キャプテン・オリマー

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キャプテン・オリマー - (2023/08/02 (水) 02:49:04) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/01/10 Mon 21:28:44
更新日:2023/09/29 Fri 16:30:15
所要時間:約 9 分で読めます






目ざめた時、私は未知の星の大地にいた。

私の名前はキャプテン・オリマー


キャプテン・オリマーとは任天堂のゲーム作品、ピクミンシリーズに登場するキャラクター。
ピクミン』『ピクミン2』では主人公を務め、『ピクミン3』では文字通り物語の『カギ』を握る重要なキャラとして登場する。


【概要】

ホコタテ星の運送会社「ホコタテ運送」に勤務する宇宙飛行士。曰く『結構名前の知れたベテラン宇宙飛行士』らしい。
好物は三色のピクピクニンジンがたっぷり入ったオニヨンスープ。
名前の由来は任天堂の看板キャラクター、マリオのアナグラム。

【人物】

黄色い宇宙服に身を包み、アンテナ付のヘルメットを被る。
身長は約3cm(ヘルメットを含めると4cm)。それに加え、とがった耳と団子鼻と三本生えた髪の毛が特徴的。
まるで小人、もしくは妖精を思わせるかわいらしい姿だが、こう見えて妻と2人の子供を持つ立派な父親である。
実年齢は不明だが「最近四十肩が辛い……」とぼやくあたり30代後半~40あたりと予想できる。

性格は穏やかで心優しく、自分の人生の証は子供達と断言する家族想い。なにかと自分の稼ぎに執着する妻には頭が上がらない恐妻家ではあるが、夫婦仲も決して悪くない。
ただルーイほどではないにせよ彼も口数は少ない方で、オリマーが発話をするシーンはほとんどない。
彼の人となりが推察できる材料の大部分は、航海日誌や研究レポートといったドキュメントである。

なおそんな家族だが、オリマーがお宝を回収して稼ぎを口座に送り一気に羽振りが良くなると妻は徐々に豹変。息子や娘を塾に、愛犬すらサーカスに通わせるなどスパルタママになってしまう。
挙げ句にカジノにハマって散財、遊びに没頭するため子どもたちは遅くまで塾に通わせ「遊ぶ時間なんて必要ない」と豪語するネグレクトっぷりまで発揮してしまう。メールは子供たちからも送られるのだが厳しくなっていく生活に悲鳴を上げ「パパ早く帰ってきて」と泣きついてくる始末。最終的にはハデにスッてしまったことで正気に戻った模様。


真面目で研究熱心な面もあり、ピクミン2の生物図鑑では独自の視点で調べ上げた生物の生態が事細かに記されている。
その内容はとても一般人が書いたとは思えないほど専門知識に富んでおり、例えば火を吐く生物ならば
「体前方の口吻より常温空気中で発火するリン化合物を吐く。
吐き出す発火物質は触媒との反応や混合比など生成プロセスが複雑なため生命活動を止めても自然に発火するといったことはない。」

電気を出す生物ならば
「造り出した電気は体内のデウスウキスマキナフィールド状の電気構造体(Dフィールド帯)にデウス帯電(Dトラップ)させ蓄電する。
臨界時には甲殻表面より余剰電子を放出し群れの中の低電位、または近接した他固体がこれを受け取る。」

といった感じ。
ほんとにサラリーマンか?
とはいえ、アメボウズの項目で複数の証言を元にしたような記述がある等、協力者や共同研究者がいるような描写もある。趣味で研究系のサークルにでも属しているのだろうか。

さらにフィジカル面も相当強く、ある程度までの原生生物を倒せる拳とピクミンなら即死級の攻撃をくらってもへこたれないタフネスさを持つ。戦うお父さんは強いのだ。
こらそこ、スーツが凄いとか言わない

