グラナート - 聖華世界 @ wiki

グラナート

解説

ヴァレンティノ大農園内の一部の丘陵に自生する山葡萄を使った果実酒(ワイン)。
山葡萄は(丘陵の手入れはされているが)栽培されている訳ではなく、収穫量は年によってまちまちである。その為、一定量が必ず造られる訳ではなく、一般にはほとんど流通していない。
それでもこの山葡萄の果実酒が造られるのは、単に極上の味わいを齎す為である。
爽やかに吹き抜ける風の様にほのかな甘みのある香り、口に入れるとはっきりと主張のある辛味とスッと引いてゆく微かな酸味、独特でクセになる渋味のハーモニーが飲む者を至福の時に誘う。
石榴石のように深い紅色をたたえたその見た目から、『グラナート』と名付けられている。

年40〜60本程度の生産量であり、その年に出来た最上級品質のものは皇帝への献上品としてフォーレンハイト家へ納められ、高品質のものは八大貴族への贈答品、やや品質の落ちるものは僅かながら一般流通される。

実はこの果実酒は単一の山葡萄から造られたものではなく、ブレンドして造られた酒である。
同じ丘陵でありながら、ごく一部に黄金色になった山葡萄が成る場所があり、通常の山葡萄とその金の山葡萄から造られた酒とをブレンドする事で、深い味わいと紅い色合いをグラナートに齎している。配分は秘伝であり、酒蔵関係者にしかレシピは知らされていない。