笑点

登録日:2011/01/15 Sun 20:39:03
更新日:2025/02/09 Sun 18:51:27
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1966年 いやんばか〜んうふ~ん♪ たい平カレー たまに涙腺崩壊 やーねー イッツ昇太イム オヤジ達の絡み カラフル項目 クビだ山田 サントリー チームマカロン テレビ番組 バラエティ パチンコ化 ピンつま ブラック団 ペペチン ライフリー 何かあったのか劇場 便所でお尻を拭く会長 偉大なるマンネリ 大喜利 大月秩父代理戦争 富士山領域合戦 山田は邪魔だ 座布団 座布団と幸せを運ぶ男 愛すべきジジイ達 所要時間30分以上の項目 救心 日曜日 日本テレビ 日本香堂 日航機墜落事故 時々カオス 木久蔵ラーメン 歌丸ジェノサイド 河童 煩すぎるチビ 秀逸な項目 秩父対大月 稀に視聴者参加型あり 笑いあり涙あり 笑いのスペシャリスト達 笑点 罵倒合戦 腹筋崩壊 落語家 長寿番組 青雲♪それは♪ 龍角散



ぱっぱぱ っぱぱぱ っぱっぱっ
ぷぉ⤵︎
ぱっぱぱ っぱぱぱ っぱっぱっ
ぷっ⤴︎


「さぁ、おまちかね大喜利のコーナーがやって参りました。司会の春風亭昇太です。ご覧いただいてお分かりの通り、円楽さんと木久扇さんの代わりに新メンバーとなった一之輔さん、晴の輔さんを迎えて新しい大喜利の幕開けを迎える事となりました!まずは、スマートフォンよりもガラケーの方が使いやすいメンバーのご挨拶です」

「その通りなんだよ…wいやぁー、アニヲタWiki(仮)とは大変面白い所でございます。何と、あたしの項目だけでなく、そっくりさんの福山雅治と横浜流星の項目まであるんです。ただ、一つ気になることがあって、あたしと福山雅治に『変態』ってタグが付けられてるんです。失礼ですねー、早く『色男』に修正してくださいw小遊三です!」

「2023年2月から新メンバーになった身ですので、私と晴の輔兄さんは個人項目が存在しません。それは構わないんですが、履歴を辿ってみると宮治は加入してから1カ月も経たない内に個別項目が作られているんですよね。さては…(手でお金の輪を作りながら)やりやがったなあいつ。黒いやり方とは無縁の身でもある一之輔です、どうぞよろしく」

「いやいや、俺のファンがたまたまWiki籠りだっただけだから!w」

「何故かなかなか立たなかった項目が多い最近のアニヲタWikiですが、笑点メンバーの項目は過去の出演者を含めて粗方揃っています。ゆくゆくは、私の故郷・埼玉県秩父市の項目も多忙な私に代わって誰か立てていただけると助かります。え?大月市の項目はどうするって?『銀杏の名所 大月市』こんなのでいいんじゃないですか。たい平でーす!」

「銀杏だけじゃないよw本当にもうw」

「この度、笑点メンバーとしてお世話になることになりました。これで落語協会、落語芸術協会、五代目円楽一門会、落語立川流と江戸落語全ての団体が揃うことになります。日本テレビ様の人選に『合点(ガッテン)』が行きました。立川晴の輔です!」

「あたしもアニヲタWikiのメンバーになりました。とは言っても、いきなり項目を立てるのも不安なので、まずは下書きを弟子数名に添削してもらおうと見せました。そしたら驚きましたよ……全員読んでる途中で寝ちゃったんです。落語はダメで文才も無し。おまけに稼ぎはなく暇でしょうがない。私って一体何なんでしょうか。好楽です…。」

「笑点メンバーになって早2年が経ちましたが、まだまだ新米の身ですから、閲覧数・投票数・名言名回答集は師匠方に劣ります。ですから、アニヲタWikiのように日々自分の芸を『追記・修正』して高めていき、お客様や編集者を感心させるような人間になりたいです。まあ、一つだけ確かなことは、好楽さんよりは面白可笑しい項目を立てられるということですw桂宮治でございます」

「おいおい…。」

「続いては、笑点ではウイルス、アニヲタWikiではコンピューターウイルスと言われているこの方のご挨拶です」

「ただの邪魔者じゃんかよ…。アニヲタWiki、とても面白いですねえ。それでは、ここで謎掛けを一つ。アニヲタWikiと掛けまして野生動物と解く。その心は、そこに修正(習性)があるでしょう!座布団と幸せを運ぶ、山田隆夫です(・ω・)/」
「年に1回位はいいこと言うねw」
「年に1回?(´・ω・)」

「問題に移る前に『初心に戻る』意味も込めまして座布団1枚ずつからのスタートになります。良い答えの方には更に座布団を差し上げます!」
「おぉ~」
「悪いと取り上げます!」
「取られちゃうんですか?」
「いやみんなルール分かるでしょ!?何年やってんですか('Д')…晴の輔さん、若手大喜利とルールはほとんど一緒だからね!?」
「すみませんw」
それはさておき、見事座布団10枚貯めた方には、十枚箱の中にある素晴らしい商品を差し上げます。皆さん頑張ってくださいね!!」
「はい!」

「それでは一問目に参りましょう。山田さ~ん、皆さんに例のものをお願いします!」
「はーい、畏まりましたー!」
「我々笑点、ついに『アニヲタWiki』に記事が掲載されました。全国のヲタク達から熱烈な支持を受けていますね」
「そこで皆さんには、『笑点とは』を頭につけたパターンを手にとって、項目を立てたユーザーになりきりユーモアたっぷりに笑点の紹介をしていただきたいと思います。お、早かったたい平さん」
「はい!笑点とは、猪と狸しか住んでいない大月出身の犯罪者である天野幸夫が、町おこしに精を出す番組である」
(たい平を睨みつけて挙手)
「これは小遊三さん黙ってられませんね。じゃあその大月の方」
「何人かは住んでるよ。笑点とは、祭りしかイベントがない秩父の浮気者である田鹿明に、福山雅治そっくりな私と美人女優達との一夜を見せつける番組である」
「小遊三さんの1枚持ってって!福山さんの面影微塵もないですからね!?はい一之輔さん」
「秩父だの大月だのしょうもないですよまったく…。笑点とは綺麗な回答やしょうもない回答、時には世相を斬る回答など、多種多様な回答でお客様や視聴者の皆様を楽しませる番組である」
「山田さん、一枚あげて。こういう感じでお願いしますよ。はい、好楽さん」
「はい。笑点とは、池之端しのぶ亭の敏腕経営者である三遊亭好楽にとっての唯一のレギュラーである」
「敏腕だったらもっと仕事あるはずですよね?」
「先日、道端でティッシュ配りしているの見かけましたよ」
「よせよ~!!」

