神代剣/仮面ライダーサソード

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神代剣/仮面ライダーサソード - (2016/12/05 (月) 11:58:25) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/08/03(月) 21:31:43
更新日:2023/09/23 Sat 00:43:42
所要時間:約 4 分で読めます




じいやが言っていた…男は燃えるもの、火薬に火を点けなければ花火は上がらないってな!

仮面ライダーカブト』の登場人物。
サソードゼクターの適合者で、仮面ライダーサソードに変身する。

演:山本裕典

イギリスの名門ディスカビル家の本家筋といわれる神代家の長男。
『神に代わって剣を振るう男』を自称する。
常にノブレス・オブリージュ(nobless obligation)を心がけ、あらゆるスポーツ、看病、友情、ダメ人間、果ては地獄においても頂点に立つほど?のハイスペック。
だが、その超絶的な世間知らずっぷりと時代錯誤な価値観がそれらの長所をブチ壊している非常に残念なイケメン。

洗練の美を知らず贅を凝らすものが最良という考えにとらわれがちであり、とうにディスカビルの本家は没落しているという事実を知らされないままことあるごとに湯水のように金を使うため、神代家の家計は火の車である。
当初は1体300万円の契約でワーム狩り要員としてZECTに雇われていたが、最強の戦力であるガタックのロールアウトを機にこの契約は打ち切られた。
一時は借金返済に当てるために変身道具を二束三文で天道に売り渡したことも。
(ただしワームとの戦いまで放棄したわけではなく、生身の剣術で数体の蛹ワームを殲滅している。強すぎ)

初登場時は自己中心的な俺様系という天道のライバル的存在として描かれるも、本来は純粋でナイーヴな性格をしており、
社会を学ぶにつれ初期に見られたふてぶてしい傲慢な態度はなりを潜め、屈託のない天然お坊ちゃんといった感じにキャラが定着していった。
ギャグキャラ化したともいうが。
初めて聞く単語を似非ヨーロピアンな発音で復唱したり、庶民(ショ・ミーン)の服=小学生のコスプレで街を練り歩くなど、
貴公子というか奇行子という称号がよく似合う。

「全てのワームは俺が倒す!!」が口癖。
これは最愛の姉を蠍のワームに一年前(2005年)に殺害されたことが原因であり、
殺害現場に咲いていた薔薇を姉の死を想起させるという理由から忌み嫌うなど、彼の心に深いトラウマを残している。

復讐鬼としての顔を見せている時の彼は極めてシリアスであり、人間に化けたワームに対しても一切のためらいなく刃を突き立てるほど。
一方で姉弟や肉親という関係性に対しての想いは人一倍強く、自分の過失で天道の妹である樹花にケガをさせてしまった際には素直に謝罪している。

ZECTの岬祐月に亡き姉の面影を重ねてアタックを繰り返すがことごとく返り討ちにされている。
時にはフラれたショックで地獄兄弟に加入し末弟として地獄三兄弟になったことも。
だが天道の言葉で岬を見ていながら姉を見ていることを指摘されてからは岬を見つめることを決意 。
ミサキーヌをカッシスワームの猛攻から身を挺して庇ってからは岬の心にも変化が現れ始め、愚直なまでに真っ直ぐな剣にデートの誘いを受けるまでになった。
また、肉親を亡くした者同士のシンパシーからか加賀美に対して友情宣言(一方通行ではあるが)をし、変身後もタッグを組んで戦う機会が多かった。


余談だが、名前からして某(0w0)を思い浮かべる視聴者もいたとかいなかったとか。



仮面ライダーサソード


剣が変身する仮面ライダーであり、ZECTが開発したマスクドライダーシステム5号。
劇中に登場するライダーの中では唯一昆虫ではないサソリをモチーフとしており、頭頂部にある尻尾と 紫色のボディが特徴。
サソリ型の「サソードゼクター」を「サソードヤイバー」という剣に装着することで変身する。

固有の能力として毒を持つ他、装着者の肉体を活性化させるポイズンブラッドを循環させており高い近接戦闘能力を発揮しカブトとも互角に渡り合う。

剣の手に渡った経緯は不明だが彼の戦闘力の高さを見抜いて資格者に選定したのではないかと言われている。
作中では基本的に剣が使用し続けているが、一度だけ別の人物が変身したことがある。

設定上は専用のゼクトマイザーやマシンゼクトロンを持つが本編未使用。一応、マシンゼクトロンはPS2版のOPにのみ登場し、マイザーボマーはサソリ型のサソードボマーで、食品玩具バンダイキャンディートイにて登場。

企画段階ではワーム側に付く悪のライダーであり、ライダーシステム自体も初期に開発されたものという設定だった。
(マスクドフォームが他のライダーと比べて明らかに異質だったり、「カブト」のライダーで唯一モチーフが昆虫ではない(節足動物)なのもその名残である)
そのせいかどこぞの赤いサソリを彷彿とさせる。


