ティオ

概要

守りの力に特化した「朱色の本」の魔物の子。
開戦前の魔界時代にはガッシュをいじめていたらしい*1
開戦後は、パートナーと出会う前に魔界時代の友人マルスに遭遇するが、裏切られ逃亡の日々を送る。
その後、恵のコンサート当日、会場にてマルスの襲撃を受けて追い詰められるが、居合わせたガッシュによって救出される。
以後、ガッシュの志に共感し、共に「やさしい王様」を目指す仲間として活躍する。

ガッシュTCBにおいても原作に忠実に「防御に優れるが攻撃力は乏しい」という方向性でデザインされている。
しかし、このゲームは防御術が不遇*2であるため、ゲーム性と魔物のコンセプトが合っていないのは少々辛い点である。
積極的に防御術を使いたいなら魔物カードティオ《いそがなきゃ!》を採用したいところ。

「魔物の効果」に関しては優秀なカードが散見され、中でもコスト0のイベントを封じられる《守りの陣》、MP1で「大海恵」を呼び出せる《恵と一緒》辺りは特に強力。
パートナーの「大海恵」も妨害能力に優れたカードが多いため、サポートを担当する魔物として魔本に採用するのが基本となるだろう。


代表的なカード

魔物カード

《信頼できる仲間》は場にあるだけで常に味方全魔物の魔力を+1000し、《私たちは1人じゃない》は「使用を宣言する→」で他の味方魔物1体の魔力を+2000する。
どちらも通常の構築では使いにくいものの、エルザドル《気高き目》等の魔力参照効果をサポートする場合には役立つカードとなり得る。

MP1で魔本から「大海恵」を呼び出せる。
術を無効にする《アイドル》《術無効》を筆頭として使いやすいカードが多数登場しており、それらを低コストで毎ターン呼び出せるのは頼もしい。

付けられたパートナーを相手の捨て札にする効果から守る効果を持つ。
「大海恵」には《アイドル》《甘く見ないでよ》等といった受け身として強力な効果が少なくない。
それらに対して相手が「除去してから行動する」というプレイングを取ってくると警戒するのであれば選択肢に入る。

「使用を宣言する→」でこのターンに1回だけ、最後のページ以外の好きなページからティオの防御術を使えるようにし、バトル後にその術を捨て札にする効果を持つ。
防御術の利便性を大幅に向上でき、ティオの術体系と高いシナジーを発揮する。

MP1でこのターン中の相手の攻撃を1回までに制限する。
格闘魔本のような連続攻撃を多用する魔本、S-309 ディガン・テオラドム等のワンターンキルを抑制できる。
大海恵《アイドル》大海恵《術無効》等のパートナーカードとの相性も良く、各ターン1回の攻撃のチャンスはそれらパートナーカードで防いで完封という戦術も取れる。
ただし、【ステイ】効果なので解除効果には気を付けたいところ。

場にあるだけで相手はコスト0でイベントを使えなくなる。
カード単体での性能で語るなら、ティオ最強クラスのカード。
メジャーなカードだけでもE-038 ティオの手料理E-133 卵焼きで朝食をE-181 おおーーっ!!E-139 ティオのパンツPR-047 赤い魔本PR-045 カードバトル for GBAPR-040 覇者のかけひき等々が該当する上、コスト軽減によってMP0で使うイベントも封じるのでE-077 僕の王様も使えなくなる。
どちらのターンにおいても有効であり、自分へのデメリットがないというのもポイント。
勿論、目的に応じて他のティオの魔物カードの使用も考えられるが、ティオを採用する上で、存在を忘れて通る事はできないカードと言える。

MPを2減らす事で、相手の魔物1体の魔力を-3000する効果と、相手の魔力0の魔物全てにダメージを与える効果が使える。
現代魔物版の《見はり》のようなカードであり、上手く使いこなせれば魔物にダメージを与えていく事ができる。

場に出した時に、魔本の好きなページから魔物カード1枚かパートナーカード1枚を追加で場に出す効果を持つ。
通常の方法で出す場合でも、E-080 スカイダイビング等の効果で展開する場合でも展開枚数を1枚増やす事ができる。
ティオW魔物VS魔物を素早く展開する目的で使用したり、ジャマーされ辛い事を活かしてVS魔物を除去に利用するといった運用も可能である。