「はい、晴の輔さん」
「はい!笑点とは、日本テレビ様の協力のもとで落語や寄席の面白さを日本全国・お茶の間に分かり易く伝える日曜夕方の名物である!」
「おぉぉ~!でもまだまだだね。志の輔師匠からも「厳しく鍛えてください」って言われてるんで…
「すみません、師匠の名前出さないでいただいていいですか。緊張が…」
「はい、みやじゅしゃ@#$&%…宮治さん…」
「噛んだな?wえー、笑点とは、演芸コーナーの出演者さんやスタッフさんやスポンサー、会場に足を運んでいただくお客様と視聴者の皆様、そして何より、40年近く座布団運びとして番組を支えてくださっている山田さんを中心とした裏方の皆さんの存在があって初めて成り立つ番組である!」
(勝手に舞台裏から出てきて座布団を3枚あげる)
「山田さん、さっきあげた座布団全部取って」
「ええー!?」
「何でだよー!!」
「山田さんの名前を出さなければ、僕は3枚あげるつもりでした!」
「噛んだじゃないですか!?」
「…山田さん、やっぱり1枚あげて黙らしといて。何言い出すかわかったもんじゃないから」
「僕もできました!」
「え?じゃあ、山田さん!」
「は〜い。笑点とは、(この間に宮治が席を離れる)目立たなくなりがちな座布団運びなどのアシスタントにもスポットライトを当てて、メンバーとお客様みんなが主役になれる番組である!(と言いながら、宮治の席に座る)」
「コラ座るな!コラ!コラコラ!!
「座布団上げたらさっさと戻って。ウイルスww」
「ううっ… (´・ω・)」
…あっ…また手が挙がってる。行ける?じゃあ宮治さん!」
「笑点とは、みんながみんなチビはチビでも赤い山田とかいうチビ野郎が早くクビにならないかな~なんて思っている…」
「(舞台裏からやって来て突き飛ばし、座布団全部を奪う)冗談じゃないよ!本当にもう…」
「宮治さん、今座布団何枚取られた?
「2枚ほど…」
「山田さん、3枚あげて」
「だから、何でぇ!?」

「たい平さん!
はい!山田さん、敵取ります。笑点とは、こんな方々がいる番組です。(宮治の背後へ回り)「うるさいやっちゃ、うるさいっちゃ♪(阿波踊りを模して踊りだす)」
「!?…ヨイヨイヨイヨイ♪(以降、晴の輔以外が阿波踊りらしき踊りを披露)」
(好楽の背後で)「暇なやっちゃ、暇なやっちゃ♪」
「ヨイヨイヨイヨイ♪」
(晴の輔の背後で)「ビビるやっちゃ、ビビるやっちゃ♪」
「ヨイヨイヨイヨイ♪」
(一之輔の背後で)「気だるいやっちゃ、気だるいやっちゃ♪」
「ヨイヨイヨイヨイ♪」
(小遊三の背後で)「エロいやっちゃ、エロいやっちゃ♪」
「ヨイヨイヨイヨイ♪」
(司会席の前まで来て)「…という踊りを見ている昇太の奥さん…その奥さんは今実家にいる…昇太の家には意味深な手紙と緑の紙…新!何かあったのか劇場!第!57話!手紙の真相はアニヲタWikiにあり!乞うご期待!そんなわけで…1人で1人で、死んでくやっちゃ、死んでくやっちゃ!ヨイヨイヨイヨイ♪」
「いやいや…」
(全員が便乗して「離婚、離婚、離婚、離婚♪」と踊り出す)
「や、山田さーん!全員の全部持ってって!みんな持ってって!もう!しょう、笑点、また来週!」
「まだあるよ…w」
「…え?」
「もう2問w」
「あーっ!!(その場に崩れ落ちる)」
「まだ1問目ですよw」
「1問目で終わらせちゃダメじゃないですかw」
「先代の円楽師匠と歌丸師匠は2問目で終わらせかけたことあるけど、とうとうその上がでたよって、あの世で言ってるよw」
「こうやってみんなダメになっていくんですねw」
「おまえいくつなんだよw小学生にしか見えねぇくせにw」
「代わりにやりましょうかw司会w」
「悪かった!w悪かった!もうダメだ…w山田さーん!全員に1枚ずつ差し上げて!」
「忙しいよー!!」
「そんなんで弱音を吐くんなら座布団運びやっていけないよw」
「本当にクビにされちゃいますよw」
「こういう時はこの人指した方がいいんですよ…、晴の輔さん!」
「はい!笑点とは、歯に衣着せない破天荒な行動で賛否両論を呼び、番組の礎を築いた大師匠の談志を筆頭に、豪快かつ緻密な司会で自ら寄席を建てた落語界のサラブレッド、横浜をこよなく愛した前芸術協会会長を輩出し、闘病中もメンバー復帰を諦めず視聴者参加挨拶などの元気なキャラクターでおなじみな新潟県の英雄、先輩を躊躇なく罵倒する腹黒と思われつつも実は誰よりもみんなから信用されていたオピニオンリーダー、最後にラーメン屋や画家としても成功を収めたインテリ与太郎など、落語に人生を捧げた先人達をいつまでも忘れない番組である!」
「ありがとう。うちの師匠のことまで!(晴の輔に座布団を一枚あげる)」
「山田さん、晴の輔さんに1枚あげて!談志師匠からあげてくれたのはいいけど、木久扇さんはまだ健在だよ」
「そうでしたw」
でも皆さん、こういうカンジでお願いします。綺麗にまとまったところで2問目行きましょう!」

………


茶番終わり。

笑点(しょうてん)は、日本テレビ系列で毎週日曜夕方に放送されている、日曜のお茶の間を代表する寄席風の演芸バラエティ番組である。


【概要】

1966年5月15日に放送開始。キー局制作・全国ネットのバラエティ番組では日本最長寿を誇る*1

現在の放送時間は17:30からの30分であるが、放送開始~1968年4月は16:30から(1967年9月のみ17:00から)、1968年5月~1996年3月は17:20からのそれぞれ40分だった。40分時代には演芸で2組の芸人が続けてネタを披露したり*2、司会者によるコーナー*3を設ける、大喜利も問題間にCMを挟むなどしていた。
なお、ごく稀に放送時間の変更や放送休止が発生することもある。かつては夕方開始のプロ野球巨人戦「薄暮ナイター」、近年ではオリンピックやラグビーワールドカップなどスポーツ中継が編成されるときに実施されることが多い。
1978年から1987年までは「24時間テレビ」放送週も休止となっていた。

