寝取られ

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寝取られ - (2023/01/05 (木) 15:24:51) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/08/21 Fri 22:59:47
更新日:2024/04/30 Tue 00:59:37
所要時間:約 11 分で読めます




概要

寝取られとは恋人や妻あるいは夫が、配偶者以外の他人との性交渉によって奪われること。

言葉にするとこれだけだが、創作ジャンル、中でも男性向けジャンルではシチュエーションを含む総称として扱われる。
この場合は略称として NTR もよく用いられる。


ジャンルとしての寝取られ

インターネット上で寝取られジャンルを「NTR」と呼称した例は2001年頃には既に存在していた事が確認できる。
しかし、寝取られの意味そのものは概要の通りだが、ジャンルとしてはちょっと事情が異なる。

というのも、本来の意味で『寝取られ』を描くのであれば、そのヒロイン…寝取られる対象は主人公にとって恋人や配偶者に限られるはずなのだが、
何故かその対象が(主人公の)近所のお姉さんや異性の幼馴染など、「親しくはあるが恋愛関係にはない異性」であったり、
主人公の異性の家族…まあ従姉妹ならまだしも、母親や姉妹などの「親しくはあるがそもそも性的関係を結ばないであろう異性」であったり、
しまいには主人公がただ片思いしているだけの異性で、「そもそもそこまで親しくない異性」だったりと、凄まじくカオスな様相を呈しているのだ。
『寝取られ』と銘打ちつつ、あまりに主人公とヒロインの関係性が薄い(遠い)場合は「寝てから言え」とツッコまれるのがお約束。そもそも母親とか姉妹とかは寝る時点でアウトなのだが

さらに、恋人や配偶者など、対象自体は普通であっても、心変わりや浮気、凌辱、快楽堕ちといったジャンルを複数跨いでいるケースも多い。
ついでに、『寝取り』と『寝取られ』はヒロインが堕ちる経緯は似ていても「主観」…つまり主人公が「奪う」側なのか「奪われる」側なのかが異なり、
「『寝取り』は好きだが『寝取られ』は嫌い」(あるいはその逆)という人も少なくないのだが、通販サービス等ではそれらを区別することなく『NTRモノ』として扱っていることもある。
このように、別ジャンルと一緒くたに扱われている場合は、買った作品が自分が好まないジャンルまで含んでいて逆に気分を害してしまうなんてこともあり得るため、
しっかりとジャンル分けせず、大雑把にまとめられていることに難色を示す人も少なくない。


さて、NTRに概ね共通しているのは、奪われるという点だろうか。ただしこれでも全てに共通している訳ではない。
当たり前だが実際に読者や視聴者が寝取られるわけではないので、

奪われる者(主人公)とその対象(ヒロイン)の視点を主観とし、
恋愛関係や夫婦関係など、本来そうあるべき関係性を第三者(間男)によってインモラルな方法で破壊され、
奪われた者と場合によっては奪われた対象まで不幸になり、奪った第三者だけが一方的な利を得る

といった趣になる事が基本形と言えるだろう。

もちろん広義では主人公が奪う側というのもあるし、関連した復讐劇に対してNTRタグがつけらたりする事も珍しくない。
なんでもNTRジャンルにぶち込まれた結果を危惧してか、一部からは検索の利便性を高めるためにBSS(僕が・先に・好きになったのに)という単語も生まれたりしている。
「それただの失恋では?」というツッコミもあり、あまり定着しているとは言いがたいが



一方で、同じ創作ジャンルでも女性向け、女性主観の物語の場合はまた変わる。
もちろん物によるが、古くから三角関係をテーマにしたジャンルが発達している事もあって、ある意味で寝取り・寝取られはこちらが本場。

具体的には恋人関係・婚姻を約束した関係にある男女から、身体を使って男を奪うというのがお約束である。
これは別に女側がその気であったかは関係なく、意図せず男がメロメロにされてしまいベッドイン…なんてのも珍しくはない。
主観キャラクターが寝取る側になった時は、「誘惑した!」「この泥棒猫!」といった罵倒が飛び出すのもお約束である。