S魔物カード

この魔物で防御した時に、相手の魔力にかかわらず相手の攻撃のダメージを2減らす効果を持つ。
「魔物の効果を使えない」ときにも使える効果を備えているので、防御が可能であれば被害軽減としての働きが期待できる。
ただし、この魔物で防御する必要はあるため、ティオ《いそがなきゃ!》ガッシュ・ベルVSリオウ《素の力》で確実に《すっきり》を使えるように工夫したいところ。

術が使えない時にもこの魔物で術が使えるようになる効果及び、この魔物の術の効果が相手の術の効果以外で無効にならなくなる効果を持つ。
S-404 サイスでほぼ確実にダメージが通るようになる他、S-502 サイスによるパートナー除去、S-098 サイフォジオによるコンボの安定化等にも利用可能。
防御術が無効にされる事も防げるため、ティオ《いそがなきゃ!》からの防御を確実に成功させる目論見でも使用できる。

W魔物カード

パートナーを2枚まで付けられる「魔物のルール」と、付けられたパートナーが相手の効果で捨て札にならなくなる効果を持つ。
《恵は私が守る!》同様に、受け身となる効果の「大海恵」を使用タイミングまで除去を避けて維持できる。
それに加えて「パルコ・フォルゴレ」やキャンチョメの術が併用可能となる点を活かしたいところ。

相手の「1ターンに2回以上使える術」や「1ターンに2回以上攻撃できる効果」を封じる効果を持つ。
S-309 ディガン・テオラドムのような術、ダニー《連続パンチ》のような効果が封じる対象となる(真ルール移行後はS-294 ペンダラム・ファルガ等が防げなくなった点に注意)。
効果が働くかどうかは相手依存だが、刺さる相手には滅法刺さるカードとなるので、相手の魔物を見て「刺さりそうなら出す」という使い方が理想的と言える。

VS魔物カード

相手のMPが6以上の時に使用でき、相手のMPを0にできる。
効果がMPを溜め込むデッキのメタとなる上、ガッシュ・ベルティオVS魔物なので《伝導のエレメント》《守りの陣》対策としても優秀なカード。

「使用を宣言する→」によって、このゲーム中、自分も相手も魔本をめくる効果が使えなくなる効果を【ステイ】させる。
魔本めくり効果に該当するものなら全て封じるので、相手プレイヤーへの攻め手としての魔本めくりも、コンボとしての自分への魔本めくりもまとめてロック可能。
【ステイ】効果だが、解除されても「使用を宣言する→」ですぐに張り直せるというのもこのカードの優れた点と言える。

MP2で相手のVS魔物1体を捨て札にする効果を持つ。
対象が限定されているが、VS魔物を使う相手には低コストの魔物除去効果として働く。
また、ティオウォンレイVS魔物という点を活かしてそれらの除去目的でも使用可能。
ウォンレイの除去を狙うなら、ウォンレイ《愛のために》リィエン《呪いの床》を想定してE-056 およしになっておとのさま等を用意しておくと良い。

W-S魔物カード

「このカードが場にある→」で相手の「魔本をめくる」効果を封じられる。
《パンツの戦い》同様、攻め手としての魔本めくりも、コンボとしての自身への魔本めくりも封じる事ができる。
その上、こちらであれば自分が使う魔本めくり効果は阻害せずに済む。
また、「ティオ(暴れん坊状態)」に該当するため、S-405 チャージル・サイフォドンS-448 チャージル・サイフォドンの強化条件も満たす事が可能。

パートナーカード

2枚とも「このカードを捨て札にする→」で、このバトルの相手の術を無効にする効果を持つ。
「バトル中の相手の術」であれば攻撃術・防御術のどちらも無効にできるため、汎用性がとても高い。
同じ効果と言えどカード番号が異なるおかげでそれぞれ4枚ずつ積む事ができる上、それぞれ1回ずつ同じターン中に使えるというのも大変頼もしい。

《アイドル》《術無効》に「ただし、「防御できない」ときには無効にできない。」という制約が加わった下位互換カード。
基本的には前述の2種類で十分だが、合計8枚で不足するという場合には採用を検討できるかもしれない。

