花御(呪術廻戦)

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花御(呪術廻戦) - (2023/06/09 (金) 12:53:35) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2020/09/24 (木曜日) 21:13:00
更新日:2024/04/16 Tue 16:33:10
所要時間:約 5 分で読めます








やめなさい 愚かな児等よ

私はただ この星を守りたいだけだ



花御(はなみ)とは「呪術廻戦」に登場するキャラクターである。

●目次


プロフィール

等級:特級呪霊
発生源:森
嗜好・興味:美味しい空気
嫌いなもの:人間


概要

呪霊の最上位階級「特級呪霊」の1体。
森への恐れから生まれた特級呪霊。
外見は白い甲冑のような甲殻を纏い、白い肌に黒い縞模様が浮かぶ筋骨隆々で屈強かつ長身という体躯の持ち主。
頭部は常に歯茎を剥き出しにしながら殆ど開かない口、眼に当たる部位には角の様な枝が生えた異様な造形。
普段は黒い左腕を白い布で覆い封じている。
アニメ化に伴い声は女性だが、体格や風貌は極めて男性的というチグハグな人物になった。*1

樹木や自然に対する畏敬の念が基盤となっているため、その在り方は呪霊の中でも「精霊」と呼ばれるものに近い。
分類的には呪霊科精霊属のようなものらしい。作者曰く「園芸部部長タイプ」

五条悟からの蔑称は雑草独活(ウド)



人物

漏瑚と違い操る言語が人間のそれと異なるが、人語は理解している。
その言語は人間はおろか同じ特級呪霊である漏瑚すら理解できないが、意味は脳内に直接伝わるため把握可能。
ただし呪霊人間問わず話しかけられた時の感覚は総じて気持ち悪いらしい。

非常に落ち着いた冷静かつ紳士的な性格で、漏瑚と違い温厚且つ理性的。
呪いらしからぬ穏便な物腰で自然を何よりも愛するが、同時に「自然と人間の共存は不可能」「地球と自然を守るために人類を根絶やしにすべき」と一方的に決めつけて考える過激なエコロジスト。
自然に優しい人間の存在を把握し認めてはいるが、「そんな人間がいてももうどうにもならない」と考えるなど、話が通じるようで実際の所対話の余地は皆無。

余りに呪いらしからぬ言動であったが、虎杖東堂との戦いの中で「戦いの愉悦」に目覚め、「呪い」として本格的に覚醒。
自身の殺意にブレーキをかけ抑制することにストレスを感じるようになったり、互いを呪い合い殺し合う戦いそのものも愉しめるようになった。


戦闘能力


死して 賢者となりなさい


植物を操る術式の持ち主。
呪力によって自在に樹木を具現化させて操ることができ、極めて大質量を要する樹木さえも実体を利用することなくゼロから瞬時に具現化可能。
容易く広範囲の面制圧が可能であり使い魔のように樹木の怪物すら生み出せるなどかなり器用に立ち回れる。
具現化した樹木や植物は全て呪力による産物であるため、呪力を消せばその場で消滅する。
ファンブックによればゼロから具現化するパターンと周囲の植物に呪力を与えて強化し操作するパターンの2種類を使い分けていたらしい。
領域展開も習得済みだが作中では未使用。
素の格闘能力も中々高く、パンチ一発で御三家準1級術師を戦闘不能に追いやる程。

また普段は布で封じている黒い左腕は地に掌を付けることで周囲の植物から生命力を奪って呪力に変換する性質を持つ。
ただし左腕が得た呪力は全て供花にしか還元されず、周囲の植物を根絶やしにしてしまうその特性から花御自身あまり使いたがらない。


しかし最大の特徴は作者直々に「超タフ」と評する程の尋常ならざるタフネス。
肉体強度は漏瑚を完全に凌駕しており、虎杖の黒閃×5発と東堂の呪力を乗せた特級呪具「游雲」の直撃を受けても尚戦闘を続けられる上、領域展開を使う余力を残せるほど。。
因みに漏瑚の場合この連続攻撃を受けた場合まず死ぬ模様。

ただし眼窟部から生えている小さな木だけが格段に脆いため、そこが唯一の弱点となっている。
また作中の描写から、眼の木を大幅に損傷すると身体自体も弱ってしまう模様。



  • 木の根
呪力で具現化させた樹木の根を地面から伸ばす花御の基本攻撃。
根は先端部が棘のように鋭利で伸縮自在。かつ触手のように自在にうねり曲がって敵を襲う。
通常攻撃ながら瞬時に大規模な超広範囲攻撃が可能な面制圧力に長けた術。その様子はさながら木の根の濁流を彷彿とさせる。
本数や射程を絞れば比例して威力と速度が増し、大質量を利用して足場代わりにもできる。
他にも相手の四肢を絡め取って振り回したり、格闘戦を行いながら根を伸ばして別の人間を攻撃する、即席の足場を瞬時に構築するといった小技もこなす幅広い応用力を誇る。
規模が凄まじすぎるせいで、1級術師である東堂ですら当初は「既存の植物に呪力を込めることで発動している」と見誤っていた。