とはいえ、女性向けの場合わざわざ「寝取られ」というジャンルを冠する事は少ない(少なかった)。

なので、本記事での以降の記述も「男性向けジャンルにおける寝取られ」をメインとしていく。



寝取られの定義と広がり

「取られる」という部分に呼応してか、ヒロインが主人公以外とくっついたら無条件に寝取られという過激な解釈まである。
また、前述の通り、母親や姉妹、恋仲になる前の親しい異性をヒロインに据えた作品もあるが、『配偶者が奪われる』という本来の意味からすると外れているため、
特に主人公とヒロインの間に肉体関係がなかった場合、『これって寝取られモノなの?』と疑問の声が上がることもある。

昨今では認知度の上昇も見られ、とりわけ成年漫画等においては、寝取られキャンペーンないしホイホイ的な取り上げられ方も一部で見受けられる。


しかし、寝取られは基本的にキャラクターの不幸とセットであるため、マイノリティかつマジョリティから嫌われやすい。
数あるシチュエーションの中でも好き嫌いが特に激しいジャンルとなっており、これを題材にした作品を他人に勧める場合は注意が必要。
NTRに限った話ではないが、過激、もしくは賛否両論なジャンルを押し付けるのは絶対に避けるべきである。

「嫌いな人間ほど好きになる素質がある」なんて言われたりもするが、完全なる暴論であり、
それこそ前置きなく寝取られものを見せられて胸糞悪くなっているところに「素質あるよ」なんて言ったらかえって拒否反応が酷くなりかねない。



また、作者・メーカーオリジナルの作品(一次創作)はさておき、既存の作品・キャラクターを題材にした二次創作ではさらに賛否が激しくなる。
というのも、既存のキャラクターを本来の恋仲、あるいはそれに近いキャラクターから、竿役となる別キャラクター、あるいはオリジナルキャラクターに寝取らせる展開になるため、
見方を変えればカップル論争にさらに明確な敗北者を追加するようなもの、あるいは作者の都合で原作の推移を無視してぽっと出のキャラに靡かせる展開であるため、荒れやすいのも必然と言うべきか。

無論、二次創作では如何に原作に忠実に書こうとも差異は出てきて当然であるが、
寝取られでは「不倫」「浮気」「(快楽による)心移り」のどれかを行うことになるので、原作に似せつつもデリケートな部分における乖離が大きくなりがちであり、
それゆえに特にキャラクターに思い入れの深いファンほど強い抵抗感・反発を示す事が多くなる。
(勿論これは寝取られに限らず過激なジャンル全てに言える事である)。

それらが嫌いな人は例え好きな作品であってもそういうジャンルの二次創作を見なければいいのだが、
良くも悪くもジャンルの注目度が上がった結果、通販や店頭のランキングで嫌でも目にする機会が増えてしまっている。
「自ら回避するべきだ」とする主張が行われることもあるが、そもそもランキング等では嫌でも目にしてしまう上、
ジャンルそのものの否定はしないが、何故こんなジャンルを頑張って回避しないといけないのかとする方が正しいだろう。

加えて、「不意打ちNTR」と呼ばれるさらに先鋭化したジャンルも存在し、事態のややこしさを助長している。
これは文字通り不意打ち、つまりキャッチコピーやジャンルを偽ってNTR展開を行ったもので、要するに明確なジャンル詐称の一種。
寝取られ好きの間でも賛否が分かれる過激派であるが、当然意図せず寝取られ嫌いな人が多数踏む地雷と化している。

更に、マナーの悪い愛好家の中には、「このキャラはNTRの二次創作が多いから」等の、公式などには一切関係がない主観的な理由で、
そういう傾向がない原作や二次創作にもNTRを匂わせるコメントやキャラクターを説明する者も多く、
それに反発したり批難をした人と、対立を煽る悪意の第三者以外は誰も得をしない論争に発展してしまうこともままある。




ちなみに、似ているように思うかもしれないが、寝取りと寝取られは完全に別ジャンルである。
間違えると特に寝取られを好む人には烈火の如く怒られるかもしれない。
ただし、寝取られは必然的に寝取りも含むのがややこしいところ。


