登録日:2018/11/09 Fri 00:22:57
更新日:2025/03/29 Sat 20:56:51
所要時間:約 10 分で読めます
◇概要
創界神は
バトルスピリッツにおけるネクサスカードの中の分類の一つ。
第10期にあたる「神煌臨編」から登場した。
ネクサスカードは配置後にフィールドに残り効果を常に発揮し続けるカード群である。
既存のネクサスカードは場所や建物、史跡が元になっていた。
しかし創界神ネクサスはその名が示すように「場所を生み出す神」をテーマにしている。
そのため、ネクサスでありながらイラストは人の形をしており、既存のネクサスカードとは全く違った効果を持つ。
その特徴や名称、更には
背景世界での立ち位置は、
MTGの
プレインズウォーカーの影響を強く受けているデザインとなっている。
「契約編:真」では契約カードの創界神がメインギミックとして登場。
元々契約カード自体が創界神ネクサスの影響で構想されたものであり、満を持しての登場となる。
◇創界神の特徴
創界神は従来のネクサスとは一線を画す能力と独特の運用を行う必要がある。
以下にその違いを一つずつ解説する。
①独立したコア管理
創界神は全て共通するルール文章を持つ。
その文章により、創界神のコアは他の用途のコアとは独立して他の効果には使用ができないようになっている。
このネクサスには神託と創界神ネクサス対象の効果でしかコアを置けず、
そのコアは創界神ネクサス対象の効果しか受けず移動できない。
そして創界神で運用するコアは全て固有のキーワード能力《神託(コアチャージ)》によって置くことができる。
《神託》〔(条件)〕
◆対象の自分のスピリット/アルティメット/ブレイヴ/ネクサスを召喚/煌臨/配置したとき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置く。
◆このネクサスを配置したとき、同じカード名の自分の創界神ネクサスがなければ、自分のデッキの上から3枚をトラッシュに置ける。
その中の対象カード1枚につき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置く。
まず、創界神を場に出したときにデッキの上の3枚をトラッシュへ送る。
神託には必ず「対象となるカードの条件」が設定されており、その条件を満たしたカードが、
トラッシュへ送られた中に含まれていれば、その数だけコアを置くことができる。
また、創界神が場にある状態で、対象となる条件を持つカードが場に出たときに創界神へコアを1個置ける。
この《神託》で置いたコアを利用し、創界神は効果を発揮する。
コアの運用方法は2通りあり、
- コアを消費することで一時的に効果を発揮する【神技(グランスキル)】
- 一定数のコアを置いてあることで常時発揮し続ける【神域(グランフィールド)】
という二つのキーワード能力に分類されている。
【神技:*】LvX:メイン/フラッシュ『(発揮タイミング)』
〔(条件)このネクサスのコア*個をボイドに置く〕(固有効果)
【神域】LvX『(発揮タイミング)』
(固有効果)
【神技】と【神域】のキーワード能力はコアがどう使われるかを規定しただけのものであり、個別の効果ではない。
要はサポートカードを作るときにコア運用法をいちいち書かないで済むようにするための省略語である。
なぜ創界神周りのコア運用がこのような面倒な記述になっているかというと、
コアとは別種のカウンターを用意しなくても良いようにするためである。
元となったMTGのプレインズウォーカーが、「忠誠度カウンター」を用いるように他のTCGでは、
効果ごとにカウンターを用意するのが常である。
だが、バトスピは全てのリソース管理をコアのみで行うという理念を持っており、開発側はその点を譲れなかったのだろうと推測されている。
契約編:真では上述のルール文章が省略されるようになった。創界神が登場して十分経ち、ルールが浸透したためと思われる。
また、新たに登場した契約創界神ネクサスは《真・神託》を持つ。
《真・神託》〔(条件)〕
◆対象の自分のスピリットを召喚したとき、このネクサスにコア+1できる。
◆〔ターンに1回:同名〕このネクサスを配置したとき、自分のデッキの上から3枚をトラッシュに置ける。その中の対象カード1枚につき、このネクサスにコア+1する。
《神託》と異なる点は、《煌臨》に対応しないことと、トラッシュ肥やしの制約が〔ターンに1回:同名〕と緩くなったこと。
なお、各種の《煌臨》の派生能力と同じく《神託》としても扱う。
コアの使用方法は
- コアを消費することで一時的に効果を発揮する【契約技】
- 一定のカウント以上の時に発揮し続ける【契約域】
であり、それぞれ【神技】【神域】の変形版といえる。
②強固な耐性による場持ちの良さ
