「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」

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「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」 - (2019/08/30 (金) 20:41:48) の編集履歴(バックアップ)


登録日: 2015/02/08 Sun 13:17:16
更新日:2024/03/13 Wed 21:07:55
所要時間:約 7 分で読めます







勝利の力が、今、最高潮に!!



《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》は、デュエル・マスターズのクリーチャーである。


概要


同弾のビクトリーの一枚で、《ガイアール・ベイビー》が様々な変遷の後にゼニスとなった姿。

「必勝」の頂 カイザー「刃鬼(ばき)」 無色 (11)
クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター/ゼニス 14000
このクリーチャーを召喚してバトルゾーンに出した時、相手のシールドを数え、その回数相手とガチンコ・ジャッジする。その後、こうして自分がガチンコ・ジャッジに勝った数、ハンターを1体、自分の墓地、マナゾーン、または手札からバトルゾーンに出す。
T・ブレイカー
エターナル・Ω

強力なハンターを複数投入したデッキで真価を発揮する能力故に、他のゼニスと違って【ターボゼニス】での活躍は見込めず、構築自由度も大きく制限される。

ガチンコ・ジャッジを利用した踏み倒しがこのカードの真骨頂であり、相手のシールドに応じた回数であるため、基本的に途中で一切割らないワンショットキル狙いのデッキ構築となる。
その為、誰かがシールドを増減していなければ刃鬼のガチンコ・ジャッジを5回行える計算になる。

ハンターには優秀な大型が幅広く揃っているため、このクリーチャーで呼び出せる連中だけで十分に制圧可能。
《永遠のリュウセイ・カイザー》、《不敗のダイハード・リュウセイ》《勝利宣言 鬼丸「覇」》などのE1~E3期に登場した高レアクリーチャーは、ハンター持ちであることが多い。
そして、その高コスト帯故に5回やれば3回は簡単に勝てる。5回全部勝ってしまうことも珍しくは無い。
ただし、踏み倒し効果は強制であるため手札から出さない場合は墓地・マナゾーンから規定数出さなくてはならないので注意すること。

また、同時に踏み倒すわけではなく、5回勝ったら5回処理するため、最初の1回目に《永遠のプリンプリン》を出せばエイリアンも踏み倒せる。
もっとも、出したいエイリアンの大半はプリンを含めてハンター持ちだが。


環境においての刃鬼

この強烈な効果と効果発動の方法から勝負が決まるため、【カイザー「刃鬼」】として専用デッキが組まれるに至り、E2後期に誕生したデッキながら、E3DSでも環境で戦い続けた。

しかし、革命編では新能力の侵略による試合の超高速化や、多色デッキの天敵となる《メガ・マナロック・ドラゴン》登場等によって環境が激変。
11マナ溜めて刃鬼を召喚、一気に仕留めると言うワンパターン戦法はもはや通用しなくなってしまい、一気に環境から脱落した。

さらに、《蒼き団長 ドギラゴン剣》や《“轟轟轟”ブランド》による3ターンキルが安定するデッキの登場による試合の高速化は止まらないだけでなく、
踏み倒し効果で似た効果を持った《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》が参入した事により、いよいよ刃鬼デッキはファンデッキレベルまでになってしまった。

その後、超天篇においてDMEX-06「絶対王者!! デュエキングパック」とDMBD-09「アルティメット・クロニクル・デッキ 2019 必勝!! 闘将ブレードオーガ」が発売されたことにより、
《ドンドン水撒く(シャワー)ナウ》、《リュウセイ・天下五剣(ファイブソード)カイザー》、《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》と言った強力なカードを投入できるようになった。

同じく爆発力に特化した【モルトNEXT】も、試合の低速化やデュエキングパックによって復権した事も有り、これからの刃鬼もどうなって行くか注目したい。


カード資産においての刃鬼

2015年に開催されたデュエマ初の本格的なガチ大会『デュエルマスターズGP1st』では、その名前と活躍を認められたのか、上位8名にのみプロモ版として新イラストの刃鬼が贈呈された。
なお、GP以外でもチャンピオンシップ大会(通称CS)で同じイラストの刃鬼が入手できるが、『GP』のロゴマークの有無やプロモマークの位置が違うなどの相違点がある。
…なので、グランプリ版は本当に世界において8枚しか存在しない。
その後はCSなどで多くの強豪デュエリストの手に渡り、1年近くに渡って強者の証として君臨していたが、2016年5月に開催された『GP2nd』から、プロモ役を《不敗のダイハード・リュウセイ》にチェンジする事となった。