長寿番組故国民的知名度を誇る番組で、「大喜利=お題に対して面白い回答をするゲーム*4うまいことを言った時に『座布団一枚』と言う」など、本番組の浸透から一般化した事象も多い。

1988年4月以降、番組前半は毎回1組の芸人等による話芸・演芸、後半はレギュラーメンバーの落語家達による大喜利、という形式を保持している。

開始当初はオープニングテーマは無かったが、1967年1月29日より『笑点音頭』という楽曲が使用された。
作詞とメインボーカルは初代司会の談志、コーラスは当時のメンバー(小圓遊・こん平・五代目圓楽・小痴楽・歌丸・毒蝮)が担当したが、当時のメンバーが番組の方向性をめぐって談志と対立し、(毒蝮除き)一斉に降板した1969年3月30日をもって使用停止に。
前田武彦が司会に就任した1969年11月9日から、中村八大作曲のお馴染みのテーマ曲の使用を開始。当初は歌詞がありメンバーが歌っていたが、「あまりにも歌が下手すぎる」という理由から不評で短期間で消滅。現在は歌詞のないバージョンが大喜利メンバーの似顔絵を用いたアニメーションと共に放送されている。
そのオープニングアニメーションは毎回特定のテーマに沿って作成されており、じっくり見てみると様々なネタが仕込まれている。
ちなみに、2019年11月~2020年5月・2024年1月~6月のOPは林家木久扇が作画を担当している。
オープニングの尺は1998年6月28日の「笑点メンバーの趣味・嗜好編」までは77秒だったが、同年8月より使用開始した「笑点七福神編」より40秒に短縮され、現在に至っている。

番組の現存する映像は1973年に行われた浅草での公開収録が最古。これは、同時期の他のテレビ番組と同様当時高価だった1インチVTRを使いまわしていたため。但し前述の笑点音頭のOPアニメーションは残されており、記念回などで放送されることもある。
それ以降の放送でも「笑いというものはその場限りの物。VTRを保存する事は罷り成らない」という制作サイドの意向などもあり、全ての回が残されているのは1997年以降となる。

「笑点」の由来は当時ベストセラーだった三浦綾子の小説『氷点』が元ネタとされている。つまり駄洒落。元ネタとこちらでは温度差がかなり激しいのは気にしてはいけない

番組の配信は歌丸司会末期からHuluで開始されていたが、無料見逃し配信であるTVerでの配信開始はかなり遅く、Hulu配信から約8年後の2024年5月26日放送分からとなった。

【収録】

収録は基本的に後楽園ホールで隔週土曜の昼間に行われ、1回で2週分(後述の日テレ本社収録回では3~4週分)を収録している。収録は先に演芸2回分を撮った後に大喜利2回分、BSの「笑点特大号」開始以後はさらに特大号企画の収録も行っていた。

一方、正月特番を含めた年末年始の放送分やメンバー卒業・加入回、24時間テレビのチャリティー笑点回は麹町にある日本テレビ本社→分室→番町スタジオで収録を行う。なお、それ以外の時期でも何らかの事情で後楽園ホールでの収録が出来ない場合に麹町での収録を実施している。
なお、日本テレビの本社である汐留・日テレタワーでの収録はチャリティー笑点を除きこれまで一度も実施されていない*5

また、開始当初から年3~4回のペースで地方収録を実施している。
日本テレビ系列局の開局○周年企画として、一地方で概ね5年おきに実施されるが、地方によっては10年以上間隔が開くことも。
地域によっては「ニコニコ超会議」など、当地イベントの一企画として実施されることもある。
民放では今や数少ない全国を巡業する番組であることから応募倍率も非常に高く、当選券はプラチナチケットになるとか。
但し、関西地方での収録は長らく行われていない*6。これは、関西人には江戸の笑いは受け入れがたいという土壌が影響しているとされる。
2024年現在、地方収録で訪れていないのは茨城県三重県滋賀県奈良県和歌山県佐賀県宮崎県の7県。

日本国外では三波伸介時代にサンフランシスコとハワイ、5代目圓楽時代に返還直前の香港で収録を実施したことがある*7
変わったところでは5代目圓楽司会時代に圓楽自身が建てて5年で潰した寄席「若竹」や幕張メッセ、そして江戸落語5番目の寄席とも称される初代国立演芸場で収録を実施した回もある。

番組のセットは当時人形町にあった寄席「人形町末廣」*8の高座を再現したもの。多少の手直しやふすまの図柄変更*9はあるものの、基本的なデザインは前身の「金曜夜席」時代から変わっていない。

【演芸】

番組前半に設けられるコーナー。
登場する芸人はテレビでおなじみの人々から普段テレビでは見かけないベテランや講談師・奇術師・大道芸人など様々。テレビ系以外の芸人については落語家と同じく落語協会や落語芸術協会、あるいは漫才協会に所属している人物がほとんどである。

笑点といえば大喜利の印象が強く、ここはぶっちゃけオマケ的なイメージが否定できない。とはいえちゃんと見ると面白い。

ちなみに、落語については2000年代以降放送される例が極めて少ない。
これは、落語の一席の時間が平均15分程度なのに対し演芸コーナーの尺が6分と短いのが理由。
5代目圓楽司会時代には毎年正月特番か年内最初のレギュラー放送の演芸枠で自身が落語を一席披露するのが恒例となっていた。

歌丸時代末期からは、笑点メンバーと演芸コーナー出演芸人がコラボしたネタを披露する事も多々あり、メンバーのキャラと出演芸人の定番ネタがマッチしたその日限りの特別ネタが放送される。

演芸の出演者にもプロデューサーの意向が反映されており、1980年代初頭の漫才ブームの際には、ブームに伴う共倒れを防ぐためにメインを張る漫才師を出演させないように決めていた。また、1996年頃には若手芸人の出演が少なかったことから「お客さんの反応でオンエアを決める」という「若手の登竜門 笑点の穴」なるオンバトみたいな企画*10を放送していたこともある。
2023年以降は柳沢慎吾など、上述したカテゴリに当てはまらないゲストも出演する傾向が増えている。これも現在のプロデューサー(鬼頭直孝)が笑点をやりたいがために日テレに入社したほか、昇太もレギュラー出演しており、演芸界とも繋がりが深い高田文夫の「ラジオビバリー昼ズ」(ニッポン放送)のファンというのが背景にある。

貴重な芸人の映像アーカイブとしての役割を果たしており、日本テレビのニュースにおける訃報やバラエティの総集編では必ずと言っていいほど本番組出演時の映像が使用される。

