バトルスピリッツ サーガブレイヴ

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バトルスピリッツ サーガブレイヴ - (2019/06/26 (水) 17:54:20) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2019/06/26 (水) 02:07:27
更新日:2024/03/18 Mon 18:10:11
所要時間:約 8 分で読めます




その戦い、いまだ終わらず。

●目次

【概要】

『バトルスピリッツ サーガブレイヴ』は、『バトルスピリッツ 少年激覇ダン』『バトルスピリッツ ブレイヴ』の続編となるアニメ作品。
バトルスピリッツ生誕10周年の企画の一つとして発表された。
全3話予定のwebアニメで、2019年6月より順次YouTubeにて公式無料配信中。

烈火魂』『ダブルドライブ』のテレ東時代から主要スタッフは変わり、『激覇』『ブレイヴ』で演出だった渡辺正樹を監督に据え、脚本:冨岡淳広、キャラデザ&作画監督:湯本佳典&石川てつや、音楽 :瀬川英史など当時のスタッフを多く揃えた。
これにより物語の雰囲気は当時と同じで、聞き馴染みのあるBGMも使われている。

主題歌は少年激覇ダンのOPを担当したJAM Projectの「Returuer 復活のレジェンド」

ブレイヴ放送後に増えたバースト創界神ネクサス、ソウルコア、煌臨なども登場し、懐かしのカードたちは「〇〇X」や新しいカードとして生まれ変わっている。

1話公開後には、その夜にYouTube急上昇1位を獲得するなど、高い人気を見せた。


【あらすじ】

◆episode1 激突王のキセキ

以下ネタバレ注意





バトルスピリッツ ブレイヴで馬神弾が神々の砲台の引き金となってから10年。
未来の地球は人類と異界魔族双方の尽力により共存し共に歩める世界となっていた。

毎年恒例の記念式典で魔族主幹のバローネと人類主幹のクラッキーが挨拶をしていたところ、一般人を装い潜り込んでいた謎の刺客に襲撃される。
バローネに向けられた銃撃をとっさにクラッキーが庇い重症を負って生死の淵を彷徨う。
仲間のピンチにズングリーが飾っていた天使長ソフィアは血に染まり、過去の地球にいる同じコアの光主である まゐ、秀人、剣蔵はあの時と同じ痛みを感じ取っていた。

バローネの命を狙っていたのは統一政府発足当時より暗躍していた魔族の徹底排除を掲げる人類至上戦線「カーディナル・サイン」。
首魁レオス・ギデオンは消滅したはずの12宮Xレアを全て所持しており、巨蟹武神キャンサードをXにパワーアップさせ計画を進めていた。

そんな中ダンと深い関わりのある、ズングリー、クラッキー、剣蔵、秀斗、(おそらくまゐも)のデッキには「激突王のキセキ」という謎のカードが現れていた。

クラッキーは車椅子で出歩ける程度には回復し、昔馴染みのメンバー(+遠くから参加しているイザーズ)をソフィア号に集め「激突王のキセキ」をダンからのメッセージだと解釈してそのことについて話しあう。
外では統一政府の安全保障局にスパイとして潜入していたカーディナル・サインのグラトスが、クラッキーがわざと流した魔族との会合の情報に乗って、仲間たちと共に正体を表しクラッキーとバローネを抹殺しようとソフィア号の周囲を囲っていた。
バローネは自分の命を、グラトスはギデオンの居場所を賭けて、誇り高き決闘のルール『バトルスピリッツ』で決着を着けるようにバローネが提案し、ギデオンの指示でグラトスもそれにのって両者は戦う事に。

ゲートオープン 界放!

