さそり

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さそり - (2017/12/22 (金) 06:41:42) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/09/25(火) 15:59:51
更新日:2023/11/29 Wed 00:07:00
所要時間:約 5 分で読めます




お気の済むまで笑うがいいわ!









…さそりは、さそり目(別名は全蠍目:ぜんかつもく)の生物の総称である。

特徴的でグロ…かっこいい!見た目と、危険な毒虫としてスコーピオン…じゃなくてすこぶる有名。

広い意味ではクモの仲間である。
どうしてあの系統の生き物はこんなんばかりなのか。

強力な毒を持つ危険な生物として有名だが、殆どの種はそれ程強い毒はなく人間に対して確実な致死性をもつ毒があるのはごく限られる。

それでも年間にアフリカ各国や中東地域を中心に1000人近い被害者は出ている。


温暖な気候の地域を中心に極地を除いて世界に21科約1600種が分布するなかなかの大所帯である。

あまり知られていないが日本にも「ヤエヤマサソリ」「マダラサソリ」の二種が沖縄や小笠原諸島に生息している。
どちらも人に対して致命的な毒性はない種である。



ほぼ全ての種が夜行性で、夜中に草むらや森、砂漠や荒れ地で昆虫類やトカゲ類などを補食して生活している。
民家付近に現れる種もおり、そう言った種が現れる地域では、「服を着る前にバッサバッサする」「靴を履く前にひっくり反す」など、対策が身に染み付いている。
(ちなみに日本では服を着る前にバッサバッサするのはマナー違反である…無論、さそりが出る地域でそんな事を言うのは余程の馬鹿かマゾだが)
大きな蠍よりも小さな蠍の方が毒性が強いと云われることがあるが、むしろ体に対する尾の大きさが毒性の強さの目安になる(強毒種は尾が長く太い)。


さそりはクモよりも先にウミサソリから進化したグループであるとする説が優位となっている。
大きさ以外、古代からあまり姿を変えていない生きた化石である。
…が、シルル紀に生息していた古代種、ブロントスコルピオ(Brontoscorpio)はハサミの大きさが97.5oで、推定体長が90cmとされているなど、
一部の種はその大きさが尋常ではない。


尾の先端に毒針を持ち、獲物をハサミで捕らえたあと、針を突き刺し、毒を注入し弱らせた後長い時間をかけて召し上がる。
見た目と違って食欲旺盛ではなく、1度食事をした後はしばらく食事をしないこと多い。
その期間は種によっては1年に及ぶこともある。
代謝の低さに由来するのか、寿命の長い虫でもあり、短い種でも3年以上生き、多くの種で5~10年、最長記録に至っては24年というものがあるほどである。

繁殖のためにオスはメスを捕らえ、そのまま求愛行動として踊る
その際ダイナミックに毒針を振り回し、オスメス共にうっかり相手を刺しちゃうことがある。
場合によってはそのまま食べちゃうことも。



◆危険なさそり

約1600種のうち、致死性の毒をもつまでに危険なものは30種ほどと、割合にすると意外に少ない。

特に危険なものは中東や北アフリカに生息するオブトサソリ(Androctonus・Leiurus・Parabuthusなどの属の総称)で、あまりの恐ろしさについた異名は、


忍び寄る死


デスストーカー

という、何とも凄まじいものである。



ほぼ全てのさそりは、発光すると言う特徴がある。
と言っても、螢の様に自発的に光るのではなく、ブラックライトの光に当てると、、またはに光る。
この現象は体表にあるヒアリンと言う成分が「紫外線」に反応して光るのだ。
地球上どこでも紫外線は降り注いでいるので、紫外線を認識できる虫の世界では、奴らは「常に光りっぱなしの生き物」である。




◆さそりにまつわるもの




追記・修正は遊びのつもりでも地獄の果てまでついて行く覚悟でお願いします。

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