今でこそしがない運送会社の一社員として働く彼だが、若い頃は宇宙を股に掛ける「冒険家」を志していたようで、
『ピクミン』では命の危機に瀕していたこともあって余裕がなかったが、時間制限のない『ピクミン2』では会社倒産&借金まみれという過酷すぎる状況下であっても冒険や探索を楽しんでいる様子も見られる。*1
豊富な知識やなんだかんだで危険な地域に乗り込む胆力も若かりし頃の努力の賜物なのかもしれない。

曰く『意思の強い男』と称しているが、「かじったり、なめたり、しゃぶったりしたくなる」という迷コメントを残すほどに食い意地が張っている。
また、なにかとケチな性分らしく、外食のほとんどを「宇宙一番ヌードル」や「ホコタテヌードル」といった安価なインスタント食品ですまし、家や宇宙船には秘密のヘソクリを隠したりしている。
カラオケが好きだったりオヤジギャグを好んで使ったりなど、よくも悪くも等身大のおじさんそのもの。

そんな彼の最大の特徴は類い稀なる不運体質(巻き込まれ体質)であるということ。
シリーズで起きたことをざっとまとめただけでも
  • 宇宙旅行中に隕石に激突。
  • 未知の惑星に不時着。(しかも30日間の間に脱出出来なければ生命維持装置が停止してお陀仏)
  • 命からがら脱出したと思えば会社倒産&愛機を勝手に売却される。
  • 社長命令で新人と共に折角脱出した惑星にとんぼ返り。
  • 見事借金返済し帰路に着くも、ルーイ失踪のため三度惑星にとんぼ返り。
  • ルーイを発見、保護しようとするもヘラクレスオオヨロヒグモに襲われる。
  • その後、社長が新事業に失敗してまた借金を背負った事で、社長命令で四度宝探しに訪れるが、ヌマアラシに襲われドルフィン初号機を壊された上、アメニュウドウに捕まり連れ去られてしまう。
  • 何とかコッパイ星人に救出され惑星から脱出するも、初号機を惑星に放棄した件で社長から大目玉を喰らいそのまま五度惑星に戻って初号機を回収する羽目になる。
など、中々に波瀾万丈な人生を歩んでいる。
上記の不運体質に加え、理不尽な社長・マイペースな新人・口うるさいAIといった個性が強すぎる面子に囲まれた、シリーズのみならず任天堂キャラの中でも屈指の苦労人。彼の胃と髪の毛が心配である。


【主な登場作品】


【ピクミンシリーズ】


仕事疲れを癒すために、愛機のドルフィン号で宇宙の気ままな一人旅をしている最中、隕石に衝突し未開の惑星に不時着、遭難してしまう。
惑星の大気にはホコタテ星人にとって猛毒の酸素が含まれ、生命維持装置のバッテリーは30日が限界、しかもドルフィン号は大破するという絶望的状況に陥る。
しかしそこで出会った生物ピクミンの力を借りて、惑星中に飛び散ったドルフィン号のパーツを何とか回収、修理しホコタテ星への帰還に成功する。
(ただしバッドエンディングでは…)

命辛がらホコタテ星へと帰還したオリマー。
しかしオリマーが遭難している最中にホコタテ運送は倒産の危機に。新人社員ルーイのミスで莫大な借金を抱えていたのだ。
失意に陥る中、家族へのお土産として持ち帰った物が実はホコタテ星にとって価値のある宝ということが判明。
オリマーはルーイと共に、惑星に散らばる「お宝」の回収に向かうハメに…

今回も社長の命でドルフィン初号機でお宝探しをしていた。
たくさんのメモを残していたので先に通った時の様子が書いてある。また、アルフ達が帰るためのキーを手に入れたためアルフ達はオリマーを追いかけることに。
最後にラスボスに喰われたため、助けることになる。