白から友を思い赤のデッキを使うようになったバローネが懐かしいカードたちを召喚し創界神ネクサスアポローンを配置して序盤は優勢に進む。
そんな中消滅したはずの十二宮Xレア巨蟹武神キャンサードXを召喚され、異様な力を纏う巨蟹神刀カニキリをブレイヴし攻め立てる。
バローネも負けじと切り札の我が友 月紅龍ストライク・ジークヴルム・サジッタを召喚してアタックし効果でドローした時「激突王のキセキ」を引く。
グラトスがバーストで場を荒らし、キャンサードXでアタックして絶体絶命となった時……。


【登場人物】

◆未来の地球

統一政府主幹

ブレイヴにおけるダンのライバル。
過去の経験と統一政府の魔族主幹となったことで威厳と穏やかさを持ち合わせた青年に。魔族は長命のため容姿はほぼ変化なし。クラッキーを呼び捨てで呼ぶなど、クラッキーとも10年にわたって統一政府を導く中で友情を育んだ様子。
周囲から銃口を向けられている絶体絶命の状況でも自分の命を賭けバトルスピリッツで決着を付けようとするホビーアニメの味方。
使用デッキは白からに変わりその力を得た我が友月紅龍(げっこうりゅう)ストライク・ジークヴルム・サジッタを扱う。
バトルフォームは作画監督の一人である石川てつやの努力趣味で新衣装となった。

黄のコアの光主。
10年経って背も更に伸びガッチリした体型に。
光主の中で唯一未来の地球に残っており統一政府の人類主幹となっている。
私生活では前作で恋人になったアンジェと結婚し男の子と女の子の2児の父。
バローネを庇い大怪我を負ったが車椅子で出歩けるくらいには回復した。

未来の人間・魔族

人類軍を辞め普段は培った知識や技術を活かし機械修理屋を営んでいる。
10年経って背が伸び、夫を心配するアンジュの女心に理解を示すなど大人に成長したが服装やメカ〇〇の口癖はそのまま。
胸は成長しなかった。
ダンから託された自分たちの時代として、緊急事態とはいえ安易に恩人である過去の地球の光主たちに頼ろうとするのは否定的。
アン、ファン、ポメと一緒に行動している。

どこかで前作でも一緒にいた双子を連れ世間から距離を取って過ごしている。
ソフィア号に集まったメンバーに魔法で光龍騎神サジット・アポロドラゴンに似た謎のスピリットの姿を見せる。

  • デュック(cv:浜田賢二)
通称親父殿。
息子ルガインに家督を譲り隠居していたが「激突王のキセキ」出現という緊急事態にダンの知己の一人と言うこともあってクラッキーに召集された。
グラトスのキャンサードXを見た時は過去の因縁から1番に反応している。


統一政府メンバー


  • カザン(cv:乃村健次)
少年激覇でのズングリーの村を襲った張本人で、ダンの(グランロロでの)初戦相手。ブレイヴでは人類軍の長官。
統一政府の要職に就いている模様。

緊急事態に直立不動君剣蔵と連絡が取れないか悩んでいてプリムに窘められる。

ズングリーの兄。
兄弟達とデッキを持って何処かへ向かおうとしている。

  • ルガイン、ユース・グリンホルン
統一政府に所属しており、指導者として成長してきた2人はカーディナル・サインの存在により衝突が増えた統一政府議会の人間と魔族の強硬派を抑えていた。

  • ゾルダー、フローラ
少年激覇ダンに登場した兄妹白のコアの光主百瀬勇貴とマザーコアの光主百瀬華実の生まれ変わり。
ゾルダーは統一政府の警備隊長として警備や襲撃者の拘束をしている。
フローラは作画監督の一人である石川てつやの努力趣味で新衣装となった。

人類至上戦線カーディナル・サイン

10年前の魔族と人間の約300年に及んだ戦争集結宣言後から活動を徐々に開始。
異界魔族を憎む人々を煽り、人間の変化した姿の魔族を「劣等種」として根絶することをもくろむ。
魔族に支配された多くの人間は、バトルにしか興味の無かった頃のバローネをはじめ魔族の圧政に苦しんでおり、場合によってはユース・グリンホルンのように肉親を失っている。
百年以上の“恨み・憎しみ”を考えると、このような組織が活動開始してしまうのも必然といえる。ユースも人類軍にいなければこの組織にいたかもしれない。