寝取られというジャンルを好む層(所謂「ネトラレスキー」とも)でも、その好みは大きな差がある。
理想の寝取られの形や楽しみ方は様々であり、それぞれ寝取られを楽しんでいる様子が見てとれるのだが、真面目に議論する場合は好みの隔たりが大きいせいでよく紛糾し、あまり話が合わないことが多い。
理由は概要で記した通り、寝取られがあまりにも広い範囲をぶち込まれたジャンルであるため。

「取られる側が取られて当然なクズだとなんか違わない?」
「凌辱は別ジャンルで分けろ」
「竿役が不潔そうなのは嫌」
「薬・催眠・調教を寝取られに含めるな」
「寝取られなのに乱交はおかしい」
「脅迫なんかしてないでち●こで寝取れ」
etc...

一見すると寝取られが好きな同好の士であろうと、細部ではまったく好みが違うのだ。
擬似的に配偶者が奪われる感覚を楽しんでいる人もいれば、「他人の不幸は蜜の味」感覚でヒロインの痴態と主人公が絶望していく様を楽しんでいる人もいるのである。



寝取られの例

〇簡単な例1

あるところに一組のカップルが居る。そこへ第三者がやって来る。
(以後、カップルの男→主人公、女→彼女、第三者→彼、とする)

彼は主人公が仕事で居ない隙を突いて彼女を襲う。
襲った後は行為中の写真で脅して言う事を聞かせ、そして、その純真な体にじわじわと快楽を植え付けていく。
当然、主人公の事を想う彼女は抵抗を続け、貞操を守ろうとする。愛する者をひたすら心の中に留め、快楽の波に飲まれまいとする。
だが、彼の性技は凄まじく、彼女は幾度も絶頂に曝され、度重なる性交渉の果てに、ついにその心は折れることとなる。

主人公が気付いた時には遅く、視線の先には快楽により一匹の雌と化した彼女の姿が。
更なる高みへと昇り詰めたい彼女は遂に、自らの意志で主人公の目の前で彼と熱烈な性行為を繰り広げる。

以下略……


彼女を奪われた主人公に同情、ビッチとして映ったり、第三者SUGEEE、憂鬱になった……等々、
要点を抑えたテキスト描写のみなので臨場感はないが、これだけでも読み手側の捉え方により違いが表れるところである。


〇簡単な例2

あるところに一組のカップルが居る。そこへ第三者(女)がやって来る。
(以後、カップルの女→主人公、男→彼氏、第三者→女、とする)

女は主人公が不在の隙を突いて彼氏を言葉巧みに誘惑し関係を持つ。
彼氏はいけないと思いつつも女との関係を断ち切れず、最近主人公がかまってくれないから、と自分に言い訳をしながらズルズルと堕ちていく。
しかしある時主人公に二人の関係がバレて全てが破綻する。



〇寝取られ概念をより明確にするための補足

補足1(ビッチと寝取られ)
寝取られる女(あるいは男)側がビッチと見なされるのはどんな時か。
そもそも女が男を愛していなかったり、愛の描写が足りなかったりが基本だろう。
寝取られは愛があることが前提であり、一方的な片想いや最初からノリノリで第三者の提案に乗っかる場合は寝取られとは言えない。
ただし、夫婦間の関係は冷めきっているが貞淑な妻であろうとした場合など、関係性によっては愛が無くとも寝取られが成立する。


補足2(体堕と心堕)
寝取られた女は一見すると、最終的に寝取り男を愛している様に見える。
しかし、従順な態度をとってその実、寝取り男を愛していない。男が与える快楽を愛しているのである。
…というのも多いケースではあるが、寝取り男を愛してもそれこそ立派な寝取られである。


補足3(読み手の資質)
大前提として、寝取られというジャンルそのものが唾棄する程に嫌いではないことが重要。前述したが、忌み嫌っている人は数多い。
嫌いではないが萎える…の様な実用性的に回避する人も多い。
生理的に受け付けないものを楽しめる道理はないし、好きになる必要もない。
よくマゾでなければ…みたいな文言も見るが、マゾやサドとは基本『相手との関係性があってこそのもの』なので少し違う気がする。
彼氏・彼女を奪われる時の喪失感が好きだとか、ドキドキ感(吊り橋効果に似た感じ)が好きだとかそういった類の人であることが重要だろう。
ただ、特殊なシチュエーションなので実際に寝取られ作品のいくつかに触れてみなければ、自分でも分からないケースが多いと思われる。

