!」
通信班の女性
「ゼレーニン、あなたの歌唱で私の心は1つ、天へのハシゴを上ったわ!一番上にあるものを見たいわ!真の救いの光を!お願い、あなたに付いて行く事を許して!」
>何人かのクルーがゼレーニンの後を追うようにレッドスプライト号を降りて行った…。
???
「ヒトナリ!」
>室内にはヒメネスが立っている。
>どうやらレッドスプライト号に戻ってきたようだ…。
ヒメネス
「オマエたちも見たか?あの幻覚もどきの、ビジョンとかいうのを?ジジイどもの偉そうな講釈にはムカつくばかりだったが…。そのあとの女の子の話はいい感じに心に響いてきたぜ。要は自由に生きて、死んだらテメェで落とし前…悪かねぇな。オレには、そういう世界を創る力があるような気がしてきたぜ。このレッドスプライト号ともオサラバだ。自由に生きることにしたからな。心配は無用だぜ。この体なら、シュバルツバースの方が快適なくらいだ。ヒトナリ。いままで、迷惑かけたな。あの悪魔たちをあんなにしたときは、オマエら全員、ブッ殺してやりたいとも思ったが…。ニンゲンだから、仕方ないんだよな。悪魔より恐ろしいニンゲンだからよ。オマエも悪魔と共に生きる気になってくれりゃ、歓迎はするぜ。オレに出来て…オマエに出来ないことは無いと思うぜ?じゃあな、ヒトナリ。因果があれば、また会うはずだ…。」
>ヒメネスは後ろ手で手を振り、去っていった…。
動力班クルー
「…待てよ、ヒメネス!お前だけを行かせはしないぞ!人間だけでは…人間だけではダメなんだ!世界は甦らない!今こそ、やつらの力が必要なんだ!悪魔の!古き神々の!失われた自由を!俺も手にするぞ!」
機動班の女性
「…あなたのこと、羨ましいと思ってたわ、ヒメネス。その偽り無い振る舞いがどうすれば出来るのかって。もう縛られて過ごすのは耐えられないわ。救いがあるかも分からないのに!わたしもそっちへ行くわ!」
>何人かのクルーがヒメネスの後を追うようにレッドスプライト号を降りて行った…。
>いくらかの時間が経過した後、アーサーは復帰した。
アーサー
「…指令コマンド・アーサー、障害からの復旧に成功しました。正常に動作中です。ただちに状況の把握とプランの策定を開始します…。」
ミア
「簡単に侵入され、簡単に停止させられちまったな、アーサー。やはりアイツらの前じゃ形無しか?」
アーサー
「グルースを支配していたマーヤーが消滅したことで、彼らが行動しやすい環境状態になっているようです。マーヤーが行っていた情報かく乱が弱まったことに乗じてビジョンを送ってきたのでしょう。あの3賢人は、元より強い情報因子操作能力、人間で言う霊力を有しているようですが…。妨害者であるマーヤーが消えたことでその能力を行使できるようになったと考えられます。すなわち、ワタシを機能停止させたり、あなたたちにビジョンを見せたりするという行為がです。」
メイビー
「…彼らの影に当面、怯えなければならないのね…。」
アーサー
「ここを離れれば状況は変わると思われます。本来の任務に戻りましょう。タダノ隊員、あなたが入手したエキゾチック物質の受け渡しがまだでしたね。受領したいと思います。提出してください。ただちに動力班に回し、新セクターへの航行準備を開始しましょう。」
>ヒトナリはEX物質:Gruを渡した。
アーサー
「次に、ヒメネス、ゼレーニン両隊員の処遇についてです。両名とも、自ら離脱を宣言し、艦を降りていきました。重大な規律違反と認め、除隊を承認します。」
ウィリアムズ
「…2人を止める方法はないかとも思ったけど…。あの態度は…もう隊員というより人間として…。」
テリー
「ヒメネスたちに感化されたか、それとも、あのビジョンに毒されたか…。何人かのクルーも付いていってしまった!だが、無理に止めれば…内乱となっていただろう。」
メイビー
「他に、身の振り方を迷ってるクルーがいないといいけれどね…。」
タイラー
「…全く…だな…。」
アーサー