【装備】
●サソードゼクター
サソリ型の変身アイテム。他のゼクターと違って飛行能力が無いため地面やコンクリートを突き破って現れる。

●サソードヤイバー
サソードゼクターを装着する剣型変身アイテム。刀身は片刃。鍔のあたりにゼクターを装着し変身を行う。
素手で戦う場合などは左大腿部にあるホルスターに提げておくこともできる。
他の変身アイテムと違い単体でも武器としての機能を持っており、変身せずとも使うことが出来る。


【各フォーム】
●マスクドフォーム
第一形態。頭部のバイザー状の装甲と全身にある無数のオレンジ色のチューブが特徴。
他のライダーのマスクドフォームと違いZECTの紋章は描かれていない。
全身のチューブは内部にポイズンブラッドが循環しており戦闘時には触手のように伸ばして対象を拘束してしまうことができる。
ちなみに本物のサソリに蛹は無い。

●ライダーフォーム
ゼクターの尻尾を押し込みマスクドフォームから装甲をキャストオフした第二形態。
サソリが体に巻き付いたようなデザインとなっており両肩はサソリのハサミのような形になっている。
クロックアップと必殺技・ライダースラッシュの使用が可能となる。


【必殺技】
●ライダースラッシュ
ライダーフォームのままゼクターの尻尾を一度マスクドフォーム時の状態に戻してから再度押し込み発動。
タキオン粒子とポイズンブラッドを混ぜ合せ光子に変換、それを刀身にまとわせ斬撃と共に相手に叩き込み両断する。
クロックアップを併用すれば連続攻撃が可能。また、光子を刃の形にして放ち離れた位置にいる敵にも攻撃できる。




◆ディスカリバー

神代家に代々伝わる聖剣。
剣が天道との取引でサソードゼクターを売却した際、ライダーシステムの代わりの武器として持ちだしてきた。
見た目は普通の西洋剣だが剣の剣術と合わせることで蛹ワームを一撃で倒せるほどの威力を誇る。
……しかし本物はじいやが坊ちゃまの生活のため質屋に入れており、買い戻すためにゼクターを売った以上の金を払う羽目に。
しかもそのすぐ後に別の人物が変身したサソードに叩き折られてしまった。




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以下ネタバレ























神代剣は既に姉と共に一年前(2005年)に殺害されている。
本編で登場する剣は姉、そして本物の剣自身の仇であるスコルピオワームが擬態した姿。つまり剣が最も憎悪するワームそのもの。
戦闘中生命の危機に陥ったりライダースラッシュを使うと発作に襲われワームの姿に戻っていた。
しかしワームになっている間は剣としての意識は消えるため自分がワームだということには気づいていなかった。

初期の段階では剣とスコルピオの意識は完全に分離した二重人格の予定であり、作中では登場エピソード終盤で擬態が解けてしまいワームに戻った際に通りかかった女性を襲い殺害している。

友のカ・ガーミンだけはワーム化の瞬間を目撃して知っていたが、坊ちゃまのお人柄から手を出さなかった。
じいやもあくまで『神代剣』の執事としての忠節を通すためにこの真実については知ってなお語ろうとはしない。


物語終盤の岬との初デート当日、カッシスワームとの戦いで敗北後に不思議な光に包まれた剣。
岬の元に現れた剣、だが苦しみ出した後スコルピオワームに変貌してしまう。
自らがスコルピオワームと悟った剣は天道に「望み」を叶えるように頼む。躊躇する天道に「約束」を思い出せと促す剣。
ハイパーカブトのマキシマムハイパータイフーンによって討たれる。
自身の望みである「全てのワームを倒す」という夢をあえてワームとなりカブトに倒される事で果たしたのだった。

その後神代家にてじいやに見守られながら、穏やかな表情で永遠の眠りについた。
退場回は2006年12月24日に放送、世間ではクリスマスイブで賑わってる日である。
なお、公式サイトの記述ではこの回にはカットされたシーンがあるのとのことである。


劇場版では冒頭の回想ほんの一瞬サソードが映ったのみでほとんど出番は無い。
これ劇場版の撮影時期に神代剣役の俳優が決まってなかったためで、後に山本裕典に決まり、山本本人によるアフレコが行われた。




◆シリーズでの活躍
仮面ライダーディケイド
電王の世界においてモモタロスが憑依したユウスケが変身した電王ソードフォームに対して海東が召喚し交戦。

スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号
ショッカーライダーの一員としてサソードが登場。まぁモブ同然だが。



「じいやが言っていた…アニヲタ民は加筆するもの。編集という火を点けなければ追記の花火は上がらないってな」
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