また、落語家の真打昇進や一部落語家の大名跡襲名時はこの枠を使って披露口上が行われ、番組内で挨拶を行う。
所属団体単独あるいは合同で実施するが、落語家によっては単独で披露口上をすることも。
司会進行は所属団体大喜利メンバーが担当し、立川流を除いた各流派のトップまたは新真打の師匠が出演して挨拶を行う*11
また、本来披露口上では真打当人は喋らないのが決まりだが*12、全国ネットのテレビ番組という特性上、笑点流のスタイルとして特例で新真打からの挨拶が行われている。
形式は自由なので小噺を交えてオチを付けながら自己紹介を行なったり、自分の名前を分かりやすく綺麗に説明したり、各自工夫を凝らした挨拶を行なっている。
大抵は挨拶のみだが、新真打の人数があまりにも多くて挨拶の尺が足りないとき、グループ単位に分かれて合同挨拶を行う、あるいは披露口上を大喜利にしてしまうなどパターンは様々。

座布団10枚達成直後の週では、賞品がロケを伴う内容だった場合にこの演芸枠を座布団10枚の賞品ロケVTRの放送に充てる事が多い。また、司会者が昇太になって最初の10枚達成時には「演芸コーナーで好きな事が出来る権利」が賞品として与えられた事があり、これを獲得した好楽は、獲得翌週に一門と家族を引き連れ、お笑いコンビ『いつもここから』とのコラボネタを披露した。

【大喜利】

後半に放送される番組のメインコーナー。
司会者が3問出題し、挙手制で指名されたメンバーが機知を利かせた答えを返す、というもの。
年に数回、30分丸々大喜利という寄席の定義を軽く無視した回もある。

【ルール】

良い答えには座布団1枚(答えによっては2枚以上)が与えられ、酷い答えは座布団1枚没収(こちらも場合によって複数枚、または全部)。
座布団の枚数は始めに1枚、上限は10枚(最大で13枚積まれたこともあった)。

座布団10枚を獲得すると、座布団運びやアシスタント、メンバーらに紙吹雪で祝福されながら、司会者から「豪華賞品」が贈られる。
座布団10枚が達成された次の回は、全員座布団1枚からのスタートとなる。

問題は収録前に事前に知らされており、答えは前座さんを含む弟子と一緒に考えているらしい(解答は台本がない)。

テストにでそうな主な出題例
  • 都々逸/川柳/なぞかけ/とんち相撲
  • 頭文字シリーズ(あいうえお作文みたいなもの、地方収録で多い)
  • ○○したい場所とは/二度と行きたくない○○とは
  • こんな○○は嫌だ/誰が何だったらどんなシリーズ
  • どうして○○するの/人は何故○○するのか*25シリーズ
  • 笑点新漢字の遊び(部首が一つ書かれただけのフリップに漢字を書き、読み方を答える)
  • 追悼シリーズ(直近に亡くなった著名人に因んだもので、ミュージシャンが亡くなった際に出されることが多い)
  • 笑点○○自慢合戦
  • 笑点お詫びシリーズ○○編
  • ○○(小道具)を使って一言
  • 泥棒/タクシードライバー/人力車シリーズ(地方収録の定番問題)
  • 顔写真シリーズ*26
  • お笑い窃盗団
  • 老夫婦の会話
  • 力士シリーズ
  • ちょい悪じいさんシリーズ
  • やってみたシリーズ
この他、地方収録回ではご当地に因んだ問題が必ず用意される。
一部の回ではフリ・返し役としてゲストが登場することもある。

◇回答のやりとり
  • Aパターン
回答者が一言述べるだけ。
  • Bパターン
司会者のフリ→回答者がそれに返答。問題によっては司会者のフリにあたるものが歌のフレーズや効果音だったりもする。
  • Cパターン
回答者の前振り→司会者の返し→回答者がオチを言う。回答つぶしの対象となりやすい。こちらも、司会者の返しにあたるものが効果音だったりする。
  • Dパターン
司会者のフリ→回答者がそれに返答→司会者がもう一度フリ→回答者がもう一度返答。
  • Eパターン
回答者がまた別の回答者へのフリ→呼びかけられた回答者がそれに返答→回答者が更に続けて回答。

(適当感漂う)主な座布団10枚達成賞品の例
  • 拍手だけ
  • ただ皆で笑うだけ
  • 石鹸箱一つ
  • 「明日は明日の風が吹く」→圓楽宅の押し入れから出てきた10年前の扇風機
  • アフリカで猛獣狩り→としまえんで猛獣見学
  • 「先祖を敬う」として位牌のプレゼント
  • 光り輝く小粒の貴重品→マッチ箱
  • 「少年よ、大志を抱け」→タイの石
  • 耳をすませば」→5代目圓楽の笑い袋
  • 「社会奉仕ができる」→道路工事のお手伝い
  • 「逢いたかった」→足つぼマット(あ、痛かった)
  • トイレットペーパー「1999」本
  • 「2001年宇宙の旅」→府中で2001円で購入した足袋(2001円府中の足袋)
  • 「三顧の礼」→千円(三個の零)
  • 「家一軒」→犬小屋
  • 「岩清水」→鰯を浸した水(岩清水を山田がこぼしてしまい、苦肉の策でこうなった)
  • 「御埋蔵金」→5枚の雑巾(五枚雑巾)
  • 「ハリウッド映画に出演した世界的大スターに会える」→山田隆夫。持ち歌披露のオマケつき。
  • 「はやりのマウンテンバイク」→子供用自転車
  • 「芸は身を助く」→レイザーラモンHGのコスプレ。ハード「ゲイは身を助く」
  • 「秋の香り満載」→銀杏。しかも前日明治神宮で拾ってきた、笑点史上最安値(タダ)の賞品
  • 似たもの夫婦→鍋焼きうどん。(「煮た物」を「フーフー」)
  • 身から出た錆→ネタからわさびがたっぷりはみ出した寿司。
  • 「Shot"a"nカレンダー」→昇太の趣味の城跡巡りで撮影した自撮り写真ばっかりのカレンダー(しかも12月のページは昇太のキス顔)