「現在、隊の規律は乱れ、任務遂行の意思も低下しています。ですが、ワタシは最善と思われる方針を提供し続けます。ヒトナリ、あなたがゴアと接触した時の報告を参照すると…次の進入セクターにメムアレフが存在することも充分に推測されます。」
ウィリアムズ
「メムアレフ…。あのシュバルツバースの中心と思われる存在ね!?」
アーサー
「次に訪れるセクターがシュバルツバースの中心かもしれません。そこがこの調査の最終地点となることを期待しましょう。」
マクリアリー
「新しいセクターでエキゾチック物質が揃えば確かに地上に戻れるかもしれんが…。どうだ、ヒトナリ?それだけでいいと思うか?俺たちはこのシュバルツバースから逃げ帰るだけになりゃしないか…?」
ミア
「そう考えるっていうのがもう毒されてるのかもしれないぜ。さっきのビジョンの説教に。俺たち調査隊は、これ以上は無いくらいにシュバルツバースを調査したんじゃないか?…確かに、何かやるべきことが抜け落ちている気はするが…。」
メイビー
「地球の命運は…私たちの双肩にかかっている…。でも、それはあまりに重すぎたのよ…。」
アーサー
「…ブリーフィングは以上です。新セクターへの進入準備に移りましょう。再度エリダヌスへ戻り、そのままバニシング・ポイントから新セクターへ連続ジャンプします。各クルーとも所定の配置へ移動を願います…。」
(作戦司令室)
アーサー
「おかえりなさい、タダノ隊員。任務完了を歓迎します。マーヤーから入手できたエキゾチック物質があればさらに…新たな……さらに…新た……。……。」
カトー
「…!?どうした、アーサー?応答しろ!」
アーサー
「………。」
>アーサーは突然、停止した…。
カトー
「何が起きたんだ!?異常の気配なんか無かったぞ!?」
メイビー
「…あれは何?人が映っているの…?」
ウィリアムズ
「…モニターに注意を!何かが映し出されています!」
>室内のモニターに3人の人影が映っている…。
左からの声
「聞こえとるかの…ニンゲンたちよ。悪魔と戦う定めを歩んできた者たちよ。」
右からの声
「夜魔マーヤーは倒され、この地に宿りし幻影の力、ビジョンは解放される…。そう、おまえたちニンゲンに啓示すべき時がきたのだ。」
正面からの声
「流れは変わりつつある。このシュバルツバースを変える力がおまえたちの中に見えぬでもない。さあ、ニンゲンたちが…地球に生まれた生命たる者が進むべきビジョンを見るがいい…。」
>クルーの1人が会話に割り込んだ。
クルーの声
「…こいつら、地上脱出の時に現れた3人か…!?みんな!気をつけろ!また…オレた……。……。」
>クルーの声は消されるように聞こえなくなった…。
右からの声
「この地球は愚かな生命の忌まわしきサイクルを…。救われぬ文明の輪廻を繰り返す。かつて、この地上にニンゲンとは別の者たちが満ちた時…。高い文明で地球を覆った別の者たちが繁栄した時…。」
正面からの声
「彼らの欲望と知恵もシュバルツバースを呼び起こした。彼らもまた、「地球を殺す者」であったからだ。」
左からの声
「その滅びの力も源が己らの行いにあることを知らず…。自らの文明に溺れ、過信し、心を改めることなく…。彼らは皆、シュバルツバースの中で消えていったのだ。」
右からの声
「我らは3賢人。時を越えて、地球と共にある者。」
正面からの声
「地球に正しき霊の文明を建てるためにある者。このような破滅の繰り返しを望むのでは無い。」
左からの声
「ニンゲンどもの進むべき道とは…。悪しき魂を葬り、善き霊のみを消し…地球を1つの善き霊へと築き変えること。」
右からの声
「強固な意思を持ち霊の高見に上れる者は選び残し…。そうではない墜落したニンゲンは淘汰する。」
正面からの声
「このシュバルツバースの力と…あの歌唱の力があれば…計画は成就する。選ばれたニンゲンたちは1つの霊のようになり地球に君臨する。ニンゲンが興った時に課された地球の生命を統括するという使命がようやく叶うのだ。」
左からの声
「善き霊どもが静かに通じ合えば、欲望のたぎること無く…。行いの猛ること無く、地球の冒されることも無い。計られた通りにニンゲンの霊は、日々、神を称え、地球の力となる。」
