霊杖プラルク
[解説]
五行の機兵の1体、『央の魔法士・麒麟のマギウスロンダ』が、かつて装備していた霊杖。マギウスロンダが操手を受け入れなかった事もあり、魔装兵用の1本しか存在しない。形状は、人類には読めない呪紋が刻まれたクォーター・スタッフ(棍)である。
この杖の特殊能力は、この杖を装備した魔装兵に向けられた攻撃の威力を吸収し、そのエネルギーを異空間に蓄える事。そしてそのエネルギーを単純な攻撃力もしくはエーテル出力として取り出し、使用する事である。
敵の攻撃を吸収する際は、この杖を装備した魔装兵の操手が思念でこの霊杖に命じると、30秒間機体前方に円形をした光のバリアが発生する。このバリアに加わった斬撃、打撃、魔法攻撃など等の威力が、すべてエネルギーに変換されて霊杖に付随する異空間へと溜め込まれるのだ。吸収できるのは前方の光のバリアに加わった攻撃のみで、左右や後方、上方や下方からの攻撃は吸収できない。
溜め込んだエネルギーを使う際には、これもまた操手が思念でこの霊杖に命じて能力を発動させる。単純な破壊力として用いる場合、そのエネルギーが霊杖先端部に光輝となって纏わり付き、霊杖を敵に叩き付ける事で威力が解放される。このため、操手はクォーター・スタッフ(棍)の扱いに熟達している事が望ましい。またエーテル出力としてエネルギーを引き出す場合、操手が思念でこの霊杖に命じて能力を発動させると、霊杖を装備した魔装兵の魔導炉を介して莫大なエーテル出力が発生する。操手である術者が習得している魔法によっては、単純な破壊力としてエネルギーを使うよりも、エーテル出力として使用した場合の方が破壊的威力を引き出す事ができるであろう。
敵の攻撃を吸収する際は、この杖を装備した魔装兵の操手が思念でこの霊杖に命じると、30秒間機体前方に円形をした光のバリアが発生する。このバリアに加わった斬撃、打撃、魔法攻撃など等の威力が、すべてエネルギーに変換されて霊杖に付随する異空間へと溜め込まれるのだ。吸収できるのは前方の光のバリアに加わった攻撃のみで、左右や後方、上方や下方からの攻撃は吸収できない。
溜め込んだエネルギーを使う際には、これもまた操手が思念でこの霊杖に命じて能力を発動させる。単純な破壊力として用いる場合、そのエネルギーが霊杖先端部に光輝となって纏わり付き、霊杖を敵に叩き付ける事で威力が解放される。このため、操手はクォーター・スタッフ(棍)の扱いに熟達している事が望ましい。またエーテル出力としてエネルギーを引き出す場合、操手が思念でこの霊杖に命じて能力を発動させると、霊杖を装備した魔装兵の魔導炉を介して莫大なエーテル出力が発生する。操手である術者が習得している魔法によっては、単純な破壊力としてエネルギーを使うよりも、エーテル出力として使用した場合の方が破壊的威力を引き出す事ができるであろう。
ただし、この霊杖の特殊能力を使用する場合、操手の体力を1回につき1割ほど消耗する。吸収するときも1回、エネルギーを取り出す時も1回の扱いである。これはこの霊杖の持ち主が、もともと高位精霊であった精霊機マギウスロンダであったためだ。人間の操手では、この霊杖の能力を扱うために思念で霊的に接触するだけで、非常に体力を消耗してしまうのである。
なおこの杖は単純な武器としての威力も高く、通常武器無効の敵に対しても効果がある。しかも頑丈であり、万が一に折れたり砕けたりしても、その破損の程度により数日から十数日かかるが再生するのだ。
ちなみにクラナ・カランク事変によって『央の魔法士・麒麟のマギウスロンダ』『南の戦士・朱雀のザンヴァート』『北の騎士・玄武のレンヴァート』の3機は、この世界より消失している。だがマギウスロンダはこの世界から去る直前、装備品を放棄し放置して行ったため、この霊杖はこの世界に残されたのである。