今川泰宏(アニメ監督)

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今川泰宏(アニメ監督) - (2022/08/12 (金) 20:48:19) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/07/25(月) 22:36:22
更新日:2024/02/02 Fri 04:58:54
所要時間:約 8 分で読めます





今川(いまがわ) 泰宏(やすひろ)とは日本のアニメ監督・脚本家である。大阪府出身。

富野由悠季の弟子に当たる人物であり、彼の作品であるダンバインエルガイムΖガンダム等に演出や絵コンテとして参加していた。


その作風はダイナミックかつ奇抜で一言で言えば「ぶっ飛んでいる」。
そのぶっ飛び具合は見る人によっては「ドン引き」するレベル。
ぶっ飛び過ぎて原作とはかなり毛色が違う作品になってしまう事も多いため「原作クラッシャー」という異名も持っている。


1987年テレビアニメ「ミスター味っ子」から監督デビュー。

この作品、原作は普通の料理対決漫画なのだが、監督の手により、
アニメでは料理を食べた人があまりの美味さに「巨大化」したり「目から光線」を放ったり等の明らかなオーバーリアクションを行うぶっ飛んだ作品に。

そのダイナミックな手法により大人気を博し、
本来放送が半年で終わる予定のはずが二年にまで延長されるという初監督作品から脅威の手腕を見せつける。

また監督をする以前から前述のダンバインにおいて、あの有名な「ハイパー化」のアイディアを出し話題になっていた。

その後の作品でもぶっ飛び具合は健在。

基本的によくロボットアニメを手掛けるのだが、
その作品内において「ロボットと生身で渡り合えるレベルの超人」(十傑集東方不敗マスター・アジアコーウェン君&スティンガー君あしゅら男爵等々)を登場させる事が多く、
時には彼らのおかげで「ロボットが空気」と化す場合も。
というか彼等を活躍させるためにロボットを出ししぶってる節も。
その超人が原作のキャラではなく同作者の別作品のキャラだったりすることも多い。
師匠の多用するトリップ演出が精神世界でなく現実に起こっているような光景である。

また物語の真相を知る一部の知識人や首謀者に「そう!」と強調するような喋り方をさせたり、
やたらと尊大で回りくどい言い回しをさせて結論を焦らしたりする傾向が強く彼等が喋る度に視聴者は置いてきぼりを食らう。
通称「今川語」


他にも

生身でモビルスーツを破壊したり
指パッチンで真っ二つにしたり
体を回しまくって無理やり空を飛ぶ
頭を回しまくって無理やり空(ry
ゲッターGやブラックオックスといった超兵器を量産したり
原作と違って完全なバッドエンドだったり
一話目に最終回直前の話を持ってきたり
予算の使いすぎor世界観の壊し過ぎで僅か三話で監督降板させられたり
延期しまくったり
人が分離してそれぞれ別人なったり
人が合体して別人になったり

…等々いろいろやらかしており、まさに「やりたい放題」
ファンいわく「今川だから仕方ない」。


だがその無茶苦茶っぷりが逆に受けてファンもかなり多い。

奇抜な演出にばかり目が行き勝ちだが作品のテーマは割と王道で、
「親と子」(親の残した遺産により子が運命を変えられる)や「罪と罰」(罪を犯した物は何らかの報いを受けなければならない)を基本としている。

ただし勢い重視で物語を作ったり、明らかに以前のシーンと矛盾が出まくっているとんでもない後付けをすることもかなり多いので、
気軽に見ることも重要である。

作品がやたらと男臭くなるのも特徴で、女キャラをあまり活躍させず時には無残な死なせ方をさせる事から一時期「ゲイ疑惑」が出たりも。
これについて監督は「可愛い女の子が書けないから」だと発言している。
そんな彼が美少女アニメである七人のナナの監督を勤めた時は多くの人が驚いたとか。


師匠である富野氏からはかなり信頼されており、
自身がガンダムシリーズの監督を降り新しい人物に監督をやらせる際は「今川を呼んでこい!」と言い放ったそうな。
(それにより出来たのがあのGガンダムである)


大変な横山光輝と映画「スタートレック」のファンで作中の起用声優や小ネタもそれにちなんだ物が多い。


◆代表作

監督作品

その他
  • ハーメルンのバイオリン弾き(シリーズ構成・全話脚本)
  • バーテンダー(シリーズ構成)
  • 蒼天の拳(シリーズ構成・全話脚本)
  • 義風堂々! 兼次と慶次(シリーズ構成)




追記修正は生身でMSを破壊したり海の上を走れたり飯が旨いとビームを吐き出せたりする人がお願いします。

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