口寄せの術(NARUTO)

登録日:2016/10/01 Sun 02:51:31
更新日:2025/03/15 Sat 08:17:46
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口寄せの術!




漫画アニメNARUTO‐ナルト‐』に登場する忍術の一つ。
離れた場所から動物や人やものを呼び寄せる、いわば召喚魔法のような術である(ゆえに英訳は「Summoning JUTHU」)。
一般的な口寄せの術の会得難易度はC=中忍レベル。


◆概要

時空間忍術の一つ。
多くの場合、親指を噛み破って血を流し、その手をかざすことで術式が展開され目的の対象が呼び出される。
呼び出す場所は問わないが、基本的に術者の目の前か体内となる。

印は「亥 戌 酉 申 未」*1
噛むなどして指から出血させ、その血を反対側の手のひらに塗った上で印を結び、血を塗った方の手を目の前の地面または空間に突き出す事でそこに術式が展開されて術が発動する、と言うのが基本。
ただし腕などに術式を予め刻んでおけば印を結ぶ部分をカットすることが可能*2
また口寄せの種類によっては専用の手順となって血液を必要としない場合もある*3

「複雑な印が覚えられない」ナルトが覚えている唯一の、複数の印を必要とする術でもある。

呼び出す対象は動物に限らず、人間や物体でも可能。
また契約者でなくとも、契約者の血液と術式を記録した巻物があれば呼び出しそのものは問題なく出来る。

契約していない状態で術を使うと、不発になるか、使った本人が別の場所に無作為に転送されてしまう。
また、契約者が死亡すると口寄せ契約も自動的に解除されるが、何らかの形で復活した場合自動的に再契約される。
呼び出した動物が「死亡する」「戦闘不能になる」「制限時間が切れる」などの条件下では自動的に口寄せが解除される。

呼び出せる対象の強さや大きさの上限は術者の実力で異なり、術の精度や込めるチャクラの量に比例する。
後述の屋台崩しの術や土遁・追牙の術等の、術者が任意で離れた場所に対象を口寄せする術は、会得難易度がBランクかそれ以上に指定されている。

このように汎用性と応用性に富んだ術であり、極めればこれだけで戦えるほど使い勝手が良好。
また後述の通り、バリエーションが螺旋丸に負けじと多く、この系統にこそ分類されないものの口寄せの要素を含んだ術は性質変化や血継限界の中にも存在している。

この術自体は直接的な攻撃手段ではないが、アニメオリジナルエピソードではペイン畜生道がイビキと戦った際、腹に掌底を食らわせ、相手の体内に口寄せの術を発動して攻撃するという荒業を披露している。


◆契約

動物に「認められる」「飼い慣らす」などの方法で契約を行う。
契約の巻物を燃やされると口寄せ契約が解除されてしまうため、契約者は巻物を守り続ける必要がある。
場合によっては術式のみによる契約が存在するが、これは「契約封印」という封印術で解除される欠点がある(尾獣の口寄せは大体このタイプ)。
物体の口寄せについてはこの制限はないが、どうやって口寄せ対象とするのかは不明。

また、口寄せをかけられた場合、呼び出し先の動物にも応じるかどうか一定の決定権が存在するらしく、「皆の書」によれば忍猫などは応じないことがあるらしい。
ナルトや自来也がこの術の修行を始めた最初期にオタマジャクシが出てきたのも「呼び出し先の蝦蟇たちが片っ端から拒否する」→「蝦蟇たちでたらい回しになった結果、最終的にオタマジャクシに回された」事によるもの。
また、マンダのように契約者に反抗的な場合もある。
さらに相手の「格」によっては口寄せに時間がかかることもある模様。

ロック・リーのような特殊な戦闘スタイルの者など一部を除き、作中の登場人物の多くが何らかの形でこの術を使用している。
突出しているのが長門で、輪廻眼の能力の実に半分以上がこの術の要素を含んでいる。


◆バリエーション

二代目火影・千手扉間が開発した忍史上最悪の禁術。
死者の魂を口寄せして縛り、使役する。
詳細は項目参照。
「口寄せの術」の本義に一番近い術でもある。

  • 口寄せ・羅生門
音の四人衆の左近&右近が使用。
いかつい面相の描かれた巨大な門ドッスンではないを口寄せして攻撃を防ぐ。
大蛇丸の「三重羅生門」、千手柱間の「五重羅生門」と上位の術も存在。
ちなみにこの門、尾が四本の未完成九尾の虚狗砲(所謂ビーム砲)を受けて跡形もなくなったかと思えば、写輪眼で従えて本領を発揮してない九尾のものとはいえ、尾獣玉が直撃しても原型を留めて倒れるだけで済んだりと、術者によって強度が変わると思われる。