……しかし、適当な景品が出る前後には、正真正銘本当の豪華景品が出ることも…
以下、本当の豪華賞品の例。

  • 香港に行って餃子が食べられる
  • カール・ルイスと対決
  • 海の幸三昧(自分で海に潜って獲るというオチつき)
  • アテネ旅行
  • ハワイ5泊6日の旅→獲得は好楽だが、全メンバーが旅に同行
  • 番組特製スノーボード(5代目圓楽のイラスト付き)
  • 番組特製自転車(昇太の顔がタイヤに貼り付けてある)
  • 特別番組の主役
  • トルコ・カッパドキア旅行
  • パラオで落語
  • 伊豆諸島の旅(くさや体験付き)
  • 豪華客船クルーズ
  • 台湾で温泉旅行(但し自力で掘らなければいけないオチも付いた)
  • 富士山頂に自分の像が建てられる権利
  • 幼稚園の一日園長先生
  • 日テレ社員食堂上限金額なし無料パス*27
  • 演芸コーナーで好き放題やる権利(ただし観客をウケさせる事が条件)
  • 超ものすごい賞品→50万円の南部箒。「これあげるから、翌週の50周年記念に備えて舞台を掃除してね」というオチつき。3問目になり歌丸が大盤振る舞いしたため、昇太、円楽、たい平、木久扇がそれぞれ賞品を獲得した(総額200万円相当)。
  • 家族におもてなし(魚は自分で釣らなければいけなかったが、料理をプロに教わり寿司などを振る舞った)
  • もう笑点の司会(回答者は若手落語家)
  • 平野美宇と卓球対決


ガチ商品も条件付きだったりオチつきだったりと若干ネタ要素が強いが、普段ではできないような体験ができたり、普段は行けないような場所ヘロケに行くこともあるため豪華であることに間違いはない。

詳細は座布団10枚の賞品にて。


【座布団】

大きさは60cm × 72cm、中は木綿でカバーにはちりめんが使われており、重さは普通の座布団と違って1枚約4kgある。これは重量を重くする事で座りを良くし枚数を多く積んでも安定感を保つため。
同じ日テレ系列の「世界一受けたい授業」では、人が座ったうえでバランスを保ったまま最高何枚積めるか?という実験が行われ、たい平が参画し30枚辺りが最高との結果が出た。
特別製の為1枚当たり3万2000円する。
古くなって役目を終えた座布団は基本メンバーに引き取られるが、供養されたこともある。
初期は水色だったが半年でピンク色になり、1973年頃から紫色になり現在に至る。
メンバーの体調や健康状態などによっては本人が必ずしも着座する必要はなく、その場合はパイプ椅子に座ったメンバーの前に積まれたり(木久扇)、座布団を椅子のようにして座る(小遊三)ことも。座布団が高くなるとベテランの小遊三・好楽らは山田の補助のもと高く積まれた座布団に座っている。山田が「ベテランは突き飛ばすな」と言われているのもこれが理由。

2022年11月20日放送分から、9枚貯まった際に与えられる白い座布団として『リーチ座布団』が登場した。10枚座布団は金色座布団。

【大喜利の派生企画】

大喜利においても不定期にゲストを招いた特別企画が行われる。
これらの企画については司会者のほか、大喜利の回答者が司会を担当する例も多い。
若手大喜利24時間テレビのチャリティー笑点についてはそれぞれ当該項目を参照。

  • アナウンサー大喜利
1984年から開始。題名の通り日本テレビのアナウンサーを回答者に迎えて大喜利を行う。
現在は日本テレビの女性アナウンサーが主に登場するが、かつては男性アナウンサーや系列局のアナウンサーをゲストに迎えたこともあった。
近年では年始最初の通常放送回がこの企画で固定されており、その場合アナウンサーは振り袖姿で登場する。

  • 東西大喜利
毎年正月特番で実施される企画。
そのものずばり、上方の落語家*28をゲストに迎えて大喜利メンバーと対決するもの。
毎年ご祝儀として上方チームが勝利することがお約束となっていたが、2023年の正月放送分では昇太ジェノサイド(イッツ昇太イム)が発動し、全員の座布団無しで終了するという史上初の事態となった。

  • 振袖大喜利
毎年正月(ry
そのものずばり、振袖を着た女性芸能人による大喜利。
回答者は女優やアイドルに芸人と様々だが、90年代後半~2010年代初頭までは山田花子と泉ピン子が毎年必ず登場し、両者で歌丸VS楽太郎を彷彿させる罵倒合戦が繰り広げられることがお約束となっていた。

  • スター大喜利
落語家ではない有名人を回答者に迎えた大喜利で、便宜上「スター大喜利」と書いたがタイトルは企画によって異なる。
俳優や歌手、スポーツ選手のほか演芸コーナーに登場実績のある芸人が登場することも。
談志時代から行われている歴史の長い企画で、前田武彦はこの企画にゲスト出演した際談志に才能を買われ、2代目司会に就任するきっかけになったともされる。
派生としてTOKIOや日テレ他番組チームとの対決企画なども実施されたことがある。


大喜利出演者

こちらには大喜利メンバーの主な芸風のみ記載。詳しくは個別の記事で。
演芸コーナーの常連さんも上記記事を参照。

春風亭昇太(しゅんぷうていしょうた)
6代目司会者。現・落語芸術協会会長。
静岡は清水出身のチビのいじられキャラで回答者から罵倒されることが多く、やかましく反撃する姿で会場の笑いを誘う。
還暦直前にようやく、独身生活にピリオドが打たれたが、結婚したらしたで今度は離婚ネタを多用されるようになった。

三遊亭小遊三(さんゆうていこゆうざ)
落語芸術協会参事。喋り方はべらんめえ調で威勢がいい。基本的に重いネタは扱わないが、その一方で下ネタや犯罪ネタなど、アブないネタのレパートリーが多い。
自分のことを福山やヨン様や今亡きアラン・ドロンだと思っている大月の天野さん。
日課は自動販売機の下の小銭拾いと銀杏拾い。そして最近はトイレが近い。ペペチン。

春風亭一之輔(しゅんぷうていいちのすけ)
落語協会理事。2023年2月加入。
前年9月30日にこの世を去った六代目三遊亭円楽の後任として円楽の休演時に出演した総勢31名の落語家達の中から選出された。
「チケットの取れない落語家」としての高い実力を誇る一方で皮肉屋かつ毒舌なキャラクターと、年齢が近い宮治との罵倒合戦で大喜利に新しい風を吹き込んでいる。
最年少ながら桂歌丸以来となるハゲネタ、娘から邪険にされるネタで苦労が絶えない。…何笑ってんだよぉ!?

