BORUTO‐ボルト‐

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BORUTO‐ボルト‐ - (2019/01/23 (水) 12:06:36) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2018/04/14 (土) 04:10:03
更新日:2023/05/04 Thu 12:20:34
所要時間:約 5 分で読めます





『BORUTO‐ボルト‐』とは、漫画『NARUTO‐ナルト‐』の主人公うずまきナルトの息子、うずまきボルトを主人公としたアニメ映画・漫画・テレビアニメ作品。

●目次

〈あらすじ〉


第四次忍界大戦から時は流れ、人々は平和を享受していた。
七代目火影うずまきナルトが治める木ノ葉隠れの里では、新たな世代が育ち、忍者の生き方も変わり始めていた。


「くっだらねぇな、クソ親父!!」

「そんな時代、俺が変えてやるってばさ!!」


【劇場版】

劇場版『THELAST』のエンディング後に劇場版「BORUTO -NARUTO THE MOVIE-」として制作が発表された。公開日は2015年8月7日。

本作は「NARUTO新世代開幕プロジェクト」の集大成として公開前から話題となり、公開されると前作が記録したシリーズ最大の興行収入記録を塗り替える26億円を記録する大ヒットとなった*1

岸影様曰く『これ以上のものはもう僕には描けません!』
「『NARUTO』の仕事は忙しすぎたので、もうこれ以上は描けないから少しゆっくりさせて欲しい」ということらしい…


【漫画・テレビアニメ】

ジャンプフェスタ2016にて、2016年春から週刊少年ジャンプにて月一で連載されることが発表された。
タイトルは「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」。原作者である岸本氏は原作・監修という立場に退き、劇場版の脚本協力をしていた小説家の小太刀右京氏が脚本を、岸本氏のアシスタントを務めていた池本幹雄氏が作画を担当する。
また、2016年4月に発売された21・22合併号には、岸本先生による特別読み切り「NARUTO-ナルト-外伝~満ちた月が照らす道~」が掲載された(本作漫画版1巻に収録)。
本作や外伝「七代目火影と緋色の花つ月」の前日譚であり、後にボルトのチームメイトとなる少年ミツキが主人公を務める。

そしてジャンプフェスタ2017にて、遂に、TVアニメ化決定が報じられた。
上記の月一連載版と同じのタイトルで、2017年4月より、テレビ東京系で放映開始。

放送時間帯はNARUTOと異なり、水曜日午後5時55分~だったが、2018年5月からはかつてのNARUTO枠である木曜日午後7時25分~に移動。
更に同年10月からは日曜午後5時30分~への移動が決定した。


【登場人物】


  • うずまきボルト
本作の主人公。
前作『NARUTO』の主人公うずまきナルト日向ヒナタの間に生まれた息子。妹にうずまきヒマワリがいる。
かつてのナルト同様、いたずら好きだが家族・仲間思いな性格。
周囲に愛されて育ったせいかコミュニケーション能力が高く、誰とでもすぐ仲良くなれるが、身内を傷つけられると攻撃的になる。
母親のヒナタと妹のヒマワリを特に大切に思っており、その分火影の仕事が忙しく家を空けがちなナルトには反発気味。
父親のライバルだったサスケに憧れていおり、後に弟子入りした。
忍者としての才能は同じ年代の頃の父親と違ってかなり高く、影分身などの術を使える上に成績も良い。螺旋丸も(影分身を使ってだが)すぐに会得した。
一方で、妹は既に開眼している母方の血継限界・白眼には開眼しておらず、瞳も普通の人間のもの。
忍者学校を卒業後はサラダとミツキと共に猿飛木ノ葉丸が率いる第7班に配属された。

  • うちはサラダ
うちはサスケ春野サクラの間に生まれた娘。
ボルトの幼馴染。外伝『七代目火影と緋色の花つ月』では主人公を務める。
ボルトと同じように家に殆ど戻らない自身の父=サスケを毛嫌いしていたが、火影であるナルトには憧れており、将来の夢も火影になる事。
サスケ譲りの才覚で忍者学校で習う術は一通り会得している他、サクラが得意とするチャクラコントロールによる怪力も扱え、
さらにはうちはの血継限界である写輪眼にも、上記の外伝で開眼している。
ちなみに掛けている眼鏡は(本人は知らなかったが)元『鷹』の香燐から贈られたもので、デザインも彼女のものとそっくり。
忍者学校を卒業後はボルトとミツキと共に猿飛木ノ葉丸が率いる第7班に配属された。