  • 口寄せ・外道魔像
輪廻眼・外道の能力の一つ。
尾獣のチャクラの入れ物である外道魔像を口寄せして使役する。
術者は生気を吸われるリスクがあり、安全に扱うには生命力の塊である柱間細胞アシュラのチャクラが必要。

  • 口寄せ・獄閻王
輪廻眼・地獄道の能力。
術者の背後に閻魔のような怪物を口寄せし、嘘をついた者の魂を吸い取る。
この怪物は術者と対象者にしか認識できない。
また、この閻魔も輪廻眼を持ち視覚共有されている。

  • 逆口寄せの術
契約動物が契約者を口寄せする。

  • 増幅口寄せの術
口寄せの術の中でも極めつけに厄介なものの一つ。
長門が使用した術だが、輪廻眼ではなく高難度のバリエーション。
この術で口寄せされた対象は、殴られるたびに分裂し、ダメージによる口寄せの解除が無効となる。
術者本人を倒して強引に口寄せ自体を解除する、炎遁で焼き尽くす、封印術で放逐するなど、攻撃以外の根本的な対処が必要になる。

  • 口寄せ・土遁・追牙の術
波の国編ではたけカカシが使用。
口寄せした忍犬を土中に召喚して匂いを追わせ、さらに土中から攻撃させる。
名前に土遁とあるのだが、呼び出した犬が土遁を使っているように見える。
口寄せ・土遁・追牙の術ではなく口寄せ「土遁・追牙の術」と読むのが正しいのかも?

輪廻眼・畜生道の能力。
口寄せした対象に輪廻眼をコピーし、視界を共有する。
これと外道の術による遠隔コントロールでペインは構成されている。

  • 口寄せ・屋台崩しの術
自来也が主に使う術。
単純明快に巨大な蝦蟇を相手の頭上に口寄せしてそのまま押し潰すと言う術。
原理的には普通の口寄せと同じ様だが召喚位置が若干違うようにも見える。
技の性質上巨大な口寄せ動物であればいいので他の口寄せ動物でも同じような事が出来そうだが、詳細は不明。
他の使用者としては修行後のうずまきナルト波風ミナトも使用していた辺り、名前からして自来也が開発者、または妙木山の蝦蟇の契約者特有の術なのかもしれない。

  • 口寄せ・蝦蟇口縛り
妙木山の岩宿の大蝦蟇の食道だけを召喚して相手を拘束する術。
食道で召喚された蝦蟇は痛くないのだろうか…?
脈を測ったり相手を消化液で溶かしたりと意外と多芸。
突破は非常に難しく、自来也はうちはイタチ対策として火の耐性のある火を噴く蝦蟇の食道を召喚したりもした。
しかしさすがに「天照」の黒炎にはかなわず、そのまま食道を焼かれて突破されてしまった。
やっぱり痛くないのだろうか…?
他にも自来也は口寄せの術を多用している描写があり、口寄せ系統の術が得意と思われる。

  • 口寄せ・蝦蟇見世の術
変化の術との合わせ技。
口寄せした蝦蟇を内外ともにバーに変化させ、敵を誘い込んだところで変化を解いて拘束する。

  • 口寄せ・丸太転がし
ナルスト4でののはらリンの忍術。
文字通り丸太を口寄せして相手めがけて転がす。
本当に単純なものだが、リアルに考えた場合動物より怖い。

  • 口寄せ・雷光剣化
うちはサスケが得意とする術の一つ。
「武器口寄せ」という種類で、術式を描いた場所に触れるだけで忍具を口寄せする。
サスケはリストバンドに手裏剣を三つ仕込んでおり、イタチ戦ではギミックを組み込んだ巨大手裏剣も披露した。
ナルトや柱間は巻物に武器を封じて類似した術を使っているが、サスケのそれとは違って通常の口寄せ同様に血を必要とする。
その為か、この術は会得難易度はBランク。
「開封の術」と同じ原理だが、こちらは武器のみ。

  • 口寄せ・哀暗明電
イビキの術の一つ。
巨大な招き猫型の棺桶を口寄せして敵を閉じ込め、地中に埋葬する。
アイアンメイデンとは一体……。

  • 口寄せ・拷問部屋
イビキが使用したアニオリの術。
対象を術者の精神世界に口寄せする、という一風変わった術。
拷問の痛みを共有することで陥落話術に持ち込むための術だが、劇中では使ったのがペイン畜生道=動く死体だったのでまったく効果がなかった。