林家たい平(はやしやたいへい)
落語協会常任理事。2004年末に師匠・林家こん平の代役として登場し、2006年5月よりレギュラーに昇格。
声帯模写やモノマネを得意としている。ときには体全体を使って花火を再現したり、ふなっしーのモノマネで暴れたり、たびたび大掛かりなこともやっている。「秩父対大月」の主役。
昇太に離婚ネタを使うのはおもにこの方。そのたび座布団を取られるor自主返納。しかし、本人は実は大変な恐妻家。

立川晴の輔(たてかわはれのすけ)
落語立川流所属。2024年4月加入。
同年3月末をもって本番組を卒業した林家木久扇の後を継いだ。
若手大喜利時代から時事・流行ネタに強い一方、師匠である立川志の輔関連のイジりに非常に弱い。
立川流創設後に入門した落語家の出演は、初代司会にして大師匠・立川談志を除けば史上初となる。

三遊亭好楽(さんゆうていこうらく)
五代目円楽一門会顧問。メンバーの中では実は数少ない正統派であるためか、キャラが薄い。
それを逆手に取り、良い答えを出してはカメラに向かってドヤ顔を決めたり、濃いネタの少なさや仕事のなさを逆手にとってつまらない・暇(仕事がない)キャラとして振舞ったり。
最近は答えるだけで「お〜」「すごい」など、無能感が増した。自信のない答えのときは被り物を触るのも忘れない。
おしぼり配達・高所窓拭きなど多数の副業バイトでしのぶ亭を取り壊されないよう今日も励む。口癖は「よせよ〜」。

桂宮治(かつらみやじ)
落語芸術協会所属。二代目林家三平の後任で2022年1月加入。
派生番組『笑点特大号』内の若手大喜利からレギュラー入りした。
とにかく明るくやかましく、他のメンバーをわざとらしくヨイショしたかと思えば毒舌で弄りまくるエネルギッシュなキャラクター。
キャラクターも髪型も先輩に毒を盛る点もたい平に似ているが散歩する場所は秩父ではなく戸越銀座。

山田隆夫(やまだたかお)
座布団運び担当。元アイドルグループ「ずうとるび」のリーダー。
いらない子扱いされることも多いが、回答者と一緒になって司会者の昇太いじりに参加することもある。
近年は、山田隆夫とその一座(笑点メンバー)の座長。
最近は罵倒されて反撃することも減ったが、「楽屋の弁当を持ち帰っている」ことをよく弄られている

【派生番組】

笑点は別に地上波で放送されている本番組だけに留まらない。BSでも派生番組が放送されている。

◇もう笑点
笑点本編が始まる直前(17:25~)のミニ番組。放送は日本テレビ(関東広域圏)のみという関東ローカルの番組*29。終身名誉司会の桂歌丸が座布団運びの山田くんを含めた笑点メンバーと落語や寄席に関する事、番組に関連したちょっとした会話・雑談を行う。歌丸と入れ替わりに笑点入りした二代目林家三平も、この番組では歌丸と共演していた。
2018年4月1日放送分からは『おひとりさま大喜利』と銘打ち、笑点の舞台でメンバー1人が司会者から出されるお題に答える方式になった。
歌丸没後は不定期に歌丸を筆頭とした笑点メンバーの名場面を振り返る企画も放送されている。
桂歌丸の病気療養に伴う降板、死去により2018年8月5日放送分以降は進行役が春風亭昇太に交代し、2019年2月10日・17日放送分以降は不定期で6代目円楽が進行を務める回があった。
2024年1月から3月までは卒業記念として木久扇が司会を担当。
「笑点」初期から長くスポンサーを務めている龍角散の一社提供番組。

◇笑点デラックス→笑点 なつかし版
BS日テレで放送されている1時間番組。過去の大喜利を放送するセレクション番組で、当初歌丸司会時代と五代目圓楽司会時代のものが放送されていたが、2021年4月以降は火曜に五代目圓楽司会時代のみの放送となった。
林家こん平や回答者時代の桂歌丸、若手大喜利時代の春風亭昇太林家たい平の雄姿が拝める貴重な番組なのだが、プロ野球シーズンには野球中継で頻繁に放送休止になるのが玉に瑕。
また放送時間の関係や倫理的な問題で挨拶や一部の答えがカットされることも珍しくなく、カットが難しい回やゲストの権利的にややこしくなる24時間テレビのチャリティー大喜利、お正月スペシャルなどは放送されない。
レギュラー放送は2023年9月末で終了し、以降は特大号の枠を使って毎月末、プロ野球シーズン時は不定期に放送されている。

◇笑点 特大号
BS日テレで放送されている1時間番組。
おなじみのテーマ曲に佐橋俊彦が編曲したバージョン*30が使用される。
地上波ではカットされた回答を含めて放送するディレクターズカット大喜利、若手落語家の出演する若手大喜利、笑点メンバーがお悩みに対する解決策を示したり示さなかったりするお悩み相談大喜利、地上波ではほとんどやらなくなった落語の一席、楽屋の様子などが放送される。
こちらは24時間テレビのチャリティー大喜利や正月スペシャルも放送されるが、旧ジャニーズ事務所所属タレントの登場するパートは放送されない。
BS用の新規収録企画は江東区にある深川江戸資料館で実施していたが、2020年~2023年は日本テレビ番町スタジオで収録していた。
ロケ企画も多く、若手大喜利メンバーの真打昇進レポートやご褒美企画をはじめ、毎年春には好楽一門の花見、冬にはたい平の秩父夜祭レポといった恒例企画もある。
概ね地上波放送から2週間後にオンエアされるが、一部の演芸は諸事情から3か月以上過ぎて放送されることも。
なつかし版同様プロ野球シーズンには頻繁に放送休止が起きる。そのためストック消化のためにBS番組としては異例となる2時間スペシャルが編成されることも。
21時から放送する際は、前番組の野球中継延長時にサブチャンネルで視聴可能。

◇BS笑点ドラマスペシャル
2017年から不定期にBS日テレで制作・放送されている特別ドラマ。
内容は笑点メンバーの半生(大体入門から人生の節目と呼べる時期まで)を振り返るもので、出演者は地上波のそれに匹敵する豪華なキャスティングとなっている。メンバーが本物より二枚目になっているとか言ってはいけない。
ただし、劇中の出来事や時系列は必ずしも史実通りとは限らない。この手のドラマにはよくあること
落語家の改名・襲名があった場合は、その都度改めて名前テロップが表示される。
第2・3作は民放連のドラマ部門で優秀賞を受賞している。
笑点メンバーもカメオ出演しているが、このうち春風亭昇太は日本テレビの小里プロデューサーを演じており、セリフも出番も多い。
世界観が一貫していることもあり、制作費削減もかねて旧作を流用するシーンが多いのも特徴。

  • 第1作 桂歌丸
2017年放送。歌丸の落語家入りから金曜夜席レギュラー入りまでを描いた。
歌丸は尾上松也、冨士子夫人は水川あさみ、三遊亭小圓遊は松尾諭が演じた。
冒頭には歌丸本人が登場している。

  • 第2作 5代目三遊亭圓楽
2019年放送。圓楽の落語家入りから4代目笑点司会就任までを描いた。
圓楽は谷原章介、和子夫人は貫地谷しほり、6代目圓生は佐野史郎、楽太郎(6代目円楽)は塚本高史が演じた。この回から初代三波伸介役として実子である二代目三波伸介が登場しており、その生き写しぶりにスタッフ一同も驚愕したという。
冒頭には6代目円楽が登場し、ナレーションも担当した。