このネクサスは創界神ネクサス対象の効果しか受けない。
創界神にはコア周りの記述とは別に上記の共通記述を持ち、従来のネクサス破壊効果などでは除去をすることができない。
この効果は自分のカードに対しても同様で、例えば【強襲】に代表されるネクサスを利用したメリット効果にも使用できなくなっている。
この特徴により神煌臨編~超煌臨編時点では創界神ネクサスへの対抗手段は非常に少ない。
……はずだったのだが、転醒編にて創界神ネクサスを対象に取った破壊効果が激増。
しかも低コスト域にまで存在するため、もはや創界神の耐性は手放しに信用できるものではなくなっている。
一方でそれらのほとんどは系統:「起幻」を除くと指定されているため、起幻を持つ創界神の耐性は変わらず強固といえる。
なのだが、よりにもよってその起幻を持つ創界神で、
起幻デッキならば色を問わず必須の強力な創界神である《導きの少女ヴィーナ》を刷ってしまった結果、
転醒編後半では6色のカードやコスト3以下の(創界神)ネクサスを指定する強烈なメタ効果が登場。
しかし、それらの対象にはアニメと連動してプッシュしていたはずの《創界神ダン》や、
「ゼノンザード」コラボの創界神も含まれていたために「アニメやコラボをきっかけに復帰、
参入したプレイヤーに対する梯子外しではないか」と批判が噴出。クリエイターズレターで言及される事態となった。
これらのメタカードの影響によって、転醒編後期以降はコストが高いかわりに配置時効果によって仕事をある程度できる、
といったデザインの創界神が増加している。
注意点としてはフィールド以外では従来のネクサスを対象とした効果を受けることができる点と、
ネクサスの枚数やネクサスがあること自体には参照ができる点である。
例えばフォビット・バルチャーや鉄拳明王でトラッシュから創界神ネクサスを配置できる。
また、ネクサスが配置された時に手札から召喚できるティンダロ・ハウンドなどは創界神ネクサス配置時でも効果を発揮できる。
契約編:真ではコア周りと同じく共通のルール文章が省略。
また、契約創界神ネクサスは自身を魂状態から配置できる【復活】を持ち、Lv2になる条件がカウント依存のため、今までの創界神とは異なる方向性ながら除去されても役割を遂行できるデザインとなっている。
③系統を持つ
系統とはバトスピにおける種族の要素。
旧来のネクサスは生物ではないため系統を持たなかった。
だが創界神は系統を持っており、系統サポートを受けることができる。
そもそも創界神ネクサスの定義が「系統:創界神を持つネクサス」というのが公式な分類である。
背景世界においてはアマハラ、インディーダ、ウル、エジット、オリンの5つの勢力が覇を競っており、それぞれの勢力名を系統に持つ。
また、【デジモン ~決めろ!カードスラッシュ~】で登場した「テイマー」などコラボカード用の系統も存在する。
④神シンボルと神軽減シンボル
創界神は独自のシンボルを持つ。
これは「神(ゴッド)シンボル」と呼ばれ、流滴型でエメラルドグリーンという特徴がある。
従来のシンボルと違い色を持たない扱いで、シンボルの色を参照する場合は神シンボルを参照できない。
またこれを参照してコストを軽減できる「神軽減シンボル」が存在し、創界神の場持ちの良さと相まって展開力を補助する。
基本的な扱いは
アルティメットの究極シンボルと同じであるため、この点は従来からのプレイヤーも簡単に受け入れられた様子である。
…欠点としては緑のシンボルと色が似通っている点。
特に神軽減シンボルと緑軽減シンボルの両方を持っているカードは表示の小ささも相まって見分けにくい。
印刷されたカード本体で見る分にはあまり問題ないのだが、特に雑誌の掲載時やPCなどの画面越しだと判別がしにくくなる。
契約編:真では新たに色つきの神シンボルが登場。今までの創界神が持っていた「自身のシンボルを特定の色として扱う」効果を実質的に統合したものとなっていて、両方のシンボルとして扱える。
ルール上の特性のため、創界神の効果が発揮できなくなる効果を受けない事実上の上位互換。
なお一部の創界神は神シンボルではなく、特定の色のシンボルを直接持つ。
◇サポート
界渡/天渡は世界を渡り歩くという設定を持つ系統で、多くの創界神の神託の条件系統になっている。
主に神煌臨編で登場した創界神が界渡を、超煌臨編で登場した創界神が天渡に対応する。
転醒編で登場した創界神はシーズン系統である起幻に対応しており、
創界神イザナギ&イザナミは例外的に昔渡という専用のサポート系統を持つ。
化神は創界神の直属の配下にあたる系統で、各創界神が切り札として使用するスピリットである。
どれも創界神をサポートする、またはされるための系統としてデザインされている。
それぞれ契約創界神版の界渡と化神に相当する系統。