  • レオス・ギデオン(cv:喜山茂雄)
カーディナル・サインの首魁。
過激な主張で賛同者を増やし、手段を問わない過激な活動・テロ活動も先導・扇動している。高いカリスマ性も持ち、部下達の忠誠は厚い。テロ活動もいとわないが、いざという時は『バトルスピリッツ』のもとで決める矜持は持ち合わせている。
魔術の使い手で、異界王が著した異界見聞録も所持している。
何故か神々の砲台起動の際に失われた十二宮Xレアを全て所持しており、バローネの命を狙い巨蟹武神キャンサードをXにパワーアップしてグラトスに持たせ挑ませたり何かの計画を進め暗躍している。
秘書ターナに対して「その冷酷さが(君の)魅力だがね」というなどちょっと怪しい仲。

  • ターナ(cv:森なな子)
ギデオンの秘書を努めている美女。魔族を嫌悪している。

  • グラトス(cv:松田健一郎)
統一政府安全保障局所属。左目に眼帯をした男。
正体はカーディナル・サインのスパイで、クラッキーの情報に引っかかり仲間を連れソフィア号を包囲し、バローネとバトルすることに。
使用デッキは緑で、切り札は十二宮Xレア「 巨蟹武神キャンサードX」。緑スピリットで攻めを行い、相手の反撃は意識外であろう他色のバーストでカウンターするという巧みさを見せる。

◆現代の地球

2020年。

紫のコアの光主。
バトルスピリッツ 少年激覇ダンおよびブレイヴのヒロイン。
NPO法人に所属し難民の救助活動をしており、髪はブレイヴ当時よりかなり短くなっている。
他の光主と同様クラッキーの危機を感じ取っていた。
突然ダンと関わりの深い者のデッキに現れたカード「激突王のキセキ」について、自分のデッキにはダンを失った苦い思い出故か触れておらず、複雑な表情をしている。

緑のコアの光主。
グルグルメガネを外し10年経ってショタからかなり背が伸び大人に成長している。
なお可愛い声はそのまま。
外国に留学している。他の光主と同様r。
あまりの緊急事態に未来の地球との連絡手段を用意しておかなかった事を悔いていた。

青のコアの光主。
10年経って顔付きが逞しくなっている。
昔世界を放浪して得た経験を活かして国際情報機関に所属し、自分自身で情報を集め各地のテロ活動を見張っている。
相変わらずのカードコレクターでカード限定の潔癖症。
血に染まった大天使イスフィールを見て他光主と同様r。

◆異界グラン・ロロ

少年激覇ダン以来の登場。
小柄ながらも背が伸び成長していて、独特な訛り口調はそのまま。
グラン・ロロにいる昔ダンたちと共に旅をした少年で、今は兄弟姉妹達と生活しており若干反抗期。
飾っていた天使長ソフィアのカードが血に染まっていたことでクラッキーの身を案じていた。
突然現れたカード「激突王のキセキ」に謎のスピリットの幻を見る。

  • マギサ(cv:ゆきのさつき)
少年激覇ダン以来の登場。
4000歳を越える長寿の異界魔女→マザーコアの光主兼女神。
天才とも言うべき魔女であるマギサが、異界グラン・ロロの心・太陽でもあるマザーコアの光主となった事でグラン・ロロを見守る女神となった。
相変わらず彼を昔と同じあだ名である「ズンちゃん」と呼んでいるが反抗期真っ最中の本人には不評。
昔馴染みであるズングリーが神殿のような場所を訪ねていて光のように現れる。
ズングリー来訪の目的について心当たりはあり、「激突王のキセキ」出現について何か知っている模様。

◆その他

相変わらず良い声で世界観やカード効果を説明してくれる。



















「俺に任せてくれ、バローネ」















(あま)()ける闇祓(やみはら)う光!超神光龍(ちょうしんこうりゅう)サジットヴルム・ノヴァ、月紅龍(げっこうりゅう)ストライク・ジークヴルム・サジッタに煌臨!