右からの声
「霊をつなげ、連ならせるは…そう、あの歌唱。あの歌唱の下、ニンゲンは1つとなる。」
正面からの声
「そうすれば厳かなる地球生命として未来永劫、あり続けよう…。」
>3人の声を何者かが遮った。
別の声
「愚かな。そんな死地を、どんな魂が望むというのだ?」
ルイ・サイファー
「何も朽ちず、何も生まれない。瞬きもしない星を誰が「生命」と呼ぶのだ?それが、あの存在が説く救いだというのか?地球という生命を脅かしたニンゲンに必要なのは…。少しばかり魂のルーツに還ることだ。生の喜びに満ちた荒ぶる魂の時代を取り戻したまえ。死しては生まれ、壊されては創られる…。あの、自由を生み出す営みを地上に甦らせるのだ。そこでは、ニンゲンは自然の一部であり続けることを許される。今、地上にはびこる自然と乖離したニンゲンとは違ってね。シュバルツバースは解き放たれるべきなのだよ。地上に、生命の自由を取り戻すためにね…。地上に悪魔が満ちる、その時、ニンゲンは生命としての資質を取り戻すだろう。古の、自由な神々が導く世界で魂を研ぎ澄ます美しい日々を送るのだ。…己が身中で堕落した霊があるなら、それとは決別を。死を恐れ、命をむさぼることを覚えた霊になんの価値も無い。……。今、君たちはただ死にゆくだけの運命から抜け出し、未来を変える機会を得ようとしている。ただ、どういう未来の形にすべきか…。それを見誤らぬことだ…。」
>室内のモニターは自動停止した……。
カトー
「………。…また現れたか、あの3人…。ビジョンだ何だとか行って俺たちに新しいことを伝えに来たようだが…。」
ウィリアムズ
「このままでは滅びる文明…彼らが望む新世界…。私たちに、どうすべきか選べと…。」
ミア
「今度は、別の人物まで…いや、あいつも悪魔か何かなのか…?」
機動班の女性
「古き、自由に満ちた世界…。それに戻るなんて…。」
動力班クルー
「……。言わんとする事は…分からんでもないがな…。」
作業班クルー
「…お前たち、大丈夫か!?やつらの話に、動揺してないか!?俺たちの目的は何だ?人類を、シュバルツバースの危機から救うことだぞ?忘れて無いよな!?」
機動班の女性
「……。」
動力班クルー
「……。」
タイラー
「悪魔とも神とも知れないやつらにいいように操られているのか、それとも自分を保てているのか…。極限に立たされたな。この調査隊は…。」
メイビー
「…アーサーの様子はどうなの!?また機能停止なの!?」
カトー
「…とりあえず、自己修復は開始している。すぐに機能を取り戻すだろうが…。時間が必要かもしれない。クルーには、しばし待機するよう伝えよう…。」
???
「ヒトナリ。」
>室内にはゼレーニンが立っている。
>どうやらレッドスプライト号に戻ってきたようだ…。
ゼレーニン
「ヒトナリ。この艦のみんなもビジョンを見たようね。あの賢人たちの示すとおり…。わたしたちには、人類をどう導くのかが問われているのよ。…今日は、わたしの気持ちを伝えに来たの。いえ、気持ちというより…それは、わたしの使命なのだけど。わたしはレッドスプライト号を離れ、これからは神の導きに従います。最後の時はすぐそこまで迫っていて、いくらの猶予も無いのですから。…ヒトナリ。今まで、色々ありがとう。運命が共にあるなら、また会うこととなるでしょう。願わくば、クルー全員に神のお導きを…。」
>ゼレーニンは軽く祈り、去っていった…。
資材班クルー
「…おお、ゼレーニン!偉大なる神の御使いよ!俺はお前を助ける者となるぞ!いや、お前は俺を助けるものだ!俺には分かった!自分のために、人々のために、どういう選択を為すべきかを!どうすれば苦しみから放たれるかを!」
通信班の女性
「ゼレーニン、あなたの歌唱で私の心は1つ、天へのハシゴを上ったわ!一番上にあるものを見たいわ!真の救いの光を!お願い、あなたに付いて行く事を許して!」
>何人かのクルーがゼレーニンの後を追うようにレッドスプライト号を降りて行った…。
???