「寝取りと寝取られは別ジャンル」と先述したが、「女性が快楽に染まって堕ちていく」という描写は共通であるため、
「所謂快楽堕ちのシチュエーションであれば、主人公が寝取ろうが寝取られようがどうでもいい」、
「メインは快楽に染まっていくヒロインであり、竿役含め人間関係等の『フレーバー』にはさほど興味がない」等、
端的に言えば「エロけりゃ寝取りだろうが寝取られだろうが細けぇこたぁいいんだよ!」のノリでどちらも愉しむ者も少なくない。


補足4(作品の視点)
補足3と関係しているが寝取られの楽しみ方は様々である。
他のジャンルなどでも見られるが、主観が主人公・彼女・第三者・俯瞰と多種多様で、誰の視点であるかによって明確に好みの違いが発生しやすい。
また、主人公がほぼ出ない作品、決定的な場面のみに遭遇する作品、むしろ主人公が寝取られるように図る作品(寝取らせというジャンル)などにも分かれている。
更に主人公や妻に非があったりなかったり、報復や寝取られないケースの有無などでも好みが分かれたりする。

要は同じような設定・文体・物語でも、どこに感情移入したり没入するかによって人によって評価がごろっと変わる。

これらの事情が折り重なり、愛好家の間でも理想の寝取られ像が異なるという、微妙に話が合いづらいジャンルと化している原因になっている。


ちなみに第三者の視点に特化…というより第三者こそが主人公の場合は寝取られではなくて、寝取りとして扱われがちで上述の通り別ジャンル。
歴史的にはこちらの方が古い上に層も厚く、寝取りというよりは和姦・凌辱など、具体的なシチュエーションに応じたジャンル分けの方がよく目にする。
他の視点の場合は第三者の描写は薄いことが多く、単なるクズという描写が大多数を占めるが、この場合は主人公なだけあって寝取る理由はただのクズから純愛まで様々。



以上が寝取られの主な構造である。



クドくなってしまったが、別に複雑なことは考えなくても良い。
楽しめさえすれば、深く考えても何も考えなくても何でもいいのだから。



ちなみに作家の方も色々と嗜好が違っている上に、寝取られを描くのは難しいというような意見を割とよく目にする。
要点を抑えるだけならば難しくはないが、
本気で取り組もうとすると各キャラの理想的な描写配分や、寝取られとは一体何なのかなど、深みにはまりやすく、
ユーザーや読み手のことを考えると正解は無い状態になるためだろう。



分類

型は大きく分けて以下の二つ

◆完了型
物語が始まる時点で既に寝取られている。
大体、何故かビデオやDVDに録画して送り、既に手の届かない所に居るというオチで〆る。あと動画は何故か基本高画質。
また、既に快楽堕ちしたヒロインが、間男の指示で何も知らない主人公に迫ってオトし、
間男とヤッている最中に主人公を呼び出して真相をバラし、主人公を絶望のどん底に落とすというオチも少なくない。
「寝取られている」以上、最終的にヒロインは間男(達)とノリノリで性行為に興じることになるが、
それまでの経過で強姦や凌辱、調教、薬物投与などをされるケースが多い。


◆進行型
現在進行形で調教中な型。
分岐があるADV形式等の場合、プレイヤーの選択肢次第では完全に寝取られる前に間男を成敗してヒロインを取り戻したりすることも。
これもヒロインが間男と肉体関係を結ばされ、調教される過程によって強姦、凌辱、薬物投与などをされるものが多い。
神の視点で見ているプレイヤー(読者)と異なり、主人公はヒロインの異変に気付いたり気付かなかったりする。
また、漫画などの結末が決まっているものの場合は、そのままヒロインが寝取られてしまうものもあれば、
最終的に主人公とヒロインが結ばれる純愛EDの『フレーバー』として寝取られかける展開を入れたというものもある。


