ビクトリー(デュエル・マスターズ)

登録日:2014/11/28 Fri 13:17:28
更新日:2023/12/27 Wed 22:18:20
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今ここに、伝説の男が勝利を宣言する!





ビクトリーは、デュエル・マスターズに存在する特殊なレアリティである。

概要

DMR-01ではじめて追加された特殊なレアリティ。DMR−16真を最後に、最高レアリティの座をレジェンドレアに譲り渡す。
封入率は基本的にはスーパーレア以上になるが、まれにレア並みなこともある。本当に稀だが。

「デュエル・マスターズビクトリー」期に移行してから登場したレアリティであり、「その弾の看板カードとして売り出すことを決めたカード」とも表現できる。

レアリティだが特殊な点として、「ビクトリー」であることを参照するカードがいくつか登場していること。《サイチェン・ピッピー》はこのレアリティに対応したセイバー能力を持ち、《炎龍秘伝カイザー・フレイム》はビクトリーがあれば使いまわせる。《希望の絆 鬼修羅》は踏み倒し対象にビクトリーを含んでいる。

このことから、ビクトリーはスーパーレアまでと違い、主役または敵の大物がエピソードシリーズでは割り振られた。ドラゴン・サーガでは各文明の主要ドラゴンが割り振られている。

呼び方は公式では「ビクトリー」または「ビクトリーカード」だが、レアリティであることを明示するためにショップでは「ビクトリーレア」と表現することも多い。

基本的にゴールデンリストに入ることが多いが、例外も多い。

ダブルビクトリー

DMR-13、DMR-15、DMR-16極、DMR-16真に存在するドラゴン・サーガ特有の「ビクトリーマークを2つ持つビクトリー」。
通常のビクトリーより更に封入率が下がる。なおビクトリーマークの数をゲーム上で問うシーンは現状ない。
DMR-14のみ存在しない。
全部火単色ともはや言い逃れのできない優遇っぷりも示しているが、他方で他の文明より高くなってしまう欠点もあるので一概には言えない。

カードタイプ

デュエル・マスターズの圧倒的なカードタイプびいきはここでも見られる。
デュエル・マスターズはスーパーレアに呪文やクロスギア、城を割り当てることが少なくほとんどがクリーチャーだったが、ビクトリーでは更にそれが顕著でエピソードシリーズではクリーチャー以外のカードタイプはまったく存在していない。

ドラゴン・サーガではウエポン及びフォートレスが新たにビクトリーになったが、これらは「裏面がクリーチャー」であるためやはりクリーチャーになりえるカードがビクトリーになる傾向は変わっていない。

なお特殊タイプはすべて網羅している。

仕様

  • エピソード1では弾を経るごとに仕様が変更された。どの立ち位置にするか模索していたのかもしれない。
    • DMR-01では覚醒前にのみスーパーレアフォイルが適用されていた。
    • DMR-02では覚醒後のほうがむしろ重要だからか覚醒後にスーパーレアフォイルが適用されることになった。
    • DMR-03では02と同じだったが、04では両面フォイルになった。ただし覚醒後のフォイルはMODE→CHANGEである。
  • エピソード2ではフォイルパターンがビクトリーマークになり、コスト・パワー・マーク・イラストの一部を金箔にしている。
  • エピソード3ではクリーチャー全体を縁取るフォイルになる。エピソード3ではシークレットがビクトリーに割り振られ、しかも全弾のビクトリーが通常版含めて4種類の仕様が存在するという特殊な事例になった。だがその肝心のビクトリーが汎用性が低いために割とお求めやすい価格で買えちゃったりする。
  • ドラゴン・サーガでは両面フォイルだが縁取りはクリーチャー面のみになっている。シークレット仕様はクリーチャー面のみ変更され、ウエポンやフォートレスはシークレット仕様でも変わらない。

