銀検布
[解説]
物質に含まれる毒性の有無を判断するための簡易検査に用いられる検査布。
通常、僅かに金属光沢のある銀色をしているが、毒性のある物質に触れると反応を起こし、黒くくすむという性質をもっている。
この性質を利用して、基本的には検査したい物質に直接、銀検布を貼り付ける、あるいは検査したい物質を溶かした溶液に浸すことで、銀検布の変色の有無を確認するという方法で使用される。
通常、僅かに金属光沢のある銀色をしているが、毒性のある物質に触れると反応を起こし、黒くくすむという性質をもっている。
この性質を利用して、基本的には検査したい物質に直接、銀検布を貼り付ける、あるいは検査したい物質を溶かした溶液に浸すことで、銀検布の変色の有無を確認するという方法で使用される。
製造する為に必要な素材も手に入りやすく、また製造方法も簡単である為、錬金薬を扱う店や冒険者向けの道具店などで、広く販売されており、価格も短冊状の銀検布30枚綴りで300ガルダほどと比較的安価である。
[銀検布の発明]
聖華暦300年代ごろまでは、このような毒性検査には、毒性のある物質を加えると黒く濁る、という性質を持つ魔法薬、インディキウムが用いられていたのだが、液体という性質上、持ち運ぶ際にはどうしても重量、堆積という面がネックになっていた。
特に、冒険者などにとっては、野外採取した植物や肉が食べられるのかどうかを簡単に調べることができるインディキウムは確かに有用な魔法薬ではあるものの、他の持ち込むべき魔法薬の枠を削ってまで持ち込むべきか否か、大いに悩ませることになっていたのだ。
特に、冒険者などにとっては、野外採取した植物や肉が食べられるのかどうかを簡単に調べることができるインディキウムは確かに有用な魔法薬ではあるものの、他の持ち込むべき魔法薬の枠を削ってまで持ち込むべきか否か、大いに悩ませることになっていたのだ。
インディキウムを染み込ませた布をよく乾燥させることで作られる銀検布は、インディキウムの、毒性のある物質に触れると黒くくすむという性質とその反応精度を引き継いだまま、携行性の良い布という形の実現に成功しており、嵩張らず、重量も軽い簡易毒性検査用具として冒険者たちを中心に、国の垣根を越えて爆発的に普及することになった。