◆関連術

「口寄せの術」の系統でこそないものの、その要素が含まれる術。

  • 修羅の攻
輪廻眼・修羅道の能力。
異世界から兵器を体の内外に口寄せして装備する。
なぜかほとんどが砲撃武器。

  • 土遁・有為(うい)転変(てんぺん)
アニオリの術で別名「土地寄せの術」。
地形そのものをその場の地面ごと口寄せする。
ここに埋まっている死者を「土遁蘇生術・死屍(しし)土壌(どじょう)」で甦らせるための前ふり。

  • 土遁・おとし蓋/土遁・粘土落とし
いずれもペイン襲撃編で暗部が使用した術。
土遁のチャクラで構成されたでっかい豚型の蓋/大量の粘土を口寄せして落とす。
前者は蓋と豚をかけた駄洒落なのだろうか

  • 封入の術/開封の術
テンテンが使用している術。
巻物に物体を保存し、任意のタイミングで取り出す。
口寄せの術と原理は同じ。
カンクロウやサソリが傀儡人形の持ち運びに使っているのもこれ。

扉間の開発した時空間忍術の一つ。
マーキングを目標に術者自身を口寄せすることで離れた距離を一瞬で移動する。
印を結ぶ必要も発動のモーションもほぼ無いという強力極まりない術だが、扉間と波風ミナトの2人以外ではまともな習得者すらいないため、術自体が非常に高難度の模様。
チャクラを介してリンクしている対象や、相手の攻撃を遠隔で転送することも可能。

  • 潜影蛇手
大蛇丸、サスケ*4、みたらしアンコが使用する術。
腕に刻んだ術式で蛇を口寄せして袖口から出し、触手のように使って敵を縛り上げる。
なおデイダラ戦の描写を見る限り、蛇は体から生えるように口寄せされる。
多数の蛇を同時に出す「潜影多蛇手」というバリエーションがある。


◆口寄せ動物たち

  • ガマブン太
CV-渡部猛→中博史*5
妙木山に住む蝦蟇任侠一家の親分。
山と見まがう巨体にキセルとドスを携えた極道ファッションが特徴。
迫力満点の広島弁がそれに拍車をかけている。
守鶴戦においてナルトが(初めてまともに)口寄せした相手だが、杯をかわしていないことを理由に助太刀を一度は拒否。
しかし先に口寄せされていた息子・ガマ吉がナルトに助けられたことを聞き、その義理に報いるべく共闘した。
続く三忍の激突では自来也に口寄せされ、マンダと激突する。
第二部では中盤のペイン戦に登場するが、神羅天征でぶっ飛ばされて戦闘不能に陥りリタイア。
大戦では「手打ちのゴタゴタ」で山を動けなかったため、出番はここで終了となった。
モデルは俳優の菅原文太氏。

  • ガマ吉
CV-上田陽司
ガマブン太の長男。
何かとおやつを欲しがる。
当初は普通のカエルの大きさだったが、ナルトの成長と歩調を合わせるように一足飛びに巨大化、ペイン編でも既にナルトが頭の上に乗るほど成長。
第四次忍界大戦では父とほぼ変わらない大きさにまで巨大化、ブン太に代わってナルトの口寄せに応じ、カツユ、アオダとともに新たな三すくみの一角となった。
武器は父同様のドス一丁。
また父親のキセルに対して紙タバコを咥えている。

  • ガマ竜
CV-重松朋
ガマ吉の弟。
父や兄に比べてのんびりした性格で常にマイペース。
ブン太やガマ吉の口寄せが失敗した際に現れており、原作では戦闘シーンはなかったが、疾風伝オリジナル「三尾出現の章」では大きく成長、水遁を身に着けていた。

  • フカサク
CV-西川幾雄
妙木山の二大仙蝦蟇の片割れ。
自来也・ナルト(と、おそらくミナト)の仙術の師匠。
蝦蟇達の中では大ガマ仙人ことガマ丸に次ぐ地位にあり、周囲からは「頭」と呼ばれている。
自然エネルギーを容易に扱い、普通の蝦蟇ほどの大きさながらブン太を投げ飛ばすほどの怪力を持つ。
が、やはり年なのか体力には衰えが来ている模様。
元ネタは脚本家の深作欣二氏。

  • シマ
CV-よのひかり
妙木山の二大仙蝦蟇の片割れでフカサクの妻。
周囲からは「姐さん」「シマおばぁ」と呼ばれている。
非常に口うるさいうえに声が大きく、いつも毎日の献立に頭を悩ませている。
フカサクと比べて感知や妨害などサポート能力に長ける。
当初、自来也の肩に乗る夫婦カエルというアイデアがあったものの、デザインが大変という理由で没になった経緯がある(「臨の書」より)。
フカサク&シマはそのアイデアの翻案で、仙人モードの口寄せ合体として復活した。

