
歓声が上がる。そして反対に罵声も飛ぶ。
ここは自由都市同盟バロカセクバに位置する多目的機兵競技用スタジアムの一角。
ここは自由都市同盟バロカセクバに位置する多目的機兵競技用スタジアムの一角。
不意をつかれて壁に叩きつけられていた機兵がゆっくりと身を起こす。
〈チェーニ〉と呼ばれるその機体は720年代にロココ設計所が開発した第六世代機装兵であり、同社が本格的にフラタニティ・フレームを採用した初の機体である。
不意をつかれて壁に叩きつけられていた〈チェーニ〉がゆっくりと身を起こす。
〈チェーニ〉と呼ばれるその機体は720年代にロココ設計所が開発した第六世代機装兵であり、同社が本格的にフラタニティ・フレームを採用した初の機体である。
不意をつかれて壁に叩きつけられていた〈チェーニ〉がゆっくりと身を起こす。
後方から迫る敵影を目にし、〈エルヴェンアドラー〉も速度を上げていく。そして機体の最高速度に達し、ちょうどスタジアムの中心に差し掛かった瞬間。
そう、〈エルヴェンアドラー〉もまた〈チェーニ〉に引けを取らない運動性能を持っているのである。
〈エルヴェンアドラー〉がちょうど敵の背後に回った瞬間、〈チェーニ〉も身を捩り、速度を回転に乗せて手にした大きな棍棒を振りかぶる。同時に〈エルヴェンアドラー〉もその手に握られた棍棒を振り降ろそうとしていた。
〈エルヴェンアドラー〉がちょうど敵の背後に回った瞬間、〈チェーニ〉も身を捩り、速度を回転に乗せて手にした大きな棍棒を振りかぶる。同時に〈エルヴェンアドラー〉もその手に握られた棍棒を振り降ろそうとしていた。
そして決着がついた。
歓声が上がる。そして反対に罵声も飛ぶ
互いに持てる全ての力をぶつけ合った二人の戦士に惜しみない称賛が送られた。
そして興奮冷めやらぬまま街はまた夜に沈んでいくのであった。
そして興奮冷めやらぬまま街はまた夜に沈んでいくのであった。
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