○寝取られの派生パターン

  • 寝取らせ
主人公が気づかぬうちにヒロインが寝取られる本来の形とは異なり、最初から性癖が歪んでいる主人公がヒロインを第三者に寝取らさせるという変化球。
金銭目的でいわゆる売春を強制させるというパターンもある。いずれにせよヒロインは主人公への欲望を満たそうとしたり逆らえなかったりで承諾してしまう。
かなり拗れたプレイの一種ではあるが、遊び半分のつもりがヒロインの心が本当に陥落してしまい主人公が後悔するというパターンも。
とはいえどのみち自業自得なので主人公がただひたすら間抜けなだけではあるのだが。

  • 寝取らさせ
要するに第三者と恋仲のヒロインを、竿役に対して寝取るよう仕向けるパターンのこと。ややこしい。
単に寝取られ男への憎しみや復讐が主目的なんかであるため性交に参加もしない。
この場合の主人公はそもそも性別も問われず、女主人公なら意中の男と既に恋仲のヒロインを引き剥がす策謀のため……なんてパターンもある。
ただしその場合は策に溺れて自分も巻き込まれる事もある。

  • 逆寝取られ
何が逆かといえば男女。つまり恋人のいる男を別のヒロインが寝取ってしまうというもの。
ただし描写如何では単なる二股の浮気や不倫になってしまう事もある。(通常の寝取られにも言えることだが)
そのため寝取り女の視点描写を主軸にすることで、本命ヒロインを想う男を堕としていく過程をクローズする事もある。
また、男の悪堕ちを狙ったハニートラップというパターンもある。

  • BSS(僕が先に好きだったのに)
寝取られの前提条件は主人公とヒロインが両思い以上ないし身内である事だが、これはその条件です満たしてないパターン。
単に片思いだったヒロインが後から現れた男に靡いてしまっただけの現実あるある話であり、竿役は何も悪くなかったりする。
別に好意までは至ってないがまあ多少はいい雰囲気だった所に優柔不断が災いして……というパターンもここに含まれる場合がある。
やっぱりこの場合も自業自得とまでは行かずとも、主人公が被害者とも言えないため通常の寝取られよりは同情心が沸かず入り込み易いかもしれない。
というか要するにただの失恋なのだが、ヒロインを取られた感はあるため寝取られの派生パターンとして定着した。



最後に

寝取られは様々なエロ分野の中でも究極である、と言う者がいる。
人にとって何よりも大切な「愛」が生贄になるのだから究極であり、同時に禁断であると言えるかもしれない。
あなたにとって理想の近似値となる作品が出てきてくれることを切に願う。

寝取られ、その先に待っているのは、絶望か純愛か報復か…果たして…



NTR展開がある作品

  • ディアプリンセス(テックジャイアンの雑誌付録、伝説の寝取られゲー)
  • TRUE BLUE、Dark BlueなどBLUEシリーズ
  • 秘湯めぐり
  • Grope~闇の中の小鳥たち~
  • 僕と、彼女と後輩と[studio砂時計]
  • たけのこ星人作品
  • 武田弘光作品
  • 夏庵作品
  • 山文京伝作品
  • 流一本作品
  • 草津てるにょ作品
  • ロケットモンキー作品
  • 田中あじ作品
  • MIXED-REAL
  • 交差する雄と雌 ―堕ちていくはるか―(大塚子虎)
  • 僕は彼女を信じてる
  • 彼女が見舞いに来ない理由
  • それでも妻を愛してる
  • ファイアーエムブレム 聖戦の系譜(※厳密には寝取られではなく、奪った相手と別の第三者に妻の記憶が消され、主人公を忘れて奪った相手に嫁いだ)
  • LIVE A LIVE(っていうか中世編
  • 咲子さんノ男性事情(っていうかMTSP作品全般)
  • RIN×SEN
  • 新・御神楽少女探偵団
  • アトリエさくら作品(他の男の精液で孕んでいいですか?シリーズなど)
  • Anim作品の一部
  • ガテン系シリーズ
  • ORCSOFT作品の一部
  • 陰湿オタクにイカれる妹(彼女)
  • 信じて送り出したフタナリ彼女が農家の叔父さんの変態調教にドハマリしてアヘ顔ピースビデオレターを送ってくるなんて...
  • 対魔忍ユキカゼ
  • 初めての彼女
  • 寝取られナースシリーズ
  • 人生通行止め作品
  • 魔剣士リーネ(同人ゲームだが比較的簡単に手に入る)
  • ベルセルク(13巻だけ抜くのはやめてあげましょう)
  • 伝説巨神イデオン(娘を異星人の男に寝取られた悔しみッ!)
  • 機動戦士ガンダムF91(妻をパン屋に寝取られた情けない男)
  • アクエリオンEVOL及びアクエリオンロゴス