  • ミツキ
音暮れの里からやって来た転校生。
優秀だが世間知らずなせいか、少し天然気味。
何故かボルトを「僕の太陽」と呼び執着している。
外伝『満ちた月が照らす道』では主人公であり、上記の執着の理由と、彼の出生の謎が明らかになる。
忍者学校を卒業後はボルトとサラダと共に猿飛木ノ葉丸が率いる第7班に配属された。

  • うずまきヒマワリ
ボルトの妹。
母親譲りの温厚な性格でお兄ちゃん想い。
火影としての仕事が忙しく家族との時間がなかなかとれない父に対しても、兄とは違い特に不満を口にする様子は見られない。
まだ幼いが既に日向一族の血継限界である白眼 を開眼している。
怒りによる偶発的な開眼であり修行の結果の習得ではないため任意発動はできないがその素質は高く、
物陰に隠れるボルトを遮蔽物越しに透視して見つけるだけでなく、ナルトの点穴を見抜いて打ち抜き丸一日昏倒させてしまった事もある。

  • 奈良シカダイ
奈良シカマルと砂暮れのテマリの間に生まれた息子。
ボルトの幼馴染で親友。
口癖は父親と同じく「めんどくせー」。
ボルトやサラダとは忍者学校の同級生。
卒業後はいのじんとチョウチョウと共に風祭モエギ率いる第10班に配属された。

  • 山中いのじん
山中いのサイ の間に生まれた息子。
父親と同じく口は悪いが本人に悪気はない。
両親たちから次世代の「いのしかちょう」として修業を付けられているが、マイペース過ぎる他の二人に若干手を焼いている。
超獣偽画の使い手。
超獣偽画はモノクロの墨画ではなくカラーになっており、父親のセンスは古いと思っている。
ボルトやサラダとは忍者学校の同級生。
卒業後はシカダイとチョウチョウと共に風祭モエギ率いる第10班に配属された。

  • 秋道チョウチョウ
秋道チョウジと雲隠れのカルイの間に生まれた娘。
マイペースな性格でサラダの親友。若干自意識過剰で異性からの視線を気にしている。
父親譲りの「倍化の術」や「肉弾戦車」などの秋道一族の術を用いるが、後者は女の子としてはあまり使いたくないらしい。
秋道一族の秘伝忍術であるカロリーコントロールも会得しており、使用すると激ヤセして母親のカルイに似た美少女に変身する。
「名づけて“超チョウチョウ蝶モード!!”
難点としてスリムになるだけでフルパワーは出せなくなるので、戦闘時には意味がないどころかマイナスになる点。
ボルトやサラダとは忍者学校の同級生。
卒業後はシカダイといのじんと共に風祭モエギ率いる第10班に配属された。

  • メタル・リー
ロック・リーの息子。
ガイ譲りの『自分ルール』を承継した過酷な修行に明け暮れている。
努力家だがあがり症で本番に弱い。
ちなみに母親は不明。
ボルトやサラダとは忍者学校の同級生。
卒業後はデンキとイワベエと共に伊勢ウドン率いる第5班に配属された。

  • 雷門デンキ
ボルトのクラスメイト。
木ノ葉の大企業『雷門グループ』の御曹司。
気弱な性格で、本当は忍者になりたくなかったが、父親の命令に逆らえず忍者学校に入学した。
ボルトとの出会いによって忍者を目指すようになり、気弱な性格も改善されつつある。
将来は科学分野を取り入れた新しい忍術を開発するという目標を持っている。
アカデミー定期試験で、イワベエと互いの苦手分野を教え合う機会があり、イワベエの協力で、苦手だった実技を克服した。
卒業後はリーとイワベエと共に伊勢ウドン率いる第5班に配属された。

  • 結乃イワベエ
ボルトのクラスメイトで、ナルトに憧れている。
通称『ダブりのイワベエ』。
土遁を得意とし、実技では既に下忍クラスの実力者だが、学科の成績が壊滅的に悪いため卒業試験に二度落ちている。
当初は、実技、座学の両方ができないと忍びになれないアカデミーのルールを逆恨みしていた。
ボルトを親の七光りとバカにしていたが、ボルトとの忍術勝負を通じて、友情が芽生えたことを切っ掛けに、少しずつクラスに溶け込んでいく。
クラスメイトのデンキとの交流によって苦手だった学科も克服し、卒業試験に合格した時は涙を流していた。
卒業後はリーとデンキと共に伊勢ウドン率いる第5班に配属された。