ただし契約カード関連の例に漏れず自身に対応した創界神前提のカードが多いため、界渡より出張は難しめ。
バトスピの
ゲームスタートの合図として重要なこの単語がキーワード能力になった。
【界放:*】LvX『(発揮タイミング)』
(通常の効果)
自分の創界神ネクサスのコア*個をこのスピリット/このアルティメットに置くことで、(固有効果)。
創界神のコアを
ゲーム上で使用できるコアに変更する能力で、コアブーストと同じように扱える。
特にコアを増やす効果に乏しい赤や紫では重宝されている。
後に廉価版の【小界放】、
10th十二宮Xレア専用の【星界放】をはじめとした、様々な派生能力が生み出されている。
創界神の初登場した構築済みデッキ「太陽と月の絆」でリバイバルカードとして創界神のサポート効果を与えられた。
ドローサポートは便利ではあるのだがブレイドラの系統の翼竜では《神託》の条件を満たせる創界神がいないこと、
先出しできなければ意味がなく創界神より後から引くと腐りやすい点などから当初はあまり注目されていなかった。
しかし最大軽減でコストが0になる創界神が複数種類に増えてくるとその評価は一変。
ネクサスを配置するとドロー&手札破棄できる「龍皇海賊団 見張りのネコジャジャ」と共に、
{《神託》の条件を無視してブレイドラ・ネコジャジャと、創界神を、
ただのドローターボギミックとして使い捨てる}という運用法が確立され
ソリティアデッキが猛威を奮うこととなる。
最終的には緊急的な制限改訂で
ブレイドラは制限カード<1>、ネコジャジャは禁止カードに指定されるに至ってしまった。
ちなみに制限入りの際のバトスピ開発室の説明は、
「大量に創界神入れるデッキ出てくるなんて想定してませんでした(要約)」。
元々のブレイドラに関係ない効果をつけられた挙句に、リバイバル前も制限入りという、開発側の認識の甘さが露呈する事態となってしまった。
創界神ネクサスと合体できるブレイヴ。
ネクサスとの合体が可能なブレイヴという点で初であり、創界神に合体している間はその強固な耐性の恩恵を受けられる。
スピリットとも従来通り合体でき、状況に応じて使い分けを行う。
【転神】持ちの創界神と合体することで両方の効果を最大限発揮できるようデザインされている。
◇ゲームへの影響
この新システムはスピリットやアルティメットに追加するシステムではないこともあり、ライフを削るスピードをインフレさせることはなかった。
それどころか除去されにくい性質とコア消費なしで除去などの防御行動を越せる点からゲームスピードの低下に一役買った。
そして毎度のことではあるが、創界神を使えるかどうかでデッキパワーに差が出る。
特に創界神は《神託》の条件が系統を指定していることが多く、系統間の格差を生むことになった。
また、系統で縛りが生まれたことで混色デッキが減り、デッキの単色化が進むという現象も起きている。
そして時は進み転醒編。
ここに来て創界神を対象とした破壊効果を持つカード、創界神のシンボルを無いものとして扱うカードが激増し、
しかもそれが全色に存在しているために創界神の安全性は大きく低下した。
そのため、以前のように「序盤で創界神を置き、ゲームエンドに至るまで維持する」というプレイングは難しくなり、
【界放】や固有効果を使う際に配置、返しのターンでの破壊は当たりまえで生き残ればラッキー。
というような扱いが多くなった。
こうして創界神を採用しないデッキが大幅に増加することとなったが、
それでは創界神がまるで使えなくなったのかと言えばそんなことはなく、創界神を主軸としたデッキでの大会優勝報告も相次いでいる。
同時に転醒編では亜種とでもいうべき創界石というカード群も登場。
創界石を対象とする効果以外をシャットアウトする、という点は創界神と一致しているが、
単体ではシンボルを持たない、転醒すると異魔神ブレイヴになる、という点で差別化されている。
その後、「契約編:真」では契約カードとして再登場。前述の通り【復活】によって再配置を前提としたデザインにされている。
しかし長期間執拗に創界神対策が行われたことで、単純な破壊以外にも創界神のコアを取り除く、《神託》を発揮させない、シンボルを0にしてコスト軽減を防ぐ、効果そのものを発揮させないなど色に応じて多種多様な対策が登場していた。
結果的に「契約編:真」への移行に際し大規模な創界神メタへの規制が行われ、それでも契約創界神デッキが活躍しきれなかったことから2回に渡り追加の規制が行われた。
◇主な創界神カードと系統
系統:ウル
バトスピ背景世界ではおなじみのロロが立ち上げた勢力。
ロロ、アンターク、、アレックスなど歴代の背景世界主人公たちが創界神となって協力している。
また、バトスピアニメから創界神になったキャラが所属するのもこのウルである。
●本ウィキに単独項目があるキャラクター