なお、上記の中には「女の頭が悪いだけ」、「二人ないし三人の関係がよくわからない」、
「寝取られに至る経緯や心情変化がおかしい」「(男女問わず)ただ人間的にクズなだけ」というものもある。
そもそも寝取られなんて論理的・道徳的に考えて人としてやってはいけない最低な行為で、やっている人の良心や人柄なんてたかが知れている。
特にアトリエさくら作品はその傾向が強い。
18禁作品ではないが、『機動戦士ガンダムF91』に至っては、
「三者三様のクズの集まりの歪んだ愛情や見栄、我が身惜しさの保身によって娘を不幸にするばかりか、関係のない多くのコロニー市民が殺される結果を招いた」というとんでもない話になっている。

最近は、最初から「寝取られ」とタイトルやジャンルに書いてある事が多く、多数のネトラレスキーが悩んでいる。
ただ、タイトルやジャンルに明記せず、(読者的には)不意打ちで寝取られ描写・展開が入った場合、
愛好家は盛り上がるだろうが、そういった描写・展開を好まない層が強い不快感を示し、作者に抗議や批判が行われてもおかしくはない。
愛好家の不満は分かるが、元々ニッチなジャンルであり、嫌う者も少なくないからこそこの形に落ち着いたのだろう。

また、だからと言ってディアプリンセスのように、連載1年に渡り寝取られの寝の字も無いと属性が有ろうが無かろうが不幸な結果にしかならない。


寝取られる側の視点をどれだけ丁寧に描写するかどうかや好みなども色々違っているので、正解はない状態である。

それと寝取られ展開があっても、別に寝取られ好きに向けたゲームだとは限らない(聖戦の系譜とか)。



※注意

現実では寝取り行為(パートナーを持つ他人との性交渉)そのものは法律上犯罪ではなく、罪には問われない。(国によっては姦通罪となることもある)
だが、先述の通り倫理・道徳的に人としてやってはならない最低な行為である。

相手を脅して無理矢理体を開かせたりした場合は当然暴行罪や脅迫罪が成立する。
相手が人妻(既婚者)である場合、それが原因で離婚になると相手の夫もしくは妻に慰謝料を請求されることもあり、認められれば支払う義務が発生する。
また、合意の上か無理矢理かは問わず、相手に薬物投与などをすればさらに重い罪や追求が待っている(薬の出所などの追求)。

ちなみに、女性は無理矢理だったり強制されたりといった望まない性行為では快感を得にくいため、
よくフィクションの寝取られモノで見るような「快楽堕ち」展開は現実ではほとんどあり得ず、性行為のみで寝取られることはまずない。
ただ、寂しさが募ったり、愛情が別の人に移っていき、結果的に奪われた人から見ると寝取られた…なんてことはある。言葉が違うだけで不倫と同じ。


罪が成立せずとも、誰かの配偶者、ないしは恋人を寝取ったということが周囲に知られれば白眼視は免れない。
友人や家族からの信頼も失うだろう。
相手が既婚者であり、不倫や浮気となるとさらに大事になる。した側とされた側の親族から責められ、ほとんどの場合離婚沙汰になる。
離婚しない場合も、元々性に関して奔放な生活を許していたなどのよほど特殊な夫婦生活を送っていたわけでもなければ、
「離婚する(片親になる)と子供に悪影響があるから」等のデメリットに目を向けての決定であることが多く、
「未だに浮気した夫(妻)を愛しているから」などの仏のようなメンタルから離婚しないというものは(そもそもパートナーの心が第三者に移っている時点で)稀である。
場合によってはした側は親族から勘当(絶縁)を言い渡されることもあり、一時の気の迷いで家族を一気に失うこともありうるのだ。 