  • Hey!ピクミン
3DSで発売されたスピンオフ作品で、シリーズ初の横スクロールアクション。
仕事を終えてドルフィン2号機に乗り、家へ帰ろうとしていたが、ドルフィン2号機に隕石が衝突してピクミンの星に墜落。2号機の原動力であるキラキラエネルギーが空っぽになってしまう。
途方にくれたところへピクミンが現れ、彼らの力を借りてドルフィン2号機を動かすためのキラキラエネルギーを集めることとなる。

  • ピクミン4
PNF-404にて遭難してしまうもののピクミンに加え現地の宇宙犬・モスの手も借りてパーツを回収し、救難信号を発信することに成功。
これによって本作主人公(アバターキャラ)は救助隊の新人としてオリマーを捜索することに。
また、オリマーは救難信号と共に航海日誌を送信しており、日誌に残されたピクミンやキラキラエネルギーの知識が救助隊の助けになる……まではよかったが、航海日誌を目にした一般人*2まで勝手に惑星に来てしまい、結果的に多数の遭難者を追加で出してしまっている。

【大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ】

大乱闘スマッシュブラザーズXから「ピクミン&オリマー」と言う名でファイターとして登場した。キャッチコピーは『ベテラン宇宙飛行士』。
当時の参戦ファイターの中では最も新しいシリーズのキャラクターでもあり、公式サイトでの発売前の紹介や、ひとりモードのオールスターモードではトリを勤めた。
次作のスマブラ3DS/Wii Uでも続投。
また、オリマーの色換えにピクミン3のアルフが登場した。キャッチコピーは『若きエンジニア』。ルーイと社長?知らない子ですね…
能力は基本的にオリマーと同じだが、表情が僅かに異なる。

性能としてはダメージやぶっ飛ばし等効果の異なるピクミンを活用する変則的なファイター。
スマッシュ攻撃や投げを筆頭に、全体的にリーチや威力に優れたワザを持つため小さな体に似合わず攻撃性能は高め。
Xでは弱点の一つであった復帰能力も、for以降は羽ピクミンに変更&崖掴みの仕様変更により、多少は強化されている。
色ごとに特性が異なるピクミンを上手く使い分ければ、効率よく大ダメージを稼げたり、早期撃墜を見込める。

欠点は、まず軽量級であるが故に吹っ飛ばされやすい点。
また、地上・空中の機動力が低い為、浮かされるとお手玉されやすいなど防御面が少々心許ない。あとふっ飛ぶ時の顔は怖い。
攻撃性能そのものは強いと書いたが、技のほとんどがピクミンを使った攻撃のため、ピクミンが手持ちにいなければ攻撃がままならず、減ってしまったらこまめに補給しなければならないため、攻めの持続力が少し弱いところもネック。

総じて、勝利を重ねるためには、ピクミンの特性や状況を瞬時に理解し、的確な運用を求められるという癖が強い上級者向けの性能。
慣れるまでは少々大変だが、一度波に乗れば軽量級ながら高火力をたたき込めるというロマン溢れるキャラクターへと変貌する。
ちなみに青を除いたピクミンは溺れると死んでしまうため、水中ステージでは注意が必要。

  • 必殺ワザ:ピクミンひっこ抜き
地面からピクミンを引っこ抜く。オリマーを使用する上では必須の技。
5種類のピクミンが登場し、それぞれに以下のような特性がある。

  • :攻撃力が高く炎属性のダメージを与える。炎系のワザに耐性を持つ。
  • :投げた時の軌道がやや高く、攻撃判定が他のピクミンより広い。電気属性のダメージを与え、電気系のワザに耐性を持つ。
  • :投げの吹っ飛ばしが強く、水に入っても死なない
  • :投げた時、素早く水平に飛ぶ。敵に取り付いた時のダメージが高い反面、耐久が最も低い。
  • :全体的にリーチが短いが、ふっとばし力が高く、耐久もトップクラス。ピクミン投げ時には張り付かずにふっとばす