さて、この【カイザー「刃鬼」】デッキ。カードの希少度を度外視して組もうとすると、屈指の札束デッキになる。
上記した通り刃鬼自身やダイハードがグランプリの上位賞なのだが、それ以外にも…

《勝利宣言 鬼丸「覇」》:Viva! Anime30!配布品他
《永遠のリュウセイ・カイザー》:2016年全国大会エリア代表決定戦参加賞他
《ドンドン吸い込むナウ》:2016年グランプリ2nd 決勝トーナメント進出者贈呈品・チャンピオンシップ2nd TOP8賞他
《フェアリー・シャワー》:漫画覇王伝ガチ!!第4巻付録他
《フェアリー・ライフ》:2007年バトルアリーナ賞/2016年グランプリ4th 参加賞・チャンピオンシップ4th TOP64賞他

と、デッキに優先して入るカードだけでも全国レベルの実力と莫大な資金が無いと集める事が出来ない。
だが、そのド派手な能力故に今でも【カイザー「刃鬼」】を愛着を持っているデュエリストが全国に居る事は決して忘れないで欲しい。


デッキタイプ

【シータ刃鬼】

黎明期に主流であった刃鬼のデッキ。
マナブーストに優れる自然文明と、切り札格がひしめく火文明を軸に、動きを安定させるために水文明を足すタイプ。
《アクア・インテリジェンス 3rd G》を出せばガチンコ・ジャッジの勝利はほぼ確定する。
リュウセイ・カイザーや「覇」で押し切るのが基本だが、あまり変化球や安定性を狙いすぎるとガチンコ・ジャッジに勝てなくなるので注意。

【ステロイド刃鬼】

安定性より爆発的な速度と火力を重視し、火文明と自然文明だけで構築するタイプ。
《ボルバルザーク・エクス》や《無双竜鬼ミツルギブースト》などがハンターであるためブーストには困らない。
基本的に手札が枯れていくため、ブーストしたマナから必要なカードを回収・展開していくのが肝となる。
そのため、万が一相手に空っぽにされると一気に窮地に陥る。

【黒刃鬼】

《希望の親衛隊ファンク》や《ロスト・ソウル》などを絡め手コントロール耐性を得たタイプ。
シータ刃鬼に闇文明がタッチで入るため黒刃鬼と呼称される。
《偽りの王 ヴィルヘルム》から刃鬼につなぐことで安定して踏み倒しを決められる。

【白刃鬼】

エピソード3で《閃光のメテオライト・リュウセイ》が登場したことで生まれたデッキタイプ。
シータ刃鬼に光文明をタッチしていて、メテオライト登場後はこの型が主流となっている。
《超次元ホワイトグリーン・ホール》や《光牙王機ゼロカゲ》といったカードでビートダウン耐性を得たのが黒刃鬼との対照的な点。
ドラゴンサーガ期以降は単色推しの影響から《調和と繁栄の罠》が採用されるようになり、メテオライトとダイハードのダブルリュウセイによる
タップキル&シールド焼却で安全に勝てる点が評価され、2015年に行われた全国大会では見事ベスト8に入賞する活躍を見せた。
上記したアルティメット・クロニクル・デッキもこのタイプだが、肝心のダイハードが収録されていない為、改造する際は真っ先に投入する必要がある。


余談

おそらく名前は『グラップラー刃牙』から取ったと思われる。
なお盟友鬼丸が《黄金龍 鬼丸「王牙」》となっているが、これはグラップラー刃牙の主人公・範馬刃牙の父親、範馬勇次郎の異名が「オーガ」 であることに由来すると思われる。
少年、青年漫画のパロディが多く出たエピソード2終盤らしいネタである。
能力の方も男と生まれたからには誰でも一生のうち一度は夢見そうな「大型を何体も踏み倒して勝つ」という元ネタらしい豪快な物であるが、時期が時期なので仕方ないが
ドラゴンサーガ時のような格闘技らしいバトル要素の能力は流石に無い。

ところでグラップラー刃牙って秋田書店ですよね…まあ集英社や講談社のネタも拾うデュエル・マスターズなら問題はないか。

アニメ「デュエル・マスターズ!」17話では、アニメの安易な実写化をするとネットで炎上するという事を説明するカードゲームアニメではまず必要ないシーンにて、
炎上しているTwitterと思われるSNSにコメントを投稿しているユーザーの一人・刃鬼道がこのクリーチャーの画像をアイコンに使用している。
ちなみに、そのコメントは『「オイオイオイ」「赤字確定だわアイツ」』という、明らかに元ネタを意識しているもの。


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