禍狗羅舞 - 聖華世界 @ wiki

禍狗羅舞(かぐらまい)

[解説]

とあるカナド部族に秘して伝えられる精霊召喚儀式の一つで、その様相は旧世紀の日本に伝わる能に酷似している。

儀式には踊り手と歌い手、演奏者の三名が必要となる。
演奏者が独特のリズムで楽曲を奏で、歌い手が祝詞を歌い上げ、踊り手が寸分違わず正確に舞う事で精霊の関心を惹き、呼び寄せる。

精霊が出現したら踊り手は精霊に憑依されトランス状態となる。
そしてそのまま三人の体力が尽きるまで舞い続ける事で、精霊は踊り手の肉体に固定される。
こうなると踊り手は精霊の意識をねじ伏せて、その権能を共有する事となり、恐るべき力を振るうようになる。
もっとも、人間に抑える事ができるのは下位の精霊くらいであるが。

また精霊が踊り手に固定されるのは一時的なもので、おおよそ3〜5日、最長で1週間くらいとなる。
これは多分に踊り手の体力的な部分に依存しており、精霊の意識を抑え切れる限界でもある。
最終的に踊り手が保たずに肉体は崩壊して土塊へと変わり、精霊は解き放たれ自由となる。