マーク

ビクトリーカードには特徴的なVの字をかたどったマークが付与されている。
  • サイキックやドラグハートなど両面のカードの場合、通常マナ数の部分にビクトリーマークがある。
  • 片面カードの場合はそこにあるとマナ数が表現できないため、名前欄をぶちやぶってビクトリーマークを設置している。
  • サイキック・スーパー・クリーチャーはそのセルのうち、ビクトリーを持っている部分のセルにマークがある。ちなみにサイキック・スーパー・クリーチャーはリンクしても「ビクトリー」である。普通のレアリティならどうでもいい話だが上述の通りビクトリーのみはビクトリーであることがゲーム上重要なのである。

なお、ダブルビクトリーなる特殊仕様の場合は名前欄に一つ、マナ数の位置に一つ存在する。

文明ごとの偏り

切札のためのレアリティ故に、火文明単色が多く、ついで多色(なかでも火複合)、無色、闇文明単色、水文明単色とつづく。
光はやや少ないが、一番悲しいのは自然単色。なんとドラゴン・サーガになるまで1枚もビクトリーがなかった。
ヨーデルとべんちゃんはビクトリーがあったのにぶっちゃけにはなかったといえば酷さが通じるだろうか。
しかも同弾で火は単色でダブルビクトリーが登場している。なんてこった。

代表的なカード

ガイアール・カイザー 火文明 (8)
サイキック・クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター 6000
スピードアタッカー
自分のシールドがブレイクされる時、そのシールドを見る。手札に加えるかわりにそれを自分の墓地に置いてもよい。そうした場合、こうして墓地に置いたカードのいずれかと同じコストのハンター・サイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
W・ブレイカー
最初期のビクトリー。
サイキック・クリーチャー初の条件なしのSAにして、そのうえでWBをもつP6000のクリーチャー。
また地味にハンター・サイキック・クリーチャーを出せる能力を持っているが、最近は余り使われない(使われるにしても《ドラゴニック・ピッピー》、《ブーストグレンオー》を場に揃えるときくらいだろうか)。
《超次元シューティング・ホール》との相性がよく、「シューティングガイアール」として知られる。このためガイアールを出すことを「投げる」と表現することも。

大型弾のビクトリーであるためにすさまじい価格になっていたが、SVDでの再録で手に入りやすくなった。ただし再録は銀枠である。
一時期は「ガイアールの登場が資産ゲーのはじまり」とすら言われていたことも。

アニメでは「ビクトリー」「VS」で登場。VSの時はSVDのカードであるために再登場した形だが、SVDは銀枠であるのに対してアニメのガイアールは勝太の元々の持ち物だからか黒枠である。

ヴォルグ・サンダー 闇文明 (6)
サイキック・クリーチャー:デーモン・コマンド/ハンター 7000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、プレイヤーを一人選ぶ。そのプレイヤーは、自身の山札の上から、クリーチャーが2体出るまでカードを墓地に置く。
W・ブレイカー
こんな凶悪なモンを主人公に持たせんなよ…

出た瞬間に相手のデッキを破壊する。
今となってはクリーチャー主体のデッキも多く、また《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》の存在もあってなかなか活躍の場こそ少ないが、当初はサイキックが呪文に頼る存在だったことも幸いして、相手のデッキをごっそり持って行くことも可能だった。
このクリーチャーに絞ったデッキは一時期環境を席巻してデッキ減らしこそがデュエマ、なんて時代になっていたほどである。子供なくぞ。

闇文明だが主役が使っていたカードである。VSでは正しく主人公の対戦相手側に使われるようになった。といってもビクトリー時代のライバルだけど。

勝利宣言 鬼丸「覇」 火文明 (10)
クリーチャー:ヒューマノイド/レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター/エイリアン 9000+
スピードアタッカー
パワーアタッカー+5000
このクリーチャーが攻撃する時、相手とガチンコジャッジする。自分が勝ったら、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。
T・ブレイカー
デュエマは頭脳の格闘技!覇ァ!

