常闇の森 - 聖華世界 @ wiki

常闇の森

[解説]

アルカディア帝国皇帝直轄領とグートシュタイン領との境界に位置する広大な森林地帯。
鬱蒼と生い茂る背の高い木々によって樹木の下に光が届かず、昼間でも薄暗い為にそのように呼ばれている。

ここは非常に広大で豊かな生態系を内包した生命の宝庫とも呼べる場所である。
当然そのような所は危険な魔獣が闊歩する、危険地帯となる、はずである。

しかし、ここには『魔女』と呼ばれる女性魔導士達が3000人から暮らしており、『ヘクセンリーベ』の本拠地として機能している。

その関係で、この森からはすでに危険な魔獣は排除されており、聖華世界では珍しく都市以外で安全が保たれている数少ない場所となっている。

魔女達は長老と呼ばれる老魔女の元で集落を形成して暮らしている。
長老は全部で7人おり、それに合わせて集落も7つである。

集落同士は基本的に協力関係を保っており、違う集落同士の諍いは御法度となっている。
問題が発生した場合は長老達の合議によって処置を決定する事で、集落同士の平和と均衡を保っている。

精霊の眠る土地

この森の地下深くには世界樹の眷属である精霊『オベロン』が深い眠りについている。
オベロンは眠っていながらに大量の風の魔素を生み出し続けており、その影響により常闇の森の地下には森の面積に匹敵する広さの風属性魔石の鉱床が存在する。

風属性魔石の鉱床の影響で風の魔素を吸収して育つ『ギシェヌ』という特殊な樹木が自生しており、それらは魔女達の『空飛ぶ箒』の材料として大切に保護・管理されている。

また風属性魔石の鉱床は、帝国内で消費される魔石100年分に相当する埋蔵量である。
その存在を魔女達は知っているが外部には一切秘匿している。

何故ならそれほどの資源を放置するほど人間は無欲では無く、知られれば当然の事ながら開発と称した自然破壊が行われるのは必定であるからだ。
そうなれば、魔女達と帝国の間で戦争が起こり、数に勝る帝国軍によって蹂躙される事となる。

魔女達はその事を危惧しており、故にこの事実は一切が他言無用、決して口外してはならない秘密となっている。