自分のバトルフェイズ限定で、このカードを捨て札にして相手のイベントカードをジャマーする効果を持つ。
相手ターンで使えないのはネックポイントだが、自分の作戦が相手のイベントに妨害される事を防ぐ目的で使う分には頼もしい効果と言える。

捨て札にする事で、相手の魔物1体のこのターン中の攻撃を封じる事ができる。
対象にした魔物による術と魔物の効果をまとめて封じる事ができ、使用したターン中封じるので、連続攻撃術に対する強さは《アイドル》等を上回る。
一方で【ステイ】のため解除効果に弱い点は注意が必要となるため、《アイドル》等とどちらを優先するかはよく考えて使い分けたいところ。

場に出しておく事で、自分のエンドフェイズのたびにMPを1増やす効果を持つ。
効率としてはそれほど高くないが、MPを継続的に増やす手段として用いる事が可能。
他の「大海恵」より優先する価値があるかは、魔本で狙う作戦とよく相談して判断したい。

捨て札にすると、魔本の好きなページか捨て札から、「高嶺清麿」1枚までとP-108 大海恵以外の「大海恵」1枚までを場に出す事ができる。
ガッシュ・ベルが必須となるカードだが、カード1枚を2枚に変換でき、高嶺清麿《戦う友》を選べば別のパートナーカードへの変換も行える。
「高嶺清麿」には《コンボ》《俺の臨海学校》など純粋に優秀なカードも多いので、ティオとガッシュ・ベルを併用する魔本では採用に値するだろう。

術カード

―第1の術「セウシル」
MP1で魔力+4000の防御を行い、魔力勝負の勝敗にかかわらず、このターン中の攻撃を防ぐ【ステイ】が発動する。
防御自体はコスト相応で、下級術なら容易に防げるが、中級術以上は厳しくなるといった性能。
魔力勝負にかかわらず使える追撃防止効果を最大のメリットとして使いたい。

―第2の術「サイス」
基本性能はMP1で魔力+2000・1ダメージの術で、「防御できない」効果と「かばえない」効果をそれぞれ追加コスト1で付与できる。
ダメージは1しか与えられないとはいえ、その追加効果のおかげで魔本にダメージを直撃させやすい。
攻撃能力の低いティオにとって貴重な高性能攻撃術であり、他の味方魔物も攻撃能力が低めな場合には、主力の攻撃として扱う事もできるだろう。

MP1で魔力+2000・1ダメージの攻撃術で、効果を「相手の魔本にダメージ」か「相手のパートナー1枚を捨て札にする」から選択できる。
基本的にはパートナー除去目的で使用したいカード。
除去したいパートナーがない場合や、相手の効果で除去ができない場合においては、ダメージを選ぶ事で腐らせる事なく使用できる。
また、相手のページ進行が早く、ダメージを狙っていく方が効果的と思われる場面で攻撃を選ぶといった使い分けも狙えるだろう。

―第3の術「マ・セシルド」
MP2で魔力+8000の防御を行い、魔力勝負に勝てばこのターン中の攻撃を防ぐ【ステイ】が発動する。
防御そのものも頼もしいが、何といっても追撃を防げる点が最大の長所。
《いそがなきゃ!》を使う際には1枚だけでも入れておきたいカードと言えるだろう。

MP1で魔力+8000の防御ができるカード。
追加効果等は持っていないが、コストパフォーマンスは最高峰の防御術。

―第4の術「ギガ・ラ・セウシル」
MP4で魔力+8000の防御を行い、魔力勝負で勝てば、【カウンター】でその攻撃と同じ数値のダメージを与える。
コストは高めだが、魔力も十分に高く、カウンターダメージに期待するのであれば採用が検討できる。
ただし、カウンターダメージをかばう事は可能なので、事前に「負傷状態」を撒く等で対策してから使いたい。

MP2で、魔力勝負の勝敗にかかわらず、2ダメージ以上の攻撃を無効にし、相手が攻撃に使った魔物にダメージを与える効果を持つ。
条件が「2ダメージ以上の攻撃」という非常に緩いものとなっているため、大多数の攻撃術が無効化可能。
コストが軽いので防御できる場面ならタイミングを選ばず使えるが、中でも終盤戦で高魔力の上級術相手でも防御が期待できる点が頼もしい。