  • 木の鞠
呪力で具現化させた鞠型の木の球をビットのように浮遊させ、鞠から鎗のように木の根を1~2本伸ばして敵を貫く。
鞠は滞空させることも可能で、宙に浮く足場代わりにもなる。根を伸ばす以外にも根を短く伸ばして鞠を高速回転させながら飛ばす形で切り裂く斬撃にも使えるなどこちらも応用力が高い。

  • 花畑
掌を介して周囲に綺麗な花畑を具現化させる。
花畑に入った者の緊張感を強制的に緩ませる効果があり、気が緩んだ隙に足元から木の根を出現させ追撃するコンボを駆使する。

  • 呪種
呪力を好み、生物に寄生して呪力を吸い成長する性質を持つ特殊な植物の種。
種の時点で口があり、「ナハナハ」という奇怪な声を上げる。
使用法は指から弾くように飛ばすパターンと、呪種を大量に実らせ種が密集する巨大な樹から乱射するパターンの2種類がある。
弾丸のように高速で飛ばせ、呪力で防げば逆に威力が増す悪辣な効果を持つため、敵の身体に食い込めば最後相手が呪力を使おうとすればするほど根を深く体内に伸ばしてダメージを与えていく初見殺し技。
術式扱いなので情報開示により成長速度は強化可能。
その一方で呪力を防御に用いなければ殺傷力は非常に低く、打ち込まれても容易く抜き取れる。

  • 領域展延(りょういきてんえん)
自分だけを包み込む領域により相手の術式を中和する。
シン・陰流の簡易領域と同様の術。
夏油から伝授されたものと思われる。


供花(くげ)


出来ることなら使いたくはなかった

花御の左肩に生える中心に眼球を備えた奇怪な赤い花。
普段は蕾だが「左腕」から供給される呪力で開花する性質を持ち、そこから膨大な呪力を集中させて放つ渾身の砲撃を放つ花御の奥の手。
分かりやすく言えばソーラービーム。

植物の多い場所程威力が上がるため、本領発揮するためには植物に囲まれた大自然でなければならないのが致命的な欠点。
また本人の性格の関係で積極的に使うこともまたない。


朶頤光海(だいこうかい)

花御の領域展開。
供花による呪力の砲撃を必中とすべく発動を試みたが、五条悟が帳を破ったことで発動は未遂に終わった。


劇中での活躍


初登場〜交流戦編

劇中では祓われる寸前となった漏瑚をすんでの所で救出する形で本格的に活動。
その不気味さから、五条から「(漏瑚よりも)厄介」と評された。

交流戦編では夏油達呪詛師と協力して呪術高専を襲撃。
初めて遭遇した伏黒加茂狗巻の3人の本気を前に左腕封印+ノーガードという完全な舐めプにも関わらず終始ノーダメージという圧倒的優位に立ち続けるが、途中参戦した禪院真希と切り札である特級呪具・游雲、伏黒とのタッグとなり漸くダメージが入り出す。
しかし呪種であっという間に形勢を自分優位まで引き込み終始優位を保ったままだったが、虎杖と東堂の参戦によって事態は急転。
虎杖の黒閃4連発でやっとまともな大ダメージを受けて苦戦しだすようになり、本気となった花御も左腕を解禁する。
それでもなお二人の猛攻の前には苦戦を強いられるが、並外れたタフネスで虎杖達の猛攻にも耐え抜き、東堂の術式にすらほぼ適応して見せたが完全な適応までは至らず、想定以上の大ダメージを受けたことで奥の手である「供花」を解禁する。
ダメ押しに領域展開も発動して確実にトドメを刺そうとするが、帳の解除により遂に五条も参戦。
危機を察してすぐさま逃走し始めるも間に合わず、五条の「茈」を食らい大ダメージを負った状態で撤収した。


渋谷事変

その後は休息を経て完全に回復し、渋谷事変編では渋谷駅で漏瑚・脹相と共に五条と交戦する。
当初は大量の一般人の肉壁と「領域展延」を駆使した漏瑚とのコンビネーションで優位に立つ。
一時的に術式を解いた五条に勝機を見出し対抗するために領域展延を解いて術式を発動するが…


展延を解くな!! 花御!!

ココ 弱いんだって?


展延を解いた隙を突かれ、目の樹を完全に抜かれて重篤なダメージを負う羽目になる。
こうしてパワーバランスが一気に崩れてしまい、最終的に五条の無下限術式で壁に押し潰され、磨り潰されるようにしてあっさり祓われ消滅した。


余談

名前のイントネーションは「花見」ではなく「花火」。

花御の言語は原作では交流会編まで終始意味不明な言語として描写されていたが、アニメ化に伴い「台詞の逆再生」という形で表現されている。
恐らくは一から架空言語を作る手間を省いた結果と思われるが、そのおかげで原作では訳されていなかった花御のセリフを間接的に知る事が可能となった。


追記修正は自然に優しくお願いします。


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