  • ガマ丸
CV-千田光男
厳密には口寄せ動物ではないが記載。
妙木山の蝦蟇たちの長を務める老蝦蟇で、通称「大ガマ仙人」。
時折、夢という形で未来を予言し、それは決して外れない。
作中のキャラクターでは最年長で、何とカグヤが地球に来る数千年前から生きている(生まれたのはさらに昔の可能性あり)。
大筒木一族の時代から現代にいたるまで、歴史をその目で見てきた生き証人でもある。

  • ボイラー蝦蟇
「BORUTO」に登場。
自来也を思わせる謎の忍者・果心居士と契約している。

  • マンダ
CV-天田益男
大蛇丸と契約した最強のウワバミ。
角があることもあり、龍の類を思わせる。
口寄せ動物の中では抜きんでて凶暴かつ自己的な性格であり、大量の生贄と引き換えに渋々大蛇丸に従っている。
ブン太やカツユとは旧知の仲であるが、ブン太とは非常に仲が悪い。
大蛇丸がいったん舞台を降りた後はサスケと契約していたが、デイダラの自爆から逃げるための盾として幻術に操られて口寄せされ、そのまま息絶えた。
後にDNAを利用されて、島亀を攻撃できるほどの超巨大な二代目マンダが創られた。
こちらには角はないが手足がある他、戦闘力と感知力も上がっているらしい。

  • アオダ
CV-後藤光祐
サスケが口寄せする巨大なアオダイショウ。
龍池洞に住む蛇の一匹で、かつてサスケに命を救われたことがあり、その時に口寄せ契約を結んでいる。
高速で移動可能。
マンダと異なり実直でサスケにはきわめて忠実。
第四次忍界大戦において十尾の分裂体軍団を突破すべく口寄せされ、ガマ吉、カツユとともに新たなる三すくみの一角となった。

  • ガラガ
CV-野川雅史
アニメ版「BORUTO」に登場。龍池洞奥地に住む隻眼の赤い大蛇で、白蛇仙人ですら手を焼くほどの獰猛な性格で気性が荒く、逆鱗を有している。
吐き出す毒液には触れた物を石化させる作用がある。右眼の傷はかつての契約者の裏切りによるもので、その経験から人間を憎んでいたが、白蛇仙人との取引で逆鱗を奪おうとするボルトにより過去を覗かれ、ミツキのことを信じ続ける彼の行く末を見届けるため口寄せ契約を結んだ。
ただし戦闘中に呼び出されてもボルトの指示は基本的に無視しており、勝手気ままに暴れている。
一連の事件解決後は口寄せ契約を解除している。

  • 白蛇仙人
CV-鈴木弘子
龍地洞の大蛇達をまとめる巨大な白い蟒蛇。
他人とコミュニケーションをとる際には老婆の姿の人間態をとる。
訛りが強く、一人称は「俺」。
強い欲望を持ち仙術を求めて自分を訪ねてきた者のうち、試練を突破した者に仙術を伝授している。第四次忍界対戦以前には大蛇丸やカブトにも修行をつけた。
アニメ版「BORUTO」ではミツキの行先の手がかりを得るためやってきたボルトたちに対し「ガラガから逆鱗を奪い鎮める」ことを交換条件とするが、生還しただけでなく逆鱗を奪わず従えたことに感心し、ミツキの蛇の記憶を見せ行先が土の国であることを示した。

  • タギツヒメ、タゴリヒメ、イチキシマヒメ
CV-松本沙羅、山田奈都美、宝木久美
アニメ版「BORUTO」に登場。
白蛇仙人に配下の3匹の蛇で、普段は妙齢の人間の女性に変化している。
龍地洞にやってきた者に試練を課し白蛇仙人に会うに足るか否かを測ることを役目としており、試練を突破できない者は容赦なく捕食する。

CV-能登麻美子
綱手春野サクラが口寄せする湿骨林の巨大ナメクジ。
真の実力の底が知れない。
詳細は項目参照。

  • パックン
CV-辻新八
カカシが口寄せする八匹の忍犬のリーダーであるパグ。
戦闘よりも探査に秀でており、カカシからの信頼は八匹の中でもっとも厚い。
ナルトの家のキーホルダーにはなぜか彼の顔があしらわれている。
サクラと同じ銘柄のシャンプーを使っている。