既にピクミンが最大数いる、もしくは空中で使うと失敗し、隙をさらすので注意。
Xは最大6体までで、どの色が登場するかはランダム*3だったが、for以降は3匹に減少した代わりに引っこ抜いたときの順番が赤→黄→青→白→紫の順に固定されたため、ある程度はマネジメントがしやすくなった。

カービィコピーして使うと、引っこ抜いてすぐに投げる横必殺ワザとのセットになる。こちらのピクミンは連れ歩けず、また現行では相手にひっつかなくなったため、地面に落ちた瞬間すぐに死んでしまう。
ただし1vs1でコピーを許した場合、場外に飛ばされてしまうとこちらの横Bも横スマも一方的に貫通する飛び道具が延々と飛んでくるという最悪の展開が待っている。
そのためピクオリ使いからは「 カービィに食われてコピーされると負け確 」と原生生物ばりに恐れられる。

  • 横必殺ワザ:ピクミン投げ
ピクミンを前方に投げる。投げたピクミンは紫以外はファイターに取り付いて持続ダメージを与える。
ピクミンが取り付いても相手はひるまないので、程々にして回収するのがベター。

  • 上必殺ワザ:ピクミンつながり(X) 羽ピクミン(for以降)
Xではピクミンを連結させ斜め上に突き出すワイヤー系の復帰技。ピクミンの数で崖に届く距離が変わる。
復帰はこれによる崖捕まりでしかできない。崖捕まり阻止されても泣かない。
ピクミンが一匹もいない状態で発動すると、ちょびっとジャンプするだけ。

forでは『羽ピクミン』に変更され、羽ピクミンがオリマーを掴んで空中を上昇する技になった。
Xとは逆にピクミンの数が多いほど復帰力が下がるため、手持ちのピクミンを犠牲にするか、好みのピクミンを残すかジレンマ溢れる復帰ワザになっている。

  • B下必殺ワザ:ピクミン整列
ホイッスルを吹いて離れているピクミンを呼び戻すほか、連れ歩いているピクミンの並びも入れ替える。次に使うピクミンを操作する重要なワザ。
ダメージ等は与えられないがXでは復帰する際には必須となる。
実は出始めにひっそりとスーパーアーマーがある。

夜になり、オリマーがドルフィン初号機に乗ってステージ上に避難。取り残された相手は、凶暴化した原生生物に襲われ、最後にドルフィン初号機が墜落、爆発してフィニッシュする。
密着した相手に使用すると長時間地面に埋めるため爆破の追撃が可能。
爆発の範囲は広く、吹っ飛ばし力も中々強い反面、埋まっていない相手には爆破の瞬間に空中回避等をすることでかわされることがあり、切り札としては安定性に欠ける。
使用後は回転落下に移行し、受け身も取れないなどスキも大きいので、出来るだけ相手に密着した状態で決めていきたい。
Xではステージ中央に落下するため、中央に穴があるステージ構成ではそのまま落下してしまうことがあったが、forからは墜落時に左右に移動できるようになったのである程度は落下事故を防げるようになった。
よく見るとピクミンも置き去りにされてしまっているが原生生物に襲われることはないのでご安心を。

アドベンチャーモード亜空の使者でも登場。
巨大なロボットと戦っていた最中に突然現れたキャプテン・ファルコンに敵ロボットもろともピクミンを潰されてしまったが、そのまま成り行きで彼と共に行動する。
ちなみにこの時のムービー名は「ふたりのキャプテン」。要するにキャプテン繋がり。

ムービー「大突入」ではドルフィン初号機で亜空砲戦艦の猛攻を回避する華麗なドライビングテクニックを披露する。
これによりファイター達を亜空間に送り届けた。突入時は今にも落ちそうだったが

ちなみに現在、岩ピクミンのみ残念ながら登場していない。




「絶望的かと思われたあの項目も、
ピクミンたちと共に追記修正した。
この項目もきっと大丈夫だ。」

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