  • 第3作 初代林家木久蔵
2020年放送。木久蔵の落語家入りから木久蔵ラーメン開業(1982年頃)までを描いた。当ドラマシリーズとしては初めて、且つ現状唯一となる制作当時の現役大喜利メンバーを題材とした作品となる。
木久蔵は柄本時生、睦子夫人は成海璃子、林家彦六は橋爪功が演じた。このほか、木久蔵の漫画家時代の師匠・清水崑役で時生の実父・柄本明が登場している。
冒頭には木久扇本人が登場し、ナレーションも担当した。

  • 第4作 笑点をつくった男 立川談志
2022年放送。談志の二つ目時代から落語立川流創設までを描いた。
談志は笑福亭鶴瓶の長男・駿河太郎、則子夫人は篠田麻里子、古今亭志ん朝はマギー、柳家小さんは角野卓造が演じた。初代林家三平は1作目の中尾明慶から小手伸也に交代している*31
ナレーションは笑点メンバーに当時立川流関係者が居なかったこともあり、則子役の篠田麻里子が主に担当した。

【金曜夜席】

笑点には原型にあたる番組が存在する。それが『金曜夜席(きんようよるせき)』。
名前の通り金曜日の夜に放送され、プロレス中継がない時の穴埋めとして放送。そのため、野球中継などが延長になるとあっさり休止された。

当時演芸界ではテレビの台頭にともない、寄席の来場者数が減少する危機的状況に陥っていた。
そこで談志が「これからはテレビに落語家がどんどん出るべき」として企画を立案。
普通の落語ではCMも挟めずカメラワークも望めないため、動きのある大喜利をやるべきと日本テレビに企画を持ち込んだ。
キャスティングについても若手を中心に選び、自身と5代目圓楽以外の回答者は全て当時の二つ目から選ばれた。

大喜利で座布団をやり取りするのはこの番組が発祥。座布団10枚で豪華賞品を出すというのもこの番組発祥。
だが、金曜夜席時代に座布団10枚が出ることはなかった。これは豪華賞品を出せるほど番組の予算が潤沢ではなかったからで、ただメンバーのモチベーションを高めるための出まかせだったとか。

収録は有楽町の読売会館にあるよみうりホールで行われ、今の笑点と同様に2本撮りだった。ただ、番組内容は現在の演芸と大喜利の2本立てではなく、ゲストへのインタビューコーナーもあった。

レギュラー出演者は
  • 立川談志(司会・インタビュアー)
  • 三遊亭圓楽(5代目。最初期に大喜利の司会を務めていたこともあったが、程なくして談志に交代)
  • 桂歌丸
  • 柳亭小痴楽
  • 柳家きん平
  • 三遊亭円弥→林家こん平
  • 西〆子(座布団運び)

不定期放送の穴埋め番組でありながらも案外視聴率がよく、放送時間を日曜の夕方に移し、現在の笑点がスタートした。
ただ、メンバーは日曜の夕方に移ると知って落胆したという*32。実際は安定して視聴率を稼ぎ、放送開始から50年以上続く超長寿番組に成長したのはご存知の通り。

ちなみに三遊亭円弥はレギュラーメンバーではなく代役。本来は三遊亭さん生がレギュラーメンバーに入っていたのだが、収録をすっぽかしたことに談志が激怒し、出演させること無くクビにした。
円弥を代役で出演させ、その後のレギュラーメンバーに林家こん平が加入した。
また、金曜夜席の終了後に柳家きん平が自殺したため、笑点では同じく「金(きん)」が名に入っていることから、三遊亭金遊(のちの小円遊)がメンバーに加入している。


【余談】

  • 後続番組である「真相報道バンキシャ!」では笑点関連のニュースを取り上げることが多く、時々そのニュースに関連した笑点メンバーが出演することも。ちなみに過去にはバンキシャ出演者による大喜利が笑点内で放送されたこともある。
  • 寄席の雰囲気を味わうという理由から、演芸・バラエティ番組としては珍しく、発言はもちろん状況説明の固定テロップも一切使われていなかった。但しロケ企画や24時間テレビではこの限りではなく、派生番組「もう笑点」「笑点特大号」では頻繁に固定・発言テロップが使用されており、レギュラー放送でも桂宮治加入以降、大喜利にてお題の固定表示が行われるようになった*33ほか、2023年頃から終盤の会話が提供クレジットに被るようになったため、その部分で吹き出し型の発言テロップが使われるようになった*34
  • 大喜利では長らく他バラエティ番組でも使われるピンマイクと落語高座で用いられるスタンドマイクを併用していた*35が、歌丸司会就任から程なくして山田による突き飛ばしを始めとする悪ふざけの際に危険であろうことから一時撤去された。
    一方でこれによりスタッフがそれまで等間隔で置けていた座布団の配置目測を失い、現に座布団同士若干ではあるが端が重なり合ったりし、そのために運び出しに時間がかかり、
    また歌丸ジェノサイド以降は、逆に再度座布団を置く際の目測が困難といった弊害が生じたため目印も兼ねて再度スタンドマイクが設置された。
    同時にこの頃から山田には「助走を付けず、舞台に対して垂直に突き飛ばすこと」「当該回答者以外は突き飛ばさない・また他のメンバーを巻き添えにしないこと」「ベテラン3人(小遊三、木久扇、好楽)は突き飛ばさないこと」が徹底された模様*36
  • 日本航空123便墜落事故では当時の笑点メンバー全員が阿波踊り参加のためこれとは別の徳島行きの便を取っていたが悪天候で大幅に遅延。飛んだとしても徳島に降りれるかも微妙で代替空港に着陸、下手すれば引き返す可能性があった。
    そこで123便に振り替えて大阪から神戸フェリー経由*37で徳島に行く案が浮上、だがこん平が「予約した便でゆったり行こうよ、きっと徳島に行けるよ」と説得、全員納得したため事故を免れている。
    しかし同行していた広告代理店の社員は振り替えてしまい犠牲になったため、こん平の提案がなければ笑点はこの時に終わっていた可能性が高い*38
  • 1987年6月、笑点の前座枠で放送されたNNNニューススポットのOPで誤って笑点のテーマが流れたことがある。
  • 大喜利で力士に扮するお題が出た際は必ずと言っていいほど「ごんす」を語尾に付けるが、これは古典落語に登場する力士の口癖を踏襲したもの。もっとも最近ではたい平が「『ごんす』を語尾に付ける力士は笑点にしかいない」などメタ的な回答をすることも。
  • かつて視聴率における最大のライバルは、大相撲中継だった。ただ、千代の富士全盛期は大体千秋楽前に優勝が決まるため、その時は勝ち目があったとのことでごんす。
  • 2000年代以降はメンバーが高齢化したこともあり、こん平の入院以降はメンバーの動静がスポーツ新聞やニュース番組の芸能欄で伝えられることが多くなった。この状況について木久扇は「笑点が国民的番組であることの証である」と評している。
    • 更には当wikiでメンバーの単独項目が更新履歴にあがるとその人物に「何かあったのか!」と心配になる閲覧者もそれなりにいる。
  • 大月市出身の小遊三と、秩父出身のたい平は、お互いの出身地を罵倒のネタに使うことが多く、ファンからは『大月秩父代理戦争』などと呼ばれる。なんとあの本家Wikipediaにも、『代理戦争』の一例として挙げられるほど有名。
  • 公式サイトは2002年11月に開設。放送内容のページは以前はやり取りなども詳細に書かれていたが、2014年4月のリニューアル以降は問題のみ書かれている。