寝取られたことが分かった後には、寝取られた側による壮絶な復讐劇が展開される事も珍しくない。
大抵の寝取られ作品の主人公は、大切な人を寝取られて病んだり絶望するので、そういう作品と知らずにエロゲをプレイした場合には見てるこっちまで病みそうだ。
ほかでは、寝取られた事で怒り狂った主人公が暗黒面に覚醒した場合、寝取りキャラへの壮絶な報復が始まるというケースもある。
wktkなんと恐ろしい…しかし、復讐の末に最終的に殺されても自業自得である(もちろん殺人はやってはいけません)。
しかしながら多額の慰謝料を請求してまともな生活が送れないようにする、(いた場合は)子どもと会わせないなど、法に触れない範囲での復讐をする人は少なくない。

相手の恋人や配偶者に情事を目撃され、激怒した相手に性器を再起不能にされたり、半殺しにされるケースもある。
当然傷害罪に問われるのでやってはいけないのであるが、愛している相手に不貞を働かれている現場を見て冷静でいろというのも中々に酷な話であり、
自分の方に負い目があることもあって暴行された浮気相手やその家族などが訴えること自体をしなかったり、
浮気相手側が居直って傷害罪で訴えても情状酌量が行われることもある。

なお、中世ヨーロッパなどでは他人の配偶者(というより妻)に手を出すことは重罪とされており、発覚した場合は間男・妻共に厳しく罰せられた。
間男は力づくで去勢され、殺されることもあった他、妻の方も殺されることはなくとも女性器の周囲を切り取られるなど、血を見る羽目になったとか。


陵辱系エロゲ主人公の中には寝取られた事で復讐者になった者も存在しており、あなたって、本当に最低の屑だわで有名な主人公もこれに当てはまる。
この主人公は寝取られたパートナーを寝取り返している…が、このゲームは『寝取られ』ではなく『寝取り』が主眼なので誤解なきよう。
ついでに言うとパートナーは現夫(間男)の脅迫に屈して裏切ったという事情があり、「寝取られた」というより「強引に奪われた」という方が正しい。

上記のゲームの他にも、「寝取られたヒロインを奪い返す」という展開を盛り込んだ二次元作品は割と存在するものの、
現実においては、「もう顔も見たくないし声も聴きたくない」と奪い返すどころか自分から離れていったパートナーに嫌悪感を抱くケースがほとんど。まあ当然か。


余談

寝取られにまつわる作品は『寝取られた側が泣き寝入りして、寝取った側がハッピーエンド』という結末になるのが定番だったが、
現在は寝取られに対するアンチテーゼ、もしくはヘイト創作というヤツなのか、小説家になろうやカクヨムといった小説作品投稿サイトにおいて、
主人公から恋人や婚約者を寝取った者が作中で報いを受けるという要素を含む作品が多数投稿されている(ジャンルとしては追放もの、復讐もの、悪役令嬢等が有名)。

そして寝取られは『(自分から見て)異性の恋人を同性の第三者に奪われるもの』とは限らず、
ガチレズの女に自分の彼女や妻といった女性のパートナーを奪われるというタイプのものも存在し、これは百合NTR(ゆりねとられ)という通称で呼ばれている。
しかも、この百合NTRは通常の寝取られ(NTR)とは異なり、寝取った側の女(間女)は一切の報いを受けることはなく、そのような作品は現在存在しないという大きな特徴がある。
※ただし、登場する人物が全て女性(奪う側も、奪われる側も、奪われる対象も全員女性)というパターンにおいては、この限りではない。

悪には悪の報い、寝取られには寝取られの報いである。



寝取られにハマりすぎて“寝取られ”に(自身が)寝取られないように追記・修正お願いします

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