- 馬神弾(ブレイヴ版の「馬神弾」・少年激覇版の「激突王ダン」・「創界神ダン」・サーガブレイヴ版の「永遠のキズナ 馬神 弾」など多数存在)
- 月光のバローネ
- 硯秀斗
- ヴィオレ魔ゐ/紫乃宮まゐ(ヴィオレ魔ゐ・紫乃宮まゐ・魔族側ヴィオレ魔ゐ・永遠のキズナ 紫乃宮 まゐの4バージョン存在)
系統:エジット
エジプト神話を元にした勢力が所属する。アルティメットを扱う創界神が多い。
ラーとかオシリスとかいるけど
これとか
これには関係ありません。
真・転醒編では《○○・パスト/○○・フューチャー》サイクルがキャンペーンカードとして登場。
系統:オリン
ギリシャ神話の神を元にした勢力が所属する。
転醒編では転醒前が昔の姿のスピリット、転醒後に現在の姿の起幻を持つ創界神となる
《○○・パスト/○○・フューチャー》サイクルがキャンペーンカードとして登場した。
系統:インディーダ
インド神話を元にした勢力が所属する。
創界神でありながらスピリットになれる能力【転神】が特徴。
系統:アマハラ
日本の神話を元にした勢力が所属する。
色を2色持っていることが特徴。
系統:ウルリカ
契約編:真で新たに登場した創界神系統。
モチーフはマヤ神話で、契約編:真時点ではいずれも契約創界神として登場している。
契約編で登場したテスカトリポカとククルカンも、契約創界神としての再登場時にウルリカの系統が与えられた。
系統:ケルティカ
契約編:真で登場した創界神系統。
ケルト神話をモチーフとしており、背景世界においては辺境の勢力。
新規系統をメインとしており、ブレイヴがテーマに関連しているのが主な特徴。
系統:原初
先代のオリンの創界神にあたる、オリンの原初神群が属する系統。
スピリットなどと共通して持つ系統で、系統:「審判」のデッキのように6色軽減を持つカードが混在している。
系統:テイマー
『デジモン~決めろ!カードスラッシュ~』で登場した創界神が持つ。
要は
デジモンテイマーズのメイン3人をカード化したもの。
系統:地竜
「神の化身 呉爾羅」こと
シン・ゴジラが持つ。
通常のスピリットと同じ系統なので、地竜サポートの一部を受けることができる。
系統:闘神/勇傑
初代ウルトラマンの創界神版である「来たぞ われらのウルトラマン」が持つ。
もともとは前者は
ウルトラマンすべて、後者はウルトラ兄弟が持つ系統。
系統:パートナー
系統:星麗/制服
『オールアイカツ!ドリームオンステージ』で登場した「[
ドリームアカデミー制服]冴草きい」が持つ。
アイカツ!2ndシーズンのキャラクターである彼女は
ドリームアカデミーのプロデューサー育成コースに所属しており、
通常のアイカツ制服スピリットと違い「プロデューサー」に近い扱いとなった。
その他
神託条件に
詩姫を持ち、彼女達をサポートする効果を持つ。
アイドルそのものではないため、系統:詩姫は持たない。
バトスピでも神になった男。
創界神以外の一切の系統を持たない例外的な存在で、どの勢力にも属さない。
新の方はゲーム中99回使用できるというコンティニュー能力を再現した効果を持つ。
がなんとこの99回を数える方法についての言及が一切なく、ユーザーの記憶だけが頼りになるという非常にややこしい問題を抱えている。
…実際のところ、ゲームスピードの問題から10回ですら使うのは難しいので99回を使いきったかどうかが問題になることはまずないが。
ちなみに神の方は、一般販売されるバトスピカードの中では初の実写カードとなっている。
《神託》:「アニヲタ」
【神技:2】Lv1・Lv2:
フラッシュ
〔このネクサスのコア2個をボイドに置く〕この記事を追記する。
【神域】Lv2
誤った記述を見つけたとき、記事を修正する。
- アルティメットの導入が喧喧囂囂だったからか、異魔神ブレイヴとかこれとか新しいカテゴリを増やさずに一部旧サポート受けられる新要素出してる感じやね -- 名無しさん (2018-11-09 07:58:35)
- 背景世界的には、神煌臨編はエジットvsウル・オリンで完結して、次のシリーズでインディーダとかアマハラ連中出す感じかな?あと今更感強いし創界神あまり関係ないけど黄の闇輝石六将はよ -- 名無しさん (2018-11-09 08:38:21)
- 99回数えれないというあなたに、バグヴァイザーⅡ新檀黎斗ver! -- 名無しさん (2018-11-23 23:55:44)
- ↑ その発想は無かった -- 名無しさん (2018-11-27 23:51:32)
- とうとうゴジラにも創界神が… -- 名無しさん (2019-07-07 16:41:52)
- ウルトラマンキングもこのカテゴリなのか -- 名無しさん (2023-07-06 13:00:07)
最終更新:2025年03月29日 20:56