  • 筧スミレ
ボルトのクラスのクラス委員長を務める気弱な少女。
口癖は「はわわ」。
卒業後はわさびとなみだと共に日向ハナビ率いる第15班に配属された。

  • 伊豆野わさび
ボルトのクラスメイト。
男勝りなくノ一志望の少女。
比較的長身で、いつもしっぽのようなアクセサリーを身に着けている。
本人も柄じゃないと思っているが医療忍術が得意。
ボルトの同期生のなかで最速の速さを誇り、戦闘では『忍法・猫かぶりの術』で偽獣化し、身体能力を向上させ戦う。
卒業後はスミレとなみだと共に日向ハナビ率いる第15班に配属された。

  • 雀乃なみだ
ボルトのクラスメイト。
気弱な性格のツインテールの少女。
わさびと仲が良い。
号泣することで超音波を発し、相手を気絶させる術を使う。
卒業後はスミレとわさびと共に日向ハナビ率いる第15班に配属された。

外伝『七代目火影と緋色の花つ月』で登場した暁の残党。

  • 遠野カタスケ
科学忍具班の班長。
中忍試験に試作忍具を使うようナルトに提案するが却下される。
しかし、裏でボルトにゲームのチートデータを提供するなどして取り入っており、ボルトにナルトに禁止された試作忍具を提供することとなった。
その後、キンシキ・モモシキとの戦いの直後に乱入してきていらない事をするなど「邪魔するだけの奴」感が強いが、
キンシキ・モモシキとの戦いの際の行為は精神操作を受けた結果の事であると後に判明している。
力の無い者や大切な何かを失ったものの助けになるための「科学」を目指しており、その思いは本物で根はいい人。ただし科学的に興味深い物にはついつい深入りしてしまう点がある。
モモシキ襲撃事件後ではボルトからは邪険されていたが、徐々に彼を慕うようになる。

  • 枸橘かぐら
霧隠れの里の忍者。
四代目水影・やぐらの孫。
ボルトとあまり変わらない年頃でありながら、六代目水影・長十郎の側近を務める実力者。
修学旅行で霧隠れの里に来たボルトと友達になった。
だが、アカデミーの先輩だった干柿屍澄真への恩義から、屍澄真が結成した新・忍刀七人衆に加わってしまう。

  • 干柿屍澄真
霧隠れの里の忍者。
のメンバーだった干柿鬼鮫の血縁者で、平和ボケした霧隠れの現状を嫌い血霧の里への回帰を目指している。
新・忍刀七人衆を結成し、大刀・鮫肌を強奪。
現政権に対してクーデターを起こしたが、六代目水影・長十郎達の前に敗れ、拘束された。

  • 黒鋤文淡
霧隠れの里のくノ一。
忍刀七人衆の一人”霧隠れの雷人”黒鋤雷牙の娘。
父同様に雷遁に長けた実力者。
屍澄真に加担してクーデターを起こし、父親の形見である雷刀・牙を強奪した。
サラダと対決するも写輪眼による幻術で敗れる。

  • 尾道八朔
霧隠れの里の忍者。
新・忍刀七人衆の一人で屍澄真に加担してクーデターを起こし、断刀・首斬り包丁を強奪した。
蛇苺、巨峰と共に長十郎に立ち向かうが剣の腕前は歴然の差だったので敗北。

  • 蛇苺
霧隠れの里の忍者。
新・忍刀七人衆の一人で屍澄真に加担してクーデターを起こし、長刀・縫い針を強奪した。
3人がかりで長十郎の身体に縫い針で貫通させたが、それでも立ち向かってくる彼に恐れ、刀の柄による鳩尾を突かれ気絶。

  • 笛吹巨峰
霧隠れの里の忍者。
新・忍刀七人衆の一人で屍澄真に加担してクーデターを起こし、鈍刀・兜割を強奪した。
長十郎の刀を折ったが、八朔と蛇苺が敗れたので勝ち目がないと思ったのか降参した。

  • 鬼柚子一朗太
霧隠れの里の忍者。
新・忍刀七人衆の一人で屍澄真に加担してクーデターを起こし、爆刀・飛沫を強奪した。
八朔が敗れたので仲間関係なしに長十郎を爆殺しようとしたが、駆け付けたイワベエと交戦。
しかし力量は上手だったイワベエに敗れた。