―第5の術「サイフォジオ」
MP3で使用し、「自分の魔物1体を負傷状態から回復させる」効果と、「このターンに既に使った術1つをコスト0でもう1回使えるようにする」効果から、片方または両方を使う事ができる非バトル術。
後者の効果が優秀で、組み合わせるカード次第ではワンターンキルや魔物殲滅も容易に狙えるようになる。

MP1で使用し、「自分の魔物1体を負傷状態から回復させる」効果と、「自分のMPを3増やす」効果のある非バトル術。
個々の性能はまずまずだが、治療とMP補充を一枚で両立できる事が特徴のサイフォジオ。

自分のティオ以外の魔物(「石版状態」でもよい)1体を対象としてMP1で使用し、その魔物を健康状態にする効果と、次の自分のターンのエンドフェイズまでに1回だけその魔物の術のコストを4減らす効果のある非バトル術。
石版状態を治療可能というのが大きな特徴。
勿論、負傷状態からの治療も可能なので、魔物を回復させる目的に限れば一番のサイフォジオと言える。
コスト軽減も頼もしいが、対象は治療効果を使うのと同じ魔物に限定される事には注意。

MP2で直前のターンに捨て札になったパートナーカード1枚を蘇生させる非バトル術。
「直前のターンに捨て札になった」という条件に注意する必要はあるが、安定してパートナーを再利用できるカードとして使える。
ただし、MP2とそれなりにコストは掛かるので、コストに見合ったカードの再利用を目指したい。

MP1で使用し、自分のMPを4増やす非バトル術。
差し引き+3のMP補充が可能な、MPを増やす事だけに特化したサイフォジオ。
下級カードなので序盤からも使用でき、同名カードの使用制限もないので見開きで採用すれば1ターンでMPを6増やす事も可能。
MPが必要になる魔本であれば投入を考えても良いだろう。

―第6の術「チャージル・サイフォドン」
基本性能はMP4で魔力+5000・2ダメージの攻撃術で、「このゲーム中に相手の効果で魔本をめくられているか、見られていると、かばえなくなる」効果と、「自分の「ティオ(暴れん坊状態)」がいればダメージを2増やす」効果を持つ。
条件は相手依存だが、かばうを封じて攻撃できる術カード
積極的に使うなら、魔本を見る効果を使ってE-139 ティオのパンツを誘い、魔本めくりで条件を満たすというプレイングも可能。
ダメージ強化は自発的に満たす事ができるので、ティオで高ダメージ攻撃術が欲しければ、構築を工夫して使う価値はあると言えるだろう。

相性の良いカード

カードが豊富な分、相性の良いカードも採用するカードに応じて大きく変化する。
ただ、基本的に攻撃力に乏しい魔物という点は変わらないので、ガッシュ・ベルゼオン、あるいはブラゴパムーンといった攻撃力に優れた魔物と相性が良いと言えるだろう。
また、ティオ《守りの陣》を採用する場合、それだけでE-139 ティオのパンツPR-047 赤い魔本を封じられるので、コントロール系の魔本も構築しやすくなる。

ガッシュ・ベルVSティオ《美女は野獣》ティオVSウォンレイ《冷たい目》は除去目的で採用されやすいカードなので、ティオを使う際には多少なりとも警戒しておく事が好ましい。
強めに対策するのであれば、ウォンレイ《愛のために》等の除去メタや、アポロ《自由人》等で別ページからの呼び出しを封じるという策が挙げられる。
それらのために魔物枠を割けない場合は、MJ-013 ビッグ・ボインMJ-003 フライング・ビートを防いだり、E-061 アーイル・ビー・バーック!!等の蘇生カードで立て直せるようにしておくと良いだろう。

関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
―S魔物カード
―W魔物カード
―T魔物カード
―VS魔物カード
―W-S魔物カード
+ パートナーカード
―パートナーカード
+ 術カード
―術カード
+ その他専用サポート
―その他専用サポート

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最終更新:2024年04月18日 18:03

*1 原作35話の独白及びガッシュと再会した直後のシーンより。

*2 今のページになければ使う事ができず、かといって今のページにあっても相手が攻撃してこない時には腐るため。