  • 猿猴王・猿魔(エンマ)
CV-中博史
猿飛ヒルゼンと契約した老猿。
孫悟空と歌舞伎役者を合わせたかのような姿をした古強者であり、変化の術で如意棒に変化しヒルゼンの武器となる。

志村ダンゾウと契約した象のような生き物。
かなり珍しい幻獣のようなタイプかもしれない。
ダンゾウと同じく頭に包帯を巻いている。
悪夢を喰らうと言われている。凄まじい吸引力で敵を自分の口に引き寄せる。
吸引の際には当然大きな空気の流れが起こるため風遁をメインに使用するダンゾウとの相性も良く、風遁で須佐能乎の背中を切り裂くなどの威力を見せた。
しかしサスケと戦った際にはそれを逆利用され豪火球の術をまともに吸い込んでしまい撃退されてしまった。

  • (はまぐり)
二代目水影・鬼灯幻月の口寄せ動物。
霧隠れのマークが刻まれた巨大な二枚貝であり、蜃気楼を発生させ敵をかく乱する。
蜃気楼は幻のため相手の攻撃は効かないが、逆に蜃気楼から繰り出される攻撃は実際に効果を発揮する。
感知を妨害する上、直接おおはまぐりを叩かないとこの幻術を解くことは出来ないが、大蛤そのものの強度はかなり高い。
幻月の持つ切り札のうち守りを担当する。

月に封印されていた尾獣のチャクラの入れ物。
枯れ木を人型にしたかのような不気味な外見を持つが、これだけでも途轍もない生命力の塊であり、その力は圧倒的。
輪廻眼を持つ生者のみが外道の力で口寄せ出来るが、命を吸われるリスクを伴う。
これを安全に扱うには同規模の生命力が必要となる。
口から放出する龍(九頭)のようなエネルギー体は神樹のように対象のチャクラを一瞬で根こそぎにしてしまったり、尾獣の封印用に使われたりする。「目隠しをしたヒューマノイド型のアンデッドのような口寄せが生き物のような形状の霊体のようなエネルギーを口から放出する」という意味においては、音隠れの多由也の口寄せ怒鬼にも似ている。

  • ガルダ
サスケが契約している鷹。
呪印がなくなって飛行能力を失ったサスケがそれを補うために契約した。
読者や視聴者からの呼び名は「キーさん」、これは、サスケが小隊名を「鷹」に改めたシーンで飛んでいた鷹の鳴き声が元ネタ。
ナルトスご用達。
尚、非常に勘違いされやすいがガルダはキーさんとは全く別の鳥である

大筒木カグヤの残した異世界の口寄せ獣。
元「根」のメンバーだった信楽タヌキが、木ノ葉への復讐のため娘の筧スミレを使った封印術「牛頭天王」で利用していた。
最終的には人々から吸い上げたチャクラを吸収・自爆する爆弾としての運用が想定されていたが、付き合いの長いスミレに懐いていたため自爆を拒否、そのまま彼女の口寄せ動物として居座った。
事件後はサイズが小さくなっている。

  • 猿羅
CV-白石涼子
次世代編の木ノ葉丸が契約している小猿。
猿魔に似た能力を持ち、如意棒に変化することができる。

  • 羅生門
いかつい面相の描かれた巨大な門。
この門、尾が四本の未完成九尾の虚狗砲(所謂ビーム砲)を受けて跡形もなくなったかと思えば、写輪眼で従えて本領を発揮してない九尾のものとはいえ、尾獣玉が直撃しても原型を留めて倒れるだけで済んでるが武器口寄せ等の非生物を口寄せしている訳ではない為、羅生門の里から精鋭の羅生門が送られてきているのだろう。
口寄せ動物史上最も謎の生物である。


◆余談

  • 「口寄せの術」とはNARUTOオリジナルの術ではなく、現実に存在する降霊術である。
    日本の北東北あたりの地域における、死者の霊を降ろすor交信して会話する巫女が使う術とされる。
    地獄先生ぬ~べ~』などではこちらの意味で登場している。

  • 主要人物の口寄せの三すくみは、江戸時代後期~末期に出版された『児雷也豪傑譚』に出てくる、動物を使役する同名の術が元ネタ。
    これは伝説の三忍の元ネタでもある。



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最終更新:2025年03月15日 08:17

*1 アニメでは初期の頃一部の回で「戌 亥 酉 申 未」で印をやっていた

*2 両腕が使えない時期の大蛇丸、ただしこの状態でも血液は必要だった

*3 武器口寄せ、穢土転生、飛雷神の術など

*4 呪印があった頃のみ。呪印が無くなってからは使用していない

*5 2010年2月に前任の渡部猛の死去による後任