  • シンキ
砂暮れの里の忍者。
我愛羅の養子で三代目風影や祖父の羅砂と同じく磁遁の血継限界を持ち、砂鉄を操る。

  • ヨド
砂暮れの里のくノ一。
シンキのチームメイトで中忍選抜試験に参加した。
常人を逸脱した聴覚を持ち、相手の動作を音で察知し回避や反撃、応用として高周波攻撃も可能。

  • アラヤ
砂暮れの里の忍者。
シンキのチームメイトで中忍選抜試験に参加した。
傀儡使いでカンクロウから教わったのかその腕前は確かだが、大勢から注目されるとあがってしまうメンタルが弱い。
第三次試験では、自身は観客席の屋根に潜んでは自分そっくりの傀儡で戦った。

劇場版「BORUTO -NARUTO THE MOVIE-」の敵役。
大筒木カグヤと同じ大筒木一族で、いわゆる宇宙人。
各地に散った尾獣のチャクラを集めて「丹」と呼ばれる丸薬を作り、それを食うために木ノ葉隠れの里を襲撃した。

  • 大筒木ウラシキ
アニメ版『BORUTO』で新たに登場した大筒木一族の男。
眉間を除いた額を覆うように角が映えており、服装はモモシキたちと比べるとかなりの軽装。
モモシキとキンシキと共に大筒木本家から派遣された。
表向きはモモシキの配下という扱いで、モモシキの命令で大筒木カグヤや尾獣、ゼツの事など情報収集を行っているが、モモシキのいないところでは「モモちゃん」と呼ぶなど小馬鹿にしている節がある。
トネリとの戦闘では時間凍結と呼ばれる術で1万年行動不能にすることでトネリを戦闘不能にし勝利した。

  • ジゲン
殻のリーダー。
目の下にⅣが描かれた辮髪風の髪型をした男。

  • 果心居士
殻のメンバーの一人。
顎髭を生やした仮面の男。

  • デルタ
殻のメンバーの一人。
額に細い逆三角形が描かれた眼がストライプの女性。

【用語】


この世界での忍者は、チャクラを操り忍術を扱う一種の傭兵や戦国時代の侍に近い存在。
実際の歴史で存在したいわゆるスパイに近い存在ではなく、海外でイメージされる「ジャパニーズニンジャ」をそのまんま表現したような連中である。
(というより、チャクラを介した超能力じみた技を多用する辺り、もっとファンタジーな存在でもある)
作中では定義がもう一つあり、初代火影が唱えた「目的のために耐え忍ぶ者」というものである。こちらはいわば忍者としてどうあるべきかを諭す心構えに近い。

  • チャクラ
忍者が術を使用する際に必要とするエネルギー。
身体エネルギーと精神エネルギーを練り合わせ、印を結ぶことで術が発動する。
術は主に忍術・体術・幻術の3つに分類される。
精神を宿す霊魂としての側面もある。

特定の一族の間にだけ受け継がれる特殊な体質や、それに依拠する術のこと。
その能力故に敵から狙われたり、戦争の道具に使われたりと不幸な人生を歩む者もいる。
例:うちは一族・写輪眼
  日向一族・白眼

生き物や物体を自分のもとに転送する時空間忍術の一つ。
ちなみに「口寄せ」は実在の単語であり、イタコが行う降霊術の俗称。本作の固有名詞ではないので注意。

尾を持つ巨大な獣。その体は膨大なチャクラの塊。
尾の数でそれぞれ一尾や九尾等と呼ばれる。

NARUTO世界で忍の里が存在する国の中で特に強大な5つの国のこと。
五大国の隠れ里で頂点に立つ忍は影の称号を授かり、5人の影は総称して五影と呼ばれる。

火の国:木ノ葉隠れの里/火影
水の国:霧隠れの里/水影
風の国:砂隠れの里/風影
土の国:岩隠れの里/土影
雷の国:雲隠れの里/雷影


これらの他にも様々な隠れ里がある。
第四次忍界大戦後、各国の隠れ里が同盟を結び、交流が活発化したこと。
また、平和になったことでそれまで軍用に用いられていた技術が民間に転用されたことで急速に社会が発展した模様*2


追記・修正お願いします。

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