簡易術式

[解説]
エーテルをこの文字の羅列に流す事で、エーテルを通じて人間の脳に直接情報が送り込まれ、情報を認識した瞬間に、魔法現象が瞬時に発現する。
この簡易術式を使えば誰でも簡単にそこに記された魔法を発動する事ができるのだ。
この簡易術式を使えば誰でも簡単にそこに記された魔法を発動する事ができるのだ。
簡易術式に用いられるルーン文字の文法は英語に近く、基本となるルーンを組み合わせて意味をなす単語を作り、その単語を、接続詞を介して組み合わせることで作られた文書が簡易術式となる。
たとえば「炎の渦を作り出す魔法」を簡易術式にしようと考えた場合には「炎 螺旋 高熱 投射」という4つの単語を接続詞で繋ぎ文書にすることで簡易術式化することができるのだ。
これは同じく簡易術式を用いる精霊魔法の場合にも基本的には同様で「動物 四足 猫耳 尻尾 白 召喚」で簡易術式を組めば白猫のフェアリーが召喚され「植物、太陽、黄色 召喚」だとタンポポのフェアリーが召喚されることになる。
この例では形状についての単語例を挙げたが、このほか、想定する動作に関する単語をプログラミングのように書き込むことで、精度の高い優秀なフェアリーが作れるということになるわけだ。
余談ではあるが、優れた精霊魔法の術師になるほど、召喚するフェアリーは姿が作り込まれたフェアリーと姿を簡略化された不定形のフェアリーに二極化していくことになる。
これは、姿を作り込まれたフェアリーほど基礎能力が高くなるため単体としての戦闘能力が高くなり、姿の単純なフェアリーほど、記録容量に余裕が出るため複雑な動作を入力できるようになり、補助AIのような使い方ができるようになるためで、術者が求める性能に合わせて二極化していくのである。
これは、姿を作り込まれたフェアリーほど基礎能力が高くなるため単体としての戦闘能力が高くなり、姿の単純なフェアリーほど、記録容量に余裕が出るため複雑な動作を入力できるようになり、補助AIのような使い方ができるようになるためで、術者が求める性能に合わせて二極化していくのである。
ここまででいくつか、簡易術式の例を挙げたが、簡易術式の問題点についても触れておくべきであろう。というのも、文字媒体に情報を圧縮しようとした場合、そもそもに魔法というものは情報量が多すぎるのだ。
そのため、大規模な魔法を発動するにはそれに比例して膨大な簡易術式を形作らなければならない。
当然、そのような長大な簡易術式は、建築物などへの採用ならまだしも、魔導器や機装兵への使用に実用できるようなものではなく、簡易術式化できる魔法は、ごく初歩的な物に限られていたのだ。
そのため、大規模な魔法を発動するにはそれに比例して膨大な簡易術式を形作らなければならない。
当然、そのような長大な簡易術式は、建築物などへの採用ならまだしも、魔導器や機装兵への使用に実用できるようなものではなく、簡易術式化できる魔法は、ごく初歩的な物に限られていたのだ。
もっとも、この辺りの問題はルーン文字の技術革新により、ある程度の解決は見えてきている。
具体的には、それ単体で強い意味を持った新たなルーン文字の開発や、複合的な意味を持った単語の発明。接続詞の多様化などが進んだことで、文字数を節約できるようになってきているのだ。
具体的には、それ単体で強い意味を持った新たなルーン文字の開発や、複合的な意味を持った単語の発明。接続詞の多様化などが進んだことで、文字数を節約できるようになってきているのだ。
たとえば、先ほども例に挙げた「炎の渦を作り出す魔法」であれば、初期の簡易術式では「炎 螺旋 高熱 投射」という4単語が必要であったが、現代では「炎の渦 投射」という2単語で構成できるようになっている。
このように文字数を減らしたことで、より複雑な内容を記せるようになっているのだ。
これに加えて、記録媒体の技術発展による、記録容量自体の増加もあり、簡易術式の発明当時と比較してかなり多くの文字数を刻めるようになっている。
このように文字数を減らしたことで、より複雑な内容を記せるようになっているのだ。
これに加えて、記録媒体の技術発展による、記録容量自体の増加もあり、簡易術式の発明当時と比較してかなり多くの文字数を刻めるようになっている。
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