バトルスピリッツ 少年激覇ダンおよびブレイヴの主人公。
赤のコアの光主で通称“激突王”
バトルに掛ける熱い思いと姿は全く変わっていない。
10年前に未来の地球で引き金となって皆の元に帰ってこなかったが、バトル中のバローネが「激突王のキセキ」を引いた時ダンの声が聞こえバトルを入れ替わる形で登場。
フラッシュタイミングに激突王のキセキが変化した「超神光龍サジットヴルム・ノヴァ」を場の月紅龍ストライク・ジークヴルム・サジッタに重ね煌臨させる。煌臨コストはブレイドラから確保!して。
次のターン、神話(サーガ)ブレイヴ「銀河星剣グランシャリオ」を合体してトリプルシンボルにし、効果でバーストを焼き払って懐かしの「合体(ブレイヴ)アタック!」の掛け声で勝利を収めた。
その後10年前バローネと交わすことのできなかった握手を改めて交わすことになる。
よく見るとキラキラとしたオーラをまとっているなど、肉体は普通の人間ではない様子だが…?
復活直後のバトルでも自信が消える前のバトルには無かったバースト・ソウルコア・煌臨・創界神ネクサスなどをきちんと認識し十二分に使いこなした。アスカ・シンのように異世界を旅していたのだろうか。


【余談】

  • 続編発表
2018年12月26日にYouTubeで配信された「バトルスピリッツ2019年最新情報大発表会」で続編制作について発表。
発表後には公式ツイッターの告知ツイートが初の1万リツイート越えを果たしたり、ツイッターのトレンドに「ダンさん」「ブレイヴ」「#馬神弾」が入る盛り上がりを見せた。

  • 人気
2019年6月15日の1話公開夜にはYouTube急上昇1位を獲得。
更に、アニメと連動して発売された構築済みデッキ『アイツのデッキ』は収録カードの豪華さもあって発売前から追加生産が決定し、発売済みのアイツのデッキはアニメファンも巻き込んで大ヒットに。
ブースターパック『神煌臨編 第4章:神の帰還』収録の「創界神(グランウォーカー)ダン」「超神光龍サジットヴルム・ノヴァ」のシングルカード相場もそれぞれ5000円・3000円以上にも高騰。
あまりの高騰ぶりもあってか、6月20日には「創界神ダン」再録が(『神の帰還』発売から5ヶ月足らずで)発表された。

  • 『ブレイヴ』配信
『サーガブレイヴ』1話配信前後には、『ブレイヴ』セレクションをYouTubeにて1週間限定で公開。
全話無料配信が無いのは残念だが、直前の5月に『バトルスピリッツ ブレイヴ』Blu-rayBOX発送があったり、バンダイチャンネルでの配信もあるので、公式側のできうる限りの計らいか。

  • 『バトスピNight ~サーガブレイヴ前夜祭~』
6月14日には、YouTubeLIVEにて、1話先行配信および監督の渡辺正樹・脚本の冨岡淳広・声優の緒乃冬華を招いて『激覇』『ブレイヴ』などの裏話を明かす前夜祭を配信。
アニポケ』『イナズマイレブン』などキッズアニメのシリーズ構成で有名な冨岡氏がこうした舞台に上がるのは実はかなり珍しかったりする。
「2018年7月7日のサンライズフェスティバル2018光焔でのオールナイト上映時点で『サーガブレイヴ』企画は始動していた」「光主達全員に見せ場を作ろうとスタッフでアイディアだしあっていたら、クラッキーや魔ゐがリアルファイターになった」「雷皇龍ジークヴルム/月光龍ストライク・ジークヴルムの登場シーンの元ネタの一つは初代ゴジラ初登場シーン」「バローネの『我が友』は、よくある『相棒』という呼び方に変わるものとして考えた」等と色々語られた。



追記・修正は激突王のキセキを見届けてお願いします。

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