ってなわけでビクトリーでははじめてのビクトリーになったとんでもないカード、それが鬼丸「覇」である。
ガチンコ・ジャッジでエクストラターン、という一発逆転を狙った能力…に見せかけて大体勝てる。
当初からレッド・コマンド・ドラゴンハンターエイリアンとサポートを受けまくれることで話題になっていたが、ドラゴン・サーガではヒューマノイドであり「コマンド・ドラゴン」であることも注目され、さらにその注目されている時期にまさかの「再録」というぶっ飛びっぷりで話題になる。そのころには殿堂入りしてたけど十分強い()

暴走龍 5000GT 火文明 (12)
クリーチャー:アウトレイジ 12000
このクリーチャーを召喚するコストは、自分の墓地のクリーチャー1体につき1少なくなる。ただし、コストは1より少なくならない。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、サイキック・クリーチャーを全て破壊する。その後、パワー5000以下のクリーチャーを全て破壊する。
誰もパワー5000以下のクリーチャーを召喚できず、サイキック・クリーチャーをバトルゾーンに出すことができない。
スピードアタッカー
T・ブレイカー
どうしてこんな化物が1マナで出てくるのか。

墓地ソースを作り上げたクロスファイアの相棒。なお背景ストーリーでは別に相棒でも何でもない。
バトルゾーンに出した時にサイキックとP5000以下のその他クリーチャーをすべて破壊し、さらにその後召喚不可を括りつける。
単体でもSATBP12000とことごとくでかい。

だというのに、こいつは墓地のクリーチャー1体につきコストが1下がるため、ヒラメキドルルなどによって墓地を肥やすと、なんと(自分のターンで数えて)4〜5ターン目には場にドドンと登場することがある。
そのタイミングではP5000以上のクリーチャーはなかなか出てこれないので一方的な虐殺が楽しめる。
なんでこんな能力でMAXではなく普通のアウトレイジなのか。わけわからん。

なおゴールデンリストには乗ってないにもかかわらず市場価格5000円だった時期があり、「暴騰中5000YEN」なんてよばれたことも。
いまはせいぜい2500GTである。十分高い?気にすんな!

熱血星龍 ガイギンガ 火文明 (7)
ドラグハート・クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン 9000+
スピードアタッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーが龍解した時、相手のパワー7000以下のクリーチャーを1体破壊する。
バトル中、このクリーチャーのパワーは+4000される。
相手がこのクリーチャーを選んだ時、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。
いろいろと気になるところがあるが、とりあえずSAWB、そして擬似PAとなかなかのスペック。
これがグレンモルトからすぐ投げられたことがなによりの問題点であり、出しやすさがこのカードの肝。

だが選択された場合にエクストラターンを得るため相手にすれば対処に困るクリーチャーである。たとえどこに弾き飛ばしても超次元に戻るため、返しでグレンモルトを繰り出されると再び舞い戻ってくる。
背景ストーリーでは「龍神」らしいがこんなん神というより悪魔じゃないかなあ?

地味に7コストであるためとあるカードで踏み倒せる。

龍波動空母 エビデゴラス 水文明 (4)
ドラグハート・フォートレス
自分のターンのはじめに、カードを1枚引いてもよい。
龍解:自分がカードを引いた時、それがそのターンに引く5枚目のカードであれば、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。(ゲーム開始時、ドラグハートは自身の超次元ゾーンに置き、バトルゾーンを離れた場合、そこに戻す)
ほとんど除去されないと言っても過言ではないドローソース。
フォートレスというカードタイプのおかげで一部のカードによってしか除去できない。

しかも裏返ってもそっちには龍回避が付いているあたりなかなかしぶとい。水文明にとっては待望の切札。

地味に火以外のビクトリーでは汎用性の高い部類でもあり、そのためかなり高額なカードになってしまった。


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最終更新:2023年12月27日 22:18