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最終更新:2025年02月09日 18:51

*1 全国ネットでないものでは毎日放送が製作する吉本新喜劇の中継(番組名は『よしもと新喜劇』)が日本最長となる。

*2 落語の一席やマジック、舞踊など場合によっては1組で時間を長めに使っていた。

*3 三波時代まではゲストを交えたトーク、5代目圓楽時代は「よろずガイダンス」という落語に関する用語解説を行う。

*4 本来の大喜利とは踊りや楽器演奏など落語家が演じる余興全般を指す言葉である。

*5 これは汐留本社のスタジオが狭く、観客の収容が難しいことが理由。

*6 最初の地方収録は大阪府の寝屋川市で実施している。

*7 これ以外では1991年にフランス・パリでの収録も計画されていたが、湾岸戦争の影響で中止となっている。

*8 名称が似ているが、新宿末廣亭とは無関係。

*9 現在の演芸のふすまの絵柄は2009年4月より、大喜利のふすまの絵柄は2001年1月より使用されている。なお、地方収録回では長らくご当地の名産品や景勝をデザインしたオリジナルのふすまを使用していたが、2024年現在は後楽園ホールでの収録時と同じデザインのふすまを使用している。

*10 これ以前にも関西テレビで「爆笑BOOING」という番組が放送されており、それを参考にした可能性はある。

*11 2020年から2022年までは時勢上実施しておらず、その代わりとして「笑点特大号」において披露会見の様子を放送していた。

*12 寄席での披露口上では、真打当人が襲名披露公演の主任(トリ)を務める事で当人の口上に代えるのが普通である為。

*13 フリップを使う問題でも、何らかの振りを付けて答える場合は不掲示でもOK。

*14 ただし、「生き物」というお題で人物を挙げるなどの拡大解釈は「落語的である」という観点からOK。

*15 この場合、字幕放送では当該部分が「◯△□×☆※…。」のように表記される。

*16 拗音は一文字にカウントされる。字数制限があるものは空欄の形がその字数分の丸や点、字数制限がないものは線で表現される。クロスワードの場合、前句は字数を問わないが、本句はフリップ通りの3~5文字に収めなければならない。

*17 部首のみを書くか、完成形が既存の漢字というのはOK。歌丸時代は「字を書きなさいよ」、昇太時代は「漢字でお願いします」というそれぞれ司会者からの注意が入る。

*18 句またがりの形であっても、活かすべき文字や語句が入っているならOK。活かすべき文字が漢字の場合は読み方をどう捉えても良い。

*19 フリや返しを他のメンバーに言わせたり、「怒鳴って」などの言い方関連での注文を付けるのはOK。

*20 5代目圓楽や歌丸は問い手・答え手間での配役に対する解釈の水平思考的な差異が笑いを生むという考えを持ち、配役設定も漠然としていたことからある程度受け流すか容認していたが、昇太は配役の性別・年齢・職業をやや厳密に設定する傾向がある。

*21 この場合の「お客様」は観客だけでなく、視聴者も含む。

*22 当該解答の後、「これはね、○○っていう落語にあるんです」という司会者からの説明が入り、座布団没収。なお五代目圓楽時代にはあげることも少なくなかった

*23 「月とスッポン」「雲泥の差」等のことわざを挙げた回答者に対しどちらをどちらと想定して答えたか、罵倒先の「こいつら」の内訳に司会者を含むか否かなど。

*24 山田の場合は司会の裁量を経ずに自らその回答者を突き倒す等して座布団を持ち去ることがある。が、歌丸時代以降では持ち去った枚数+1枚以上を与える事も多い。

*25 子供の素朴な疑問か哲学的な思考かでニュアンスの違いはあるものの、問題の方向性は同じ。

*26 司会者のものだけを使う問題と、メンバー全員のものを使う問題の2種類ある。

*27 本人だけではなく家族や一門全員OK。ただし、畳半畳分ほどの大きさのパス、これを持参しなければ無効。一回使ったきり、その後は日テレの倉庫にあるとか。よく考えれば、空前絶後の笑点史上最高額の景品なのだが…

*28 2013年から2020年までは城島茂が混じって参加していた。

*29 2021年10月までは愛媛の南海放送でもネットされていた。

*30 2024年10月22日放送分からは地上波と同じバージョンに変更されたが、その後もオリジナル大喜利等で使用されている。

*31 恐らくは青年期の三平が中尾、壮年期の三平が小手という見方と思われる。

*32 当時、テレビ各局は午後の時間帯を放送休止にしていた関係で視聴率が芳しくなかったため。なお、午後の時間を休止にするのはその後無くなっているが、独立局では80年代まで見られた。

*33 のちに演芸コーナーにも同様のテロップが挿入されるようになった。視聴者の中にはこれに限らずバラエティの固定テロップはウザいと思っている人も多いが、聴覚障害者への配慮も必要であるという現実も忘れてはならない。

*34 それに伴い、地上波では長年続いていたお辞儀を行って番組を締めるエンディングは廃止となった。

*35 ピンマイクがほとんど口からの会話の声しか拾わないのに対し、落語の演目には口以外からの打撃音や、会話を前提としたダイナミックレンジのマイクでは拾えない効果音ものまねが含まれるため。

*36 垂直に突き飛ばした方がマイクに当たりにくいし、舞台の奥行きも限られていて助走をつけにくいことから、かえって斜めに突き飛ばすより安全なため。

*37 当時は関西国際空港も無ければ、陸路の明石海峡大橋・瀬戸大橋も完成しておらず四国にはフェリーで渡るしかなかった。

*38 のちに歌丸も「終わっていたか、別の番組になっていただろう」と語っている。