ジータ・アドヴァンス - 聖華世界 @ wiki

機装兵ジータ・アドヴァンス

［解説］

浮遊形態への変形機構を持つジータは単体での高速展開が可能な機兵として優秀であったが、同時にその変形機構が仇となり、高価な機体ともなった。
ジータの特性を保ったままの、より安価な量産機。それを求められるのは必然であったが、同時に無理筋ともいえた。
このジータ・アドヴァンスは、ジータの性能を持つ量産機の最初の答えとして作り出され、Z+A型と呼称されるようになる。
変形機構は特別すぎて量産機にはとても入れられない、しかしジータの機動力・展開力の高さは変形機構あっての事……ならば、と一人の技術者がつぶやいた。
「もうさ、いっそのこと変形させずに浮かべればいいんじゃね？高く飛ぶ必要無いんだしさ」
必要なのは高速展開・高機動を可能とする「速度」「機動力」
そこにたどり着けば変態達……もとい技術者達はシンプルな答えを出すだけで良かった。
かくして、単体で浮揚、高速展開可能な機兵として、ジータ・アドヴァンスは制作されたのだ
巨大なブースターポッドで強引に機体を浮かべて走る機体は高速移動と高い機動力を達成した。
だが、ブースター出力による力づくでのホバー移動はこの機体を大変「大喰らい」に仕立て上げた

[武装]

[電磁魔導砲「トニートゥア」]
ジータで採用された射撃武装「エクレール」は間違いなく強力な武装であったが、専用武装となっており、これを一般の兵に使えというのは無理であった。
この際一般兵が扱える「エクレール」をコンセプトに作り出されたのが、電磁魔導砲「トニートゥア」だ。
威力そのものは「エクレール」より大きく劣る分、使い手に求められる魔力は実にエクレールよりも大幅に軽減され、使い手の魔力量によっては数発の連射すら可能となった。
しかしそうであっても大食いである事に変わりはなく、多くの操手はこの砲撃を絶対に外せない必殺の一撃として利用することが多い。

[魔導砲「プロチェーレ・トニトゥルス」]
機体腰部（の様に見えるが正確には大腿部）に直接接続された小型魔導砲。
法撃の威力と連射率を重んじた短射程の射撃武器として取り付けられており、対人や迎撃用武装として扱われることが多い。
格闘戦の距離においてはしばしば牽制として利用されるが、通常の魔導砲としての運用はギリギリ可能程度の射程しか持たず、多くの操手はこれを奇襲用の武装として利用している。

[魔導纏槍]
ジータ・アドヴァンスの高い機動力は、その速度と重量を利用した、いわいる「騎兵」的な役割を求めらる事も多かった。
それらの戦術に対応するためには。通常の剣では短く、専用の「騎乗槍」が必要とされた。
その為に開発されたのが魔導纏槍である。
頑強な刃先を、魔力を通しやすい金属で薄くコーティングしており、操手は付与の効果をより高く受ける事が可能となった。