「ヒトナリ!」
>室内にはヒメネスが立っている。
>どうやらレッドスプライト号に戻ってきたようだ…。
ヒメネス
「オマエたちも見たか?あの幻覚もどきの、ビジョンとかいうのを?ジジイどもの偉そうな講釈にはムカつくばかりだったが…。そのあとの女の子の話はいい感じに心に響いてきたぜ。要は自由に生きて、死んだらテメェで落とし前…悪かねぇな。オレには、そういう世界を創る力があるような気がしてきたぜ。このレッドスプライト号ともオサラバだ。自由に生きることにしたからな。心配は無用だぜ。この体なら、シュバルツバースの方が快適なくらいだ。ヒトナリ。いままで、迷惑かけたな。あの悪魔たちをあんなにしたときは、オマエら全員、ブッ殺してやりたいとも思ったが…。ニンゲンだから、仕方ないんだよな。悪魔より恐ろしいニンゲンだからよ。オマエも悪魔と共に生きる気になってくれりゃ、歓迎はするぜ。オレに出来て…オマエに出来ないことは無いと思うぜ?じゃあな、ヒトナリ。因果があれば、また会うはずだ…。」
>ヒメネスは後ろ手で手を振り、去っていった…。
動力班クルー
「…待てよ、ヒメネス!お前だけを行かせはしないぞ!人間だけでは…人間だけではダメなんだ!世界は甦らない!今こそ、やつらの力が必要なんだ!悪魔の!古き神々の!失われた自由を!俺も手にするぞ!」
機動班の女性
「…あなたのこと、羨ましいと思ってたわ、ヒメネス。その偽り無い振る舞いがどうすれば出来るのかって。もう縛られて過ごすのは耐えられないわ。救いがあるかも分からないのに!わたしもそっちへ行くわ!」
>何人かのクルーがヒメネスの後を追うようにレッドスプライト号を降りて行った…。
>いくらかの時間が経過した後、アーサーは復帰した。
アーサー
「…指令コマンド・アーサー、障害からの復旧に成功しました。正常に動作中です。ただちに状況の把握とプランの策定を開始します…。」
ミア
「簡単に侵入され、簡単に停止させられちまったな、アーサー。やはりアイツらの前じゃ形無しか?」
アーサー
「グルースを支配していたマーヤーが消滅したことで、彼らが行動しやすい環境状態になっているようです。マーヤーが行っていた情報かく乱が弱まったことに乗じてビジョンを送ってきたのでしょう。あの3賢人は、元より強い情報因子操作能力、人間で言う霊力を有しているようですが…。妨害者であるマーヤーが消えたことでその能力を行使できるようになったと考えられます。すなわち、ワタシを機能停止させたり、あなたたちにビジョンを見せたりするという行為がです。」
メイビー
「…彼らの影に当面、怯えなければならないのね…。」
アーサー
「ここを離れれば状況は変わると思われます。本来の任務に戻りましょう。タダノ隊員、あなたが入手したエキゾチック物質の受け渡しがまだでしたね。受領したいと思います。提出してください。ただちに動力班に回し、新セクターへの航行準備を開始しましょう。」
>ヒトナリはEX物質:Gruを渡した。
アーサー
「次に、ヒメネス、ゼレーニン両隊員の処遇についてです。両名とも、自ら離脱を宣言し、艦を降りていきました。重大な規律違反と認め、除隊を承認します。」
ウィリアムズ
「…2人を止める方法はないかとも思ったけど…。あの態度は…もう隊員というより人間として…。」
テリー
「ヒメネスたちに感化されたか、それとも、あのビジョンに毒されたか…。何人かのクルーも付いていってしまった!だが、無理に止めれば…内乱となっていただろう。」
メイビー
「他に、身の振り方を迷ってるクルーがいないといいけれどね…。」
タイラー
「…全く…だな…。」
アーサー
「現在、隊の規律は乱れ、任務遂行の意思も低下しています。ですが、ワタシは最善と思われる方針を提供し続けます。ヒトナリ、あなたがゴアと接触した時の報告を参照すると…次の進入セクターにメムアレフが存在することも充分に推測されます。」
ウィリアムズ
「メムアレフ…。あのシュバルツバースの中心と思われる存在ね!?」
アーサー
「次に訪れるセクターがシュバルツバースの中心かもしれません。そこがこの調査の最終地点となることを期待しましょう。」
マクリアリー
「新しいセクターでエキゾチック物質が揃えば確かに地上に戻れるかもしれんが…。どうだ、ヒトナリ?それだけでいいと思うか?俺たちはこのシュバルツバースから逃げ帰るだけになりゃしないか…?」
ミア
「そう考えるっていうのがもう毒されてるのかもしれないぜ。さっきのビジョンの説教に。俺たち調査隊は、これ以上は無いくらいにシュバルツバースを調査したんじゃないか?…確かに、何かやるべきことが抜け落ちている気はするが…。」
メイビー
「地球の命運は…私たちの双肩にかかっている…。でも、それはあまりに重すぎたのよ…。」
アーサー
「…ブリーフィングは以上です。新セクターへの進入準備に移りましょう。再度エリダヌスへ戻り、そのままバニシング・ポイントから新セクターへ連続ジャンプします。各クルーとも所定の配置へ移動を願います…。」
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